今日は練香の調合のお話![]()
練香のたき方は?という方はこちらへ→練香『たき方編』
六種の薫物って何?という方はこちらへ→練香『六種の薫物』
『六種の薫物』(むくさのたきもの)
梅花・荷葉・菊花・落葉・侍従・黒方
前回お話しました六種の薫物ですが、平安時代の歴史に名を連ねた
人たちの調合、つまりレシピが記録として現在も残っています。
当時より大変高価で貴重な香の原料は、すべて海外から持ち込まれ
ていたため、位の高い僧侶、公家や貴族など、一部の限られた人のみが
手にすることの出来るものでした。
故に香を扱う、つまり調合法を知っていたり、使用出来るということは
ある種のステータスで、自分を誇示するための道具でもあったようです。
それでは早速レシピご紹介☆
ですが・・・
たくさんありますので、今日は梅花と荷葉をいくつかご紹介し、
それぞれの特徴や作者などを比較してみたいと思います(^_-)☆
では・・・
古い記録なので、両、分、朱についてもいろいろな説があります。
今回のレシピでは重さを指していて、
一両=四分
一分・・・一両の四分の一
一朱・・・一分の六分の一
となっています。
とは言っても、さっぱりわかりませんよね。
計算例としては、1両を1gなどに置き換えるのが簡単です。
『梅花』
①東三條院
藤原 詮子 (藤原道長の実姉)
円融院(円融天皇)女御
一条天皇の実母
沈 八両二分。占唐 一分三朱。甲香 三両二分。甘松 一分。
白檀 二分三朱。丁子 二両二分。麝香 二分。薫陸 一分。
②二條関白
藤原 教通 (藤原道長の長男)
沈 八両二分。占唐 一分三朱。甲香 二両二分。甘松 一分。
白檀 二分三朱。丁子 二両二分。麝香 二分。薫陸 一分。
③八條宮
本康
仁明天皇第五親王
沈 八両二分。占唐 一分三朱。甲香 三両二分。甘松 一分。
白檀 二分三朱。丁子 二両三分。麝香 二分。薫陸 一分。
『荷葉』
①公忠朝臣
源 公忠
光孝天皇の孫とされる
香の調合のほか歌人としての才能も優れており
三十六歌仙の一人として、子の信明と共に名を連ねる
甘松花 一分。沈 七両二分。甲香 二両二分。白檀 二朱。
熟欝金 二分。藿香 四朱。丁子 二両二分。安息 一分。
②作者不明
甘松 一分。沈 七両二分。甲香 二両二分。白檀 二朱。
丁子 二両二分。藿香 一分四朱。熟欝金 二分。安息 一分。
以上です。
やはり作者は天皇家やその側近など身分の高い人たちです。
こうして二種類を比較して見ていただくと、梅花と荷葉では若干
使用されている香料が違うのがお解かりいただけるかと思います。
また、メインの沈香はもちろんですが、甲香、丁子などの割合も
多く使われているのがわかります。
六種の調合は、このようにそれぞれに使う香料の特徴はありますし、
時代や家によって少しずつ変化は見られますが、意外に個人による
差はほとんどない場合が多く、中には全く同じものもあります。
しかし、記録されていないだけで他の香料が使われている
可能性はあります。秘伝というやつであります(・ε・)
残念ながら現在では入手困難な香料もあり
完全再現は難しいものが多いです(TωT)
中には再現可能な物もあるので、講座ではオリジナルだけでなく
希望により、古典調合の再現をしてみたりと、いろいろと
楽しんでいます(´∀`)Å。。。
如何でしたでしょうか(●´ω`●)ゞ
それでは、また・・・
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