「川越style」

webマガジン川越styleは、「小江戸川越」のお店や人、イベント、行事、風景、文化、川越の熱い動きを伝える情報発信サイトです。過去記事もぜひどうぞ。


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外はしとしとと雨が静かに降る中でも、会場内の熱気は時間と共に高まっていくようでした。




 

やまぶき会館の舞台上では、出演者たちが剣術を何度も確認する姿があった。

最後の最後までディテールを突き詰めていく。

本番まであと2時間。。。いよいよまた、夢の舞台が始まろうとしていた。


川越の夏の風物詩となっているのが、
2016年8月26日、27日川越市民会館やまぶき会館にて開催された

ミュージカルカンパニーすてっぷ1主催公演、
ミュージカル『ZORRO~マスクの下の涙』 、
ショー『TRESURE HUNTER』。
 
8月26日(金)・17:00~開場 17:30~開演
8月27日(土)
・11:00~開場 11:30~開演
・15:30~開場 16:00~開演

ここ数年シェイクスピアに挑んできたすてっぷ1が、今年趣向を変えた舞台を目指そうとしていた。

選んだ題材が、怪傑ゾロ、ZORROだった。

アメリカの作家ジョンストン・マッカレーが創作したヒーローキャラクター
1919年に執筆された小説「The Curse of Capistrano」が、1920年にダグラス・フェアバンクス主演で映画化され世界各国で人気を博した。
その後、何度も映画化され、1998年と2005年にはアントニオ・バンデラスがゾロを演じる作品2作も公開され、大ヒットを記録した。1960年代にはテレビ映画化、1990年代にはテレビアニメ化、その他、コンピュータゲーム化、アメリカンコミック化されており、長年に渡って愛され続けている大衆文化のヒーローである。なおゾロ(Zorro)とは、インディオの守護獣である黒狐を意味するスペイン語である。


原作ストーリーは、メキシコがまだスペイン領だったころ、
その辺境カピストラノ地方で活躍する仮面の剣士ゾロは、
強きをくじき弱きを助く、大盗賊にして真の紳士。
賞金首のお尋ね者でもある反面、虐げられたインディオを助けたり、
フェアな精神で1対1の決闘に臨むなど、まさに正義の味方だった。

世界的な普及の名作を基に、

すてっぷ1がオリジナルキャラクター、オリジナルストーリーでお送りする今までにないZORRO。

これまでも、原作から誰もが想像できなかった展開、あっと驚かせるエンディングへと結ぶストーリーに、

出演者それぞれの演技や歌に、舞台の照明、音響といった総合的な舞台芸術で観客を魅了してきました。

すてっぷ1の公演は年々反響が大きくなっているのが手に取るように分かり、

それは、会館ロビーに入ってくる時の観客の期待感溢れる表情から、

座席に座り今か今かと幕が上がるのを待っている様子から、

舞台上の出演者たちの一挙手一投足に目が釘付けになっている視線から、

幕が降りた時の鳴り止まぬ拍手から、

終演後ロビーで出演者たちと交流する雰囲気から、その熱は確実に大きくなっています。

8月26日の初日の公演は大盛況で終え、

興奮冷めやらぬ出演者たちは、息つく間もなくすぐに翌日に向けて準備を始めたのだった。

8月27日の9時過ぎ、千秋楽の一回目の公演に向けて、

やまぶき会館の舞台裏では出演者たちがメイクなどの準備を進めていました。

それぞれの支度に没頭しながらも、昨日の舞台の反省点などを話し合う光景があちこりに。

昨日よりもっといいものを。

自分たちの最高の演技を。表情が引き締まっていく。






 


ぴりぴりとした舞台裏の空気とは裏腹に、11時開場前から会館前には入場を待つ列ができ、

時間になると観客がロビーに押し寄せ、ホールの席も埋まっていきました。
ミュージカルの舞台独特の華やかさに溢れるやまぶき会館。
 


 
開演まであと30分。舞台裏の静とホール内の熱と、

真逆とも言える色彩のコントラストは、まさに舞台ならでは。

さらに、時間と共にその落差はよりくっきりと際立っていく。。。

時計の針がまた一つ、進んでいく。

幕が上がるまであと20分となりました。


ミュージカル「ZORRO~マスクの下の涙の主催である「ミュージカルカンパニーすてっぷ1」といえば、

ここ川越でミュージカル文化を広めているカンパニーとしてファンも多く、

毎年川越市民会館でミュージカルを上演していることはすでにお馴染みです。

カンパニーを主宰している飛翔ひかるさんは元宝塚歌劇団星組。

飛翔ひかる、1979年宝塚音楽学校卒業・宝塚歌劇団入団(65期生)

退団まで、星組で男役を務める

1984年宝塚歌劇団退団

1989年ダンススタジオすてっぷ1設立

これまで、すてっぷ1の演出・脚本の他、横浜赤い靴劇場「真夏の夜の夢」

国際クラシックライヴ(NY国連本部ホール・カーネギーホール・ジャパンソサエティ)「赤毛のアン」

障害者の為のファッションショーなどの演出・振付なども手掛ける。
現在、埼玉県川越市と静岡県沼津市にてミュージカルクラスを開校し指導。

SBS学苑沼津校でバレエエクササイズクラス・プリティプリンセスクラスを指導。

川越市の高校でのマナー教室の講師なども手掛けている。

スタジオは川越の仙波町にあります。


すてっぷ1の近年の川越での公演は、

2014年は「ハムレット」、2015年は「ロミオとジュリエット」を行い、大成功を収めています。

 
(「チャリティーロックミュージカル『ハムレット』」2014年8月31日川越市民会館大ホール

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11920372875.html


    

(「ミュージカル『ロミオとジュリエット』 レビュー『flap!』」2015年8月28日29日

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12068215748.html


昨年、ロミオとジュリエットの公演を成功させたすてっぷ1は、

以降も各地で公演を重ね、個人ごとの活動も展開しながら、

2016年公演に向けた準備もロミオとジュリエット後から少しずつ始まっていきました。

そう、これだけの公演になるとまさに一年がかりの準備になり、

一年がこの夏の舞台を中心にしてスケジュールが組まれていた。

そして・・・2016年の公演は「ZORRO(ゾロ)」になることが決定、

8月26日、27日計3回公演となることが発表されました。

2016年3月にはすてっぷ1以外の一般オーディションが始まり、

歌や踊りが好き、ミュージカル舞台に立ってみたい、元宝塚の飛翔さんと同じ舞台に立ちたい、など

各地から様々な人が名乗りを上げ、挑戦していった。
そして今年の陣容が固まり、スタジオにまた猛稽古のあの熱気が帰ってきた。

ちなみに今年の出演者の中にも、NPO法人あいアイの画伯たちが参加していました。

これもすてっぷ1の舞台では恒例となっている出演です。

(やまぶき会館のロビーに展示されたあいアイの人たちの作品)


(あいアイ美術館「下を向いて歩こう」2016年10月13日(木)11:00~10月16日(日)

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12190838390.html


5月、舞台稽古が本格的になっていくさなか、

すてっぷ1のメンバーたちは、2016年5月5日蓮馨寺周辺にて行われた
「こころおどるKAWAGOEフェスタ」の昭和の川越ファッションショウに登場。

昭和をテーマにした衣装に身を包み、ランウェイを華麗に歩き、沿道の観客を魅了しました。

 


 


 

(「こころおどるKAWAGOEフェスタ」2016年5月5日仲町交差点~連雀町交差点、蓮馨寺

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12157801130.html
表情を緩めたメンバーたちは、つかの間、楽しむように歩いていたのが印象的でした。


