鉱石山前編 | トリブログ

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とにもかくにも道が好き。
廃道と隧道、地形図と運転を愛する石井あつこが廃道のことを綴るブログです。
たまに温泉や着物、日常の話もするかも。

5月が長かったー。

GWのあと休みを2日しか設定してなくてやばかった(笑)

休みが少ないの自体は平気。でも廃道欲はもやもやたまる。


廃レールが見たい。
廃道歩きたい。
群馬に行きたい。
車中泊もしたい。

これを全部叶えるぞーっと、31日は久しぶりに丸1日休みだったので、仕事から帰宅してお風呂に入り、すぐさま出発。
16号を北上し、407号から17号へと夜中の国道を走り、道の駅で車中泊。

4時間くらいだけど、超熟睡。すっきり。
7時に起きて、行くぜ鉱石山!
そう、今回は珍しく登山。 でも目的は山頂よりは廃。廃レール♪

この鉱石山は名前の通り鉱石(柘榴石)が採れたという。そのズリ捨て用(資料未確認)の軌道が短いが登山道(の一部)になっていると聞いて、これは行って見たいと思ったのだ。あわよくば露天掘りの跡地で鉱石も探してみたい。

車中泊していた道の駅こもちからさらに国道17号を北上する。ああ、棚下不動の隧道も久しく行ってないなー、綾戸巌穴は元気だろうか(そもそも痕跡だけど)なんて考えながらのドライブは本当にうきうきしてくる。右折して国道120号を東に進むと数坂隧道を思い出して、また今度会いに行くねとひとりごち。・・・きもいな、文章にするとすごく変な人みたいだ。

 

川場村もひさしぶり。県道263号沿いのふじやまの湯と樹恵里の間にある林道へ入る。

群馬100名山の一つということで、すごく観光地っぽいのかと思ってたけどそうでもない。未舗装の林道の勾配は急だし、離合場所もほとんどない。

しばらく上ると林道はくいっと頭を右にまげる。そこが登山口だ。大きなカーブは駐車場も兼ねているのかいままでと違い幅員に余裕がありまくる。車を停めてさて歩こう。

登山って勾配きついにゃー。廃道って、時にはガレ場も藪もあるけど、基本は車馬が通れる勾配だから、しょっぱなからこんなに「やぁ、坂だよ」ってのはない。運動不足の足にくるわー。

割と最近に林業関係の手が入ったようで、ルートが新しくつけられているような感じも。とにかく林道でもたどった沢を登りつめる。途中で振り返った写真が↑これ。

 

沢をのぼりつめると勾配を緩め、くねくねと森の中へ。それにしても登山道って親切ね。ちゃんと案内板がありました。

うわーい。気持ちいい。廃道ではないけど、仕事はほぼ建物の中で緑とのふれあいには無縁だから、こうゆう空気と木漏れ日はひさしぶり。

小さなヘアピンカーブを過ぎると、目的のアレはもうすぐ。

 

おお、なんか不自然な窪地。どうやらこの辺りが柘榴石の露天堀りを行っていた場所のようだわ。ちょっと入ってみよう。

がさがさ。季節は5月も末。ということで、植生が邪魔で見通しは全然利かない。小屋の跡も見つけられなかった。

けれど、斜面にはこんなのがいっぱい。

虫食いみたいな部分はよく見ると赤っぽい。これが柘榴石かしら?

柘榴石ってガーネットよね、大きな結晶があったら見てみたいなぁと岩をひっくり返したら、大きい蟻がびっっっっっしりついてて、慌てて元の戻したり(虫は苦手)、一人遊び楽しすぎる。

 

露天掘り跡を一通り楽しんで、登山道に復帰。するとそこには

レールキター!

6キロかな。細くてたかまる!

 

 

後編につづく。

 

 

↓地理院地図に書き込み。歩いたルートは橙色ですが、適当です。

紫の部分が軌道跡で、ピンクが露天掘り跡。これもてきとう。