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2017年03月16日

月報 M邸

テーマ:茂原M邸

まだまだ肌寒い日が続く3月ですが皆様いかがお過ごしですか?
先月は仮の窓がついて寒さをしのいでいたM邸ですが、

近頃は千葉の空っ風が吹き込んで凍えながら仕事をしているとか。

なぜだ!どこから風が吹き込んでいるのだ!

と偵察にやってきてみれば…

 

なにやらニヤニヤと中を覗き込むTOKANO氏の姿が。


見れば仮の窓枠が外された窓。

なるほどここから風が吹き込んでいたわけ。

ということは、建具屋さんが来ているのかな…

 

やはり中では建具屋さんが作業の真っただ中・・・って

えっ???

 


建具屋さ・・・ん????

 

と思いきや、この背中・・・

 

お・や・か・た、じゃないですかっ!!!

 

なんと今回は建具を親方が自ら作っておりました。

建具とは窓枠や扉、など、開閉して部屋をしきるもの。

ああ、要するに四角い枠のことね、と侮るなかれ。、

家一棟がひとつの星だとしたら、建具は小宇宙。

 

金具やローラーを仕込んだり、外枠との繊細な調整が必要だったり、

非常に細やかな手仕事と技術がぎゅっと詰まった、

奥の深い世界なのであります。

「改めて建具屋さんの大変さがわかる」といいながら

淡々と仕上げていました。

 

今回の建具も杉ですが、杉は杉でも地元産、千葉の杉だそうです。

北国の杉と比べて千葉の空っ風に耐え抜いた杉は乾いていて硬い。

表情はもちろんですが、触るととてもよくわかります。

同じ杉でも生まれ育った環境で個性が全く違うんですね。

 

早くも建具は全部仕込み終わり、後はガラスを待つばかりだそうです。

中々味わい深い仮窓の景色も見納めです。

 

それにしても本当に、家づくりは細かい仕事が多い!

今日の棟梁は天井と格闘していました。

 

今日の親方のキーワードは

「手仕事のゆらぎ」「土に還る」

 

なかなか更新されないと話題の(苦笑)親方コラム、新号準備中です。

もうまもなく・・・・(略)
 

ではまた!

 

OKAME

 

 

 

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2017年02月20日

茂原M邸 近況

テーマ:茂原M邸


強風注意報発令中の茂原より、おはようございます。
突風に砂嵐、こんなんじゃ外仕事の大工さんたちは大変な…
とご心配の皆さま、ご安心ください。

 

年末に建て前をしたばかりだと思っていたM邸もすっかり家の姿になり、

 

断熱材も入ってきたので、(外より)暖かいです。

そういえば、M邸とは一体誰の家なのか、建前で答え合わせします
などとと言っておきながら、うっかり明かし忘れていました。

 

何を隠そう、茂原M邸とはずばり、

我らが耕木杜のゴッドマザー、峰岸さんの自邸でしたっ!

 

家の前はご覧のとおりのレイクビュー。

 

裏庭(?)にはこんなパワースポットがある、とても面白い立地です。

 

建具は制作中のため、

簡易な枠組みと養生シートなどで作られた仮の窓がはられているのですが

 

取り外し可能な仕掛けもしてあるのですよ。

ものすごく簡単な仕組みなのですが、これはアイデアだわ!と、

何かで真似したいと、思わずメモってしまった次第です。

 

床板も張られ始めました。

 

階段上からの眺め。

 

二階の一室。

構造や間取りなど、実に峰さんらしい工夫が施されているので、
壁や天井が見えてもう少しわかりやすくなってきたら紹介したいと思います!

 

先月入社したばかりの新米大工も、早速奮闘中。

 

せっかく現場が事務所から近いので、

随時レポートしていけたらと思います。

 

耕木杜のおかめ桜は早くも満開。

庭の木々は続々芽吹きを迎えようとしています。

膨らみはじめたつぼみが強風で飛ばされませんように!

 

(OKAME)

 

 

 

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2017年01月07日

茂原m邸 建前

テーマ:お知らせ

あけましておめでとうございます。

今年の年初め、前回ブログで紹介させていただきました、

親方の言葉からスタートしました。

 

そうです。チャレンジの年!

