物書きについて

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もともとは小説読むのが好きで(最近あまり読んでないけど),子どものころは子ども向けの探偵小説をやたら読んだ.これは,マンガは高い割には30分くらいで1冊読んでしまうが小説なら1冊数時間はかかるのでコストパフォーマンスが高いというのと,図書館で無料で借りられるというのが大きな理由だった.


中学になってからはソノラマ文庫(妖精作戦とかクラッシャージョウとか懐かしいなあ)を読みあさって,浪人時代からまた探偵小説を,今度は文庫でいっぱい読んだ.ちなみに好きな作家はクロフツ(フレンチ警部の超努力肌で野心家なところがかっちょええ)とディクスンカー(夜のお城に不審な明かりが…とか,そーいうわくわくする話が好き)と横溝正史(金田一耕助がものすごく好き)だ.金田一作品は八ツ墓村が最高傑作に思うが,田舎村の旧家で事件が起きる系のやつが好き.あ,あとシャーロックホームズとアルセーヌルパンも好き.マントルピースという言葉はホームズで,コンパートメントという言葉はルパンで覚えた.


その影響なのか流れなのか,ぼくは基本的に物を書くことは好きで,雑誌記事を書いたり本を書いたりするのは趣味の延長が仕事になっているような感覚だ.

現在,書籍執筆が6冊(うち1冊は共著)で雑誌記事は月刊ペースで2本を連載中と,フツーのサラリーマンにしては多作な部類に入ってきた.サラリーマンやりながらの月刊連載2本はキツくもあるが,好きでやっているのでストレスはあまりたまらない.なのでぼくはブログとかメールとかの文章も,基本,長い.(笑)


物を書くことは,物を読むことよりも,100倍たいへんだが1000倍楽しい.

で,物を書くことについてなのだけど,まあぼくの場合はなにかいろいろ自分でやってみたり試してみたりしたときに,最終的なまとめとして本を書く,というパターンが多い.

いろいろ自分で趣味とかで試したりしていると,なんでこの分野には本が無いのかなーとかこういう本があればもっといいのになーとか思うことがとても多い.世の中的にあまり手が付けられていない分野の場合はなおさらだ.


で,そーいうことをやっているうちに段々知識がついてくると,無いならじゃあ自分が本を書いてしまうか,そうすれば後の人はとっても嬉しいだろう,というパターンで本を書くことが多い.Cオブジェクト指向本とか組込みOS自作本とかリンカ本とかは,そーいう感じで書き始めた.組込みOS本とかは,自分が好きで作り始めた自分オリジナルのものを題材に本にできているわけだから,まあ物書きとして最高に嬉しいパターンではある.


物を書くっていうのは,とてもいい趣味だなーと思う.これは本だけでなく,ブログを書くとかホームページを作るとかケータイ小説を書くとか同人小説を書くとか,そーいうのも含んでそう思う.

まず物書きっていうのは,ノートPCさえあれば元手無しですぐに始められる.書くこと自体には特別な技術は必要無いし,誰でもすぐに始められる.お金も電気代くらいしかかからないし,運がよければ雑誌記事や本になったりしてお金がもらえる場合もある.


そして,情報を発信すれば喜ばれることもある.とくに技術的話題とかは,発信することで喜んでくれる人がいたりすることがある.生産的で誰を傷つけることもないし,何も無いゼロからものを生み出す,クリエイティブでとてもいい趣味だ.元手がいらないから,中学生でもすぐに始められる.


だから,なにか物を書いて発信するひとがもっと増えるといいなーと漠然と思う.


今は物を書くことに対するハードルというのはとても低いと思う.たとえば昔はきっとそうではなくて,原稿用紙にペンで書いていたから校正とかがたいへんそうだし,書いたところでなにかメディアにでも載らなければ誰に読まれるわけでもない寂しい感じで終わってしまう.


でも今は違って.ノートPCさえあれば誰でも簡単にブログとか書いて世界に向けて発信することができる.誰でも自分の思いや考えやいい意味での技術的自慢を,すぐに簡単に世界に向けて発信できるわけだ.


だから物を書くっていうのは,とてもいい趣味だなーと思う.こーいうことにインターネットやコンピュータが使われると,技術がひとの生活を豊かにしているなーと思うし,技術というのはこーいうふうに使われてほしいなーと思ったりする.

高校生とか学生とかも,もっといろいろ書いて発表するといいなーと思うし,技術者も技術的話題やいろんな発見を,どんどん発表するといいなーと思う.文章を書くことは楽しい.いまこのブログを書いているのも楽しい.自分が好きなことを文章にして発信するというのは,最高に楽しいし良い趣味だと思う.


文章を書くことが好きでホント良かったなーと思う今日この頃だ.

