2007-02-18 04:26:14

砂の女、再見。

テーマ:エッジを見よ
たまたま、23時ころから、チャンネルNECOで、
勅使河原宏の「砂の女」をやっていたので、つい見始めて、
案の定、最後まで見てしまった。

いくつか、思ったこと。

前に、見た時は、予備校に通ってたころで、
やはり、NHKか教育かで、TVで見た。(たしか、祝日の夜に)

そのころ、映画を見たら、必ずノートを付けていたのだが、
そのせいか、本編に存在しないカットを、ずっと記憶していた。
だから、「あれ?カットがたりない」とか、思ってしまった。

話の終幕は、すっかり忘れていたのだが、
もっこで吊られて去りゆく、岸田今日子の
「いやだよお。いやだよお。。」は、音感ごと、よく覚えていた。

そのカットのアングルが、記憶とやや違っていたのは、単に、
ノートにメモ描きしたサムネールがいいかげんだったからだろう。

当時、見た印象で「女の恐ろしさ、、」のような、感想を
しったげに、ノートに書いていた記憶があるのだが、

見直して感じたのは、むしろ、「砂の女」側の
「かわいらしさ」、運命への「従順さ」だった。
当時、アイドルだった岸田今日子も、素晴らしい。

「恐ろしい」のは、「女」ではなく、
映画のストーリー上は「土着」と「部落」である。

そして、だらしなく「砂化」してゆくのは、むしろ男の方。
文字通り「人生、ぐだぐだ」に、なって行く。

それが「砂」=労働や、「女」=家族のせいなのか、
「男」自身の、そもそも「だめだめ」な属性ゆえ、なのか。。。

冒頭では、世の中に必要とされていなかった「男」が、
ラストでは、なりゆきの果てに、
ついに、自分が必要とされる場を、見つける。。なるほど、。

「生きるために、砂かきしてるのか。
 砂かきするために、生きてるのか。」、、まったく、その通り。。

この辺は、予備校生のころは、抱かなかった感想であり、
理解しきれなかった筋であり、身につまされなかった部分である。


大胆なマクロ撮影や、つぶしのきついコントラストなど、
モノクロームの映像は、素晴らしい。
(いわゆる「濡れ場」と呼ばれるシーンの、
 クロースなトリミングでの、見せない「エロさ」は、絶品。)

武満徹のミニマムな音楽も、映画全体に怖いくらいの「緊張感」を
与え続ける。もちろん、物語り設定も、秀逸だと思う。


ところで、しかし、、

最近、こういう、アートシネマって、めっきり作られなくなった
よなぁ、、と、ふと、気づく。

こういうのを見ながら、暗闇で、2時間くらい、
ものを考える時間って、けっこう、いいものなんですけどねぇ。。
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2 ■はじめまして

素敵なブログですね

応援してますです
更新楽しみにしてます

じゃまた

1 ■:*:..oO○(p′∪`q)

コンニチハ。
時々訪問してます。

ブログ初心者ですが
恋愛日記を書いてます

又、来ますネ。

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