他にも、8月26日、27日に至るまでには、今までにない試みにも挑戦してきたすてっぷ1。

全ては、「川越にミュージカル文化を広めたい」という想い。

新機軸だったのが、2016年7月に小江戸蔵里の八州亭で開催したディナーショー。
今までのやまぶき会館というホール内の、舞台と客席という距離のある関係から、

八州亭というレストランでショーを開催したというのは初の試み。

レストランで、食事を楽しみながらすてっぷ1のショーを体感できるということで、

この時は予約開始からあっという間に満席に。

場内一体となった盛り上がりは、八州亭のイベントでもかつてないものでした。




(「ミュージカルカンパニーすてっぷ1 ディナーショー」小江戸蔵里八州亭2016年7月10日

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12179836248.html


その後、2016年8月6日にはライブハウス川越DEPARTUREにてライブを行い、

ここでもこれまでと違う切り口での展開で、新たなすてっぷ1ワールドを魅せたのでした。

外での活発な活動は華やかなものですが、全てのステージを支えているのは稽古場での地道な稽古。

8月26日、27日の本公演に向けての稽古は、日に日に熱を帯びていきました。

本番まであと2週間となったこの日の稽古場、

出演者たちは汗だくになりながら通し稽古にショーの稽古と、

午後から夜遅くまで稽古に打ち込んでいきました。






 




 


 


  

(2016年8月、本番を間近に控えて稽古にもさらに熱が籠もる)

集まったメンバーはオリジナル脚本から舞台の全体の輪郭から掴んでいき、

理解を深めるごとにそれぞれの役の輪郭をくっきりさせていった。

それをみなで共有、演じ合いながら一つの舞台を作り上げていく日々が始まっていきました。

出演者たちは日を追うごとに役そのもののになっていき、

だんだんとそこに、別の一個の世界が立ち上がっていった。

舞台の世界が出来つつあった。

華やかな表舞台に至る、スタジオでのこの裏舞台の人間ドラマに惹き込まれていくのはいつものこと。。。

今や川越の夏の風物詩的舞台と言えるのは、

ここ川越にあるスタジオで、それこそ文字通り汗と涙を滴らせながら作り上げられた舞台であるからこそ。

中でも今年はアクション要素が強い物語で、多数の剣術シーンが見所となっていて、

もちろんそこには、稽古に稽古を重ねてきた日々があってここまで来ました。

ストーリーに合わせて作られたオリジナルの音楽、照明がプラスされ、総合芸術へと昇華していく。

数ヶ月かけて出演者たち・スタッフは、自分たちのゾロ、

自分たちにしかできないゾロの世界を創り上げていきました。


11時半、場内に開演のベルが鳴り響く。息を呑むような静かさに包まれていき、

いよいよ、すてっぷ1の今年の舞台の幕が上がりました。

ミュージカル「ZORRO~マスクの下の涙」

1場、プロローグ

2場、サラの店

3場、ディエス豪邸

4場、教会

5場、墓前

6場、教会

7場、ヘルマンの家

8場、カサド家

9場、サラの店

10場、墓前

11場、ディエス邸

12場、街

13場、ヘルマンの家

14場、街




 




 






 


 






 


 


 


 


 








 






  






 














 








 






  



ミュージカルZORROが終わると、休憩の後に第二部のショー『TRESURE HUNTER』の時間。

ショーもストーリー仕立てになっているという趣向。二つの物語を楽しめる内容でした。















場内、割れんばかりの拍手に包まれながら、幕が下りる。

今年のすてっぷ1の公演が終わりました。

年々レベルが高くなっていて、今や本格的ミュージカルと言える舞台。

終演後はロビーに出演者が出てきて、観客と記念写真に収まったり交流を深めていました。

そういう光景もミュージカルならでは。

そして、しばらくしたら千秋楽最後の舞台の幕が上がる、

すぐに準備に取り掛かっていく出演者なのでした。


ミュージカルカンパニーすてっぷ1の来年の公演も早速決まっていて、

これから少しづつ物語が形作られ、あの稽古場での熱気溢れる稽古の日々が戻っていくでしょう。

川越のミュージカルカンパニーとして、地元に根差しながら、

各地でミュージカルの楽しさを伝えていく。その歩みはこれからも真っ直ぐに。。。

2016年8月26日、27日川越市民会館やまぶき会館

ミュージカルカンパニーすてっぷ1主催公演、
ミュージカル『ZORRO~マスクの下の涙』 、
ショー『TRESURE HUNTER』完。


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2014年2月冬。

記録的な大雪に見舞われたことはまだ鮮明に記憶に残っていると思います。

街の交通機関はストップし、家から外に出るのもままならない状況は、

これまで経験したことない自然災害でした。
温暖化による農作物栽培の変化(お米は昔より田植え稲刈りが一ヶ月早くなっている)、農作業の難しさ(夏の暑さで田んぼの水が熱湯のようになっている、農家さんが外で作業する過酷さが増している)など

身近なところで環境の異常や変化は確実にあります。
そして回りを見渡せば、広島の土砂災害、先の御嶽山の噴火、

台風18号、これから予想される19号。


日本は世界的な自然災害大国。

地震は全世界で起こる2割が起こり、

火山の噴火は全世界の1割が起こっている。


今まで、川越はそんなに大きな自然災害を被ってこなかったので
市民レベルの防災意識が育たなかったかもしれませんが、
近年の自然災害には、これまでと何かが違う、今までの体験が当てはまらない、と
大きな環境の変化を感じ取っている方もいるかもしれません。

平和に見える川越も、かつては水害に悩まされた地域でもありました。
地名にもある、川に恵まれた土地ではありますが、
今穏やかに流れる入間川や新河岸川が

かつて暴れ川と言われていた記憶はほとんどの方にないと思います。
大雨や台風で川が氾濫し、周囲の家や田んぼ、畑をさらっていく。


入間川沿いで、土を盛って高くした上に家が建てられている場所が今でもあちこちにありますが、
それはかつてあった水害の記憶を今に伝えているものです。
今の川越で心配されるのが竜巻。
地形的に、2013年9月に越谷で起こったような竜巻災害が、
川越で起きても不思議でないと指摘されています。

川越だから安心と考えずに、

もちろん出かけた先に災害に遭うかもしれないことを含め、

自然災害を知ること、備えること、そんな意識を広めようと、
市民発であり、市民初でもある防災団体を立ち上げた3人がいます。

そのセミナーが先週行われました。

2014年10月4日、

「防災を考える集いin川越」~広島土砂災害から学ぶ~

川越市立やまぶき会館B・C会議室9:30~11:30

主催は、川越市防災を考える市民の会で、まだ出来たばかりの団体です。

去る8月に広島県で発生した土砂災害は、70名以上の方が犠牲となり、

650名以上が避難生活を余儀なくされました。

近年、川越市では、巨大台風の頻発による河川の氾濫や竜巻の発生が懸念されています。

また、報道等でご存知の通り、地震「首都直下型地震」がいつ発生してもおかしくない状況です。

「川越市防災を考える市民の会」では、市民の方に防災に対する理解を深め、

考えてもらう機会と作りたいと思い、防災を考える集いin川越を開催することになりました。


内容としては、

・防災講座

・災害を想定し、制限時間内に決断を下す防災シミュレーションゲーム「クロスロード」

・災害の原因や対処法に関するパネル展示


川越市民が集まって立ち上げた川越市防災を考える市民の会。
今回が会発足から第一回目のセミナー開催でした。
やまぶき会館の会議室には、既に参加者の方が集まっています。



