電撃HOBBY MAGAZINE (ホビーマガジン) 2014年 08月号 [雑誌]/KADOKAWA
¥1,200
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「『シドニアの騎士』~弐瓶勉の世界展~」(3回目)と、『電撃ホビーマガジン』の『シドニアの騎士』特集を読みました!


渋谷タワーレコード8階で行われていた「『シドニアの騎士』~弐瓶勉の世界展~」、当初の予定が延長されて7月6日まで開催されていました。私は結局3回見に行ったのですが(笑)、弐瓶勉さんの原作原稿やアニメの設定資料、アフレコ台本、継衛のプラモデルなどが展示され、5.1chサウンドでBDも上映されていて、グッズも様々販売していて、とても充実していました。


さらに延長期間には弐瓶さんから追加出品があり、原作の初期設定のラフ画や扉のカラー絵の原稿などがガラスケースに展示されていて、見に行ってよかったなあと思いました。特に、初期段階から中性キャラ(科戸瀬イザナ)やクローンの少女たち(仄姉妹)などが考えられていたんだなということが分かり、またガウナの初期設定も興味深く、変幻自在のガウナが今度はどういう形で出てくるか、また楽しみが増えました。


毎回行くたびにいろいろ書籍やグッズを買ってしまうのですが、今回は東亜重工製の水筒(タンブラー) と『シドニアの騎士』特集の模型誌「電撃ホビーマガジン」を買ってきました。


シドニアのグッズはどれもかっこいいのですが、水筒は欲しいなあと思いながら前回は出品されてなかったので、今回入手できてうれしかったです。


『電撃ホビーマガジン』8月号では16ページにわたって『シドニアの騎士 弐瓶勉の世界2」という形で特集が組まれています。


この雑誌は模型雑誌なので、シドニアに出てくる人間型ロボット・衛人に関する内容が中心となっているのですが、特に模型には興味がなかった私も楽しむことができました。


最初の2ページの見開きでシドニアの世界の概略を説明。続いて次の見開きで、原作版としてつくられていた、主人公谷風長道の乗る衛人・「継衛」の模型キットを改修してアニメ版にする、という企画。「もっとも大きな違いは膝関節の曲がり方」というマニアックな改修なのですが(笑)、もともと世紀操縦士になってからの「704」と書かれた機体を訓練生時代の「TS谷‐028」に変更したり、頭部のヘイグス粒子砲を再現するためにLEDを内蔵したり、汚れ塗装を全面に施したりという感じになっていて、こだわりが感じられます。カビザシもアニメバージョンに変えられています。


続いてイザナの乗る「一八式」を完全に再現するという企画が3ページ、また斎藤ヒロキが乗ったあと展示されて汚れた状態のままの「継衛」を再現するページ、また1200ミリを超える超高速弾体加速装置まで再現された新しいアニメバージョンのキットの紹介のページと続き、原作者・弐瓶勉さんのインタビューが3ページ。


また驚いたのは「東亜重工製1/6合成人間」が2ページにわたって公開されていたことで、これは7月27日に幕張メッセで開かれる「ワンダーフェスティバル」(ガレージキットの展示即売を中心とした日本最大の造形イベントだそうです)で1000点という数量限定で発売されるのだそうです。価格はなぜか1500US$だそうです。


いや、これは実際凄くて、今までこういうものにほとんど興味がなかった私でもほしいなと思うくらい。正座させたり腕立て伏せをしたりもできる動きは凄いなと思います。ワンフェスに出かけて長蛇の列をものともせず入手を敢行する、というほどのパワーは出るかどうかわかりませんが…^^;;


さて、弐瓶勉さんのインタビュー。「電ホビ」では昨年の9月号でも弐瓶さんにインタビューしているそうなので(これもマーケットプレースで注文してみましたので機会があったらご報告したいと思います)、インタビューは2回目ということになるそうです。


アニメを見た原作者の感想としてはまず、「大満足」というひとこと。特に、ガウナを3DCGでこれだけ気持ち悪く動かせるというのは驚きだったということです。しかしテレビ放送ということで気持ち悪さをセーブした部分もあるそうで、BDの新アングル版ではもっと気持ち悪い動きも収録されているのだそうです。今までそこを意識しては見ていなかったので、今度見るときにはガウナの動きにも注目したいと思いました!


あと、第5話「漂流」で、星白が「生体由来の水」を谷風に飲ませる場面、ネット上であまりに「飲尿!」と騒がれることに納得がいかなかった、と言っていて、さて本当はどうなのかな、とは思いました。(笑)


また、最終話はあまりに見せ場を詰め込みすぎて放送枠に入らなかったので、BD6巻では「ディレクターズカット版」としてやりたかったことを全部やりきった映像が収録されるとのこと。これも楽しみだなと思いました。


あとは模型の話になり、弾体加速装置や一八式の話をした後、キット化してほしいものとして紅天蛾と重力子放射線射出装置を上げていて、確かに紅天蛾は見たいなあ、と思いました。


そのあとは継衛改二、特殊新型実験機の話、BD1巻の描き下ろしコミックのこと、東亜重工製合成人間の話と続き、最後にアニメファンへのメッセージとして「アニメにしていただいた範囲はまだまだシドニアの物語の序盤」なのでこれからもよろしくお願いします、という言葉で締めくくられていました。


この時点ではまだアニメ二期の制作に関しては情報公開が解禁されていないはずなので、こういう言い方になっているんだろうなあと思います。二期が原作のどこまで行くのか、楽しみですね。


これを読んでいると、二瓶さんがどういうところから物語をつくっているのか、どういうイメージで作中の登場人物や物体が現れてくるのか、わかるような気がしました。原作も、構想やネームができる前にまず継衛の模型を作ったという二瓶さんですから、本当に手に取れるような形で構想していくんだなあと思いました。


これからも『シドニアの騎士』、楽しみにしていきたいと思います!