2006-04-26 12:18:42

『創竜伝』 あるいは理想の兄弟関係というもの~あいつバトン

テーマ:日本SF・ファンタジイ
大学時代、教養課程で履修した社会学によれば、「家族」とは、最小の社会の単位であるそうだ。
それゆえ、構成単位相互の関係は、良くも悪くも濃密である。
濃密であるからこそ、いやなところが鼻につき始めると、たとえようもなくいやになってしまうのであり、現実の家族関係は、「子供が成長するほど」、年上の家族との間柄に、歪みやヒビが入りやすくなるものだと思う。
また、家族(というか、親子兄弟の関係)は、自ら望んで相手を選んだものではないため、血縁関係があろうとも、
「どうもしっくりいかない」
などという事もあるだろう。

とはいえ、良い面での濃密さは、非常に心地よいものであり、したがって、人はある意味、常に理想の家族関係を追い求めていると言っても良い。
いや、まあ、現実に難しいから余計に、「良い面だけ」味わえそうな、架空の家族関係というのが好まれるのだろう。
そういう点で、私が、ちょっと理想だと思うのは、『創竜伝』の家族関係だ。
つっても、これ、兄弟だけだけどね。

両親が既にいない。
若い長男に家長の責任がかかる。
これは、現実的に、客観的に見ると、決して理想とは言えないが、四兄弟の関係というのは、実にバランスが良く、かつ、ほほえましく、読んでいて心地よいものなのだ。
四人のキャラクターは、みごとなまでに、それぞれ違うのだが、長幼の力関係にストレスを(さほど)感じることなく、互いを尊重し合った兄弟として機能している。

基本的に一話完結式ではない長編として、長年続いているため、最近の巻では、いささか物語が冗長であったり、脇道にそれすぎていたりして、読者として、ちょっとついていけない感じがしなくもないが、1巻だけは、絶対に面白い。
名作である。
四兄弟の人間関係が読者に「心地よさ」を提供しつつ、
アクションとしても派手であり、
かつ、「善悪」の構図がシンプルでわかりやすく、
しかも、主人公である四兄弟が、いわゆる「正義」を鼻にかけないため、昔の勧善懲悪劇のような、ストレートすぎて(現代の)読者が鼻白む、という事もないからだ。

いやー、こういう兄弟関係が実現できたらなあ(笑)。
しかし、現実には、家族関係は(夫婦や養子縁組を除き)自分で選択できるものではないため、なかなか難しい。

しかし、心やすくなった相手、しかもネットというワンクッション置いた世界では、こういう疑似的兄弟関係を結びやすい。
古くはパソ通でもしばしばあった事だし、
インターネットになってからでも、ある程度密度の濃いコミュニケーションが生まれる場所では、そういった関係が芽生える事がしばしばあるようで、私の場合、まず、インターネット上のゲームで。
次に、ブログで。
そういう関係を結んだ相手がいる。

前者は、ある学園ゲームで知り合った相手で、偶然にも同じアメブロにブログを開設している「りゅうり(流離) 」氏。あちらが兄貴、私が弟である。
面白いことに、こういう関係は、現実の年齢性別学歴経歴とは全く違う、
コミュニケーションの上でにじみでてくる人格(キャラクター)
の相互関係のみによって生じるものなので、たとえば、ネットで出会う前に現実(オフライン)で出会っていたなら、まずこういう関係は結ばれなかったであろう。
なのに……、というところがネットの面白いところでもあるわけだな。

さて、この兄貴から、
「バトンをまわそうと思ったが」
指名されかけた記事 があるのだが、これがなかなか、面白そうだ。
『あいつバトン』という名前で、なんと、バトンを回してきた相手についてとことん語るというものなのだ!

つまり……言いたい放題OK?(笑)

ある意味、まわすのに度胸がいるバトンだよなあ。
逆に言えば、信頼関係のある相手にしか、まわせません( ‥)/

では……。

1 あいつの名前を教えてください。
  本名はもちろん、オフレコである(知ってるけど)。
  知り合った時は、ゲームのキャラクターの名前だった。
  しかしここはアメブロなので。
  アメブロでのHNは、りゅうり(流離)。
  しかーし!
  その名前で呼んだ事は(ほとんど)ない。
  兄貴だし。

2 ぶっちゃけあいつとどういう関係?
  ネット(ゲーム)上での兄弟。
  たまたま、キャラの誕生日が1日だけ、あちらのが早かったんだよな~。それで強引に、ゲーム内のチャットで「こっちの方が兄貴!」と主張されたのだが、もしかすると、それ以外にもいろいろと、そうなる要因が、あったのかもしれない(笑)。いや、たぶん、あったのだろう。でも、そういうことは、暴かぬのが花というものだろう。

3 あいつを色でたとえると?
  水色。アクアブルー。#00FFFF。RGBなら[r000g255B255]という色。
  しかし、この色名はくせ者だ。水色というのは、空の色と同様、可視光線の一部が散乱して生じる、仮想の色だからだ。すなわち、状況によっては、色合いがかわるものなのだ。私にとっては、「この色」なのだが、別の状況では、おそらく、違うトーンに見えるだろう。それがわかっていて、なおかつ、「この色」であるところが良いのだよ。

4 あいつを四文字熟語で例えると?
  春風駘蕩(しゅんぷうたいとう)。
  辞書をひもとけば、「春の風がおだやかに吹く様子」であり、転じて「態度や性格がのんびりとしておだやかなようす」という意味だ。しかーし。そういう外見状況にのみだまされていると、うっかり花冷えで風邪をひいたり、春一番の強風で吹き飛ばされたり……。いや、駘蕩ならそういうこともないか? たぶん(笑)。とはいえ、単にのんびりしているように思えても、実はなにかただならぬものがあるのかもしれない。そういう一抹のスリルは、ひそんでいるのだ。