会の代表を努める春山さんは、市民発の防災団体を立ち上げるまでに、

東日本大震災をきっかけにして危機管理の資格である

「危機管理主任認定証」を取得したことがターニングポイントだったと語ります。

そこから、協会主催のセミナーをボランティアで手伝うようになり、

川越にも防災を考える団体を作りたいという想いを抱いていました。

賛同した加藤さんは事務局長に、
海沼さんは顧問として関わり、
川越在住の3人が「川越市民の防災意識を高めよう」と2014年夏に立ち上げた任意団体が

「川越市防災を考える市民の会」です。


海沼さんは、元海上自衛官(横須賀勤務)。

海外派遣や東日本大震災も経験しています。

自衛隊退職後は、個人で気仙沼にボランティアに行ったり、

川越市消防団(大東分団)に加わり、川越青年会議所でも地域の活動に熱心に取り組んでいます。


川越では、市の防災危機管理課による防災訓練は定期的に行われていますが

(市内小中学校などで)、
市民発の防災の団体となるとこれが初めてで、防災セミナーもほとんどないと思います。

「備えが大事。そして災害には、自助、共助、協助の気持ちが大事です」

と今回のセミナーを開催した理由を話しています。

今回川越市防災を考える市民の会が講師として招いていたのが

入間市を中心に活動しているNPO法人

「命と子育て応援隊FAD」の皆さんです。

13年前に救命ボランティアFADから始まり、今年2月にNPO法人化。

長年防災・救命に関する講座や教室を一貫して行っています。

FADは各地でセミナーに呼ばれていますが、

川越でこうして開催するのはこれが初めてだそう。

川越市防災を考える市民の会の春山さんが、

他の地域で行われた防災セミナーでFADの方と知り合い、

今回の川越開催にも講師として来ていただいたそうです。

この日も会場に、5種類のAEDを用意し、参加者の方に紹介と使い方などをレクチャーしていました。


「川越に住んでる小さなお子様たちが、住んでいる街の災害について学び、

大きくなった時に知識が生かされればいいなと思っています」

という挨拶に続いて始まった防災講座は、

つい最近起こった大きな災害、広島の土砂災害にクローズアップして進みました。





災害というと、気をつけなければ、という意識は持っていても、

実際に何か備えている方というのは少ないのではないでしょうか。

遠い地の出来事のように思える広島ですが、

川越市も土砂災害は他人事ではなく、

市内では6ヶ所が土砂災害防止法に基づく警戒区域・特別警戒区域に指定されています。

今まで川越市内は指定されていませんでしたが、今年から6ヶ所指定されました。

どこも谷になっている場所で、水が溜まって崩れる恐れがあるとのことだと思います。

また、区域指定されていなくても、

ここは警戒した方がいいな、という場所は市内に見られたりして、

日頃から備えの気持ちを持つことも大事だと思います。


ちなみに、川越市が作っているハザードマップは家にあるでしょうか。

市役所でもらえる4枚のハザードマップは、

いざという時のための、知っておきたい情報が盛り込まれています。




川越に転入してきた時に手に入れるパターンが多いかもしれませんが、

緊急時連絡先として、救急指定病院、消防署、警察署などの情報が

一覧として載っているので、ずっと住んでいる方も家に常備しておきたいものです。


「防災用品を家に備えている方いますか??」

というFADの事務局長の問いかけに、

手を挙げた参加者の方は数人。

「大体、どこの会場でも1割ほどの方しか用意していないんです」


まず、自然災害を「知る」、自分たちの地域を「知る」ことによって、

いざ災害が起こった時にどう対応していけるのか、

考えていこうという話しがありました。

自然災害の例として、

春の風、梅雨の雨による洪水、夏の熱中症、水不足、秋の台風、冬の大雪。


広島の土砂災害では、被害にあった地域は災害指定されていなかったという例を挙げ、

「でも実は、先人たちが蛇落地悪谷(じゃらくじあしだに)という地名を付けていたことがありましたね」

地名の由来は、山津波が起こったことから付けられたそうで、

それが土地開発の過程で地名が変わっていった。

地名には、かつてそこで起こった災害の経験が

伝承として込められていることが多い。

東北には津波注意を喚起する神社名があったり、

津波のことを昔話として残っているものがあります。


そして、川越にはどんな災害伝承があるのか??話しは続きます。



「川越に伝わる伝承は全てといっていいほど、水に関わるものです」

虹が富士をまたぐと大水がある、

荒川またぎの虹は大水のもと、

朝雷は大水のもと、などなど

川越が水に苦しんできた地域であることが分かります。


地名に関しては、再開発が進んでいるところも多いですが、

自分の住んでいる地域をよく見てみると、意外な歴史に気付くこともある。

昔の地名を知ることも大事だといいます。

広島の土砂災害があった佐原町には、数十年前の町史に

そこで同じように土砂災害が起こった記録が載っている。


「自分たちの街のことを知る、過去の教訓を知ることも大事なんです」


川越は今までは川沿いの被害が中心で、

それも今は灌漑技術や治水技術で抑えられていますが、

マンホールから水が噴出すなどの都市型災害も増えています。

一度起こると大規模化するのが現代の災害でもある。

災害自身の問題もありますが、人の問題もあります。

高齢化の問題。

広島の災害のように真夜中に起きた時に、高齢者はどう対応すればいいのか、

回りの人をどう助けるか。




話しは進みます。参加者のぐるっと見回し、

「自然災害は防げると思いますか??」と問いかける。



「恐らく多くの方が、『防げないんじゃないかな』と思っていると思います。

入間、川越などの入間川沿いの自治体が大雨に対して想定している用意は、時間50ミリの雨までです。

100ミリとして計算してライフラインを整えると今の最低3倍の費用がかかります」


自然災害を防ぐのは難しい。


「自然災害を防ごうとする時代はもう終わったのではないでしょうか。

これからは自然災害と付き合っていく時代。いかに災害に対応する力を身に付けるか。

災害対応力が大事な時代になってきたのではないかと思います」

そのために、その災害の中身を「理解すること」が重要だと続けます。


では、災害対応力をアップさせるためにはどうすればいいのか。

そこで、「自分の住む街のことを知りましょう」という話しに還ってきます。


自分が住む土地のことを知りましょう、どんな歴史があるのか知りましょう、

最低でもハザードマップは家に持ちましょう、と。

自助と共助、

まず自助力をつけて、近隣の方と助け合う共助へ発展させる。

共助を考えていくことが、

実は地域コミュニティを強くするという話しは興味深かったです。

確かに、東日本大震災の時は、

地域に共に助け合おうという気持ちが溢れていたように思います。


災害対応力を身につけるために、

セミナーの後半に行われたのが、

災害を想定し、制限時間内に決断を下す防災シミュレーションゲーム「クロスロード」。

このゲームに正解はありません。

直感的判断を答えを大事にし、

グループごとに「YES」、「NO」の答えを模造紙にまとめて書きます。

直感が大事なので、答えは変更しません。

選んだ理由や選ばなかった理由も書き出します。

それぞれのテーブルで出した答えは、最後に発表します。


例えば、こちらのテーブルに配られた演習には、


立場:「あなたは23歳の青年です。

家には、今年で72歳になる祖母と二人暮らしです」


状況:「夜中の突然の大雨。

この地区は、洪水による浸水想定区域であり、以前床上浸水の経験もあります。

あなたは連日の勤務で疲れているところ、祖母が逃げようと起こしに来ました。

この地区は、浸水対策がかなり進んできており、

河川の護岸改修も終わったばかりです。

あたなは祖母と一緒に逃げますか?

