アメリカ映画鬼教師ティングル | 気になる映画とドラマノート

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鬼教師ティングル

 


 

 アメリカ版の「女王の教室」みたいな、甘えを許さない女性教師ティングル先生と、母ひとり子ひとりの貧乏暮らしだけど、まじめに勉強して、高校をトップで卒業することによって進学の奨学金取得を目指す女子高生のリーさんの葛藤の物語。

 


 

 母親は、スーパーマーケットの夜勤のレジ係で、いつもベッドで、吸いかけのタバコを指にはさみながら、寝こむので、母思いの娘はいつも、母を寝かしたままで、タバコをとってあげるのだ。

 


 

 女王の教室のマヤ先生そのものだと言ってもいい、ティングル先生。

 


 

 卒業試験間近のある日、主人公の女の子リー、男子同級生のルーク、女の親友ジョーの三人で体育館でしゃべっていると、ルークがふざけて、歴史の卒業試験の問題をコピーしてきたとリーに見せる。そんなのバレたら、奨学金どころか退学になってしまうと、怒るリー。

 


 

 そこへ、何をしてるの?と入ってきた、マヤ先生。

 


 

 リーが持っていた卒業試験のコピーを見つけて、もう、破滅ね、と宣言して立ち去るマヤ先生。

 

 誤解です、先生。話を聞いてくださいと言っても話しを聞こうともしない。

 

 ジョーとルークは、リーが悪いのじゃないから、わたしたちが、リーは悪くない、あたしたちが悪いんです、と言ってあげるから、と三人で、マヤ先生の家を訪ねる。

 


 

 冷徹に突き放すマヤ先生。

 

 お願いです、話を聞いてください、誤解なんです、いや、聞くべきことはない、帰りなさい、聞けってば、と言っているうちに、もみ合いがエスカレートして、とうとう、マヤ先生をベッドにしばりつけてしまうジョーとルーク、リーの三人。

 


 

 しばりつけられたマヤ先生とリーの対決。

 

 リーは言う。あなたは、どうしてそんなに生徒に対して、冷酷の厳しいの?破滅させたいの?

 

 マヤ先生の答え

 

 教えてあげたいだけ。

 

 リー

 

 そんなのウソよ。生徒に嫉妬してるんだわ

※教師という職業以外の、ジャーナリストなどになろうという生徒への嫉妬


 

 マヤ先生

 

 あなたは、奨学金をもらって、都会の大学に出て、お母さんと離れて暮らすのが望みなんでしょ。それができるかどうか、不安なんでしょ。大学に行かなければ、おかあさんと暮らさなければならないのが嫌なんでしょ?と言う。

 

 泣きそうになるリー

 


 

 いらいらして、親友の片思いしているルークと寝てしまうリー

 


 

 マヤ先生は、そのことをジョーにささやいて、怒り出すジョー

 


 

 マヤ先生はしばりつけられたベッドから自力で脱出

 


 

 片思いの男を奪われたジョーは、マヤ先生の側に立って、リーを攻める。

 

 おっと、実はそれは、ジョーの芝居で、すぐさま、ジョーはマヤ先生をぶんなぐるが、マヤ先生もすかさず逆襲。三人は取っ組み合いになり、鼻が折れて、血だらけになる。

 


 

 ボーガン(弓矢みたいなもの)を持ってリーに狙いをつけるマヤ先生。

 

 あわてて、家の外へ走り出るリーの背なかへ向けて、マヤ先生の弓矢が放たれた。

 

 ドアのガラスを破って、女の子の背なかに刺さる弓矢。

 


 

 まさか、本当に当たるとは、これでは、殺人事件ではないか。慌てるマヤ先生。

 


 

 かけよると、矢が刺さって倒れていたのは、先生の家を訪ねて来た、同級生の女の子だった。やってしまったわね、というリー。

 


 

 まさか・・・あたるとは、思わなかったのよ、という、マヤ先生。

 

 先生、あなたは、わざとわたしの成績を低く評価したんでしょ?

 

 そんなことはない、というマヤ先生。

 

 失敗させたかったんでしょ。

 

 警察に逮捕されるというショックでとうとう、本音を言う、先生。

 

 「失敗させたかった」

 


 

 その時、矢が刺さって倒れていたと思っていた同級生がむくっと起き上がるが、一緒に来ていた教頭先生が、「失敗させたかった」というマヤ先生の言葉を聞いてしまっていたので、「ティングル先生、あなたはクビです」

 


 

 ティングル先生がリーに言った最後の言葉が「よくできました」だった。

 

 リーは、無事、卒業式を総代として立ち、奨学金をもらあって、都会の大学に旅立つのだった。


 これ、案外、こどもは、パワハラ先生と戦うのもゆるくないという話なのでした。


 ちなみに、ハリソン・フォード主演「心の旅」はつまらなく、途中で見るのを放棄しました。