先日、ある企業の社長さんとお話させていただく機会がありました。

本来の目的は、現在ワタシが参加しているコミュニティの運営メンバーの仲間になって欲しいというお願いをしに行ったのです。

この社長さんがとても良い方でして、ワタシの仕事の話も聴いてくださったのです。

「君のストーリーは何?」

という質問をいただいたのです。

ストーリーですか?

「うん、もっとあるんじゃない?

今の仕事をしようと思うまでの道のりが。」


ワタシは、『人を笑顔にできる人になる』という目的でウォーキングインストラクターになったとお話していたのです。

この社長さんは『ウォーキングインストラクターをやろうと思ったきっかけではなく、人を笑顔に出来る人になろうと思ったきっかけを聴かせて欲しい』とおっしゃっていたのです。

『人を笑顔に出来る人になろう』と思ったキッカケ...。

それならばと、すぐに頭に浮かんだ一人の女子高生がいました。



ワタシは彼女を『おだっち』と呼んでいました。

今のワタシを語るのに、おだっちとの出逢いは絶対に欠かせません。

彼女が抱えていた闇を知った時の衝撃は、今思い出しても涙が溢れ出てくるほど心が苦しくなります。

彼女と向き合った日々が、『人を笑顔にできる人になる』ことを目的にしようと思った原点になったことは間違えありません。


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『おだっち』との出逢いは、ワタシが21歳で『おだっち』が高校3年の春でした。

当時、ワタシは北海道内で飲食店を展開している会社で店舗管理スタッフとして働いていました。

ワタシの業務は、厨房以外の店舗管理全般でした。

特に、ホールスタッフの管理・教育がメインでした。

当時のワタシは仕事にやりがいを感じており、仕事一筋の人間でした。

熱がこもりすぎたスタッフ教育は他の店舗のアルバイトにまで『鬼の松原』と呼ばれるほどでした。

鬼とは呼ばれ嫌われることもありましたが、アルバイトとのコミュニケーションはとれており、教育担当したアルバイトはお客様から高く評価していただけていました。

「鬼の松原の指導のおかげですよ!」
と就職後に職場の上司に気がきくと褒められたことをわざわざ報告にしに来てくれた子もいました。

そんなワタシの仕事ぶりは評価もしてもらっていて、わずか20歳でアルバイトの面接採用も任かせていただけていました。

ただ、『おだっち』はたまたまワタシではなく、本部の人事担当が面接採用をしたアルバイトでした。

ワタシが持っていた採用基準は『表情が明るい』、『きちんと挨拶ができる』という、ホールスタッフなら当たり前に備えていて欲しいもの。

この2点さえクリアできれば、教育次第でなんとでもなるという自信がありました。

が、『おだっち』はこの当たり前の2点ができない子でした。

しかも、表情が暗く、笑顔までできない、見た目は迫力がない貞子といったところでしょうか。

初めて『おだっち』を見た時に、本部の採用担当に文句を言った程です。

本部の回答『後は頼む』と丸投げです(怒)

無責任な採用に怒りを抑えつつ、『おだっち』のスタッフ教育はスタートしました。

何度言っても、聞こえない挨拶、暗い表情、鈍い動きの『おだっち』にワタシは次第に口調がキツくなっていきました。

実は、『おだっち』が聞こえないくらい小さな声で、笑顔が作れない程くらい表情で顔が固まっていたのにはワケがありました。

その理由を語りながら『おだっち』の発した言葉に溢れ出る涙を抑える事ができませんでした。

涙を抑えられなくなるほど心が苦しくなった『おだっち』の抱える事情は、

長くなるので、別記事にて。



【ワタシがウォーキングインストラクターになったワケ~告白編~へ続く】