速読法と記憶術を活用して
難関試験にスピード合格させる
勉強法アドバイザーの宇都出です。


先日アップした記事

 ⇒ 「インプットのための理解」と
   「アウトプットのための理解」とは何か?


の続きです。

私の本を読んだ方はおわかりだと思いますが、
私の場合、インプットとアウトプットが完全に
切り分けられる
ものと考えていません。

ましてや、インプットが先でアウトプットが後、
という常識的?な考えではありません。


来週発売の『3ステップ記憶勉強術』でも
あえて、最初のステップは

 ● 思い出す

というアウトプットの行動
から入っています。
(と書きつつ、
 「思い出す」はインプットの行動でもあります)

なので、
「インプットのための理解・アウトプットのための理解」
という発想がなく、思わず興味を持って読みました。

で、それぞれがどういうことかといいますと、
先日の記事でご紹介したように

● インプットのための理解
 = 点を一つひとつ理解した上で
   全体像から具体的論点へ繋げる作業を
   地道にやること


● アウトプットのための理解
 = どのように出題される可能性が
    あるかを知り、問題を解く際の
    留意点まで抑え込む


いわゆる、
よくある通常の勉強が「インプットのための理解」で、
試験対策が「アウトプットのための理解」という位置づけの
ように思い、
インプット期とアウトプット期に分けて構成する
オーソドックスな予備校のカリキュラムを
説明
したものだなあととらえました。

ただ、「インプットのための理解」の定義に
「全体像から具体的論点へ繋げる作業」とあるのに
興味を引かれました。

これまた私の本を読んだ方はおわかりのように、
私の勉強法は目次などを使ったり、ざっくりとりあえず読むなど
全体像をつかむことを強調するトップダウンアプローチだからです。

この本には

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「正しい理解」とは?というところから解き起こし、
「インプットのための理解」の中身につなげていく
プロセス
が書かれていたので、
それをご紹介しつつ、私もコメントしたいと思います。

著者の国見さんは、まず

「正しい理解とは何か?」という問いを立てて、
それに対して、こう答えます。

「理論的には、物事の構造を把握し、
 紐解いて説明できることである。」

「構造」というのは全体像だったり、
全体の枠組みといえそうですね。

これは、脳の学習原理ともいえる

● 脳は大雑把に曖昧に記憶する

● 失敗とくり返しによって記憶は形成・強化される

に沿っていると思いますし、

階層講座の形で整理できたときに
人はわかったという感覚が得られる
と思います。

(もちろん、わかったという感覚が得られるのは
 それだけではないです。
 たとえばこちらの記事も参照ください。
  ⇒ 「わかる」とはどういうことか? )

 さらに、「紐解いて説明できる」もそうだとは
 思います。

 私も、まずは「思い出す」ことだとは思いますが、
 さらに「語る」「話す」というのもお勧めしています。

 なお、国見さんは、「説明」することを
 「正しい理解とは?」の定義に入れているか、
 次のように書かれています。

 「他人にわかりやすく説明するということは、
  本当に理解していないとできない。

  他人に説明しようとして初めて、
  自分では理解したつもりになっていたが、
  本当は、しっかり理解できていないということに
  気づくことは多々ある。

  それを確かめるためには、
  人に説明できるかを自問することが
  お勧めである。」



 全く同感、激しく同感です。

 ただ、あえてツッコみを入れさせてもらうと
 すると、「説明」というのはアウトプットとも
 いえますよね?

 おそらく予備校の先生である国見さんは
 「アウトプット」というと「試験」ということに
 なるのかもしれませんが、もう少し広く
 アウトプットを広く考えてみると、
 先ほど、私が書いたように、インプットと
 アウトプットはわけられるようでわけられ
 ないのです。

 「説明」という「アウトプット」ができるように
 することが、「インプットのための理解」とも
 言えるわけです。

 ツッコみはそれぐらいにして、
 さらに国見さんの説明を聞きましょう。

 「正しい理解とは何か?」という問いに
 対するもう一つの答えとして、
 こう書かれています。


より具体的に言うと、
 他人に対して論点ごとに、
 具体例を用いながら
 噛み砕いて説明できること。」


「論点ごとに」と「具体例を用いながら」と
いうのが新たに加わったところですね。

そして、さらに国見さんは自ら

● 「論点ごとに、
  具体例を用いながら
  噛み砕いて説明できること」
  とはどういう状態か?


という問いを立てて、次のように書かれます。

それは、全体像から具体的論点へと理解し、
 その上で、論点と論点の理解の関係性を
 繋げ合わせられる状態である。」

そして、すでに紹介したような次の
「インプットのための理解」へと
つなげられていきます。

● インプットのための理解
 = 点を一つひとつ理解した上で
   全体像から具体的論点へ繋げる作業を
   地道にやること


一つ前の説明との違いとしては、
「論点と論点の理解の関係性」の話が
省かれた
ということでしょうか。

ツッコむとすれば、
「点を一つひとつ理解した上で」というのは
どういう「理解」なのか?と問いたくなりますが、

それはさておき、こうやって読んでみて、
改めて、「理解」ということで思ったことがあります。

 それは、

 ● 繋(つな)げる

 これが「理解」を考えるうえで、大事な
 行動なのかも?

 と思いました。

 と書きながら、以前読んだある本を思い出しました。

 この本です。

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この本に書かれていた「理解」についての説明が
思いだされて、まさに「つながった」のです。


それはどういうことかといいますと……

それについては改めて。

この『イシューからはじめよ』については
3年近く前に、このブログで紹介し、
さらに詳しく紹介すると書きながら、
放置状態でした。。。。

 ⇒ 高速大量回転法・1分スピード記憶法の参考書
   ・『イシューからはじめよ』
 3年遅れとなりましたが、上の記事の続きを
 書きたいと思います。

 お楽しみに! 

 そして、忘れていたら催促してください。

 最後に、国見さんは「正しい理解」について解説
 されたあとで、次のようにも書かれています。

 「正しい理解の重要性について説明してきた。

 しかし、いくら理解しても、試験中にいつでも
 使える状態にしていないと意味がない。

 いつでも使える状態にすることを「習得」という。

 この習得したと言える状態にするためには、
 反復が欠かせない。」


 
 やはり、反復、くり返しは重要ということですが、
 「理解」のために反復・くり返しは必要ないと
 お考え
のようです。

 そこは、高速大量回転法とは違うところです。

 これについてもまた改めて!


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