1 | 2 | 3 | 4 | 5 |最初 次ページ >> ▼ /
2004-12-31 22:36:45

『ぐりとぐらのおおそうじ』 大掃除終わりましたか?

テーマ:絵本・児童文学


あと1時間と少しで新年ですね。
大掃除、無事に終わりましたか? うちは、まあ、そこそこです(^^;

ところで、日本では年末にする大掃除だけど、ヨーロッパでは、冬が終わると、大掃除をするらしい。ムーミンにもそんな話があるけど、〈ぐりとぐら〉のシリーズにも、あるよね。
『ぐりとぐらのおおそうじ』。
これが、なかなか見ていて楽しい。

特別なスカートを作って、自ら雑巾になっちゃったりとか。
あるいはほうきになっちゃったりとか。
床とかころげまわって、掃除できちゃうなら、そりゃあ楽しかろう!
この場合、ほうきよりだんぜん、雑巾だよね( ‥)/

そういや、私が通っている空手道場に来ている子供たちも、拭き掃除になると、楽しそうに競争しながらやってます。

大掃除が終わってなかったとしたら。
ヨーロッパみたいに、春が来たら大掃除!
ということにしたらどうでしょう。
ぐりとぐらが大掃除するのも、春が来てからだよ。

それでは、良いお年を!

著者: 中川 李枝子, 山脇 百合子
タイトル: ぐりとぐらのおおそうじ
AD
いいね!した人  |  コメント(4)  |  リブログ(0)
2004-12-31 18:29:41

ロミオとジュリエットの話

テーマ:古典・文学
古今東西、ともかく世界で一番有名な悲恋の物語をあげよ( ‥)/
もしそういうクエスチョンがあったなら、かなりの確率で、人は、
「ロミオとジュリエット!」
……と、答えるのではなかろうか?

勿論、もとは、ドラマ(戯曲)なわけだけれども、
読みやすく物語に書き改めたものが大人向け・子供向け、たくさん出ているだけでなく、映画も何回か作られているし、バレエにもなった。
バレエ用の音楽は、やっぱり、プロコフィエフのやつが有名かなあ?

高校の時に、演劇部の手伝いで、『十二夜』には出た事あるけど、『ロミオとジュリエット』は残念ながら舞台に関わった事もなければ、演劇という形で見た事もない。
てか、恋愛ものには興味ねえよっ(笑)。
ずっと、そう思ってたのだ。

でも、たまたまロシアのバレエ団が、日本に来ると、よくプロコフィエフ版の「ロミオとジュリエット」を上演するようになって、レニングラードと、キエフと、両方見に行ったかな。
高校生だったから、D席とかで!(つまり天井桟敷ですな)。
高校生がなんでそんなもの見に行くんだって……そりゃ、私が、音楽科の生徒だったからです。
で、はまった。

ロミオも、ジュリエットも、実は、13歳かそこらだ、という話がある。
もちろん、今の時代とは年齢と成熟の度合いは、だいぶ違うはずだけれども、それだって、むちゃ早ってな感じの恋愛だよね。
とか思うのは、大人になってるからだ。
13歳の時とか、どうでした?
「クラスの、あの子がいいな」
とか、あったよね。
幸いにして、モンタギュー家とキャプレット家の間にあったような障害は、滅多にないので、
「いいなあ。デートに誘うおうかな、でもどうやってやろうかなあ」
くらいで終わってしまうのだ(笑)。

そりゃ、恋愛なんて、妨げになるものがあればあるほど、燃え上がるに決まっている。

思うのだけれども。
ロミオも、最初は、
「あの子きれいだな。でも、相手が相手だからな」
そう思ったんじゃないかな?
きれいな娘、というだけでなく、敵対している家の娘だからこそ、興味がわいたという事は、あるんじゃないか?
でも、それがだんだん、周囲の状況に追い込まれ、突っ走ってしまう。

有名なバルコニーのシーンにしたところで、当時のヨーロッパには、
「いいなあと思った娘の窓の下でセレナーデを歌う」
なんて風習があったのだ。
別に、真剣に恋をしている必要はないんだよね。
「あの子いけてるじゃん」
くらいの気持ちでも、やっちゃう!
ロミオの場合は、セレナーデを歌う以前に、ジュリエットが顔を出して会話になっちゃった(笑)。だから、二人とも、わりに大仰なセリフを吐いたんじゃないかと思う。
日本の平安時代なら、和歌のやりとりだけれども、彼らはたまたま、直接、
「恋愛遊戯」
のための、言葉遊びをその場で、する。

これが「家同士の対立」なんて背景がなかったら、それ一回こっきりだったかもしれない。
たとえばここにティボルトがいなかったなら!(笑)
ティボルトとしては、ロミオがジュリエットに言い寄ったのは、腹に据えかねるだろう。まさか本気とも思われないし、うまいことジュリエットをはめて、自分たちを笑いものにしようとしてるんじゃないか?
などとかんぐるのも、状況およびティボルトの性格からすると、自然に思われる。
「ジュリエットに手なんか出すんじゃねえよ」
と町中でつっかかられたら、そりゃー、もう、面子にかけて、ロミオはジュリエットに向かい、突っ走るしかない!

