誕生日を祝おう その6~川で祝おう~
テーマ:企画ねた間もなく22歳の誕生日を迎えようという五反田さん(仮名)は
淀川の川辺に立ち、夕日が沈んでいくのを感慨深げに眺めていました。
するとそこに、けたたましい声が鳴り響いたのです。
「五反田さん、誕生日おめでと~う!」
いったい誰だ?何で誕生日ってこと知ってる?
五反田さんは驚いて、もうすでに薄暗くなった辺りを見回しました。
すると対岸に男が6人立っているのが見えます。どうやら彼らが叫んだようです。
川幅が長く、彼らの顔は確認できませんが、とにかく服を着ていないのはわかります。
よく見ると全員、水着にシュノーケルをつけているではありませんか。
困惑する五反田。いったい彼らは何をする気なのか。
すると今度は、おもむろにハッピーバースデーの大合唱。
川岸から川岸へ歌を届けようとしているのです。
それにしても、ちょうどその辺りはマンションに囲まれていたものですから声が響く響く。
ヤマビコのように男6人の大声がはねかえって来るものですから、
マンションの住民がいったい何事だという剣幕でベランダに出てきたのが見えました。
警察呼ばれるかビビったじゃねえか。
五反田さんはバースデーソングに感動し、
思わず流した涙を見せまいと顔を伏せました。
涙をぬぐい、顔をあげると、
今度は川の水面から何かが近づいてくるのが見えます。
遠目に何か水面にいるのが見えるぞ
水面に波打ちながら何かが近づいてくる。
あれは一体なんなのか。
五反田さんから肉眼ではなかなか確認できません。
やっとこさ肉眼でとらえることができました。
なんだこれ
あの男6人が川を泳いでいるではありませんか。
彼らがビートバンのような巨大な板にしがみつきながら、
日本一汚れた川、と悪名高い淀川を泳いでいるのです。
しかし確かにこの川、臭かった。
ゴーグルつけても前見えねえし、死んだ魚がうようよ浮いてやがる。
しかもこのビートバンの頼りなさ。
どっからどう見ても発泡スチロールをつなぎ合わせただけじゃねえか。
さながら水難事故で遭難した人みたい
川から上がるのも必死。
初めて川泳いだけど、体力的に相当きついってのなんの。
川の流れとヘドロの二重攻撃で、相当体力奪われた。
臭い水いっぱい飲んだもの。
男6人は川から上がった後、無言で五反田さんを取り囲みます。
(手前白い服が五反田さん)
恐れおののく五反田さんを尻目に、
ここで彼らは、胸にぶらさげていた袋からケーキを取り出しました。
うん?
ケーキ!?
ケーキなんてぶらさげて泳いだら水浸しで食えねえじゃねえか!
ご安心あれ。
ケーキを包んでいた袋は「zip lock」。
しっかり袋を閉めれば水分はいっさい入ってこないというシロモノだ。
写真を見れば、中のケーキはかりんとうのようにも見えますが、
ケーキです。
前日の夜中に丹精込めて作った、ウンコ型ケーキです。
なんでわざわざこんな形のケーキを作ったか。
それは去年の五反田さんの誕生日まで話はさかのぼります。
去年の誕生日、
五反田さんの誕生日のために友人たちはチョコレートケーキをつくりました。
見てくれはウンコみたいにひどいものでしたが、一生懸命作りました。
しかし五反田さんはチョコレートケーキを本当にウンコで作ったケーキだと勘違い!
ウンコのケーキなんて食えるか!と突き放したのです。
どこの世界にウンコで食い物つくるやつおんねん。
かくして、このような心温まるエピソードを踏まえて、
今年の誕生日ケーキはウンコ型になったのです。
断っておきますが、
今年もホンモノのウンコではありません。
しかしこうやって並べてみるとホンモノのウンコみたいだな。
しつこいようですが、ホンモノのウンコではありません。
(リアルな質感は溶けたチョコレート)
かくしてzip lockの効力によって水にさらされることなく、
無事ケーキは運ばれました。
見た目はウンコですが、中身はチョコレートケーキ。
丹精込めて作った、心こもったケーキなのです。
五反田さん!
さあ食ってもらおうか!
おえっぷ
やっぱキツかったみたい。
















1 ■初めまして
楽しみに見せてもらってます。
ぜひ見に来てもくださいな♪