ことりのハミング日記♪

あなたと一緒に 宝物を探しています。


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こんばんは。ことりです。

 

今日は、

母の代わりに出かけなければならない用事があり、

仕事をお休みしました。

 

少し、ゆっくりと過ごせた朝の時間

いつもは慌ただしく

「行ってきます!」と声をかけるだけの小鳥たちと

時間を過ごそうかと思い、カゴに近づくと

マーニと名付けた文鳥の様子が

おかしいことに気づきました。

 

慌てて手に拾い上げると

かなり体温が下がっり、鼓動が弱くなっています。

 

幼い頃、

冬の寒さに仮死状態になってしまった文鳥を

ドライヤーで温めて蘇生させたのを

思い出し、

 

掌で包みながら

急いでドライヤーの温風を当てました。

 

30分ほど経った時、

少し身動きをして

瞳を開けて 私を見つめてくれたマーニ

 

1時間余りたった頃、

少し動けるようになったのを見て、

タオルにくるんで籠に戻し

慌てて小鳥用のヒーターを買いに行きました。

 

暖かい沖縄だから

去年もヒーターなしで冬を越せたから

小鳥は羽毛で包まれているから

 

これまで口にしてきた

数々の言い訳

車を運転しながら 次々に浮かんで

 

浮かんでも

いつもみたいに消えずに

 

さっきまで掌の中にいた

弱ったマーニを包んでいくような気がして

 

経済的にとても厳しかった今年は

いろんなことを我慢してきたけど

そのツケは 家族の中の一番

弱い存在に集中してしまうということ

私は忘れていました。

 

体温に設定されたヒーターの上に

ぐったりしているマーニを置き

母の用事を済ませるために

私は また 家を空けました。

 

早く終わらせて、

早くマーニを病院に連れて行かなければ

 

よく考えると

思い当たるふしが いくつかありました。

この1週間、水を飲む量が減ったこと

動き回る様子が減ったこと

匂いがするフンをするようになったこと

 

気が付いた時 私は

「あれっ?」と思うだけで

それがなぜなのか、深く考えることをしませんでした。

 

なんて浅はかだったのだろう

マーニはちゃんとSOSを出していたのに

 

最近はばたばたして

カゴから出して思いっきり遊ばせてあげることを

してなかった私

 

なんて冷たかったのだろう

マーニはいつだって カゴの中から

私を見つめていてくれたのに

 

仕事から帰宅して、ドアを開けた瞬間

必ず「ちゅん、ちゅん」と合図をするのは

マーニでした。

 

私がマーニの声をまねて

ちゅん、ちゅんと合図をすると

マーニはさっきより高く甘えた声で

応えてくれました。

 

なんで、こんな日に

母から仕事を頼まれたんだろう

母の用事さえなければ

私は一日中マーニを抱いてあげられるのに

病院にだってすぐ連れていけるのに

2~3時間とはいえ、

弱っているマーニを一人カゴの中に

置いていくなんて

 

そんな風に思いながらも

 

今日、母に頼まれた仕事がなければ

私はいつも通り

朝のバタバタの中出勤して

夕方まで帰ってくることはなかったのだと

思い当たりました。

 

何が悪いとか、考えるのではなく、

とにかく早く用事を片付けて

マーニの元に帰らなければ

 

そんな思いで私が戻ってきたのは

午後の3時半でした。

 

マーニは

私がタオルにくるんで置いてあった

ヒーターから抜け出た形で

冷たくなっていました。

 

ヒーター、暑かった?

お水が飲みたかった?

餌が食べたかったのかな?

それとも、傍に誰かいるのか知りたかった?

 

マーニを掌で包み込みながら

聞きたいことがたくさん溢れてきて

いろんな理由が知りたくて

何度も、ねえ、起きて、と

柔らかなマーニの羽毛を撫でてしまいました。

 

体は冷たくなっていたけど

柔らかさは残っていて

まだ時間が経っていないことがわかり

 

やっぱり

最期の瞬間だけでも傍にいてあげられなかったことが

悔やまれて仕方ありませんでした。

 

家族が帰ってくるのを待ち、

みんなでお別れをした時、

すでに夜になっていて

満月より少し欠けた 大きなお月様が

雲のない夜空を照らしていました。

 

1486994943544.jpg

 

