2005-10-28 13:40:01

バッドランズはすごいぞ!

テーマ:ブログ

8月9日。


さて、今回の旅、今まで読んでくれた人たちはきっと「なんて面白くない旅をしているんだろうこいつらは」と思ったことだろう。何しろ話に起伏はほとんどないのだ。毎日朝から晩まで走っているだけなのだから。読むほうだっていい加減うんざりするだろうけれど、書くほうだってなかなかしんどい。


しかしそれも今日まで。DCを出発して4日目の今日から、旅はようやくカラフルになってくる。まずは、バッドランズ国立公園のことを書こう。


朝7時過ぎに出発して、見事なくらい荒涼とした大地の中のハイウェイを進む。これがどういうものか、ときかれるとちょっと困ってしまうのだけれど、360度ぐるりと見渡して、草原以外に町も人も牛も山も丘さえもない景色を想像できるだろうか


僕らがその日の朝入っていった場所はそういうところだったのだ。なんだかちょっといらいらしてくるくらい何もない。だが、そんな中、ぽっと遠くに変わった形の山が見えてくる。山というよりは岩に近いが。


「あれがバッドランズなのかな?」と彼女が少し興奮気味に言う。「たぶんね」と僕もなんとなく興奮して言う。二人ともこれまでアメリカ中部の広大さと退屈さにやられてしまっていたのだ。そこに急に火星にも似た奇妙な形の岩山が出現したので二人ともエキサイトしてしまったのだ。


最初にも書いたとおり、この旅は明確な目的や誰かを訪ねようとか決まったルートがあるわけではなくて、きわめていきあたりばったりの旅だった。しかし、あえてこの旅のテーマとしては、なるべく多くの国立公園に行こうということになっていた。


アメリカにはかなり多くの国立公園があり、もちろんその全部をめぐるのは不可能だけれど、日本とは違って広大なこの国では国立公園に行くための手段が限られていることが多い。しかも国立公園だから、交通の便の良い街中にあるはずはない。バスや飛行機があればいいほうだけれど、やっぱりそれも不便だし、見たいところが見れないまま終わってしまうこともある。だから、車は国立公園を巡る上で必須のアイテムなのだ。せっかくアメリカを車で横断するのだから、なるべく多くの国立公園に行ってみようというのが僕らの計画だったのだ。


バッドランズ国立公園の入り口にはゲートがあって、ここでしっかりと入園料がとられる。でも僕らはこれからもいくつもの国立公園に行くことにしていたので、一年間有効のパスを買う。これさえあれば50ドルで一年間アメリカの国立公園には入り放題だ。だいたい3箇所くらい回れば元がとれるので、まぁ安いと言っていいと思う。


国立公園の中に入る。道はこれまでの道とあまり変わらないように見えるけれど、制限速度がぐっと遅くなってだいたい25マイルくらい(40キロくらい)が制限速度になっている。アメリカの国立公園はこういうのが徹底していて、自然を守るという観点から、制限速度を守らないと罰せられる。ここは基本的に人間が来るところではないのだ。


で、このバッドランズ国立公園だけど、とにかく変わった場所だ。大地がぐっと盛り上がって、ギザギザのさまざまな形をした岩がどこまでも続いている。木はほとんど生えていない。生えないのだ。なるほどこれはまさにバッドランズ(荒れた土地)だなと思う。なんだか地球ではないように見える。月の表面ってきっとこんなんだろうなぁと思う。行ったことないけど。


道は岩山のあいだを縫うようにして続いており、途中で駐車場があって歩けるように整備されていたので、そこで車をとめて歩いてみることにする。すげぇーーー、こんな場所があるなんて信じられない。何がすごいって、やっぱり景色が違う。車から眺めたときもなかなかすごいところだと思ったけれど、降りてみるとさらにすごい。


乾いた白い岩がある。ひどく無造作だ。別に何があるわけでもないのに、言葉を無くさせる何かがある。うーむ。アメリカにこんなところがあったなんてなぁ。


けっこう感動してさてハイウェイに戻ろうかというときに、道路わきの平原をごそごそっと動くものがいた。


「プレーリードックだっ!!」


と僕は叫んで、彼女は思わず驚いてブレーキを踏んだ(俺、地声でかいみたいね)。


「本当に?」と彼女は言うけれど、確かにあの小さな生き物は入り口でもらったパンフレットにのっていたプレーリードックに違いない。


そこで車をとめて外に出てもっとよく見てみる。すると、いたいた、すっくと立ち上がって、一応警戒している様子のプレーリードックが。どうやら見知らぬ人間が来たので警戒してbadlands いるようだけど、その警戒している様子がけっこうかわいい。僕は今までプレーリードックがどういう動物かとか知らなかったけど、思ったよりかわいい動物なんね。


ジャンプしているものもいる。さすがに近くに寄るとあわてて穴の中に入ってしまう。でもしばらくこっちがじっとしているとぽこっと顔だけだして「あいつら行っちまったかな」という感じで様子を見るけど、それがキュート。彼女は「かわいいいぃぃ」とずーっと言っていた。


バッドランズ、なかなか面白いですぞ。もし近くを通ることがあればぜひドウゾ。写真は道路わきの展望台から眺めたバッドランズ。奇妙な形の岩がどこまでも続いているのがおわかりいただけるでしょうか?

(続く)

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