最初は、遊び。
そして、ちょっとした興味と、もしかすると、悪戯心。
張り合う若者同士の、面子の問題。
きっかけと経過ってこういう感じじゃなかったのかなあ、と戯曲を読みながら考えてしまった。
そして一歩踏み越えたら、あとは行くところまで行くしかなかったわけだ。

こんな風に考え出したのは、バレエを見た事がきっかけなんだけどね。
ローティーンの真剣な悲恋というより、どうも、若者の暴走のドラマというふうに、感じてしまうんだよね。



著者: シェイクスピア, 中野 好夫
タイトル: ロミオとジュリエット




タイトル: プロコフィエフ:ロミオとジュリエット 全3幕

AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
2004-12-31 12:01:43

『AKIRA』という漫画

テーマ:日本SF・ファンタジイ




大友克洋という漫画家を知ったのは、高校の頃。当時、SFの師匠であった美術科の先輩に「読め読め」と言われたのだ。

『気分はもう戦争』 とか、
『ショート・ピース』 とか、
『童夢』 とか。
先輩に借りて、読んだ。絵は、「なんかスゴイ」と思ったけれども、正直、ストーリーはわかりづらかったような気がする。

この先入観があるせいか、『AKIRA』も、最初、いまひとつストーリーがわかりにくいような気がした。
いや、刹那せつなは、いいんだ(笑)。
ちょっと荒廃した学校。
いかにもなバー、クスリ、暴走する少年たち。
ここらへんは、まあ、わりと、わかりやすいよね。

でも、超能力の研究をしているグループと、それに関わる団体(テロリストとか、教団とか)が出てくると、がぜん、不透明になってくるのだ!

いや、読み直せば。
超能力を軍事的に利用しようとするグループがあった。
計画はあまり成功したとはいえず、ある「失敗作(?)」が封印された。
実験体の一部が生き残っている。

ここまでも、いいとしよう(笑)。

だけど、テロリストの存在意義と、教団の存在意義が、やっぱり、いまいち、はっきり浮かび上がってこないんだよね。
そこにいる、という事はわかるし、何をしてるというのも、漫画の中で見えるのだけど。
「なぜ」、というところが、いまいちわからない。

また、封印されていた存在である「AKIRA」。
なぜ封印されたのかは、おぼろにうかがえるのだけど、その周辺も、いまひとつ、不透明なんだよなあ。

「その時代に生きる少年の目を通して見る」
という楽しみ方は、もちろん、可能だ。
漫画で読んでもスゴイし、アニメも映像の点では凄かった。
(いや、芸能山城組の音楽も良かったし)。

それでも、なにかこう、未消化の部分を感じるのは、物語の根幹にかかわる部分が、全て解明されていないせいじゃないかと思う。

とか言いつつ、テレビ放映されてたりすると、やっぱりチャンネルをあわせちゃうんだけどね(笑)。


AD
いいね!した人  |  コメント(4)  |  リブログ(0)
2004-12-31 11:33:51

『狼の星座』 横山光輝の歴史アクション漫画

テーマ:歴史・時代小説
横山光輝の、中国歴史アクションといえば、『三国志』が圧倒的に有名だろうと思う。アニメにもなってるし(笑)。

これに限らず『殷周伝説』も人気だし、もちろん『水滸伝』もあるわけで、中国ものはいろいろ描いてる横山光輝だけれど、なかでも、私が面白いと思ったのが、『狼の星座』なのだ!

どういう話かというと、これは、中国で馬賊の首領になった、日本人の話なのだ! 実話を漫画化したものらしい。
なぜ、馬賊に入ったのか、どうやって頭角をあらわしていったのか。
そして最後は、どうなったのか!

そもそも、馬賊ってどんなの?
どんな事やてtるのかな?