 

・・・・というわけで、私もブログに初挑戦。はじめましてokamoto と申します。

耕木杜に入社して1年3ヶ月。

遅らばせながらブログデビューさせていただくことになりました。

よろしくお願いいたします。

 

 

 

さて、今回は昨年末に行われた m邸建前 を紹介させていただきたいと思います。

 

この日、お天気が心配されましたが、朝には陽がまぶしいほどの青空に。

予定通り建前を行うことができました。

 

 

場所は、耕木杜の事務所より車で10分程の、同じ茂原市内。

 

大工の手で、墨を付け、刻みをした柱と梁が、

ひとつひとつ組みあがっていく光景は、片時も目を離したくなくなるほど。

掛矢(かけや …下の写真の大工が振り上げているもの) を振る時の音も、掛け声も、

その 一振り・一音・一声が、繰り返しも後戻りもできない、大事な一瞬です。

 

 

 

 

そして、建物の角にひときわ太く力強く見える柱も立ち、

建物全体に、安定感のような頼もしさが生まれてきます。

 

 

10時には、mさんご家族と一緒に休憩。

大工達も、掛矢を振っている時とは表情が一変。ほっと一息。和やかな雰囲気になりました。

 

休憩の後は、1階の柱に梁をひとつずつ組んでいきます。

 

そして、午前中には、m邸の形がなんとなく見えてきました。

 

 

お昼は、お弁当とm家特製の豚汁をみんなで囲んで頂きました。

温かいご飯を前に、自然と緊張感もほぐれます。

 

そしてお昼の時間が終わると・・・・・

いよいよ、仕事の場は、1階から2階へと移っていきます。

 

下の写真のように、大工4人で同時に掛矢を振る姿は迫力満点。

 

重い雲も見え始めたので、さらにスピードアップ。

m邸の全体像が見え始め・・・・・・

 

15時にはこの通り。

すっかりm邸の輪郭が見えました。

 

見逃したくないと思わせる、このスピード感伝わるでしょうか?

こうやって大工の手・体を使って、家の形が出来上がっていく過程を目の当たりにすると、

その力強さ・勢いに圧倒されます。

人の手で生み出されるからこそ感じられる、温かさや安心感は、

こうした過程があるから感じられるんだなぁと改めて思います。

 

 

m邸現場は、今日も完成に向けて一歩一歩着実に進んでいます!

 

 

 

 

                                                            (okamoto)

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2017年01月05日

2017年

テーマ:ごあいさつ

鉋の刃をいくつか譲り受けていたので、

この年末年始も工房で鉋の台彫りをしていました。
何にも邪魔されることなく、久しぶりにじっくり自身と向きあいながら、

これからのことに様々思考をめぐらせる貴重な時間でもありました。


よりよい建築を作るために必要なのは総合力です。
基本的な技術を整え、隅々まで質の良い仕事をおさめるために、今何を磨くべきか。
与えられた時間をどう使えばより能力を高められるか。
自ら考え行動した分、必ず自分に返ってくるというのが、

45年大工を続けて得た確信です。


豊かな住まいを作る活動をしているという意識からブレることなく、

初心にたちかえり、チャレンジの年にしたいと思います。


2017年元旦 耕木杜代表 阿保昭則

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2016年12月29日

ALEX DODGE - KOUBOKUSHA  つづき

テーマ:お知らせ

入杜してから5週間がたちました。

どうも、押忍です。

 

先日紹介した特別プロジェクトが形になったのでレポートしたいと思います。

 

東京のスタジオから到着されたアレックスさんとスタジオマネージャーの中川聡子さん。

早速作業に移るかと思いきやミスターミヤギならぬミスターアボはやはり違います。

まずは大根のなだづけ作りからです。

 

 

この時の鉈の使い方が後の。。。

午後からは車のワックスがけ、壁のペンキ塗り。

ミスターアボはそう簡単に技術指導はしてくれません。

これから4日間地獄の特訓の始まりです。

というのは冗談で、午後から早速共同作業です(ワックスもペンキも化学製品なので耕木杜では一切扱わない代物です)。

 

 

1日目の作業は形態素(前回ブログ参照)を構成するピースの寸法を割り出して、その部材を切り出していく作業で終わりました。

使っている木材は桧の角材です。

 

 

 

さて2日目です。

ミスターアボはなかなか必殺空手キックを教えてくれません。

2日目の作業は形態素を作り出していくための仕口づくりです。

 

 

なだづけ作りの教訓を生かし大工道具も使いこなしております。

 

 

 

いよいよ3日目です。

形態素を構成するピースができあがっています。

角もしっかり面取りします。

 

 

写真の角も指でバッチリ面取りしております(事故です)。

 

 

仮組みをしていきながらイレギュラーなダボ穴の位置を決めていきます。

 

 

