お立ち寄りいただきありがとうございます。復活の主婦作家ブログ

小説書いたり社会への愚痴を書いたりブログネタだったりします。皮肉とか揶揄とか大好きの閲覧注意ブログ笑


  ◆小山紗都子の最新刊

  チェレンコフブルーの月
 (著者サイン本、プレゼントいたします。メッセージでご連絡をラブラブ

  


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放射能事故で結婚も出産もあきらめた主人公。大資産家でありながら一人暮らしの老婦人。 その財産を狙って屋敷に出入りする介護ヘルパーの青年にひかれていく主人公ですが、彼に は腹黒い目的と衝撃的な過去が・・・。

  ブーケ1既刊書も著者サイン本受付中ブーケ1
 2009年            2011年6月
 日本地域社会研究所    日本地域社会研究所      
        
あなたの街に赤信号を必ず守る   20年前に山へ行ったかつての
青年がいたら、それはきっと彼か   恋人が、道路建設反対運動の
もしれない・・・。平凡は主婦に訪   ために大都会にやってきて・・・
れた、それは危険な恋の予感?   和光市を舞台にした社会派小説。
埼玉文芸賞佳作のデビュー作。   日本図書館協会選定図書。
 2011年11月        2012年11月  
 セルバ出版          セルバ出版
       

電子書籍版はこちら          電子書籍版はこちら
幼いころ友達が殺されたのは   音楽を通じて励ましあった四人
私のせいだったのか? それ   の若者の愛と友情、希望と悲し
を知った恋人は・・・         をいつづった、教科書にも載せ
性的被害を独特の視点で描い  られそうと感想をいただいた作品。
た衝撃作品。             


            
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(第一話はこちらから)

 

(でも、主催したのは幼稚園団ですよね?」

「幼稚園というか、今年の役員のおかあさんたちが進めたの。一応、園長先生の許可は取ったのでしょうけど、どういう内容の講習かまではわからなかったんでしょう」

「確かに」

 私は呼吸を整えるように、目の前のアイスコーヒーを一口すすった。

「元被害者の私としては、人を疑わなかった幼女のアンタが悪いといわれているようで、ダメかなそういうのは」

「さっちゃんがおかあさんになったら、やっぱり自分で育てるんでしょうね」

「おかあさんに、なれるかなあ」

 私はわざと明るく言ってのけた。脳裏に、私の前から姿を消して殺人事件を起こし、服役した慎吾の姿が浮かぶ。『自分が信じる道を進んでください』と手紙に書き残した、無口で陰のある彼の顔が。

 六年もたったから、きっとそれなりに顔つきも変わっているだろう。もっとも、刑務所暮らしを経験したのだから、かなり風貌は変わってしまったに違いない。どこにいるかわからないけれど、それ以前に慎吾は私には二度と会わないつもりだった。だから彼との将来は考えるだけでつらいものになってしまう。

 会えないとわかっているからこそ耐えられた歳月だった。

「今の職場にはだれかいい人いないの?」

 知香さんは、妹の敵を討ってくれた慎吾が、私の元恋人だとは知らない。たとえあの投稿記事を読んで、サバイバー♀ が、私のことだと気づいていたとしても、そこに私と慎吾との関係を気付かせる言葉はふくまれていない。

 すべてを打ち明けてしまったほうが話しやすいのは十分にわかっているのだけれど、慎吾は私と事件を切り離すために遠い場所で兄を殺したのだから、今更得意げに二人の間柄を告白することは、彼への裏切り行為になるような気がする。

「いませんよ。小さな会社で、毎年新卒が入ってKるような職場じゃないですから」

「そうかあ。私も性的被害者のシェルターなんかで働いていたから、男性とは無縁だった」

「それもそうですね。今のご主人とはどこで知り合ったんですか? 確か自衛隊員ですよね」

「コンパよ。自衛隊員もなかなか女性と巡り合う機会がないから、よくコンパをするの。看護婦さんとか保母さんとかね、私は知り合いの看護婦仲間のコンパに誘われて、そこでいまの夫と隣り合わせに座って話がはずんで」

「自衛隊と話がはずみますか?」

「だって、仕事の話題では盛り上がれないでしょう。お互いに秘密の多い職業柄だから。でも、かえってそういうところが、互いに気に入ったのかもしれない」

 

【つづく】

 

 

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