4年前、ヒナだったマーニを迎え入れた時

兄弟のように育ったヒナがあと2羽いて、

桜文鳥にはアポロ、

白文鳥の2羽には、それぞれ、

マーニ、ルナと名前を付けました。

 

太陽と月

 

自然を司る美しい名前を持った文鳥たち

宝石のように命の輝きが眩しかった小鳥たち

 

今日、神様の元へ帰ったマーニは

逃げてしまったアポロと再会したのでしょうか

 

どこかで生きてくれていると信じていたかった

アポロですが

なぜだか今日は、マーニを優しく迎えていてくれるといいな

なんて、思ってしまいました。

勝手な私です。

 

ありがとうって言わなければ

マーニを見て、そう思うのに

ごめんねとしか 今日は思えなくて

来世があるとしたら

私じゃなく

もっと愛情を注いでくれる人に出会えますように

そう祈ることしかできませんでした。

 

小鳥の命が消えるのは

苦しくて仕方ありません。

小さななきがらが、存在のはかなさを

嫌でも教えてくれる

それが、切なくて仕方ない

 

マーニを迎えに来てくれた

今夜のお月さま

 

マーニに会えたら

ごめんねと伝えてください

 

とても美しい文鳥だったと

心から思ってたと伝えてください

 

そして、最後にもう一度

ごめんねと伝えてください。

 

 

 

ごめんねと伝えてください。

 

 

ことり

 

 

 

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こんばんは。ことりです。

 

夕ご飯を作りながら、

何気なく 点けっぱなしにしていたテレビから

「今日は針祭が行われました」

というアナウンスが聞こえてきて、

つい、顔を上げて見てしまいました。

 

そうか。

今日は2月8日かぁ。

 

私が幼い頃、

着物の縫子をしていた母が

欠かさず針供養をしていたのを思い出しました。

 

゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚

 

「母さま、母さま、ちょいと見て、

 雪がまじって降っててよ。」

「ああ、降るのね。」とお母さま、

お裁縫(しごと)してるお母さま。

――氷雨の雨をときどき行くは、

   みんな似たよな傘ばかり。

 

「母さま、それでも七つ寝りゃ、

 やっぱり正月來るでしょうか。」

「ああ、來るのよ。」とお母さま。

 春着縫ってるお母さま。

――このぬかるみが河ならいいな、

   ひろい海なら、なほいいな。

 

「母さま、お舟がとほるのよ、

 ぎいちら、ぎいちら、櫓をおして。」

「まあ、馬鹿だね。」とお母さま、

 こちら向かないお母さま。

――さみしくあてる、左の頬に、

   つめたいつめたい硝子です。

 

(「冬の雨」 金子みすゞ)

 

゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚

 

小学生の私が

学校から走って帰ってくると

いつも母は下を向き

ちくちく ちくちく

布に針を刺しながら夕方のラジオを聞いていました。

 

「あのね、今日は学校で

 こんなことがあったんだよ」

私は母の隣に座ってはランドセルを開けながら

一日の出来事を話します。

 

母は、手元から目を離すことはありませんでしたが、

相槌を打ちながら聞いてくれました。

 

母の傍で、図書館から借りてきた

本を読むこともありました。

会話がなくても、

体温が感じられる距離にいることで

安心できていた記憶があります。

 

母によると

私は3歳で字を読めるようになり、

気が付けば一人で本を読んでいたそうです。

 

和裁で忙しい母が

遊んでほしいとまとわりつく幼い私に

兄たちが読み終わった本をおもちゃ代わりに渡していたら

いつの間にか読めるようになっていたそうです。

 

「本を与えていたら、

 静かに一人で過ごしてくれていたのよね。」

 

私は確かに本が好きで、

おもちゃを買ってほしい、という代わりに

市の図書館へせっせと通うような子どもでした。

 

本を好きになった私は

母に感謝しなければいけませんね。

そのおかげで国語の授業には苦労しませんでしたし、

大好きな文学を勉強したいとワガママを言って

大学まで行かせてもらえました。

 

だけど、なぜか

感謝とともに寂しさに似た気持ちが

ふわんと広がっては消えていく気がするのです。

 

母に絵本を読んでもらった記憶がないのは

私が忘れているだけでしょうか。

 