『大丈夫だよ!』と言って残りますか?」

というもの。


立場と状況をイメージ、どう対応すればいいか、

各テーブルの方は直感でYESとNOを出し、その理由を書き込んでいきます。


隣のテーブルく配られた演習内容を見ると、

まったく逆の状況が書かれていました。


立場:「あなたは今年で72歳になるご婦人です。

家には、23歳になる孫と二人暮らしです」


状況:「夜中の突然の大雨。

この地区は、洪水による浸水想定区域であり、以前床上浸水の経験もあります。

あなたは孫を起こして逃げようと思いましたが、孫は連日の勤務でかなり疲れているようで、

『大丈夫だよ!堤防工事も終わってんだし、警報は出てないんだろ!』と言って起きてきません。

あたなはたたき起こしてでも逃げますか?

孫の言うとおり逃げずに残りますか?」



演習内容に対して、皆さんそれぞれの考えから答えを口にしていました。

ある人は家の実体験から、ある人は東日本大震災の教訓から、

この時はこう動いた方がいい、直感で判断していきます。



このゲームのポイントが、直感と理解の二つ。

全員がYESになった時は、その理由とNOにしなかった理由も書き込んで、

両方から考えるようにしている。

直感の判断に対して、時間をかけた話し合いで理解を深めていきます。


今回は一つの演習でしたが、普段FADでは

いくつもの演習を用意して参加者に考えてもらっている。

シミュレーションゲームを通して、いざという時の判断力を養おうとしています。

最後に各テーブルの答えを発表してもらい、

他のグループの意見も聞きます。

この時に、隣同士で真逆の状況の演習が渡されていたことが明らかにされました。

一つの状況をいろんな方向、角度から考えることの大切さを教えてくれます。


「いろんな立場から想像することが大事なんです。災害対応力というのは想像力なんです」


防災を考える集いin川越、

市民発の防災セミナーはとても意義のあるものだったと思います。

主催した、川越市防災を考える市民の会の3人は、

初めてのセミナー開催が無事に終わってほっとしていました。


災害対応力と、自助、共助、協助の気持ちと普段の備え、

これからも川越で、防災意識を高める活動を続けていきます。



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開演まで2時間に迫った控え室では、慌ただしく準備が進んでいました。
次々にメイクが終わっていき、

メイクが終わるともうそれまでとは別人のようになって、

完全に役の人物に生まれ変わっているようだった。

メイクに着替えに、そして最後の確認として台本を読み込み、

「あのシーンなんですけど・・・」各人が芝居の打ち合わせを重ね、

時計を見上げながら、「あともう少しか・・・」その時を迎えようとしていた。





舞台の方では、照明や音響の最終確認が行われている。

二日間に渡って上演されるロミオとジュリエットは、この日が千秋楽。

疲れた様子も見せず出演者は、持っているもの全てを出し切ろうと気合が入っていました。
2015年8月28日、29日川越市民会館やまぶき会館で開催されたのが

川越の夏の恒例ともなっているミュージカルカンパニーすてっぶ1主催、

「ミュージカル『ロミオとジュリエット』 レビュー『flap!』」。


8月28日開場15:30、開演16:00

8月29日開場11:00、開演11:30/開場15:30、開演16:00

『ヴェローナの町で古きに渡り対立する両家、キャピュレット家とモンタギュー家。

そこに生まれたロミオとジュリエットの純愛。死より強い愛、永遠の愛とは・・・』


一昨年は「夏の夜の夢」、昨年はシェイクスピアの四大悲劇の一つハムレットを上演し、

シェイクスピア劇に挑んできたすてっぷ1は今年、

満を持して最高のラブロマンス、ロミオとジュリエットを演じることになった。
ここに至るまでの経緯は、以前大正浪漫夢通りのショーや、
稽古場の熱気溢れる練習の様子を伝え、
おとまち小江戸夏まつりのステージを追いかけて伝えてきました。


(2015年7月川越百万灯夏まつりより)




(ロミオとジュリエット熱気溢れる練習 http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12061825353.html



(おとまち小江戸夏まつりより http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12066001622.html

今までの伏線は全てはこの日のため。

いよいよ集大成となる本番を迎えることになりました。


ミュージカルカンパニーすてっぷ1を主宰する飛翔ひかるさんは元宝塚歌劇団、

今回ティボルト役で出演する石川裕梨さんも元宝塚歌劇団。

他にもすてっぷ1劇団員に、オーディションをくぐり抜けてきた方、

昨年から引き続き出演する方など、

演じること、歌うこと、踊るが最大の喜び、というミュージカルに愛を捧げるメンバーが集まって

舞台を作り上げています。


すてっぷ1版のロミオとジュリエットは、原作の物語を踏襲しつつ、

飛翔さん演じるヨミやクラウディアといったオリジナルキャラクターを創造して、

ここに今までにないロミオとジュリエットを作り上げることに成功しました。
昨年のハムレットは、最後に大逆転ハッピーエンドで幕を閉じましたが、

今年のロミオとジュリエットは・・・??オリジナル脚本が楽しみなところ。

やはり最後は悲劇的な結末を迎えてしまうのか??

いや、すてっぷ1なら違うラストを用意しているんじゃないか?

誰もが知る名作ロミオとジュリエットだからこそ、

その結末にみな想いを巡らし、この舞台では一体どうなってしまうのだろう、

上演数週間前から川越は結末の話しで持ちきりとなっていた。


初日を終えた心境を飛翔さんは、

「昨日はどうなるかと思ったけれど、始まってみればなんとか形になった。

早変わりも上手くできていてよかった」
と振り返っていた。

納得の公演でしたか?という問いには、すぐさま

「いや納得はないですね。舞台は何回やっても納得はないと思います」

だから舞台を続けるのだ、そんな思いが滲み出ているような言葉でした。


やまぶき会館の控え室では出演者がバタバタと動き回り、声が飛び交う中、

時計の針は刻一刻と、その時が近づいていることを報せていた。

その時だった。

開場まで間もなくとなった時刻、飛翔さんは出演者を一室に集め、最後の確認を行った。
それまでの喧騒が嘘のようにしんとなった部屋、張り詰めた空気に覆われ、

緊張した面持ちの出演者たちは飛翔さんの話しに真剣に耳を傾けていた。



「酒場のシーンで・・・
あそこでは自然にはけてください、
墓場のシーンで・・・
パリスとロレンスのところ・・・
マウロと神父様のところ・・・」

細かい確認が続いていく。


一方、この日は外は生憎の雨模様。時間を繰り上げて開場すると、

雨の中この舞台を楽しみにしていた方がどっと入場し、ロビーは明るい声が充満する。

パンフレットを買い求める人に、出演者に激励のプレゼントを置く人、

ミュージカルらしい華やかな雰囲気に包まれていました。


舞台裏と客席の、ワクワクとドキドキのコントラストがたまらない。

同じ時間、同じ空間で、こうして楽しみに来る方と楽しんでもらいたい者が、

ほんのわずかの距離で隣り合わせになっていること。

楽しみにしている人がいるから頑張れる、

舞台を楽しみにきた、

改めて、ミュージカルは出演者だけでなく、観客と一緒になって創るものだと思い知らされる。


このミュージカルには毎年のように観に来ている方も多く、

すてっぷ1が舞台観賞の楽しさを川越で広めてきた結果がこの日の盛況ぶりに表われていた。

元宝塚歌劇団の出演者だけでなく、

川越の一般市民も参加していることは稽古場の記事でも伝えましたが、

大正浪漫夢通りにある「泰玉スガ人形店」の須賀さん、帽子店の「BlueFairly」の松本さん、

おとまち小江戸夏まつりに出演していたミュージシャン有梨さんなどが参加していて多彩な顔触れ。

また、今年の公演にもNPO法人あいアイの人たちが出演していることも特長。

あいアイのことは、Gallery&Cafe平蔵の中でも伝えています。

「Gallery&Cafe平蔵 http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12064197644.html