アレックスさんが持って確認しているのが前回のブログにも出てきたプラスチックの立体造形物です。

全く同じものをつくるのはほぼ不可能なので替えが利かない重要なものです。

仮組みが完了しました。

 

 

樫の木でダボを作りなおして本組みをして完成です。

 

 

4日目、完成した作品を拝もうと工房を覗いてみると誰もいないではないですか。

すると何やら作業場が賑やかです。

 

 

なんと餅つきをしているではないですか。

流石ミスターアボの修業はなだづけ作りで始まり、餅つきで終わる。

完璧です。

お腹いっぱいです。

 

 

組んだものを分解して形態素をひとつひとつパッキングして完了です。

 

 

作業(修業)を終えリラックスした様子のダニエルとミスターミヤギならぬアレックスさんとミスターアボです。

 

完成した作品は代官山ヒルサイドテラスで1日限定で展示されました。

 

 

スターデストロイヤーの初登場シーン並みの迫力です。

 

 

 

 

 

 

色々な角度からの表情が全く違って見えるのがこの作品の面白いところだと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コンピューターを使った形や構成の決め方と大工の技を用いた手仕事での具現化。

全く正反対にも思える要素が面白いバランスで共存しているところもこの作品の良さではないでしょうか。

 

アレックスさんと親方の共同作業を見ていると、設計者が考えるものづくりと実際に作る人のものづくりの違いについて考えさせられました。

基本的に設計者は、誰かに作ってもらうために図面などを作成してその意図を伝えます。

その図面の中になるべく多くの情報を盛り込むために、作業効率や材料の有効利用を考えながら決められる限り細かいところまで決めてしまいます。

それに対して実際に作る人たちは、完成のイメージに向けて自分たちで作りながらどのように作るか、どのくらい細かいところまで力を入れるか、完成度をあげるかを考えながら判断して作業していきます。

出来る限り細かいところまで決めようとする設計者は窮屈な感じがするのに対して、作りながら考えられる大工さんやアーティストは柔軟で大らかな印象を受けました。

細かいところまで決めようとする設計者は几帳面ですが、空間がうるさすぎる印象を受ける可能性は否めません。

几帳面でうるさすぎる家に住むよりは柔らかで大らかな家に住みたいものではないでしょうか。

実際に作る人たちのそばで建築設計に携われる耕木杜で、今まで自分が享受してきた建築教育や建築感に柔らかさや大らかさを加えながら良いバランスを見つけられたら良いなと思います。

そうすることで、今までそこにあったのに誰にも気づかれていなかったような空間を見つけていけたら良いなと。

 

(KYUMA)

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2016年12月13日

ALEX DODGE - KOUBOKUSHA

テーマ:お知らせ

先月末から耕木杜に入杜いたしました。

どうも、僕です。

 

今回は特別プロジェクトについてご紹介したいと思います。

日米芸術家交換プログラムで来日中のアレックス・ダージさんとの共同プロジェクトです。

アレックスさんはニューヨーク・ブルックリンを拠点に活躍している現代美術作家で、コンピューターで創り出された形を伝統的な方法を使って制作する作品などで知られています。

作品は、MOMAやホイットニー美術館、メトロポリタン美術館、ボストン美実館などに収蔵されています。

今回はアレックスさんが考案した木の彫刻を耕木杜の工房で親方と共同制作するということになっています。

先月末にアレックスさんが耕木杜にいらっしゃって、彫刻の形やその成り立ちなどについて説明して頂き、その後耕木杜の工房で実際にテストピースを作りながら作り方などについて話し合いました。

 

耕木杜でのテストピース作成の様子

(左から親方、アレックス・ダージさん、アレックスさんのスタジオマネージャーの中川聡子さん)

 

アレックスさんが制作のテーマにしていることの一つに、自分自身が想像できなかったものをつくれるか?というものがあります。人間は過去の経験から事象を知覚したり判断したりする性質があります。その過去の経験から測れないものが出来れば、それは自分自身が想像できなかったものではないかということです。

このテーマを実現するためにアレックスさんが利用しているのがコンピューター・コードやデジタルファブリケーションの手法です。

コンピューター演算を活用することで速く効率よく自分の想像できる範囲を超越して可能性を広げていく、もしくは選択肢を増やすという手法です。

実際にどのようなことをしているのか。12月8日に東京の国際文化会館で行われたアーティスト・トークにお邪魔してきました。

最初にアレックスさん自身から「ノイズからシグナルへ」というタイトルでプレゼンテーションがあった後にデモンストレーションがありました(というよりプレゼンテーションの間に機械が動いていました)。