5 あいつの良いところ、ひとつ教えて。
  え。ひとつで良いのか(笑)?
  それはやはり、まず第一に、滅多な事では怒らないというところ。それも、単に「耐えている」というのではなく、「気持ちに余裕がある」という方向で、という点が大事。しかし、別にヌルい人間(なのか?)というわけではなく、親身になるところはきっちりと、親身に尽くせるというバックボーンがある。
これがあるから、「兄貴」と呼べるのだ。

6 あいつの嫌な所ひとつ教えて。
  ない。

7 あいつに唄わせたい歌は?
  子守唄。但し私がいないところで!(なぜ)

8 あいつと遊びに行くならどこ?
  目黒の寄生虫館。きっと「いやだ」とは言わないと信じている(笑)。

9 あいつと一日入れ替われたら、何をする?
  逆転した兄弟関係を楽しむ。たぶん。

10 この場を借りて、あいつに言ってやりたいことがあれば。
  一緒に道場に行こう!(謎)

11 あなたについて答えさせたい、次の回答者を最大5人まで。
  では、ネットの(疑似)兄弟関係でつなぐということで、ペトロニウスさんとつなさん。
  もちろん、全く強制ではないので、気が向いたらでOK。
  そして、お二人以外の人でも、もちろん、OK(笑)。
  



田中 芳樹
創竜伝〈1〉超能力四兄弟

コメント

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1 ■無題

あははw なつかしいな~7巻くらいまでは読んでましたよ、たしか!
始続終余ですなw続兄さんが好きですた…
この作者さんのは途中までは本当におもしろいんですよねー(ぇ
アルスラーンとか大好きだった…甘酸っぱいなー…

ネット上の兄弟かぁ…なんだかアツくて羨ましいッス。
#00FFFF、奇麗な色ですよねーw

2 ■途中までは面白い

なるしるさん、いらっしゃいませ。
そうそうまさしくその通りです、途中まではすんげー面白い(笑)。
で、途中からぽしゃっちゃう。
作者が息切れするのか、飽きるのか、はたまた別の理由があるのか。
続は、リアル兄だったら怖いです(笑)。
↑そして自分は、かつて「終」と呼ばれていました。だからか?
アルスラーンもなあ。
続きが出たと聞いても、もはや買う気がなくなってしまっています。

3 ■にーさまー!笑

バトン、頂きました。少々、お待ちを。
でも、あんまり面白くかけそうにありません・・・。笑
とらさん、今日は怒涛の更新ですねー。昔に戻ったようです・・・。笑

4 ■怒濤の更新

つなさん、いらっしゃいませ。
バトンありがとー。楽しみにしています(笑)。
いやいや、でも、怒濤の更新ってほどではないですよ。今日は休みだったので、ヤンガスやる合間に3つほどエントリーできただけですから。
前みたく、仕事中でもちらっとエントリーできる環境だと(をい)、更新頻度あがるんですけどねえ(笑)。

5 ■無題

 創竜伝の1巻、すごーく好きでした。最近のは確かに……読んでいてうーんと思ってしまうけど。
 バトンの方はちょっとにまにましながら読んじゃいました♪ ところで、誕生日、二日違いじゃなかったっけ……(笑)<ぼそっ

6 ■二日違い

ねこさん、いらっしゃいませ。
あー、そうだったかもしれない(笑)。
まあ、わずかな差であることには違いない。
そうだ。
このバトン、ねこもやってみる?

7 ■うんうん

 たしかにわずかの差ですよね~。でも、おにーちゃん!
 にゃっ、バトン、するする~♪ しますにゃ~ん。よいしょよいしょ<背中にくくりつけてみたらしい

8 ■バトンしょったねこ

>ねこ
おお。しょってるしょってる!
三歩歩いて転んだりしたらだめだよ~。
というわけで、楽しみにしています(笑)。

9 ■面白そうですね

とらさん、こんにちは。

「家族関係」が描かれているとの紹介文からこの本にとても興味を抱きました(実際は兄弟とのことですが)。しかもとらさんの思うところの「理想的」な(!)。

また、記事中の<目黒の「寄生虫館」>という部分がどうしても気になって仕方が無いのですが。。。(すみません、ヘンなところに反応して…汗)

10 ■てってってっぺちっ

……転んじゃいました~。
でも、ちゃんとバトン持って帰って書いてきましたにゃーん。
こんな感じでどうでしょう?(どきどき)

11 ■理想の家族

gerberaさん、いらっしゃいませ。
シリーズ全てにわたる保証はできないのですが(笑)、1巻は確実に面白いと思います。なかなかよくできたエンタテイメントです。
もしかするとgerberaさんがお読みになるかもしれないので、どんな家族(兄弟)関係なのかはネタバレせずにおこう。
で、目黒の寄生虫館は、文字通り。寄生虫の博物館なんですよ。昔から、SFファンとか理系の学生の間では有名なようで、一種の度胸試しに使われてきました。すなわち、寄生虫館を見学した後、麺類を食うというものです>度胸試し

12 ■ころんだ猫をたすける

おや?(たすけおこし)
(なでなで)
無事に戻ってきてよかったよかった。
バトンありがと~。
楽しませてもらいました(笑)。

13 ■わーい♪

にゃっ♪(たすけおこされ~)
わーい、すりすりすりすりすり♪
楽しんでもらえたようでよかったですにゃん♪

あれれ。トラックバックしたはずなのに、どこかいっちゃったかな。もう一度いれておきます~

14 ■ねこなで

よしよしなでなで。
アメブロ、相変わらず夜は重いから、そのせいでTBとんじゃったのかも。
リトライありがとー。

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