そういう知識が、そもそも、ほとんどないと思うのだ。少なくとも私は、
「日本が中国に軍隊を送っていた頃、馬に乗って略奪をしていた集団?」
くらいの知識しか、ありませんでした(笑)。

そこらへんの事がわかるというのも面白いし、何より、主人公がなりあがっていくさまが、スリリングで、燃える。
本当にこんな人物が、ここ100年以内に実在したのか!(したらしい)。

どうも、日本と中国のこのくらいの時代のものって、
「侵略がどうのこうの」
を中心にした、偏ったものに著作が集中している気がするけれど、たまには、そういう問題から離れた、こんな作品を読んでみても、視点がかわって、いいね。



著者: 横山光輝
タイトル: 狼の星座 [少年向け:コミックセット]
いいね!した人  |  コメント(2)  |  リブログ(0)
2004-12-31 00:07:37

『星界の戦旗I 絆のかたち』

テーマ:日本SF・ファンタジイ
いよいよ、ラフィールが艦長デビュー!
といっても、まだまだ、小さな艦だけどね。現代の軍隊の階級でいうと、少佐相当の、十翔長。乗ってる艦種は、突撃艦。
これって、面白い艦種だ。
確かに小振りだけど、艦長自身が操舵と砲撃を担当するっていうところがワイルドでアクティブだろ。てか、ラフィールにぴったりって気がしないか?

実際、この突撃艦で、ラフィールも、「書記(ウィグ)」として赴任したジントも、艦橋を共にする仲間と一緒に、戦争で大活躍……もちろん、トラブルにも遭遇するんだけど、
「明るく正しくアヴリアル的な戦争もの」
をやってくれるから、面白い!

その一方、戦争初期に中立を宣言した、(元)四カ国同盟の加盟国、ハニア連邦が、なぜそんな事をしたのか、終わりの方でかいま見る事ができるようだ。
今まで、戦争によって他星系を併呑した事がない国。
星間航行権を保持するより、自分たち独自の文化を保持する事を望む国柄。

おや、ちょっと待てよ?
自分たちの文化を保持する事に使命感を持っているのは、アーヴも同じだったよね。ただ、ハニア連邦と違うのは、生活圏が、かたや宇宙、かたや地上という事だけ。
これは、ハニア連邦てアーヴと共存するのが、実はすごく、いいんじゃないか? ていうか、『星界の紋章』で、人類統合体の状態を見てしまうと、
「あれはいやだな~」
って印象を受けちゃうせいもあるんだろうけど(笑)。

人類統合体の手法は、60年代くらいの社会主義国と、ちょっと似てるんじゃあるまいか。
民主主義学校で、人類統合体の主張を受け入れないと「彼らが」みなした人間を「再教育」するところなんかは!
たとえば、伝え聞くところの、毛沢東統治下の中国とか、そういうのを連想しちゃわない?

著者: 森岡 浩之
タイトル: 星界の戦旗〈1〉―絆のかたち
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
2004-12-30 22:21:29

『凍月』 いてつき

テーマ:海外SF・ファンタジイ
とうげつ、ではなく、いてつき、です。
月で絶対零度の実験が行われる、というこの物語の中心的イベントから、この日本語タイトルがつけられた様子。う~ん、詩的でいいですね!

今夜の月もカンカンに凍ってる感じで、う~寒っ。(明日は雪らしい)
確かに、月の地表には(現時点の定説として)大気はないので、うーんとうーんと寒いには違いない。

でも、物語の「ぞ~っとするほど寒い」ところは、他にあります。
というのは、物語の中の時間でいうと、その頃までに、一種の不老不死法が実行されていたんだな。
それは、SFではよくある、「冷凍睡眠」っていうやつなんだけど、問題は、
「全身を冷凍保存するのは大変だから、脳をおさめてある頭部だけ冷凍保存しようじゃないか」
ってこと。

人間の頭部だけ。
首級をあげる、
首狩り族、
干し首……
うおー、ろくなイメージがあがってこないじゃん!
てか、どう考えてもグロテスクだよね?
そこまでして、生き延びたい?

しかも、更にグロテスクな事には、これらの凍結された頭部を月の絶対零度実験場に持ち込み、相互に連結して一種の有機コンピューター的なものを作ろうとしていること。
人間の尊厳は、いったい、この場合、どうなるんだろうね(汗)。

心が冷えてしまわなければ、できない実験だと思うなあ。

物語の中でほんとに凍てついてるのは、月でも、冷凍保存された頭部でもなく、そういう事を考える人間の心ではないでしょうか?
別にホラーではないけど、怖い話。

だけど、いったいどうしてそういう事になっていったのか、物語を読み始めると、ラストまで止まらないよ( ‥)/


著者: グレッグ ベア, Greg Bear, 小野田 和子
タイトル: 凍月
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
2004-12-30 16:12:05