このデモンストレーションで今回制作する彫刻のような形がどのようにできていくのかをを実際に見せて頂きました。

まず形は、アレックスさんが以前のプロジェクトでつくった原子言語のようなものを使っています。アレックスさんはそれを”形態素”と呼んでいます(簡単に言うと日本語のカタカナに似ているような形です)。

 

2014
Human-Assisted Simulations of a Universal Will to Become (Simulation 3)
graphite and earth pigment on synthetic paper
20 x 26 inches

alexdodge.com

 

次に、これらの形態素を具現化した小さなプラスチックの塊たちをアレックスさんが開発、製作したミキサー(小型ドラム式洗濯機のようなもの。ただし一方向だけに回転するのではなく、2方向に回転する)に水(形態素たちを動かすもの)と砂(摩擦を与えて形態素たちを結びつけるもの)と一緒に入れて30分程回転させます。

 

これがその機械です

 

形態素、水、砂の組み合わせ(機械が回った後の様子)

 

するといろいろな形がランダムにくっついて彫刻のような立体造形物ができています。

不思議です。面白いです。水や砂の量が絶妙に調節されて初めていろいろな形が出来上がるそうです。

 

奥にあるのが今回出来た立体造形物の中で最大のもの

 

今回出来た立体造形物たち

 

これまでが今回制作する彫刻の形の成り立ちです。

そしてこの形を実際の立体物として具現化していくことが、アレックスさんと耕木杜との共同制作になります。

もちろん木を使って。

これからの展開を楽しみにしていてください。

 

国際文化会館でのアーティストトーク後のツーショット

 

今回のアレックスさんのプレゼンテーションはわかりやすくてなるほどと思う部分も多々あったのですが、プレゼンテーション後の質疑応答でいろいろな質問者たちの視点が入ってきて複雑難解になっていきました。一度複雑難解になってきたものが研ぎ澄まされてまたはっきりとした形になっていった時がその発展系が生まれる時なのでしょう。

今回のアーティスト・トークで自分が面白いなと思ったことは、例えコンピューターに力を借りて物を作り上げていってもその過程には幾度か人間が意思決定しなければいけない部分が必ず出てくるということです。

アレックスさんも親方も言っていたのですが、コンピューターや大工道具などは結局道具なのであって、道具は道具だと割り切ってそれを使うべきだそうです。

道具に使われてはいけないそうです。

しっかりとした意志をもって物事を決定していくのは難しいですが大切なことですね。

むしろそれがないと何も残らなくなってしまうのかもしれません。

 

(KYUMA)

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2016年12月12日

若木も続々

テーマ:お知らせ

さすがに朝晩の冷え込みが身に沁みるようになってきました。

仕事に煮詰まった頭をひやすべくテラスにきてみるとこんな落とし物。

ユニークな形の果実をつけるブラジル原産の植物、ツノナス・・・。

なぜこんなところに唐突に転がっているのでしょうか・・・

ブラジル・・・そういえば来年お茶室がブラジルへ行くから?

なぞは深まるばかり。

別名フォックスフェイスというだけあって、文字通りの狐顔。

目を、目を描きたい・・・!

さて、耕木杜の庭にはところどころにこんな心もとない細さの、

まだ木とも枝とも呼びがたいくらいの若木が植わっています。

わかりますか?

手前の、吹けば飛ぶよな雑草と一緒に間違えて抜いてしまいそうな・・・

これらは親方が旅先でひょいとピックアップしてきた

モミジやカエデやその他色々な木の若木です。

若くして異郷の地にやってきた木は、その土地に順応するのも早いのだそう。

まずはこうして大勢で植えて競わせて、

丈夫に育ってくると広いところへ植え替えるのだそうです。

若い時のハードルとライバルが自らを成長させてくれるんですね。

人間も木も同じだ!

 

ところでようやく本題です。

12月から耕木杜の事務所に新しいメンバーが仲間入りしました。

ここにも無数の若木がっ!

風任せの自然派ヘアスタイルが目を引く(今日はまだおとなしいほう)

フィンランドからやってきた日本人建築家(?)です。

どうぞよろしくお願いします。

 

(おかめ)

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2016年12月09日

柄(え)のつくり方 パート2

テーマ:道具作り

(左が私。右が親方。)

 

 

柄のつくり方 パート2です!

