『進撃の巨人』の作者、諫山創さんが出演した『ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル』( 略してタマフル・う「たま」るのシャッ「フル」ということでしょうか)を聞きました!


諫山さんがご自分のブログ『現在進行中の黒歴史』 で告知されていた「ウィークエンドシャッフル」に出演されるということで、iPhoneのラジオアプリradikoで放送を聞きました。諫山さんの出演時間は11時20分から日が変わって0時少し過ぎまで。いろいろな話をされていました。


特に何度も強調されていたのが、この「ウィークエンドシャッフル」やそのほかのTBSラジオに諫山さんが影響を受けているという話で、昨日の放送のコンセプトとして語られていた感じでした。


一つは、『フード理論』。これは以前テレビの川窪さん(『進撃の巨人』担当編集者)のインタビューで聞いたことがありましたが、もともとはこの「ウィークエンドシャッフル」で福田里香さんが言ったことなのだそうです。それを聞いていて諫山さんが自作の説明に使ったり、こういう原則があるなあと確認したりしたそうです。


フード理論とは1.悪い人は食べ物を粗末にする。2、いい人は美味しそうに食べる。3.正体不明の人は食べない。ということで、巨人が人間を吐き出したりするのがその例だそうです。確かにおいしそうに食べるサシャは悪者には見えませんし、食事をする場面でもあまり食べていないリヴァイは正体が分からないですね。


それから可笑しかったのは、第6巻の嘘予告で13巻限定版の特典OADのネタにもなったジャンの「ババァ!ノックしろよ!」というセリフが、もともとは宇多丸さんが番組で「世界で一番かっこ悪いセリフ」として言ったものをネタ元にした、という話でした。


それから宇多丸さんが(104期には)「チーム萌え感」があると思うがというと、諫山さんはそれは意識していないとのこと。これは以前もどこかで言っていた気がします。


『テニスの王子様』は10年後の主流ギャグだ、というのが諫山さんの主張なのだそうですが、確かにこの場面 など見ると『進撃の巨人』のギャグシーンに共通する何かがある気がします。『テニスの王子様』は読んだことはありませんでしたが、これは面白そうだなと思いました。


あと、面白いなと思ったというか、私も物語を書いていてそうなるとものすごく爽快な気持ちになるのが、伏線のつもりで書いてなかったところが後で伏線に仕えるとわかって伏線にしてしまう、という話でした。リーブス商会の会長とかがその例だろうなと思います。


1巻の絵は自分では読み返せない、これを読んでおもしろがれる日本の読者は凄い、俺は無理だ(笑)という諫山さんに、宇多丸さんはその歪んだ絵の感覚がテイストになっているのではと。それは私ももちろんそう思います。技術がなければイズムで勝負というか、どーん!と巨人を見開きで出すとか、一生をかけるマンガが何で勝負できるか、と考えてやっているという話がよかったなあと思います。


それからマルロというキャラのテーマ曲として諫山さんが「黒歴史」でライムスターの「The choice is yours」 という曲を上げているのですが、それは「世の中は誰が悪くてこちらは被害者だ」というような単純なものではなく、「ラスボスはどこにもいない」ということを言いたい、ということだったそうです。これは割とストレートなメッセージで言いたいことは分かるなと思ったのですが、でもそうなると『進撃の巨人』の世界にも、結局ラスボスはいないという話になるんだろうか、そうなると一体話はどういうふうに展開していくんだろうか、と楽しいような不安なような気持ちになりました。


そのほかももクロの話とか総合格闘技の話とか、多岐にわたりましたがあっという間の40分間で、もっと聞きたかったなという感じがしました。


「えっと」と言う前置きや「そうですね」という相槌が多かったということはあるのですが、でも十分言いたいことはおっしゃっていた感じで、もっともっとしゃべるうちに調子が出て来そうで、もっと聞いていたかったです。

ちなみにいま総合格闘技の選手として人間離れしたリアリティラインを持つという菊野克紀選手のツイッター を見てみたのですが、「ライバルはマイケルジャクソンとマザーテレサです」と書いてあってちょっと常人ではない感が半端ではないと思いました。(笑)これは確かにとんでもないリアリティラインですね。


諫山さんの話は本当にいろいろ面白いです。またインタビューやラジオ放送があったらぜひ聞きたいと思いました!

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