あいアイの子どもたちは出演するだけでなく、観客としても前日に見に来ていて、

「感動した!」「涙が出てくる」と語っていた子が多くいた、と先生が話していました。


まさに川越一体となって出来上がっている舞台だからこそ

川越の人に応援され、共感されるものになって、観賞にも熱が入るのだと思います。

出演者はみな仕事や活動の合間に稽古場に通い、芝居に踊りに歌に、練習を積み重ねてきた。

一般の人も参加している、なんて言い方では申し訳ないほど

練習に打ち込むその姿は舞台人そのものだった。
昨年も見ているので断言できますが、ダンスも芝居も昨年よりさらにレベルが上がっていて、
これだけの質の舞台を身近な場所で観賞できるなんて、川越は恵まれている。

稽古場の様子を取材したのが、本番3週間ほど前のことでした。
あの時から既にダンスのキレに芝居の熱に圧倒されっ放しでしたが、
出演者は口々に「いや、まだまだこれから」と話していて、これから詰めていかなければならないところがたくさんあることを自覚していた。
あの日からの日々を、メイクの手を動かしながらキャピュレット役の出演者が明かしてくれた。
「本番が近いていくとみんな役に入り込んで出来上がっていくので、

その役の迫真の演技に、周りの出演者が思わず泣きながら見ていることがあった」
その人がだんだんとロミオになっていく、
その人がジュリエットになっていく、
マーキューシオに、ティボルトに、ロレンスに、乳母に、
稽古を積み重ねていくことは役の人物になっていく過程を共に過ごすことでもある。
同じ稽古場という空間で同じ演技を見ているにもかかわらず、
いや、だからこそ、なりきっていく過程に引き込まれていくのかもしれない。
そうして舞台の出演者たちは心を一つにし 、いつしか大家族のような絆で結ばれるのだという。


客席もどんどん埋まっていき、空席が見当たらない状況になっていく。
舞台袖では幕が上がるのを今か今かと待ちわびる出演者たち、

ついに数ヶ月に及ぶ成果を魅せる時がきた。。。
緊張から開放され、むしろわくわくが勝っていくようで、

開演直前になると出演者たちは一様に笑顔になっていくのは昨年同様だった。

ついに始まる、

ついに始まってしまう、始まってしまえば終わってしまう、

様々な感情が入り乱れながら、幕が上がる直前の高揚感は、出演者にしか出せない表情をしていた。











今回の舞台も音楽はオリジナルで作曲されたもので、照明は今年初の試みが行われていました。
昨年は舞台上の出演者が均等に照らされていましたが、
今年は照明が当たるのを絞ってよりドラマチックに見せようとしていました。

その辺りも今年の見所だった。
2015年8月29日11時30分、

ミュージカルカンパニーすてっぶ1主催ミュージカル、

ロミオとジュリエットの幕が上がった。。。
袖から次々と出演者たちが、照明でまぶしく照らされた舞台上へ飛び出していく。


ヴェローナの町のキャピュレット家とモンタギュー家による両家の諍いは、相変わらず続いていた。

両家の者たちが遭遇すれば常に一触即発の状態に陥り、喧嘩も日常茶飯事。

いがみ、憎しみ合う両家の子息子女に生まれついてしまったロミオとジュリエットの宿命。

ロミオはロザラインという意中の人がいたが、

敵のキャピュレット家の舞踏会に忍び込んだその場で・・・ジュリエットと運命的に出会うことになる。

目と目を合わせた瞬間から二人は強く惹かれ合い、恋に落ちる。。。

バルコニーで熱烈な愛を告白するジュリエット、こっそり聴き入るロミオ、

二人は顔を合わせ、愛を確認する。
親同士のいざこざなどどこ吹く風、二人は結ばれ、ロレンス神父立会いのもと愛はついに成就される、

ところから事態は急展開。

ロミオは親友の敵を討つためにティボルトを殺害してしまい、ヴェローナの町を追放になる。
悲嘆に暮れるジュリエットはある企てを試みるが、その真意が行き違いでロミオに伝わらず、

ロミオは自害、それを見たジュリエットも。。。

(ここからはダイジェストで。上演中含めた会場の写真撮影はNGとなっています。

これらは取材という形で撮影しています。)

































悲劇的な結末だった。

シェイクスピアの原作の通りだった。

悲劇だからこそ、二人の愛の純粋性が際立ち、胸が締め付けられるような結末だった。。。

原作の通りだったらここで終わる予定でした。

しかし、物語はここで終わりではなかった、さらに続いていく。

その先にある希望とは・・・??


第二十二場 再開

マギー:ロビン、遠くに行かないでね。あなた、キャサリンは大丈夫かしら?

ジョージ:今、連絡があったよ。もう直ぐ着くらしい・・・。

マギー:本当に?赤ちゃんは男?女?

ジョージ:さあ、自分で聞いてご覧。


ジョージ:おめでとう!お父さん!

リチャード:ありがとう!これからも、家族ぐるみよろしく頼みます!

マギー:赤ちゃん・・・どっち?

キャサリン:女の子よ!

マギー:本当?嬉しいわ!これで、私達の計画通りよ!