そうであってほしいような、いえ、

そんな大切なことを忘れる人間ではないと

思いたいような。

 

でも、絵本を読んでもらった記憶はなくても

胸が弾んだ記憶があります。

針供養の日です。

 

折れたり 曲がったりした針を

入れていた小瓶から 1本ずつ取り出して

ありがとう、と言いながら

お豆腐に刺した

 

さよならを言ったはずの友達に

再会できたような懐かしさと

 

真っ白な面にまるで

お花を植え付けているような気分になって

楽しかった

 

母と共有している時間が

何よりも嬉しかった

 

寂しさと嬉しさが入り混じる感覚

嫌いじゃないのです。

むしろ、そういう感覚とか

記憶というのがきっと

私が本当に独りぼっちになった時に

支えてくれる何かになるんじゃないかな

 

かたいものばかりと向き合ってきた針は

最後に包まれる柔らかい感覚を

幸せと感じてくれるのでしょうか

それとも 物足りなく感じるのでしょうか

何かをやり残したような 感覚とか

 

でもきっと

いろんな布と出会って

最後は折れたり曲がったりしたけれども

よく生きたな~なんて

満足してくれている気がします。

そうであってほしいな

 

私もまた、

良かったと思うはずなのです。

母の娘として生まれてきて

 

母にとっての私は

求めていたような娘ではないのかもしれないけれど

 

私もいつか

針供養をする日が来るのかな

供養するほど 針仕事をしていないのが

なかなか恥ずかしいのですが💦

 

午後から

音もなく降り始めた霧雨は

すっかり止んで

久しぶりに月が顔を出しています。

 

夏の雨より

冬の雨は 厳しくも優しい

 

そんなことを感じられる今日に

感謝して終わろうと思います。

 

ことり

 

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<a href="http://blog.with2.net/link.php?690329" style="font-size:12px;">針供養をしたのは、

もしかしたら12月8日の方だったかもしれません。

東と西とで、違うんですね。</a>
 

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こんにちは。

ことりです。

 

今日は朝からしっとりと

霧のように優しい雨が降っています。

久しぶりの雨の気配に

心が満たされるような気分で目覚めました。

 

春の雨は、静かで好きです。

 

そんな静かな時間のおかげで

今日は朝から本を読む時間があり

ずっと読みたいと思っていた本を

ようやく読み終えることができました。

 

本屋大賞を受賞した

宮下奈都さんの『羊と鋼の森』

 

ブログで紹介しようと画像を探していたら

何と、紹介動画がありました。

今は、本のプロモーションもあるのですね。

映像が美しくて、うっとりしました。

これを見ていたら、もっと早く読んでいたのにな

 

 

 

ピアノの調律師を目指した

主人公の青年の感じていること

手に取るようにすごくわかりました。

原風景を見ているような 懐かしさと

あきらめてしまった「自分らしさ」と

久しぶりに再会したような

切なさとがありました。

 

好きな言葉にもたくさん出会いました。

また、夢を見たくなりました。

 

とても静かで、孤独な世界を

地に足をつけて

本物の美しさだけが存在する世界を目指して

一歩ずつ進む青年に 励まされました。

 

「一途」っていいですよね。

 

そうそう、確か本の中で

「才能」とは何かを議論する場面がありました。

主人公の先輩にあたる人が、こんな言葉を言っていました。

 

「才能っていうのはさ、ものすごく好きだって

 いう気持ちなんじゃないか。

 どんなことがあっても、そこから離れない執念とか、

 闘志とか、そういうものと似ている何か。

 俺はそう思うことにしているよ。」

 

才能がない、という考えは

努力とか勉強とか鍛錬とか、そういうものから逃げたい時の

言い訳なのだと言い聞かせながらも

才能がほしいと願ってやまない自分との

孤独な戦いを続ける人たち。

 

その愚直さや不器用さや偉大さや

そんなものを感じると同時に

「あ~、私は逃げている側の人間だったな」

と素直に反省できました。

 

旧暦が生活の一部になり

行事を支えている沖縄では

昨日は旧正月でした。

 

気持ち新たに

自分の人生を見つめて

自分が求めている世界の入り口に立つための一歩を

踏み出す一年にしたいなと

改めて思いました。

 

ことり

 

 

 

 

多分、毎年同じこと言っている・・・
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