今日はお香の原料の「トウシキミ」ついて書こうと思いますが
先日は父の命日だったので、仏教にちなんだものすごく簡単なお話、
お供え物や香、シキミついてふれました。
というわけで、今回は一応その続きになります。
前回と合わせて読んでいただけると嬉しいです。前回の記事はこちら へ。
トウシキミというと想像がつきにくいと思いますが、いわゆる八角です。
中国や東南アジアなどが主な産地のスターアニス(大茴香)です。
中華料理などに用いられることが多く、豚の角煮などにも利用されたり、
丁子(クローブ)、桂皮(シナモン・カシア)と共に、ミックススパイスの
五香粉(ウーシャンフェン)の原料として使われるなど、かなり特徴のある
香りのスパイスです。
星のような可愛い果実の中にはひとつひとつ種子が入っています。![]()
食品としてはもちろん、漢方薬などの原料としても使われています。
最近では、インフルエンザの特効薬「タミフル」の原料としても話題に
なりましたが、これはこの中の成分を使って化学的に利用するもので、
残念ながらこれを食べても効果はありません(^_^;)
ちなみにお香の原料や生薬としては「大茴香」(だいういきょう)と呼ばれたり
表記されることが多いです。
香りはというと、清涼感があって爽やかで、奥に甘さも含んでいる感じ。
どちらかというと、匂い袋などによく使います。
不思議なことに、スパイスとしての風味はくせがあって苦手だったのが
お香の原料としては全然平気(;´▽`A``
むしろ、今ならスパイスの方もいけるかもしれません。
生薬としての効能は、胃腸を温めて機能を回復させるといわれていて、
嘔吐や食欲不振のほか、発熱による手足の冷えなどにも良いとされています。
ただし、熱をもって火照っている時などには不向きであるなど、薬膳として
正しく効果を得ようとするには少々知識が必要なようです(^_^;)
そして、お次は前回登場しました「シキミ」についてです。
シキミとは、樒(しきみ)、または(しきび)という名前で売られている
榊(さかき)のような植物です。日本でも見ることのできる植物ですが、
比較的暖かい地域が好まれるようです。主にお墓等にお供えする
ために使われますが、気候のせいか、どちらかというと関西方面に
多く見られるようで、地域によっては馴染みが無いかもしれません。
この植物には香りがあるということで、前回お話した「香水」(こうずい)
として利用されたり、また、抹香(まっこう)といって粉末状のお香の
原料に利用されたりと、主に寺院などで多く利用されています。
そのせいか、トウシキミと混同されてしまうこともあるようです。
シキミという名前にはいくつかの説があって、敷き実とか悪しき実
などから来ているといわれています。
そして、悪しき実といわれるようになった理由として考えられるのが、
猛毒であることです。
シキミは、根、茎、葉、花、果実、種子にいたるすべてが有毒なのです。
アニサチンという神経毒が含まれており、特に果実(種子)は猛毒です。
誤って口にすると死に至る危険すらある植物で、劇物にも指定されています。
ところがこのシキミは、トウシキミと同じ科の植物で果実の見た目が
素人目には非常に似ているんです。(同じく八角形のような形です)
なので、誤って食べて中毒を起こす事故が過去に実際起こっています。
子供の頃、お寺などに行くと自然がいっぱいで、ドングリやら松ぼっくりやら
いろんな木の実が落ちていたりして、子供心に興味を惹かれるものでしたが、
「お寺やお墓のものを勝手に取ったり、持って帰るとバチがあたるよ」と
祖母に言われていました。(うちだけ?)
まぁ、何でも勝手に取ったりするのは良くないですがね(^▽^;)
このシキミは寺院などで植えられていることもあるようなので、
こういった言い伝え的な教えも、知らないだけで本当はちゃんとした
理由があるのかもしれませんね。
というわけで、スパイスや漢方薬、お香に使われるトウシキミの果実と、
シキミ(シキビ)の果実はまったく別物なので、国内の山林や寺院などで
似たような果実を見つけても、絶対に口にしないようにしてくださいね(・ω・)b
また、果実だけでなく種子をシイの実と間違えて中毒を起こした例もあるので
自信のない方は、必ず詳しい方に確認してくださいね。
どうぞみなさま(お子様連れの方は特に)お気を付けくださいm(_ _ )m
なんて、ちょっとコワーイお話みたいになっちゃったけど、お香の原料である
トウシキミについての余談でした(^▽^;)
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