ジョージ:何だい?計画って。

マギー:私達、姉妹のように仲良しでしょう?だから、子供同士が結婚すれば、

本当の親戚になれるわねって。

キャサリン:ロビン!初めまして、ジュリアよ。


ロビン、覗き込む。ロミオの声


ロミオ:やっと会えたね。もう離さないよ。


緞帳閉まる。。。


明かせるのはこれだけ。
その最後の様子はぜひそれぞれの目で確かめてください。後日DVDが発売される予定だそう。

ミュージカルロミオとジュリエットが終わると、

すてっぷ1の真骨頂、激しいダンスを繰り広げるショータイム、レビュー『flap!』の時間となりました。

これがこの舞台のもう一つの見もので、昨年も「あれは凄かった」と大反響を呼んでいた。

ダンスに歌に、クスっとなるコミカルなものまでいろんな曲が次々と繰り広げられる。

そして、ショーの中の衣装の早変わりに目を奪われ、

先ほどまでロミオを演じていたあの出演者がこの役で・・・など、

ロミオとジュリエットに出演していた役者が多数登場し、違った役回りがまた新鮮に映る。


















公演が終わると客席から満場の拍手、夢の中にいるような面持ちで

「楽しかった」「凄かったね」と言い合いながら観客はやまぶき会館を後にしていました。

ホールにいた時間は確かに夢の中に浸っているような幸せの時間で、

これだけの夢を創れるミュージカルというものの力を思う。

そして、夢を創るために、たくさんの人が日々練習していた姿、本番前の表情を見てきて、

夢を与えるためにはここまでのことをしなくてはいけないと知るからこそ、

余計に深く感動しました。

ミュージカルカンパニーすてっぷ1の公演は、来年も予定されています。

時が落ち着いて、季節が巡れば、あの稽古場で厳しい稽古がまた始まっていくでしょう。

今年より一回りも二回りも大きくなって、スケール感を増した舞台を楽しみにしています。

川越の劇団が創り上げるミュージカル、

来年も熱い夏になりそうです。。。

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暑い夏がやって来れば自然とあの舞台の熱演を思い出す。

そして暑さが増していくごとに、

今頃あの稽古場では熱気溢れる練習が続いているんだろう、

青空を見上げながら、同じ空の下で、

今年に向けた準備の真っ最中であることを思い浮かべる。

今年もこの季節がやって来ました。。。

今や毎年川越の夏の恒例ともなっている、ミュージカルカンパニーすてっぷ1主催の本格的ミュージカル。

昨年はシェイクスピアの四大悲劇の一つハムレットを上演し、

大盛況のうちに幕を閉じたすてっぷ1は、また確かな足跡を川越に残したのだった。



(2014年8月ハムレット川越市民会館大ホールより 

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11920372875.html

シェイクスピアの原作は、絶望的なまでに悲劇で終結しますが、

それを見事に子どもから大人まで楽しめるものにアレンジし、

感動的なハッピーエンドに収めたハムレットだった。
ハムレットの公演が終了した後も休むことなく様々な活動に携わってきたすてっぷ1。

忙しい日々を送る主宰の飛翔さんは、次回ミュージカルの準備をすでにあの時から始めていた。

2015年は、いよいよあの舞台に臨む。

そうそう思い返せば、確かに昨年のハムレットの時に、すでに「来年は・・・」と口にしていたテーマだった。

シェイクスピアの代表作であり、誰もが耳にしたことのあるタイトルで、

そのつきつめた究極的なまでの二人の純愛は、切ないほどの愛と苦しみに、

締め付けられるような愛おしさを感じさせる。。。

近年、毎年のようにシェイクスピアに挑んできたすてっぷ1が、

満を持して、儚く、これ以上ない純粋な愛を表現しようと立ち上がった、今年川越で上演するのが・・・


「ロミオとジュリエット」です。


8月28日(金)・29日(土)「ミュージカル『ロミオとジュリエット』 レビュー『flap!』」

川越市民会館やまぶきホール

8月28日開場15:30、開演16:00

8月29日開場11:00、開演11:30/開場15:30、開演16:00

前売り券・当日券3000円

問い合わせ

やまぶき会館049-222-4678

川越市南文化会館049-248-4115

川越市西文化会館049-233-6711

ミューカルカンパニーすてっぷ1 049-226-3494、080-1349-4001

http://step1-hisho.com/index.html


『ヴェローナの町で古きに渡り対立する両家、キャピュレット家とモンタギュー家。

そこに生まれたロミオとジュリエットの純愛。死より強い愛、永遠の愛とは・・・』


ロミオとジュリエットという悲しすぎるほどの悲恋の物語は、この二人の純愛が最大のテーマですが、

シェイクスピアの原作を見ると、物語の世界観の振幅を広げているのが

二人の脇を固める名脇役たちだというのが分かります。

ロミオの友人のベンヴォーリオ、ジュリエットの乳母、父親のキャピュレット、僧ロレンスといった

どれもこれも感情豊かな面々がいるからこそ、ロミオとジュリエットの純愛が活きる。

ロミオとジュリエットの純粋性の究極にいわば対比させるように

人間臭い人物を周りに配してバランスを取ろうとしているのが分かる。

特に乳母の活躍といったら。。。!

脇役と言うには憚られるほどに東奔西走する姿は、影の主役と言いたいくらい光った存在です。

すてっぷ1版のロミオとジュリエットは、原作の物語を踏襲しつつ、

飛翔さん演じるヨミやクラウディアといったオリジナルキャラクターを創造して、

ここに今までにないロミオとジュリエットを作り上げることに成功しました。
昨年のハムレットは、最後に大逆転ハッピーエンドで幕を閉じましたが、

今年のロミオとジュリエットは・・・??

オリジナル脚本が楽しみなところです。


ミュージカルカンパニーすてっぷ1を主宰する飛翔ひかるさんは元宝塚歌劇団、

今回ティボルト役で出演する石川裕梨さんも元宝塚歌劇団。

他にもすてっぷ1劇団員に、オーディションをくぐり抜けてきた方、

昨年から引き続き出演する方など、

演じること、歌うこと、踊るが最大の喜び、というミュージカルに愛を捧げるメンバーが集まっていて

舞台を作り上げています。

その様子に圧倒されたのが、ハムレットの稽古場に足を踏み入れた時でした。


(2014年8月ハムレットの稽古シーン)

これが、川越で20年以上公演を続けてきた実績なのだ、と熱演に圧倒された。


今年の公演もミュージカルだけでなく、レビューがあることが特長。

「ロミオとジュリエット」「レビュー flap!」の二本立てになります。

ミュージカルは芝居が主としてあり、登場人物の感情や行動を歌やダンスで表現しますが、

レビューには芝居が入らないので、歌とダンスのショーになる。

ミュージカルカンパニーすてっぷ1の前身は、ダンススタジオすてっぷ1といって、

ダンスのレベルの高さにはずっと定評がありました。

ミュージカル後にショーが続くことで、まさにすてっぷ1の本領発揮、

ダンスでも魅了しようとする構成になっていました。

今年に向けた舞台は5月頃から練習が始まり、台本読みから始まって立ち稽古と、

ショーにミュージカルに例年以上に高いハードルをクリアするため

練習に打ち込んできた出演者たち。

あの舞台を作るために練習を重ねている場所が、
川越の仙波町にあるミュージカルカンパニーすてっぷ1の稽古場。

本番まで一ヶ月を切った8月、稽古場では先にショーの練習が続いていた。


熱気溢れる室内、暑い時期の稽古は居るだけでも汗をかいてきます。

稽古場を動き回り、踊り、また最初から繰り返し、動き、踊り、それを何時間も続けていました。

息づかい、体から発する熱、汗、群舞の迫力。

昨年のハムレットに出演していた方も多く、そのレベルは確実に上がっているのが分かる。

ショー部分は「ラテン」「ダイヤモンド」などいくつかの曲からなり、激しいダンスからクスっと笑いを誘うようなコミカルな曲まで、

様々な曲調が用意されている。このショーがあることで

今年の舞台はエンターテインメント性がさらに高まっていると思う。
特にラテンのダンスは圧巻、激しい踊りの連続にも笑顔絶やさず、
疲れた表情を見せようものなら飛翔さんからすかさず

「笑顔!笑顔忘れてるよ!笑って!笑って」檄が飛ぶ。
一つのパートが終わって音楽が止められた瞬間、ダンサーたちは肩でゼェゼェ息をしていた。
音楽が鳴っている間の笑顔と音楽が止まった時の苦しい表情、

その落差に舞台の真実を見るようでした。
そしてまた、音楽が流れれば自然と体は動き出し、笑顔で踊り続けるのだ。
その姿に舞台人のプライドを見ました。


















ショーの練習が夕方まで続き、休憩を挟んだのち、ミュージカルの練習に入っていく。
ショーとロミオとジュリエットの両方の舞台に出演するメンバーが多く、
そのハードさは昨年以上のように感じる。
それでも少しの時間も無駄にしたくない出演者は、

稽古場内で個々に話し合いを重ねて練習する光景がありました。

17時から始まったロミオとジュリエットの練習は、
物語の第一場から始める通し稽古が行われようとしていました。
期待感をたっぷり高める導入部分から、

次々と出演者が登場し迫真の演技で壮大な物語をゆっくりと推進させていくと、
だんだんと吸い込まれるように、

そう、いつの間にかここが、川越市民会館やまぶき会館の舞台にいるかのような感覚に陥っていた。







ミュージカルパンパニーすてっぷ1は、

主な講師陣は宝塚歌劇団出身者のメンバーで構成されています。
初心者からプロフェッ ショナルに至るまで、
ミュージカルなどの舞台に出演するため、将来プロを目指したい、