『星界の紋章III 異郷への帰還』

テーマ:日本SF・ファンタジイ

紋章第3巻の目玉はなんといっても、スポール( ‥)/
「その目つきは上官反抗罪ものよ」
スポール準提督。彼女の登場と、言えよう(笑)。

戦いとは芸術であり、趣味であり、遊びだと思っている人。
才気煥発で、自分の好みにあう「身内」なら、(相手が迷惑に思っていようと)とことん引っぱっていく人。
こんな彼女と、常識人であるクファディス参謀とのやりとりは、イギリスの帆船小説でよくある、「ロマンティストな艦長とリアリストの副長」という関係をなぞっているようにも思えるが、残念、参謀のキャラクターを、スポールが大きく上回ってしまっているため、
「スポールが登場するところでは、とにもかくにも、スポールの独壇場」
となってしまうのだ(笑)。
あの人を食った態度に、一気にファンになってしまった人も、多そうだ。

一応、『星界の紋章』としては最終巻なので、ここに登場してきた人々。
たとえば、フェブダーク男爵の元女性家臣(ゴスク)たちとか、
老前男爵閣下とか、
反帝国クラスビュール戦線の人たちとか、
クラスビュールのルーヌ・ビ-ガ市警察本部とか、
3年後にどうなりました、という結末が、いちいちミニエピソードの形で終章で報告されていて、それがなかなか笑えてしまう。

前男爵は味があっていいよなあ。
葬儀屋はいいキャラしてるよなあ。
スポールは、やっぱり、スポールだあ!

でも、なんたって主人公は主人公。
ヒロインはヒロイン。
ということで、ラストはみごとに、ラフィールの決め台詞である。
こう、結着つけてくれると気持ちいいね!

ただ、物語と歴史は違うので、物語中のものであっても、歴史はそううまく結着してくれず、戦争の方は、意外な形で膠着状態になってしまった。
ラフィールが無事に突撃艦の艦長になったラストでは、四カ国の連合から、ハニア連邦が事実上離脱する。
「他の三国が行った、戦争突入の方法がキタナイ」
と、非難しての事なんだけど、おおっと、これが同盟国からもアーヴからも、あまり好意的に受け取られてないんだよね。
他三国は、当然、
「同盟結んでるんだから今更そんな事言われたって、おまえも一蓮托生なんだよっ」
アーヴ側は、
「これで宇宙を二分しての、最後の戦争になるかと思ったのに、今そんな事をされてもね」
というわけ。

でも、ここでハニア連邦は中立の道を選び、戦争は泥沼状態になる事が予測されたところで、物語は終わっているのだ。
まわりから歓迎されずに中立国への道を選んだハニア連邦がどうなるかは、最新刊のお楽しみ。

そしていよいよ、主計翔士となったジントを書記(ウィグ)、つまり主計長として従えて、自らの艦を持ったラフィールが戦争に突入していくわけだ。それは、『星界の戦旗』の話。

著者: 森岡 浩之
タイトル: 星界の紋章〈3〉異郷への帰還
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
2004-12-30 11:17:13

『風の十二方位』 セムリの首飾りの思い出

テーマ:海外SF・ファンタジイ


著者: アーシュラ・K・ル・グィン, 小尾 芙佐, アーシュラ・K・ル=グウィン, Ursula K. Le Guin
タイトル: 風の十二方位

アーシュラ・K・ル=グウィンという人は、寒い世界の物語をたくさん書いていると思う。かの有名な『闇の左手』もそうだし、
『辺境の惑星』も同じ。

でも、なぜか、極寒のイメージが鮮烈なのは、この、『風の十二方位』に収録されている『セムリの首飾り』だ。
もっとも、
『ロカノンの世界』と背景を同じくするこの短編は、ウラシマ効果に翻弄された、フォマルハウトの原住種族の娘の話。

自らも富裕ではなく、今は富裕ではない首長のもとにとついだ美しいセムリは、夫が嘲笑されるのに耐えられず、家重代の家宝の首飾りを取り戻しに行くのだ。
ところがその首飾りは、宇宙空間を越えた向こうの博物館に収納されていた!
そうとは知らず、FTL(超光速)船に乗せられて、博物館を訪れ、首飾りを取り戻すセムリ。
でも、故郷に帰り着いた時には……。まさしく妖精境から帰ってきた者のように、時が流れ去ってしまっていた!

