もう一度基礎からミネラルの勉強-3、セレン(セレニウム、Se)(2016.4.20)

 セレンは身体の成長やタンパク質の合成に必要である。ビタミンEの効率を高め、加齢の原因となる、老化に関連するフリーラジカルによる損傷から細胞を保護する抗酸化物質として働く。リアン=ハーシュマンとアルタビーリルトは、セレンが酸化ストレスの多い患者、たとえば、関節リウマチやHIVのような炎症性あるいは感染性の病気の患者、あるいは、特に前立腺がんなどのようながんにかかりやすい人にとって有用であると記した。セレンはさまざまながんから身体を守っているようである。コーネル大学とアリゾナ大学で研究された2つの5年間長期調査で、1日わずか200㎍のセレンサプリメントにより、前立腺がんで63%、結腸がんで58%、肺がんで46%の発症率の低下がみられたという。合計すると、200㎍のセレン摂取者のがん死は一般人口のがん死より39%低いことが明らかとなった。

 セレンは善玉HDLコレステロール値を上げ、悪玉LDLコレステロール値を下げることにより心臓病を予防し、血液粘度を下げ、血液凝固の危険性を回避することにより心臓発作や脳卒中の危険性を減らす。2001年に発表された研究によると、セレン摂取量が最も多かった人は、最も少なかった人と比較して、喘息を起こす可能性が50%も低かったという。低セレン値は前立腺がんのリスク増大とも関連づけられてきた。また、セレンは有害汚染物質から生殖機能を防御し、ヒ素を除去してカドミウムや水銀から身体を防御するのに役立つ。

 セレンは、多価不飽和脂肪酸から組織を防御するグルタチオンペルオキシダーゼの構成成分でもある。研究によれば、セレンとグルタチオンは生体内でのHIV感染の広がりを遅らせる中心的役割を果たしているという。セレンは免疫系の適正な機能維持に重要で、白血球のレベルを上げ、病気や感染症と戦う身体能力を増強する。セレンはまた、ウイルスの複製を抑制する。多くの研究は、セレン欠乏症がウイルス感染の発症や進展に関与しているとし、セレンがウイルスの複製を阻止しているという学説を支持している。ブルームらはセレンのサプリメントが免疫機能を改善し、ヒトでポリオワクチンのクリアランス速度を速めていることを発見した。ジロドンによる高齢男女の研究によって、亜鉛とセレンのサプリメントを摂取している者ではインフルエンザワクチンに対する免疫応答が偽薬を摂取している者より良かったことが明らかにされ、セレンと亜鉛のサプリメントが高齢者の免疫能を賦活し、インフルエンザなどの感染症に対する抵抗力を改善する手助けになることを示している。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
1)アメリカでは土壌中のSeが少ない地域で育った人は、がん、心臓病、精神病が多い
土壌中のSeが多い地域で育った人は、上記疾患が少ない
これはエビデンスではなくて「科学的真実」レベル

2)含硫アミノ酸であるメチオニン、システインは硫黄(S)を含む
Sの替わりにSeを利用するセレノ-メチオニン、セレノ-システインがある
原子記号16のS、34のSe、元素表の同じ列の上下、つまり性質が類似している
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%91%A8%E6%9C%9F%E8%A1%A8#/media/File:Periodic_Table_of_the_elements.jpg
三石先生の本に、”SeはSより質量が大きいので、生体内での動きも大きくなる。Seでできたタンパク質の三次元構造の動きも大きくなる。その結果、酵素と補酵素の結合部位の確率的親和力が高まる。”と書いてあった。
すなわち、代謝の流れが良くなるということになります

3)スカベンジャー(抗酸化物質)
 SOD(スーパーオキサイドディムスターゼ)
 カタラーゼ
 グルタチオンペルオキシダーゼ
SODにはMn(マンガン)SODとZn,Cu SODがある
カタラーゼにはFeが必要
グルタチオンペルオキシダーゼにはSeが必要
FeやZnに比べ、Seはあまり知られていないが重要な元素
自分はとても重視しています

グルタチオン+Se→グルタチオンペルオキシダーゼ
グルタミン酸+システイン+グリシン→グルタチオン

パーキンソン病、レビー小体病でグルタチオン点滴を行っている患者には、高タンパク食+Seが有効ではないか?
 
Se200㎍、隔日服用としている
米国アンチエイジング医学会の医師の多くはSeを服用している
中には400㎍服用している人もいる

{49A81D10-D7F4-4147-910E-CF871E028081}


AD