ロキソニンで いい迷惑

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医薬品医療機器総合機構(PMDA)は22日、消炎や鎮痛などの効能・効果がある「ロキソプロフェンナトリウム水和物」(商品名・ロキソニン錠60mg、同細粒10%、ロキソプロフェンナトリウム内服液60mgなど)の使用上の注意について、厚生労働省が「重大な副作用」の項目に「小腸・大腸の狭窄・閉塞」を追記するよう指示を出したと発表した。

このニュースを見た人の中には、「ロキソニン」という薬に重大なリスクが見つかったのだと受け止めている人も多い。事実、本日クリニックにもロキソニンを息子が飲んでも良いのかと問い合わせの電話が来た。

そもそも今回の「重大な副作用」というのは、「もし症状が起こったら、健康に重大な影響がある副作用」という意味で、症状が軽い副作用と区別するために使う言葉だ。そしてそれが書いてあるのは医療用の薬に添付される文書の中で、それを読む対象者は医者や薬剤師などの医療関係者だ。そういう専門家向けのニュースをマスコミが一般のニュースとして流すから一般の人々に誤解や恐怖感が生じるのだ。いい迷惑だ!


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誰も「シンデレラ」なんて言っていません

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またまたNHKのテレビで、ためしてガッテン「ああ!首と肩がツライ 肩こり根治マニュアル」だって、じゃあ見てみようじゃないの。整形外科の世界で「シンデレラ」に例えられるほど大きな注目?そんなこと医者仲間では誰も言っていませんよ。シンデレラ???どういう意味だか全然分かりません。

最初は、いきなり筋膜上に生理食塩水の注射をして肩こりが治ったと。その時その瞬間はそんな気がするかもしれないけれど、長期的に見ないと科学的じゃないな。肩こりって、そもそもが生活習慣だからいきなり治ったりはしないものです。習慣を変えない限りまたなりますよ、絶対に。マッサージだってその瞬間は治った気がするものね、でも結局はすぐに元に戻る。肩こりのたびに注射してたら、逆に今度はそこがシコリになること確実。

次は自分でできる体操、体操は確かにいいですよ、どんどんやりましょう。私も外来でたくさん指導しています。ただ肩こりは筋膜のシワだからそれを延ばしましょうとこじつけるストーリーが気にくわない。いわゆる膜連鎖ってやつを言いたいのでしょうね。中の筋肉が短くなるわけでも無し、どうして筋膜にシワができるのよ。そしてそのシワが簡単に延ばせる?プロデューサーさん、いい仕事してますね、台本書くのがお上手。

自分で体を動かして体操するというのは、大いに賛成でした。でもね、それを習慣にしないといくらでも肩こりは再発する。いかにも簡単にすぐに治ると言う印象を与えるのはさすが、凄腕プロヂューサー。理想(希望)と現実の狭間で、見させていただきました。こういうのを見てそのまんま鵜呑みにして受け取る人って多いんだろうな・・・それが番組の狙いなんだろうけど。



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腰痛の原因は脳にある?

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NHKスペシャルで【あなたのその腰痛、「腰」ではなく「脳」に原因があり、劇的に改善する可能性が…!】なんていうのをやっていた。

治療しても効果がなく、一度治ってもぶり返すなど長引く「慢性腰痛」。最先端の治療現場では、「脳」の働きを改善し、慢性腰痛を克服する対策が、大きな成果をあげています。たとえば腰痛 の不安を解消する映像を見たり、恐怖心を克服する運動をするだけで、改善する人たちがいます。専門的な心理療法で、極めて重い症状の患者の腰痛が改善するケースも出始めています。3か月以上痛みが続く「慢性腰痛」の方へ。世界が認めた最新対策をお伝えします。


上記のような内容だというので、実際に見てみた。その感想としては、製作者の意図で無理やり「恐怖」と「痛み」を関連づけているのが否めなかった。確かにそういう部分もあるけれど、運動してよくなった人が最も多いのではないかと思いながら見ていた。脳にはDLPFCという「痛みを抑える指令を出す場所」があって、そこの活性が落ちるから慢性腰痛になるという流れ。認知行動療法の治療後と治療前の脳の画像でDLPFCの部分の色が違うと出されていたが、よくみると他の部分の色も変わっており、単に検査した時の条件が違うだけとしか思えなかった。