公演やイベントなどのオーディションを受けたい、など

本気の人を支え、丁寧に指導するスタジオとして知られています。

このスタジオ出身者には、

現在宝塚歌劇団月組で活躍中の凪七瑠海さん、元宝塚歌劇団の剣崎裕歌さんがいます。


もともと、飛翔さんが当初バレエを主体としたダンススタジオを立ち上げたのが

今から27年前のことでした。

その後、「声を出すこと」「言葉で想いと伝えること」の大事さを子供達に伝えたいと、

総合芸術スタジオとしてミュージカルカンパニーすてっぷ1を設立。
各地で公演を定期的に行い、川越でも20年以上の公演を重ね、舞台芸術の文化を広めています。
飛翔ひかるさんは元宝塚歌劇団 星組。

1979年 宝塚歌劇団 入団 「紅はこべ」にて初舞台。
長身男役ダンサーとして活躍し、
在団中より度々ニューヨークを訪れ、ダンスセンスを磨いた。

1984年 「祝いまんだら」「プラスワン」にて退団
退団後はモデル、宝塚歌劇団振付家のアシスタントなども務める。
1988年にダンススタジオ すてっぷ1を設立、
「川越の伝説」実行委員会の代表を務め、
舞台芸術を通して川越の文化を伝え、地域振興に情熱を注いできました。
2002年にはMiyako'sカンパニー講師就任、

バレエ・ジャズダンス・ミュージカルクラス・宝塚受験クラス担当。
2004年 静岡県長泉町・清水町カルチャースクール講師
ストレッチ&ジャズダンス・基礎バレエクラス担当。
2005年 SBS学苑沼津校(静岡新聞社主催)講師就任
バレエエクササイズ・プリティプリンセス講座担当。


2013年9月29日川越市市民会館大ホールで上演したのが、シェイクスピア「夏の夜の夢」でした。




(2013年川越市民会館大ホール「夏の夜の夢」より)

夏の夜の夢の主役の方はその後宝塚音楽学校に合格。

今年の春にも飛翔さんの教え子が宝塚音楽学校に合格し、

これですてっぷ1から4人の合格者を輩出したことになります。


夏の夜の夢は喜劇だった。

シェイクスピアに挑戦するなら今度は悲劇のハムレットをやってみよう、

そんなところから2014年のハムレットは決まったといいます。
ただ、会場には子どもから大人までたくさんの方が来られる。
原作ではハムレットの親友ホレイショー以外はみんな死んでしまうという、まさに悲劇の物語。

原作を生かしながら、会場を笑顔で帰ってもらえるようなハッピーエンドにしたかった、

そのために考えたのがオリジナルキャラクターのジプシーたちでした。

あのジプシーたちの活躍があって、ハムレットはハッピーエンドへ向かうことができました。

そして2015年シェイクスピア作品で避けては通れない、ロミオとジュリエットに挑む。


自主公演だけでなく、川越の街のイベントから出演オファーが寄せられることも多く、

2015年7月26日の川越百万灯夏まつりでは、大正浪漫夢通りでショーを披露しました。





さらにこれから、2015年8月23日(日)「えすぽわーる伊佐沼で開催される

「おとまち小江戸夏まつり」でもステージ出演が控えています。

おとまち小江戸 https://www.facebook.com/otomachikawagoe


今まで縁のなかったミュージカルですが、

ハムレットをきっかけにして、今回のロミオとジュリエットを通じミュージカルを感じてみると、

まず、演技も歌も踊りもあるというのは、いろんな表現を楽しむ方ができるということ。

人物の喜怒哀楽を、演技に歌に踊りに、全身を使って表現する、

その感情表現の豊かさがミュージカルにあると感じました。


さらに、プロだけでなく、市民参加型になっているのもすてっぷ1のミュージカルの特長で、

「舞台の楽しさを感じて欲しい」

飛翔さんは市民一体となって舞台を作り上げることにこだわってきました。

参加する一般市民の方は年代も仕事も住んでいるところもバラバラ。
男性も半分くらいいます。
この舞台に出たい、と県外からの参加者もいて川越まで練習に通ってきている。
前々回の夏の夜の夢の舞台に立ち、ミュージカルの魅力にとりつかれ、

前回のハムレットにも出演、今年のロミオとジュリエットに出演する方もいる。

元タカラジェンヌに直接指導してもらえて同じ舞台に立てるというのは、
それは言葉で言い表せられない魅力ではありますが、
同時に相応のプレッシャーを受けなくてはならない。
皆さん口々に、「家でも練習していて、時間さえあれば練習している」と話し、
舞台に懸ける思いが伝わります。

プロが本気になって指導し、プロと一緒になって作るミュージカルに、

参加する市民も本気になって、ミュージカル漬けの日々を送る。

練習を重ねる日々に、いつしかメンバー同士は同志となり、家族のような一体感が生まれる、と話す。


昨年に引き続き、出演者の中には大正浪漫夢通りにある帽子店「Blue Fairly」の松本さんや

「泰玉スガ人形店」の須賀さんも参加しています。

(大正浪漫夢通り 5月の鯉のぼりの様子)


Blue Fairlyの松本さんは、お店が終わったあとに練習に駆けつけていました。

須賀さんは、前々回の夏の夜の夢から3年連続の出演です。


(2013年夏の夜の夢より)


(2014年ハムレットより)

ハムレットの時は、ハムレットが復讐の執念を燃やす相手クローディアスを熱演。

ロミオとジュリエットでは、ロレンス神父という、味のある役を担当。

このロレンスが手渡す薬によりジュリエットは・・・という大事な演技も控えている。


そして稽古場の様子に戻ると、

キャピュレット家とモンタギュー家による両家の諍いは相変わらず続いていた。

憎しみ合う両家に生まれついてしまったロミオとジュリエットの宿命。

ロミオはロザラインという意中の人がいたが、

敵の家の舞踏会に忍び込んだその場で・・・ジュリエットと運命的に出会うことになる。





目と目を合わせた瞬間から二人は強く惹かれ合い、恋に落ちる。。。
親同士のいざこざなどどこ吹く風、二人は結ばれ、愛はついに成就される、ところから事態は急展開。

その先にあるお話は・・・原作にもある通り・・・












二人の運命は・・・この先に未来はないのか・・・

この先に紡ぎだされる物語とは・・・

この夏、ミュージカルカンパニーすてっぷ1がお送りする最高のラブロマンス、

ロミオとジュリエット、結末はやまぶきホールにて確かめてください。


「ミュージカル『ロミオとジュリエット』 レビュー『flap!』」川越市民会館やまぶきホール

8月28日(金)・29日(土)

8月28日開場15:30、開演16:00

8月29日開場11:00、開演11:30/開場15:30、開演16:00

前売り券・当日券3000円

問い合わせ

やまぶき会館049-222-4678

川越市南文化会館049-248-4115

川越市西文化会館049-233-6711

ミューカルカンパニーすてっぷ1 049-226-3494、080-1349-4001

http://step1-hisho.com/index.html

主催:ミュージカルカンパニーすてっぷ1

後援:川越市、川越市教育委員会、川越商工会議所、小江戸川越観光協会、

小江戸川越観光推進協議会、株式会社まちづくり川越

共催:公益財団法人川越市施設管理公社

協賛:NPO法人アミィプラネッツ

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今年、一つの時代に幕が下ろされます。

2015年6月をもって、50年間の歴史に終止符が打たれる川越市市民会館大ホール。

(やまぶき会館は残ります)
新たな歴史は7月開館予定のウェスタ川越大ホールに受け継がれていきます。
市民会館周囲には、川越小、第一小、初雁中、中央小、川越高校といった学校も多く、

