3Dデジタルデザインと日々の出来事

3Dデジタルツールの販売とデジタルデザインサービスの会社「ケイズデザインラボ」の代表をやってます。
食べ物や気になるデザインや何気ない日常などに関する話題が中心になりがちですが、日々の出来事を”個人的な備忘録”として、3Dの話題や仕事の雑感を綴ります。


テーマ:
6月23日~26日開催「設計・製造ソリューション展」に関連した日記を連載

NTTデータエンジニアリングシステムズさんとソリッドワークスジャパンさんのブースに
当社が提供したサンプルが展示されています

当社HPの案内はこちらへ>>



第一弾は、EOSINT-MとSTL切削によるハイサイクルショット金型

ケイズデザインラボ代表戸締り役の仕事

金型の冷却水管って、ガンドリルなんかで直線的に空けるのが一般的ですよね?

製品形状に沿わした冷却水管が作れれば、より効率が良く(時間あたりの成型数)
また、ヒケやソリの不良も出にくいはず

そこで、それを実現するために、金属の粉をレーザーでメルトして直接造形できる3Dプリンタ
「EOSINT-M」を利用し、NCで切削加工仕上げすることで、ハイサイクルショット金型製作の実験を敢行!

そのプロセスを一挙につづります(長いです)

興味のある方は最後までお付き合いください



1)FreeFormでモデリングした製品形状を基に水管設計

①製品形状に対して、適切なピッチで断面線を抽出
ケイズデザインラボ代表戸締り役の仕事


②製品面とおよそ4mm程度の隙間をあけて水管を配置
ケイズデザインラボ代表戸締り役の仕事

③水管の径はφ6mm
ケイズデザインラボ代表戸締り役の仕事


④製品形状とパーティング面を使ってワーク形状を作成
ケイズデザインラボ代表戸締り役の仕事


④-1 ワークの断面はこんな感じで水管が配置されている
ケイズデザインラボ代表戸締り役の仕事


④-1 ワークを半透明にして水管を確認表示しているところ
ケイズデザインラボ代表戸締り役の仕事


2)製品面にエンボスを付加する

ケイズデザインラボ代表戸締り役の仕事


3)まずは3Dプリンタ(樹脂材)「EDEN」で金型の模型を作って確認

ケイズデザインラボ代表戸締り役の仕事
半透明の樹脂なので、水管も確認しやすい

ケイズデザインラボ代表戸締り役の仕事
パーティング面のあわせを確認



4)EOSINT-Mによる金属造形


ケイズデザインラボ代表戸締り役の仕事

5)金属造形直後の金型

ケイズデザインラボ代表戸締り役の仕事
今回資料した造形材質はマレージング鋼

ケイズデザインラボ代表戸締り役の仕事
造形直後は表面のざらつきがありますが、エンボスは細かく表現されています


6)大容量STLデータ対応の「STL-CAM」によるカッターパス生成

表面のざらつきを滑らかにし、エンボスをさらに高精細にするために
NC加工による仕上げを行います
そのためには、造形したデータの同じSTLデータに対応したCAMが必須

ケイズデザインラボ代表戸締り役の仕事
今回は、牧野フライス製「STL-CAM」α版を試用(リリースは8月を予定)
ギガクラス大容量STLモデルデータを扱える唯一のCAMソフトです
当社では、リリースに先駆けてα版をご覧いただけます
お気軽にご連絡ください


7)表面をNCで仕上げ加工

ケイズデザインラボ代表戸締り役の仕事
工具はR0.5を使用

ケイズデザインラボ代表戸締り役の仕事
エンボスもしっかりと表現されています


ケイズデザインラボ代表戸締り役の仕事
金型を裏返すと、冷却水管の穴

ケイズデザインラボ代表戸締り役の仕事
実際に成型テストをして、その性能をテストしようと思っています


この金型は、NTTデータエンジニアリングシステムズさんのブースに展示
ぜひ会場で実物をご確認ください



尚、この金型を製作するにあたり

モールドデザイン:デイズデザイン瀬戸様(当社契約のアドバイザー)
仕上げ加工:マルヰ工作様

にご協力いただきました
ありがとうございました




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