美しいセムリの見栄、夫への愛情、誇り、勇気。
それが、領地ひとつの富とも引き替えにできると歌われる、サファイアの首飾りに象徴されている。
深い青は美しい。
でも、鉱物は冷たい。
しかも、宇宙空間の冷たさに凍てついて、いやがうえにも、冷たい。

もちろん、ル=グウィンの作品としては、先にあげた『闇の左手』や、『ゲド戦記』がなんといっても有名だし、物語としても素晴らしいのだけれども、イメージということになると、これが一番、鮮烈。
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
2004-12-30 10:15:53

『雪の女王』

テーマ:絵本・児童文学



珍しく年内に東京でも初雪が降り、東京の西の果てにあるうちのあたりでは(丘の上だから)まだ、雪が白く積もっています。晴れてるから、日中にはおおむね溶けてしまいそうだけど。
そして、凍った雪の上を吹いてくる風がむっちゃ冷たい!
いきなり冬を実感です。てか、このくらいの気温が冬らしくて普通なんだと思うけど(笑)。

さて、寒くて、雪が降っているといえば、思い出す物語は幾つもあるんだけど、今回は気分的に、『雪の女王』。アンデルセンの名作です。
アンデルセンは、ラストが納得できないものが多いけど、これは、好き。
Amazonへのリンクに上の画像を選びましたが、私がかつて持っていた児童世界文学全集の、『雪の女王』のさしえも、たしか岩崎ちひろだったのだ。
雰囲気、すごく合ってるんだよ。

雪といえば、冷たい。
冷たくてあたりまえ。
で、雪というのは、水分が凍ったものなんだよね?

水分、というか水は、生き物の成長になくてはならないものです。
でもって、しばしば、「水」という要素は、「感情」と結びつけられる。
なので、雪の女王が、カイの心を凍りつかせてしまった、というのは、なんだかとても、よくわかる気がする。

逆に言うと、「寂しい」、「哀しい」、「自分がいやになっちゃった」。
こんな気持ちの時って、寒くならない?
心が凍っていく。
そんな状況になった事はない?

寒いと、縮こまってしまう。
寒いと、まわりが見えない。
寒いと、何もかも、どうでもよくなってしまう。
寒いと、何もかも、麻痺してしまう。
暖かさがほしい。

ところで、「水」という要素は、「母」や「愛」と結びつく事も、とっても、多い。
特に、「涙」については、ヨーロッパでは、いろいろな女神が伝説を持ってるね。たとえば、フレイヤが行方のしれなくなった夫を探してさすらっている時に流した涙が琥珀(または、金)になった、など。

だから、涙がカイの心を溶かしたということも、とっても、納得がいく。
凍てついたものが溶けると、雪がとけて春が来るように、世界が動き出すというラストも、とっても、素晴らしい。

著者: アンデルセン, 稲庭 桂子, 岩崎 ちひろ
タイトル: 雪の女王
いいね!した人  |  コメント(2)  |  リブログ(0)
2004-12-30 00:00:49

『星界の紋章II ささやかな戦い』

テーマ:日本SF・ファンタジイ
「君ってほんとに人の気持ちを明るくさせるのに長けてるなあ」とは、ジントの決め台詞。
君とはラフィールの事で、セリフは当然、反語的表現だったりする。
でも、2巻になると、その立場がなんと逆転してしまう!
なぜなら、ジントとラフィールは、やむなくとある惑星に降り、人類統合体の手を逃れて逃避行をしなければならなくなっちゃったからなんだ。

さて、立場が逆転したからには、当然、ジントがアーヴの文化に目を白黒させていたごとく、ラフィールが地上世界のものごとについて目を白黒させる番。
トンチンカンぶりが、なかなかほほえましい(笑)。

まあ、彼らが降りた惑星は、しょせん地球人が植民した世界なわけだから、事情が特殊なアーヴのように、異文化~な感じにはなっていない。
ジントとラフィールのやりとりは相変わらずなので面白いけど、ストーリーは「中継ぎ」的な感じがちょっとする。

男爵領からの脱出はなかなか盛り上がって楽しいんだけど、その後、地上におりてからがいまいちなんだよな~。
やはり、アーヴの物語(なんたって、ジントも一応アーヴなのだから)は、宇宙を舞台にしている方が、映えるのかもしれない!

というわけで第3巻に続く……(笑)。

著者: 森岡 浩之
タイトル: 星界の紋章〈2〉ささやかな戦い
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 |最初 次ページ >> ▼ /

AD

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス

      ランキング

      • 総合
      • 新登場
      • 急上昇
      • トレンド

      ブログをはじめる

      たくさんの芸能人・有名人が
      書いているAmebaブログを
      無料で簡単にはじめることができます。

      公式トップブロガーへ応募

      多くの方にご紹介したいブログを
      執筆する方を「公式トップブロガー」
      として認定しております。

      芸能人・有名人ブログを開設

      Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
      ご希望される著名人の方/事務所様を
      随時募集しております。