 

前回までは、木材を選んで、鋸のコミの形に彫り、

ボンドでくっつけ、固まるのをまつところまで進みました。

 

 

いよいよ楕円形に成型していきます。

 

つくづく思っていたのです。

一体どうやって楕円形とか曲線の形を作っていたのかと・・・(・3・)

その謎が、今日明らかになるのか・・・・。

ふい~~!!!テンションが上がる!!!!楽しみだ~♪うふふ。

 

 

それではスタートです!

 

 

 

まずは、鉛筆で印をつけていきます。

印のつけ方は、こんな手順

 

 

 

伝わるでしょうか・・・?

(あまりに夢中でやっていたので、写真を撮り忘れてしまいました笑)

 

 

下の写真のようなスケールを使うと便利です。

 

 

 

 

印をつけ終わると、

いよいよ鉋で成型です!!!

 

粗削りを先にしますよ!

 

 

 

 

まず、四角の短辺から削っていきます。

両方の小口につけた印を見ながら、削っていきます。

 

次に、長辺へ。同じように削ります。

 

ここまでの工程をきれいに一つ一つ仕上げていると

印をつけた個所が、ちゃんと木材全体の中心になっており

各面の削る回数が同じになります。

 

例えば、短辺側で29回削ると

反対の短辺側も29回でしるしをつけた個所にピタッといく。

 

同様に長辺側も29回。

片方の長辺側も29回。

 

 

・・・といった感じで、親方は各面29回ピッタリ。笑

驚異的すぎる。。笑

 

 

 

そして次は、角になっているところを削るのですが、

ちょうど絵のように、曲線の頂点まで削っていきます。↓

 

 

ちなみにこれらも29回だったんですよ。

一体、何者!?(◎ω◎)笑

 

 

 

これも同様に4か所やると・・・

四角形が、八角形に。

 

 

そして、ここからがみそ!

 

 

八角形の1面の中心に鉛筆で線をピッと。

線を引いた隣の面の中心にもピッと、しるしをつけます。

 

今度は、この鉛筆線を削ってしまわないように、

真ん中にある角を削るのです。

これをひたすら繰り返す。

 

そうすると、多角形の数がどんどん増え、

曲線に限りになく近づいていくというわけ!!

 

 

 

 

 

おおおおおお!!!なるほど!!!!

これが曲線に仕上げる謎の正体だったのか!!!??

 

 

これには合点(☆▽☆)!!!

 

 

しかもいっぱい削れる!たのしそー!!!

よーーし!!やるーー!!笑

 

 

 

 

 

角ばったところがなくなって来たら、仕上げです。

細かく削っていきます。

 

小口側を見ながら、きれいに成型していきます。

 

 

 

 

 

 

 

成型したら、小口の面取りをして、

いよいよ、鋸をはめ込みます!

 

 

そして、はめ込む前に、もうひと手間!!じゃーん。

 

 

 

入れ込む時、せっかく作った柄が、割れてしまうことがあります。

 

 

「うおぉぉお~!!!!ここまできれいにできたのにーーー・・・・・」

・・・と、耕木杜では、撃沈して一日ブルーな大工さんも、たまにいます。笑

 

 

そうならないよう、

養生テープで先端部分をぐるぐる巻きにするのです。

 

だいたい、6-8巻きぐらい。ぎゅーーーーーーー・・・と巻き付けます。

 

 

 

 

それから、鋸を手で入れこんで、入れられるところまで入れたら、

反対側の小口めがけて、玄能でたたきます。

 

 

たたくだけなら私でもいける!(・ω・)=3

せーの!

 

・・・とやろうとしたら、親方の不安げな顔(笑)

 

 

なんと!玄能の持ち方、使い方にも基本があるとな!!

 

 

 

 

まず、玄能の柄の下側をもちます。

よく見ると、平らな面とちょっと丸くなっている面があります。

 

 

 

↑こっちが平らで。

 

 

↑ こっちが丸。

 

どちらの面でたたくかは、場所場所によって使いわかけているようですが、

 

基本的には、面の中心を使うようにして、

まっすぐに意識してたたくことが何より大事なのだと。

 

 

ちなみに、この玄能の柄も耕木杜では作ってます。

 

ただ、持ちやすいように成型しているだけに見えますよね???

実は、この形になったのも、かなりの試行錯誤があったのだとか。

 

 

それは・・・・・・。

今度別の機会でご紹介します(^皿^)うしし。笑

 

 

 

 

 

 

カンカン。

 

カンカン。

 

 

 

カンカン

 

お!

 

 

 

できたーーーー!!!!!(≧▽≦●)

 

 

 

 

 

 

 

しかも割れずに!!