インターネットで調べるとDLPFCはうつ病でもそこの活性化が治療として行われており、腰痛の原因自体が全てDLPFCの活性低下とはならない。痛いからと言って動こうとしない人は、結局は「やる気」のないことが多くて自分の身体に対する自信もなくて、それを脳のせいにしていても始まらない。少しずつでいいからどんどん動いて自信と筋力をつけてと私は外来で諭しています。私が目指しているのはそういう運動療法です。多くの医者が、「腰が痛い時には安静を」と、急性期ならまだしも慢性腰痛にまで同じことを言っている。私が患者だったら「痛みがとれなければ何年でも安静ですか?」と聞き返したい気分だ。

科学的に見た結論としては「腰痛の原因は脳にあるなんて言っていないで、腰痛への不安が消えるように少しずつ動いていってもっと運動なさい!」ということになるだろう。



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腹腔鏡手術で死亡?

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最近は群馬で、少し前は千葉で、外科の腹腔鏡手術を受けた患者さんが複数死亡するという事例がありました。これは内視鏡の操作ミスだったのでしょうか?

手術中、もしくは手術直後に死亡したというのであれば、おそらく内視鏡の操作ミスです。お腹の中の動脈を傷つけてしまい大量出血で死亡するケースが考えられます。千葉のケースでは術後短期間で亡くなっていたり、術後すぐに再手術したりしていたようですので、血管損傷、臓器損傷、縫合不全など内視鏡手術手技の未熟さを疑います。それに対して群馬の症例の多くは手術中や手術直後の死亡ではありませんので、その可能性は低いと思います。おそらく内視鏡手術はそれなりにうまくいったのだと思います。対象が肝臓がんのようですので、肝臓を切除し過ぎたなど、手術計画がずさんであった可能性を考えます。
(あくまでも私見ですし、詳細が分かりませんので推測の域を出ないことにご注意下さい)


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骨盤の歪みとか、治し方とか

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「骨盤が歪んでいる」よく聞く言葉です。でも医者は通常そのようには言いません。しかし整体とかカイロに行くと決まって出て来る言葉なのです。

そもそも「歪む(ゆがむ)」という言葉の意味を国語辞典で調べると、曲がったりねじれたりして物の形が正しくなくなる。「窓枠が-・む」などと出て来ます。そう、物の形が正しくなくなること、すなわち丸であったものが楕円になったりハート形になったりして変形する事を歪むと言います。骨盤のレントゲンを撮ってみて、骨盤の形が歪むなどと言うのは、腫瘍とか過去に骨盤骨折をした以外はあり得ません。まして徒手的に矯正して元の骨の形に治すなんて事も不可能です。だから医者は「骨盤が歪んでいる」なんて事は通常ではあり得ないので決してそのようには言わないのです。

整体とかカイロで言われる「骨盤が歪んでいる」とは、骨盤という骨自体の形は正常だけれども骨盤が左右に傾いたり、前傾したり後傾したりした状態を指すようです。その状態を日本語として正しく表現するならば、「骨盤が歪んでいる」のではなく「骨盤の周りの筋緊張のバランスが崩れて左とか右とか、前とか後とかに骨盤が傾いている」と言う事なのです。短く言えば「骨盤の傾斜異常」と言う事になります。ハイヒールを履けばそれだけで骨盤は前傾しますが、それを骨盤が歪むと言うのは言い過ぎでしょう。変性側弯症などでレントゲンを撮って骨盤自体が傾いている事もたまにはあります。しかし街で「骨盤が歪んでいる」と言われる場合の多くは、触った人がそう感じただけという情緒的な事が多いのだと思います。その対処方法としては、腰や下肢を前後左右上下に360度まんべんなく動かす事で筋緊張を均等にする事です。時にはストレッチやマッサージでもいいかもしれません。

「骨盤が歪んでいる」という間違った日本語で、必要以上に恐怖心をあおっている現状に私は閉口します。繰り返しますが、骨盤は歪みません。痛みなどで骨盤周囲の筋肉が不均等な緊張状態にあるだけです。



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