ラストバンカー西川善文
2011-11-01 16:29:53 テーマ:ブログ
「ラストバンカー西川善文」(講談社刊)をへぇーと思いながら読了した。晩年は日本郵政社長を実質的に解任されるなど、失意の中で消えてしまったが、結構いいにくいことを書いているなという印象だ。住友銀行は平和相互銀行買収とイトマン事件以降、ダーティなイメージが付きまとい、いまでも完全に払拭されたとはいいがたい。それを西川氏本人も認めているとは・・・。東上作戦の橋頭堡だった平相買収がなくても、その後に銀行の出店規制が緩和されたことを思えば、壮大なる無駄だったかもしれない。ただ、大和証券との提携解消について「儲けの種を提供したのに、感謝の念が薄い・・」という趣旨のくだりは、大和側と相当な認識の相違があるのではないか。明らかに上から目線で、それが大和の不信感を醸成して、警戒感を抱かせた原因ではないか。そして今、日興證券を手足と思っているようでは先が思いやられる。で、よくわからないのは、なぜ、天敵の竹中平蔵氏の指名で日本郵政の社長をひきうけだかだ。竹中氏からすれば、毒をもって毒を制す、ということか。渦中の人は、秘め事を墓場までもっていくことが多いが、なぜ、このタイミングかも疑問のひとつ。三井住友からすれば多分に迷惑だろう。その意味では勇気がある。というか、もはや旧行のしがらみなど眼中にないのだろうか。ただ、元ラガーマンの故・宿沢氏の評価がこれほど高かったとは以外だ。仮に宿沢頭取なら、三井住友銀行のイメージは一挙に変わっただろうと思えば、残念だ。