 

・・・・

 

・・・・

 

おおおおおおおおおお!!!!

 

 

わたしも。。。できたーーーーーー!!!!!!

信じられない!!!!!!(;▽;)

 

 

喜びいっぱい。

 

 

 

「みんな割れずにできたね!!すごいすごい!!」

 

・・・とふと小口の部分を見てみると、

 

 

 

「あ!」

 

 

 

 

同じ方法でやったにもかかわらず、形が違う!!!

 

一番左が親方。その隣が私。右2つは、大工さん。

 

やっぱり大工さんて、うまい!!!!

 

 

・・・ていうのも当たり前なのですが(笑)

もっと面白いのは、それぞれの人となりが、ちゃーんと、作ったものに出ているということ。

 

一緒に働いているので、作った人がどういう人なのかわかるので、

「あーー!確かに、○○さんはこんな形になるのもわかるわかる!!」

 

て、自然と合点がいくんですよね。

 

 

作ったものが、ちゃんと、「自分の分身」になって生まれているんです。

 

 

その子をみて、「あ!私ってこんな感じなの?」って、客観的にみれるというか、

自分がいいと思っているところも、悪いと思っているところも、包み隠さず出てきます。

 

・・・で、最後に全部ひっくるめて、その子に愛着がわく。

愛着・・・というか、愛情というか。

 

「かわいい!!>▽<●」

 

 

・・・て、なる。(ならんか笑)

 

 

 

勝手に、そんなことを思っていたので、

私はますます、親方と今回一緒にした彼・彼女を好きになっていますわけです。

(あーー!やっぱりいい子たちなんだーー!!!・・・て笑)

 

 

 

最後は、すごい充実感でした。

 

 

 

 

 

は!また脱線。。

仕上げは、鋸に油をつけて、ふきふき。

 

 

ラナパーで、柄の部分をふきふき。

 

 

 

 

親方!

本当に、ありがとうございました!!(*^▽^*)

 

 

 

(TOKANO)

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2016年11月30日

工房だより

テーマ:工房

のこの柄づくりの後半が気になるところなのですが!

じりじりとひっぱりつつ(笑)

一旦工房だよりを挟ませていただきます。

 

工房の一室には「あの」お茶室がまた組みあがっております。

組みあがっているということは、メンテナンスが始まっているということ…

ということは・・・?

 

なんと!NY、フィンランドに続き、今度はブラジルでのお茶室展示が決まりました。

お茶室の旅第三弾は地球の裏側ってんですから、驚きです!

情熱の国でどんな反応が待っているのか、わくわくします。

 

それにしても、こうしてお茶室の組み立て解体に何度も遭遇できるとは、

私たちスタッフにとっても、ありがたいこと!

何度見ても発見と学びが尽きません。

 

ホゾをじっくり観察できるのも、現場の醍醐味です。

小さな空間に、様々な智慧と工夫、職人技がぎゅうぎゅうに詰まって、

そう!まさにお茶室は小宇宙!

 

別の部屋では、12月末に建前を迎える「ある方の家」の墨付け刻み真っただ中。

 

これが文字通り墨付けの様子。左手に持っているのは墨壺。

木材を加工するときの切断や切削の目安を、

実際の木材の表面につけるための道具です。

 

さて誰の家でしょう!(おそらく)皆さんもご存知のあのお方の自邸です。

ふっふっふ。。建前で答え合わせをいたしましょう。

 

外には、建具用の木材が干されていました。ずらり。

 

耕木杜の目印というべき「破風」も制作中。

 

ところで、工房の片隅に見覚えのない椅子を発見!

親方は今新作チェアを構想中ですが、どうもそれとは違う様子。

 

背もたれの木は平らな状態で加工した後、

熱を加えて曲線にしてあったり(本人談)

 

脚が極限くらいに細かったり、色々攻めたデザイン。

 

実はこちら、耕木杜の大工G氏の試作品でした。(デザイン・制作共)

これから実際に使い込んで、強度など色々テストしていくそうです。

耕木杜の大工たちは、家だけじゃなく家具も作るので日々大忙しなのですが、

そんな仕事の(少ない)すきま時間を活用して、

影でこうした薫陶を続けているんですね。

モニターが必要な時はぜひ私をつかってください(笑)!

 

(おかめ)

 

 

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2016年11月21日

柄(え)のつくり方 パート1

テーマ:道具作り

みなさん、こちらをご覧下さい↓

 

 

 

 

鋸の柄(え)の部分。

 

これ、どうやって作るかご存知ですか?

