3年前、17歳で行政持ち込みされた老猫が居た。
何故か後足もひとつ無かった。
「看取りになるな」と思った。
私が、猫の保護初めた時から唯一無二の猫師匠。
大切なむうごんの譲渡にも立ち会ってくれた師匠。
猫の事なら彼女に聞けばなんとかなる、て程心強い。
いつも一緒に怒ったり泣いてくれる大切な師匠。
3年前、そんな師匠に相談したらふたつ返事で「迎えに行くから待っとけ♡」言って貰えた子。
遠いのに、彼女も大変なのに良いのかな、と思ったけど誰より心強かったし信頼してた。
足もひとつ無くて飼い主に持ち込まれて老齢。
心も身体も傷付いてるし師匠しかない、て思った。
迎えてもらって埼玉に行って。「あんさん」て名前貰えた。
他の保護っ子の面倒よく見てくれて師匠の事大好きなあんさん。常に周りには猫が居た。
よく話すあんさん。
そんなあんさんが先日虹の橋へ。
17歳で持ち込まれて3年も幸せだったのは彼女のおうちだったから。
まさか前の飼い主に持ち込まれ、殺処分になるとも思って無かっただろうし、
滋賀から関東に行くなんて思っても無かっただろうね。
でも3年前からあんさんのシンデレラストーリーと最高のリスタート、が始まった。
20歳のお誕生日(お迎え日)も迎えられた事も
他の保護猫達に愛された事、おかーちゃんに愛された事、
あんさんが大好きだった師匠の服。火葬出来ないとわかって師匠はその場で裁ち鋏で少し切ってあんさんへかけた。
沢山のお土産持って虹の橋へ旅立てた。
亡くなったお顔は今にも起きそうでスヤァ( ˘꒳˘)て寝てるとしか見えなかった。
亡くなった後連絡もらってすごく心に残った言葉。
→最初は「よし、私が助けてあげよう、看取ってあげよう、お世話してあげよう」て思って迎えに行った。
けどそうじゃなかった。この3年間、あんさんに私は助けて貰ってお世話して貰った。あんさんが居てくれて心から良かった。あんさん居なきゃ駄目だった。
もよまま、ほんとにあんさんと出会わせてくれてありがとう。
これを聞いた時、すげー胸が熱くなって込み上げるものがあった。「あんさんホンマに幸せやったな」て思ったし確かに助けたつもりがめちゃくちゃ助けられてるのはすごい解る!とスコーンと腑に落ちた。
それと同時に心底感謝したしどんな子でも最期そう思って貰えたらそれこそ最高の生き方。
やっぱり老齢だから、病気だから、じゃないな。長さじゃなく太さ。内容。
「エサ」「飼ってる」「世話してやってる」て言う人には絶対わからん。
人間目線の主観で動物と接したら見えてこない大切な事がある。
あんさん、私と出会ってくれてありがとう。
そして最高の幸せを師匠と沢山見せてくれてありがとう。
あんさん、うりぽんかーさんの事支えてくれてありがとう。まだまだ泣くかーさんだけど側で見守ってあげてね。
あんさんの遺品。ご飯、サプリ等沢山頂きました。
虹の橋渡ったこの遺した物、たまに頂くけど物見てホントに寄り添って愛されてたんだな、て思います。