【漫画家】 葛飾北斎の命式 ～開かれた【地獄の門】

葛飾北斎の命式

1760年10月31日

庚辰年

丙戌月

甲子日

葛飾北斎は漫画の創始者だと言われています。

ここで注目点は日主甲子ですが
これは単に創始者であることをあらわしています。

丙というのは表現エンターテインメントでこれは漫画が表現の開拓法であったことから
丙が命式の中で良く働いているほどに葛飾北斎は有名になっているということに言うことが出来ますので
それほどに丙が良く働いている命式だと言えます。

庚は修行健康ですが、これは葛飾北斎は修行をしていました。
作風もそれにより一辺倒に厳しい作風となっていることが知られ
作風は庚であることが知られています。

ここで法則が分かりますが
四柱推命から作家の作家界での明細が分かります。

年干支　作風
月干支　分野
日干支　役割
時干支　影響

となります。作風は作家にとっての立場を決めます。
分野は決まります。
役割となりますがこれは作風を分野にあらわすことにおける命人の働きを言い示した物となります。
時は当然作品のことですが、作家とは作品の影響を有効な時としますので
当然影響と見定めます。


四柱推命の命式において
年は世界観
月は実際にいる人々　物
日はそこで起こること
時とはそれにより生み出される結果
をあらわします。

作家の世界では上記のとおりになります。


ここで注目する点は
古代の文章にあるように
天羅地網　であります。

天羅地網とは、辰戌が逢うときを言います。

辰とは木方の墓で東の木が集まって現れたものです。
それは天の気が地に下りる形を示したものです。

辰とは基本に集まったものですので一般に土と言われます。
それは集まった物は土であるからですが、
集まった物は木気です。天の気が集まっているのです。
たくさん網羅されていますから、木気が集まっておりまた集め増やすため
水もあると言われます。

辰が現れたとき、天の気が地に現れる宣言のようなものです。
辰がある命式で木気が天干に現れていれば、それは辰の効果により
実際に天の気が表れることをあらわしています。

戌とは金方の墓で西の物が集まった墓です。
地上のすべてが集まった山であります。

これを地獄の門とすることがありますが
森羅万象には危険なものもあるためこのように言われるのです。
ものには閲覧をいれなくてはいけない場合もあります。
辰を森羅万象をどのように扱うかを定めた文章だとすれば
閲覧がいれなくてはいけないような危険なことを含んでいる森羅万象が
戌となり
辰戌があると閲覧をいれなくてはいけないような文章だと言うことになります。

これは危険＝金であることから
丑も同様です。
ただし丑の金とは酉の寶珠を持つことが出来るものですので
危険な象意は多少穏やかなものとなります。
検閲は淫乱な内容ということができます。
地獄ではなく不埒なものを生み出すと言うことになります。

戌の内容とは兵器庫のようなもので工場でもあります。
どのような重機も扱いが必要です。
取り扱い注意・立ち入り禁止の札がかかっている場所にはすべてにおいて
戌があります。

このようなものに対しては通常穏やかにしておくことがよいものと言われており
軍隊は働かないほうがよいという言い方で分かるものであります。

しかし辰というのは天の気が現れることをいい、天の気は開示することになります。
戌を開示するということは武器庫を公開するようなことであり
検閲が出来なければ大事になります。
誰でも兵器の造り方を知っていてはいけません。
そのような危険を犯すような事態と言うことから

天羅地網の時　地獄の門を開く時　

という言い方をします。

葛飾北斎の命式においては、
庚戌
丙辰
ということで
庚　修行の倉庫の中で
表現するために開示するということになり

甲子であることから

修行の倉庫の中で表現を開示することを
はじめた人であるとすることが出来ます。

影響は文章にありますので乙とし
推時するに乙丑　乙亥であるとすることが出来ます。
夜ですので夜の話　もしくは水にまつわる水物の象意となり

葛飾北斎の影響において深夜怪談　淫乱な漫画
富岳三十六景における

神奈川沖浪裏
から水の五行が代表的な表現となっていることがあたっていることから言うことが出来ます。

ただし水であるなら壬申　癸酉であるとも取れますが
時間の性質と言うのはどの時であるのかが重要であり
特に四柱推命の中では時間というのは日の中にあるものであり
何時であるかが大事であり天干より地支に意味があります。
ですので申酉では夕方の金であり世界観はきらびやかで
宗教的な世界観となることが分かり
作品の中では女性や宗教徒、音楽美術そのものを描写することに現れることとなります。

葛飾北斎の作品の中ではあまり題材としてそのような西方の象意は見られません。

水に関係する北方の象意が多く、また後世に影響を与えています。
また美術業界より漫画業界に影響を与えており
辛より乙となり
やはり乙丑　乙亥であるとすることが出来ます
波と言うところ、ホラーと言うところに限定した象意であるとすれば
特に乙亥であるとすることが出来ますが、あまり亥の象意である
武将などが少ないため、丑であるとすることも出来ます。
すると子丑の合であるとすることが出来

葛飾北斎はコタツに入ったまま絵を書き、しばらく描いたらまた寝、起きると
また描くといった逸話から子丑の象意に当たっていると言うことが出来
正しい推時であると言うことが出来ます。

ただし、コタツを火墓庫とすると、戌となり
単に丙戌に囲まれた甲子の人とすることも出来
怪しいものです。
また森羅万象を網羅するといいながらも晩年上手くいかないことは
癸の象意とも取れ、微妙ですが北斎漫画は文章として有名ですが
辞典としては使い物になるものではないのでやはり乙亥であるとすることも出来ます。
また緻密な漫画ではありますが、あまり影響としては緻密な描写を人に教えては居らず、
むしろ教授においてはシンプルに伝えることを第一としており
やはり乙の象意とすることが出来ます。

また、命式には一様に子以外に北方の象意がありませんが
寝続けて描いたことには強い水が丙を制していることを必要とし
晩年の水とすることが必要で必ず時には水が無ければなりません。
大運というのは外的な要素で内的な要素ではありません。
それは必要以上に眠くなることになりコタツにいながら眠るという内的な事情により強制的に丙を制すことではないのです。
また寒いなどではなく眠いとなり体の事情によるもので地支に現れているものですので
当然地支が水であり壬申　癸酉であることは有り得ません。

癸酉であれば隠遁することを酉の象意で強調し、修道のスタイルで世間から姿を消すこととなりますがそうはなってはおらず良く人前に姿を現します。ただ良く移動を好み、現場に即座に現れ、弟子の集団を常に保ちながら活動していたと言われますから、壬申であることは大いにありうることであります。
簡単に示すことに遂したことを取って乙丑乙亥とすることもでき、衆を保ちながら移動する後年のスタイルから壬申にすることが選べますが移動は一時的なものであり基本はコタツであることからやはりコタツの乙丑であると言えます。