はじめに・・・
いろいろな先生方のお話や資料をもとに書いておりますが、
何分千年以上昔の事で、当時の資料も少なく曖昧な点もあり
研究者により意見が違う場合もありますのでご了承下さい。
今日は調合の前に六種の薫物のお話
練香のたき方はこちらをご覧ください→練香『たき方編』
『むくさのたね』 後小松院御撰
たきものの方さまざまなれど。つねにあはするは六種なり。
梅花。荷葉。菊花。落葉。侍従。黒方。
「群書類従」より
まず、練香を語る上でこの六種類の練香
『六種の薫物』(むくさのたきもの)は
源氏物語をはじめ、数々の古典文学に登場するなど、
欠かすことの出来ない物であります。
梅花(ばいか)・・・春、うめのなつかしき香にかよへり
荷葉(かよう) ・・・夏、はすのすずしき香にかよへり
菊花(きっか)・・・秋(または冬)、きくの身にしむ香にかよへり
落葉(おちば・らくよう)・・・冬(または秋)、ふゆの木のはのちるころ
はらはらとにほひくるにかよへり
侍従(じじゅう)・・・冬(または秋や四季?)、袖の香もおぼゆばかりのにほひなり
黒方(くろぼう)・・・四季を通して使用、四季にわたりて身にしむ色の
なつかしき匂ひかねたり
当時の人々は、香の調合にも季節感を取り入れていたんですね~
上記のものはあくまでもイメージで、通常は梅やはす、菊を
実際に入れて調合するわけではありません。
中にはそのような工夫を凝らしたものもあるようですが・・・
調合法については、各御家ごとの秘伝とされ
その香りの優劣を競い合う『薫物合わせ』という遊戯も
生まれてきました。
練香自体は奈良時代半ばごろに唐より伝わったものですが、
やがて独自の発展を遂げ、六種の薫物という形に
作り上げられた究極の趣味の香なのです。
もちろん練香にはこれ以外の調合もたくさんありますが
日本香堂の黒方です![]()
次回は歴史に名を連ねた人たちの調合、
六種の薫物のレシピをご紹介したいと思います。
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