ちょっと、タイム。 | 【働く人の味方です】 思いどおりにいかない日でも笑うセイカツ

ちょっと、タイム。

「1997年以来15年ぶりに

自殺者数が3万人を割り込んだ」

という記事を読んだ。


自殺者数、というのは、

自殺を企図して24時間以内に

死亡した人だけの人数であり

2日後に亡くなった、とか、

何日もこん睡状態に陥って

その後亡くなった、という人は

含まれていない。

ゆえに、自殺を図った人というのは

自殺者数の約10倍とも言われている。

今回の自殺者数の報告も

自殺企図者が減ったかどうかはわからないけれど


でも、それでも、減少傾向にあるというのは

喜ばしいこととして捉えたい。


どうしようもなく悲しいとき

人生に絶望したとき

もうこれ以上生きていられないと

思ったとき

生きる意味を失ってしまったとき


人は自殺を図るのだろう。


でも、生まれてくる日を赤ちゃん本人が

決定できないように、

死ぬ日も自分で決めるものではない、

と私は思う。

主体的に生きるのは当然だけど

主体的に死ぬことはそこに含まれない。


ワタシの場合、

「もうイヤッ!死んでやるぅ!!」みたいなことはなく、

生きるというのがとてつもなくめんどくさくなって

悩むことも考えることも悲しむことも人を恨むことも

なにもかもどうでもよくなってしまって

「ああ、もうこのままボンッ!て消えちゃったら

どんなに楽だろう」

「朝起きたら砂粒になってたらいいなぁ」と

思ったことはあったけれど


そういう思いを抱いたことは心に刻まれているが

同じ思いを引き続き持っている、ということはない。


だから、今、つらくて悲しくて苦しくてどうしようもなくて

いっそ死んじまおうかなぁと思っている人がいたら


ちょっと、待ってほしい。


明日まで。来週の日曜まで。

1ヵ月後まで。半年後まで。

1年後まで。

ちょっと、タイムをかけてほしい。


去年の今日、何で悩んでいたか

鮮明に覚えていて、そのときのままの

同じ気持ちでいる人は少ないから。


だから、ちょっとだけタイムをかけて

ちょっとだけ待ってみる。

待っている間に、なにかは起きる。

笑えることがあるかもしれない。


自分の命日は自分で決めないほうが

幸せだと思う。