 

大工道具のほとんどは、すでに柄がついている状態、

買ったらすぐ使える状態で販売されているのですが、

 

耕木杜では、自分で使う道具は、自分で作る!

・・・というのがモットーなので、この柄の部分もつくります。

 

 

 

とかの「親方、これってどうやって作るんですか?( ゚∀゚ )

私でも作れます??」

 

親方「おー!うんうん。作れるよ!作ってみる?」

 

とかの「えーー!?いいんですか??作りた~い♪教えて下さ~い♪(・▽・●)」

 

親方「うん!いいよー!じゃあ、明日一緒にするか~。」

 

・・・というノリで、作らせていただきました。笑

 

 

 

なので、今日は、鋸の柄のつくり方をご紹介します。

ちなみに私、木で何かをつくるという経験は、

小学校の美術の時間で、彫刻刀を使った以来です。

あと、刃物は普段、包丁ぐらいしか持ちませぬ。(・ω・)=3ふん。

 

果たして、そんな、私にできるのか・・・??!

 

見習い大工さんに混じって、挑戦です!(^▽^●)

 

 

 

 

柄の大まかなつくり方は、こんな手順↓。

 

1.二つの木材を準備し、

2.片方には鋸のコミの形を彫って、

3.2つの木材をくっつけて、

4.形を楕円形に整え、

5.最後、鋸をその溝に入れる。

 

 

とってもシンプルな工程ですが、

鉋の使い方、鑿の使い方、玄翁の使い方、

どうやってきれいな楕円形にするかなど、

親方の創意工夫がぎっしりと詰まっています。

 

頭で考えると、どう考えても私にできそうにない。笑

でも、実際にやってみるとできちゃったりして…。テヘ。(´∀`*)

よし!飛び込んでしまえ!笑

 

・・・といった感じで、スタート☆-(ノ●´∀)八(∀`●)ノイエーイ

 

 

 

 

 

まず、木材の選定から。

親方がいくつか準備してくれました。青森ヒバです。

2つをぴったりと貼り合わせるので、木目が綺麗に揃うものを選びます。

 

 

 

 

2つの木材を選んだら、

 

貼り合わせる面を鉋で平らにします。

貼り合わせた時、ピタッと、隙間がないほど平らにしておくと

綺麗にくっつく上に、はがれにくくなるのです。

 

 

 

 

 

開始、10分。私、すでに壁にぶち当たり。

 

「親方~…。鉋って、どうやって使うの?????」…の壁。

早くもピンチ。大丈夫か…私。笑

 

 

親方、やさしく教えてくれました。

 

 

まずは、材料を固定します。

鉋を前から後ろへ平行に移動して、削っていくのでこの設定がすごく大事です。

 

次に鉋の持ち方。

左手は刃の裏側をかけるように添え、右手は台の上に。

左手で手前にひき、右手は上から鉋台を抑えます。

その状態で、すーーーと、前から後ろへ平行移動。

 

そして、動かしている間、自分の顔と鉋との距離は、一定。

目も一点を見つめます。

平らにかけるので、身体も上下左右にぶれちゃだめですよ。

 

 

 

 

 

うん。視線が一点。距離も一定。

 

 

 

 

 

 

この姿勢を保ち、綺麗に鉋の刃が出ていれば、

「よーーーし!削ってやるぞーー!」

と無理に力を入れなくても、自然とすーーーーと削れるのです。

 

…おおお!!!私にもできました!!!(;▽;)感動。。

 

 

 

 

 

次は、片方の材料に鋸のコミが、

すっぽり入るような形を作ります。鑿で掘っていくんですね。

木材の中心に来るように、寸法を測って、線をひきます。

 

 

 

あてて、

 

 

 

中心を出して。

 

側面にも線をひきますよ。

鋸の厚さを測って、その分掘ります。

これは、2.5mmの厚さでしたね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

線を引いたら、掘ります。

ここで鑿の登場。

 

まず、外周部の0.5mm内側に、深さ2.5mmの溝を鑿で入れます。

外周部は掘っているうちに、慎重にしないと、

印をつけた大きさより大きくなってしまう可能性があるので、

初めは気持ち内側に。

 

 

 

↑ちょっとわかりやすく。

 

 

その後、鑿で掘っていきます。

 

2.5mmと、一定の深さに掘っていくコツは、

始めに、基準となる深さを真ん中に掘って、

それを基に平らになるよう周辺を掘っていく。

 

そうすると、ちょこちょこちょこと、しなくて済むし、

都度、スケールで深さを測る必要がないのだそう。

 

 

 

 

 

↑こんな感じ。

 

そして、あらかた掘れたら、

印をつけた線の真上に、同じように鑿で刻んで、

最後、外周部を丁寧にすくいとってあげます。

 

ざっとこんな手順で、

 

 

 

これが、

 

 

こんな風に入ります。

 

よーーし!Let’s Try!!!

