2009-07-18 00:29:35

Another Side Of アラクノフォビアな夜

テーマ:日記

その夜――
残業で遅くなった私は、タクシーで帰途についていた。
とその時――携帯電話の着信が。妻だ。


『今日遅いの? 今、どこ?』
いつになく暗い声だ。
「川崎駅近辺。タクシーの中やけど……」
『じゃあ帰って来んの、30分後くらい?』
「うん、30分弱くらいかなあ。」
『分かった。じゃあ帰ってから。』

電話が切れた。


川崎駅から自転車で一路わが家へと向かう。
どうも様子が変だ。何かあったのか?
リンリン(娘)が怪我したんだろうか……
でもそんなら電話で話す筈だ。
まさか2人目ができたとか……
そ、それは正に恐怖だ。


家に到着した私は、息せき切ってドアを開けた。
玄関の前に妻が佇んでいた。
私がバッグを置く間もなく、妻が無言で
私に手渡したもの、それは……


キンチョールだった。


無言でトイレを指差す妻――
私は事態を理解した。
バッグを置き、トイレの電灯を点け、
恐る恐るドアを5cm程開けてみる。


…………。
何も、いない。


更にドアを手前に引いたその時――
眼の端に何かの影が映った。
素早くそちらの壁に眼をやるとそこには……


子供の手のひらサイズの蜘蛛が、長い足を広げていた。


「!」
一瞬怯みつつも、私は一旦そっとドアを閉め、
妻にこう告げた。
「新聞」
妻が差し出した新聞を丸め持った私は、
再度ドアをそっと開き、目前の脅威と対峙した。
ゆっくりと新聞を構える。


Hit!
いや、当たりが甘い。蜘蛛は素早く床へと移動した。
蜘蛛は卵嚢(卵の入った白い袋)を前足に抱えていた。
産卵後なのだ。

床で動きを止めた蜘蛛に、再度狙いを定める。


Hit!
今度は直撃だ! と思ったその刹那――


――私はその悪夢の様な瞬間を一生忘れないだろう。


母親蜘蛛を中心に、夥しい数の小さな子蜘蛛が――


わら
  わら
わら  わら わら 
 わら わら  わら   わら
  わら  わら  わら    わら
 わら  わら  わら わら    わら   わら
 わら わら  わら わら  わら  わら    わら
  わら    わら    わら      わら    わら
わら  わら  わら   わら   わら  わら  わら    わら


――と放射状に飛出したのだ!


ひ、ひいいいいい
           いいい
               いい
                  い
                   い
                   ぃ
                   ぃ
                  ぃ
                  ぃ
                 ぃ
                 ぃ
                ぃ
               ぃ
              っ
             っ
           っ

        っ



叫びながら、私は狂った様にキンチョールを噴射し、
闇雲に子蜘蛛を叩き潰した。



全てが終わり、我に帰った私――
大虐殺であった。
私も子供がいる身、蜘蛛もさぞ無念であったろう。
私が地獄に堕ちた時、糸を垂らしてくれなくても
良いので成仏して下さい。
南無阿弥陀仏。
合掌。


という訳で、明日はライヴです。よろしくです!


2009/07/18 Sat. 横浜 Jazz Cafe More Harmony
http://m-harmony.rakurakuhp.net/
http://blog.goo.ne.jp/m-harmony
【Jazz】 START 19:30 NO CHARGE
 Dr. 椎名重郎   G. 上野高史
 Fl. 池田雪花   Ba. 神前コーゾー

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