「深夜特急」は以前に読みました。3冊の単行本でしたが、今では6冊の文庫本になってます。殆ど忘れてしまっているんですが、覚えているのはマカオでのギャンブルの話が最高に面白かったこと。ネパールの話は、僕の体験談に比べて、雨ばかりで、誰それが死んだ・・・など暗い話ばかりだったこと。バスの旅でテヘランに広がる夜景に感激した話・・・ぐらいのものでした。最近知り合いとこの話が出たので、マカオのギャンブルのところを読み返してみました。
やはり記憶違いはあるもんですね。「カシャ、カシャ、カシャーン」が二人の姉妹の話のように思ってたんですが、別の話でした。
僕が旅に出たのは沢木耕太郎の6年前のことです。彼は作家だから初めから書くつもりなんだろうと思いますが、僕は全くそんなつもりはなかったので彼の本に比べれば粗筋のようなものでしかないんですが、旅の話が好きな方は読んでみてください。香港、フィリピン、タイ、ビルマ(現在はマンミャー)、インドから陸伝いにイスタンブール、ヨーロッパ、そして、アメリカに着く直前までの旅の話です。
深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫)
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インドのデリーからイギリスのロンドンまで、乗合いバスで行く――。ある日そう思い立った26歳の〈私〉は、仕事をすべて投げ出して旅に出た。途中立ち寄った香港では、街の熱気に酔い痴れて、思わぬ長居をしてしまう。マカオでは「大小(タイスウ)」というサイコロ賭博に魅せられ、あわや……。一年以上にわたるユーラシア放浪が、いま始まった。いざ、遠路2万キロ彼方のロンドンへ!
ヒッチハイカー・ブルース―ぼくのユーラシア
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昭和42年。月給5万円で一家5人が楽に暮せる時代に、わずかな金を懐に、船に飛び乗り旅立った。目指すはユーラシア大陸無銭旅行。40ヶ国を放浪し、現在は丸太小屋に取りつかれている著者の体当り旅行記。