 

 

・・・の前に、第二の壁。

その名も「親方~。鑿と玄翁ってどうやって使うんですのか?」の壁。(・ω・)チーン。

 

 

下の写真をご覧ください。

まず、鑿は左手で持ち、右手に玄翁。持つ場所も、親方の写真通り。

玄翁は、柄の下側を持つようにすると、小さい力で大きな力を加えられます。

てこの原理ですね。

 

鑿は、材料に対して垂直に。印をつけている線と鑿の刃は、並行に。

その上から、玄翁を垂直に、まっすぐ落とす。

これを忠実に守ります。

 

 

↑まっすぐでしょ。

 

 

これが、面白いくらいに綺麗に刻めるんですよ(◎ω◎)

驚きなのが、力をいっぱい使わなくてもできるということ。

ただ、慣れていないので、どのくらいの力でどのくらいの深さが刻めるか。

おどおどしながらちょっとずつ。

 

だんだん慣れてきたら、思いっきりできるということでしょうか…。

 

 

よーし。やるぞー!!

 

 

 

 

 

 

文章にするとすごく簡単なことなのですが、

やってみると難しい!

 

何が難しいって、

『早くかつ、綺麗に仕上がらない』んですよ。

 

 

親方はこれまでの工程は、数分だったのに対し、

私たちは、鑿で掘っていくだけでも1時間かかりました。

(これ、本当なんです。・ω・うふ。)

 

 

『程度がわからない』

・・・という事に対して、人間が取る、本能的な習性というべきでしょうか?

これだけ力をいれたら、2mm以上深く削ってしまうかな?途中でわれたらどうしよう…。

 

不安を残し、都度反応を返してくれる木と道具と、

ちょっとずつ対話しながら進めるので、

ちょこちょこちょこちょことしか、進まない。

 

「探りを入れながら」といった感じ?

そんな現象が起こっていました。

 

 

でも、すっごく面白い!!(>ω<)

 

 

 

そして、そして。

下が私が作ったものと親方が作ったものの比較。

左が私。右が親方。

 

 

 

うわ!!その差は歴然!違い過ぎて残酷です。笑

(・・・てか私のやつ、鉛筆で汚くなっている。笑)

 

 

とかの「やっぱり親方!すごい!!チョーうまい!!!(◎▽◎●)」

親方「うん!ありがとう!」

 

 

・・・当たり前です。笑

 

 

 

 

 

大工には、繊細さと大胆さを必要だと、親方はよく言います。

 

限られた時間内で仕上げるには、思いっきりよく進める大胆さがなければいけません。

でも、ざっくりと野暮ったく仕上げてはいけない。

綺麗に仕上げるという粘り強さと集中力、精細さも欠かせない。

 

繊細かつ大胆に。

 

相反する性質と常に対峙しながら、

都度、バランスを保ちながら仕事に向きあうのだそう。

 

小さな所作、ひとつひとつに意識を向け、積み重ねていくことが大事なのだとか。

 

 

 

 

ふえ~~~、、、奥が深すぎて、軽くめまい。。。

 

 

話がそれました。

できたらボンドでくっつけます。

 

 

 

指でぺたぺた。

 

 

ぬりぬり。

 

 

 

あらかた塗れたら、がっちり固定をして1時間おきます。

 

 

 

 

 

クランプで止めて、

 

 

 

以上が午前中の作業。

 

 

ここまで来るのに、

鉋の使い方、鑿の使い方、玄翁の使い方を学びました。

基本中の基本を教えてもらったのですが、

 

これが本当に重要なことなのだと、肌で感じた濃厚な半日。

いかに早く、綺麗に、小さな力で、無駄なく仕上げるか。

 

これまでの親方の創意工夫、

仕事に対する、妥協しない姿勢をびしびしと感じたのです。

 

 

 

 

 

 

 

そしていよいよ、楕円形に成型していきます。

 

・・・が、後半戦は、次回のお楽しみに♪(^ω^)

 

 

 

果たして私、できるのでしょうか???

 

 

(TOKANO)

 

 

 

 

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