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「C言語 入門書の次に読む本」の改訂新版がいよいよ発売された。ISBNが新しくなっているので新刊として考えると、ぼくの6冊目の著作になる。1冊は共著で他5冊は単独執筆。フツーのサラリーマンとしてはかなり多い著作数になるのではなかろうか。


今回、改訂用に読み直したのだが、うーんやっぱり若いころの文章というか、日本語がちょっとなあという部分がいっぱいあってあちゃーという感じ。ほんとは全部直したいくらいなのだけどそれをやりだすと切りが無いし、このへんはもうそろそろ完ぺき主義でなくあるていど割り切るようにしないと新しいものが書けなくなってしまうので、妥協もいたしかたないところだなあ。前向きな妥協ってことでご勘弁ください。


内容的には未だに通用するというかまあいいこと書いてあるんではないかとは思うのだが、今となってはちょっと極端なところもあるかなあ、と思う。まあ8年以上も前に書いた本だし、筆者自身の考え方も変わってはいるのでこのへんもまあいたしかたがないところだ。ていうかそんな昔の本が改訂されてまた出ること自体、やっぱり普遍な内容を書けているのかなあともうぬぼれちゃったりもする。


ということでこの本を読む人へのメッセージなのだが、ぜひ他にもいろいろな本を読んでほしいと思う。そしていろいろな本を読んで、いろいろな角度で考えてほしいなあと思う。まあこれはべつに「この本の内容はあやしいから他の本も読んでおいたほうがいいよ」ということではなく、この本に限ったことでもない。


というのは、技術書ってやっぱり1冊だけ読んではい終わりではダメで、いろいろな本を読んでさまざまな角度から考えられるようにならないとなあと思うからだ。工学技術っていうのはこれが絶対に正しいという「正解」っていうのは無くて、状況によっていろいろ選択できることのほうが大切だ。本もそうで、「この本は正しいからこの本をすべて信じる」「この本はダメだから一切信じない」とかいうようなステレオタイプな考えで読むのではなく、箇所箇所によって、「この本のこの部分はまっとうだと思うから自分に取り込もう」「でもこの部分はちょっと違うんじゃないかと思うので、他の本と比較してみよう」とか考えられることが重要だ。


工学っていうのはどの本も正しくもあり間違ってもいるのだ。なぜならそれは状況次第で取捨選択されるべきもので、状況によってコロコロと変わるものなのだ。だから1冊の本を一概に「これは良い」とか「これはダメ」とか0か1で考えちゃうのはちょっと危険な気もする。いい悪いで考えてあら探ししながら読むのではなく、「この本から何かを得よう」という考えで読むことが重要だ。


いろいろ読んだうえで、「あの本にはこう書いてあったし、今回はそうしてみよう」とか「あの本にはこう書いてあったけど、今回の状況ではこっちの本のこれこれの内容のほうが適切だと思うから、今回はこっちにしてみよう」とか取捨選択できることが大切だ。工学ってホント取捨選択の、多神教の世界だと思う。それはプログラミング言語もそうだし、CPUもそうだし、OSもそうだし、開発環境もそうだ。これしかできなくて常にそればっかり使うというのではなく、いろいろ知っておいて状況に応じて今回はこれを使おうとか選べることが大切だ。


工学書っていうのは深い内容を書けば書くほど、最大公約数的な書き方はできなくなる。だから深い内容の本ほど、状況によっては正解では無いという内容も多くなってくる。だからいろんな本を読むことは、とっても大切なことだと思う。


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mnewsをインストール

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本日は有給消化のためと、たまには骨休めも必要ということで、休んでゆっくりしています。(でもいろいろ作業しているのだけど)


ところでFreeBSDではメーラにmnewsを利用しているのだが、ちょっといろいろいじってインストールしたのでメモ書き。


まずインストールについてだが、UNICODEが利用したかったので、mnews-PL6に対して以下のパッチを適用してソースからビルドした。


http://www.doga.co.jp/~taka2/mnews/


ビルド方法やインストール方法についてはいくつかの場所で説明してあり、まあそのままやっただけ。

FreeBSDでのmnewsのビルドについては以下を参照。そのままではうまくいかずMakefileを修正する必要がある点に注意。


http://www.cory.jp/98/mnews.html


さらにそのままではいくつかの不具合があったので、以下の修正を入れた。


まず、そのままだとメール送信時にサイズ上限があるので、リミットを外す。
--- src/mailsend.h~ 2000-08-18 08:37:08.000000000 +0900
+++ src/mailsend.h 2011-03-29 22:38:24.000000000 +0900
@@ -21,7 +21,7 @@
#endif /* (!MSDOS || USE_LONG_FNAME) */
#define ALIAS_PARAM1 "alias" /* エイリアスパラメータ(1) */
#define ALIAS_PARAM2 "group" /* エイリアスパラメータ(2) */
-#define MAX_SEND_SIZE (48L * 1024L)
+/* #define MAX_SEND_SIZE (48L * 1024L) */
#define FORWARD_START_MESSAGE "------- Forwarded Message\n"
#define FORWARD_END_MESSAGE "\n------- End of Forwarded Message"
--- src/newspost.h~ 2000-03-26 01:27:29.000000000 +0900
+++ src/newspost.h 2011-03-29 22:38:29.000000000 +0900
@@ -15,7 +15,7 @@
*/
#define POSTER "poster"
-#define MAX_POST_SIZE (60L * 1024L)
+/* #define MAX_POST_SIZE (60L * 1024L) */
#define PF_FROM_MASK 0x0001
#define PF_SUBJ_MASK 0x0002

さらに、メールに添付された画像等を見る際にファイル名が正常に表示されず、セーブしようとしてもやはりファイル名が空欄になってしまう問題の修正と、IMAP4対応パッチを適用するとmnewsのメール選択画面などでカーソルキーがなぜかうまく利用できなくなってしまうので、その修正。select()で待ってしまうのがまずいらしいので削除する。

--- src/mnews.c~ 2011-03-29 22:36:45.000000000 +0900
+++ src/mnews.c 2011-04-01 00:38:15.000000000 +0900
@@ -2962,20 +2962,24 @@
if (mime_mtype == M_MTYPE_MULTI) { /* multipart */
if (!mime_get_param(ptr3, MIME_BOUNDARY, boundary)) {
fclose(fp1);
fclose(fp2);
mime_part_menu(file1, boundary, mime_news_group,
mime_stype);
return(1);
}
} else if (mime_mtype == M_MTYPE_APP) { /* application */
mime_get_param(ptr3, MIME_NAME, file_name);
+ } else if ((mime_mtype == M_MTYPE_AUDIO) ||
+ (mime_mtype == M_MTYPE_IMAGE) ||
+ (mime_mtype == M_MTYPE_VIDEO)) {
+ mime_get_param(ptr3, MIME_NAME, file_name);
#ifdef notdef
} else if ((mime_mtype == M_MTYPE_MSG) &&
(mime_stype == M_STYPE_PART)) {
/* message/partial */
mime_mtype = M_MTYPE_UNKNOWN;
mime_stype = M_STYPE_UNKNOWN;
while (fgets(buff1, sizeof(buff1) - 1, fp1)) {
if ((!buff1[0]) || (buff1[0] == '\n')) {
break;
}
@@ -3960,21 +3964,25 @@
mouse_row = key - ' ';
mouse = 0;
break;
}
key = '[';
}
#endif /* MOUSE */
switch (escape) {
case 0:
#ifndef DONT_HAVE_SELECT
+#if 0
if (key == 0x1b && term_select()) { /* ESC */
+#else
+ if (key == 0x1b) { /* ESC */
+#endif
#else /* !DONT_HAVE_SELECT */
if (key == 0x1b) { /* ESC */
#endif /* !DONT_HAVE_SELECT */
escape = 1;
key = 0;
}
break;
case 1:
if ((key == '[') || (key == 'O')) {
key = '['; /* O はキーバインドで使うので [ に変換 */

さらに、MSPLが無効でビルドした際に.mnews_setupでpop3_modeをoffにしたときに強制的にMSPL利用になってしまい起動が遅い問題の修正。

--- pop3lib/pop3lib.c~ 2002-01-09 15:07:09.000000000 +0900
+++ pop3lib/pop3lib.c 2011-04-01 00:35:11.000000000 +0900
@@ -133,26 +133,30 @@
static int first = 1;
char spool_dir[PATH_BUFF];
struct stat stat_buff;
#endif /* MSPL */
char *ptr;
POP3_ERR_CODE status;
switch (pop3_connect_mode) {
case 0: /* MSPL→POP3 接続 */
#ifndef MSPL
- pop3_connect_mode = 1;
+ pop3_connect_mode = 2;
#endif /* MSPL */
break;
case 1: /* POP3→MSPL 接続 */
#ifndef POP3
+#ifndef MSPL
+ pop3_connect_mode = 2;
+#else
pop3_connect_mode = 0;
+#endif /* MSPL */
#endif /* POP3 */
break;
default:
break;
}
status = POP3_ERR_COMM;
switch (pop3_connect_mode) {
case 0: /* MSPL 接続 */
#ifdef MSPL
if (first) {

あと、上記サイトではmmfilterというファイル添付用のフィルタを公開しているのだが、ソースを見たところ、バッファサイズが固定なので添付できるファイルのサイズに上限があるように思える。


まあサイズ拡張すればいい話ではあるのだが、面倒なのでperlで同等のフィルタを書いてみた。せっかくなので以下で公開する。「mnewsでメール送信時にファイルを添付させるスクリプト」ってやつね。mimefilter.plというやつ。


http://kozos.jp/tools/


これでメール参照も快適だ。


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