小さい頃からいくつもの思い出がある方も多いのではないでしょうか。

また、少なくとも市内の小学校、中学校の芸術鑑賞で市民会館には訪れたことがあると思います。

大人になってから人生の折々で市民会館に演奏会や舞台、講演などを見に来たり、
あるいは自身が舞台に立つこともあったかもしれません。

50年という時間は、そのまま一人一人の市民の人生とも重なり、

これまでの生活に市民会館は深く関わっているものだった、と

閉館が決まったことで改めて思い出すことも多々あると思います。

今でこそ、南文化会館(ジョイフル)や西文化会館(メルト)といったホールがありますが、

今から50年前の川越に、

1200席のホールである川越市市民会館大ホールが出来たことはまさに画期的なことで、

様々な催しが行われる大ホールは当時の人にとっては夢の空間。

当時を知る人は、「今で言うと東京ドームや武道館が地元にあったような感覚」と振り返っていました。

ここが川越の文化を作ってきた発信基地であったと言っても過言ではありません。


川越市市民会館は、県内初の市民会館として、昭和39年(1964年)に開館以来、
半世紀にわたって小江戸川越の市民文化を支えてきた大ホールです。
当時、首都圏開発区域として飛躍的に発展を遂げつつある川越市において、
市民会館は、福祉や文化の向上はもとより、

産業の発展にも大きな役割を果たすであろう施設として期待されていました。
昭和39年は、おりしも東京オリンピック開催の年。東海道新幹線開業を間近に控え、
日本中がオリンピック開催に向け猛進している中、
5月27日に川越市市民会館は落成しました。開館記念こけら落としとして、

5月27日から6月7日の12日間にもわたり、落成式式典に始まり、

ラジオの公開録音、歌劇講演、地域の小・中学生の演奏等が行われた記録が残っています。
その後も、市民の発表の場や講演会の開催にとどまらず、
TBS系「8時だヨ!全員集合」やTBS系「ロッテ 歌のアルバム」、

テレビ東京系「開運!なんでも鑑定団」などのテレビ番組の収録等も行われてきました。
平成3年には、市の花・山吹を名に冠した508席の「やまぶき会館ホール」が隣接地に建設され、

文化施設としてさらなる充実を果たしていました。

ワンスロープ1261席の川越市市民会館大ホールでは、「50年間ありがとう」を込めて
約1年にわたり閉館記念イベントが開催され、様々な市民芸術がステージを彩り、

市民会館との別れを惜しんでいます。


大ホールに入ると、まだ開場時間まで余裕がありましたが、

団員たちはリハーサル後も各自音のチェックに余念がなく、最後の最後まで調整を続けていた。

音楽に携わって以来、何度も何度もこの舞台で演奏してきた団員たち。

この舞台に立つのはこの日が最後になる人も多く、市民会館への感謝と恩返しとして、

持てる力をすべて出そうと気持ちがこもっていました。









開演前、準備をする団員たちは、

「音楽の演奏会で初めて上がったのがこの大ホールでした」
「大ホールは定期演奏会で演奏しているので川越で一番馴染みのある場所」

と市民会館への思い出をそれぞれ語ります。

そして、

「演奏家として、この場所に育ててもらったようなもの」

と語る姿が印象的でした。

2015年4月5日(日)川越市市民会館大ホールで行われたのが、
「さよなら市民会館!&A.リード没後10年追悼コンサート」でした。

作曲家アルフレッド・リード氏による曲目は、吹奏楽に携わる者にとっては馴染み深いもので、
必ずどこかで一度は演奏してきているもの。


アルフレッド・リードは、アメリカの作曲家であり指揮者、特に吹奏楽においては、
20世紀を代表する音楽家の1人とされ、
オリジナル曲・編曲を合わせると200曲以上の吹奏楽作品がある。
指揮者としての活動も活発で、親日家で来日回数も多く、最晩年にも来日している。
日本のプロの吹奏楽団のみならず教育団体、一般団体からの委嘱作品も存在する。
日本では彼の作品「音楽祭のプレリュード」が

全日本吹奏楽コンクールの課題曲に採用されたことがきっかけに広く知られるようになった。
1981年に東京佼成ウインドオーケストラの招きを受けて初来日。

1988年からは洗足学園音楽大学客員教授を務め、
また数多くのアマチュア楽団を精力的に指導した。
2005年9月17日、フロリダ州コーラルゲーブルスで老衰のため84歳で死去。

亡くなってから今年ではや10年となる。


今回のコンサートについて、実行委員長の関口さんは、
「川越市市民会館の閉館を惜しみ、また、

2005年9月に惜しまれながらこの世を去ったアルフレッド・リード氏の没後10年の追悼を兼ね、

演奏会を開催しようと企画した」と話す。

関口さんが初めて市民会館の舞台に立ったのが中学一年生の時。
以来慣れ親しんだ場所で、現在所属している川越市吹奏楽団の演奏会も含めると
数え切れないくらいこの舞台に立ってきた。

市民会館とリードの曲に親しんだ者たちが集まり、

特大編成ならではの迫力で演奏会を開く。

川越市と楽器演奏をこよなく愛する吹奏楽演奏メンバーを、

2014年9月より募集を開始し、11月21日をもって締め切った。
公募に対しては川越だけでなく、各地から総勢126人の応募があったが、

ステージに乗れる人数に限りがあるため抽選を行い、

82人のメンバー「川越Super☆Wind Orchestra」を結成しました。


団員は、高校生から関口実行委員長のように数十年演奏している人まで幅広い年代が揃い、

市民会館にお世話になったという共通点をもっている。
団員の中には市民会館すぐそばにある川越高校OBの方もいて、

川高生にとってはここはホームといえる場所。定期演奏会で親しんだ場合でした。


メンバーの活動経歴は、吹奏楽にとどまらず、オーケストラや室内楽のクラシック演奏や、ジャズやビッグバンド、プロとしての演奏経験者等多岐にわたり、所属団体はのべ50団体を超える。
「高校生の時に初めて市民会館に立った」

など楽器を始めて初めての舞台が川越市市民会館大ホールだった者も多く、
このホールにはとても愛着があるメンバーが揃った。

演奏経験豊富で、熱心なメンバーたちは、

初顔合わせの初回練習から本番さながらの演奏を披露して見せた。
本番に向けての練習は計5回行われたそう。

練習は回を追うごとに綺麗なハーモニーになっていき、

全体練習の他にもパートごとの練習も自発的に重ね、この舞台を成功させるために懸けてきました。


演奏曲目の選曲は、公募の際に「演奏したい曲アンケート」を取り、

思い思いのリードの曲を書き込んでもらった。

用紙には、「アルメニン・ダンス1」、「春の猟犬」、「エル・カミーノ・レアル」

といった曲を挙げる人が多かったという。

力強い曲が多く挙げられたのは、

団員たちの、大ホールを迫力ある音で満たして感謝を示したいという想いもあったのかもしれません。


指揮者は、ドラマ「のだめカンタービレ」でオーケストラ指揮指導するなど、

幅広く活躍している和田一樹さん(和田さんは尚美学園大学卒業)。


14時の開場時間を迎えると、場内に来場者が続々と入ってきました。

演奏者に大ホールの思い出があるなら、来場者ももちろんこのホールには愛着を持つ方が多い。

「小さい時、初めてピアノの発表会で舞台に立ったのがここでした。

高校生の時には合唱部の定期演奏会でもこのホールのステージに立ちました」

と振り返る方がいました。

自身の思い出が詰まった市民会館、

そこで行われる特別楽団による演奏会を皆さん楽しみにしているようでした。


舞台袖では今か今かと開演を待つ団員たち。

客席からは時間を追うごとに座席が埋まり、聞こえてくるざわめきが大きくなっていく。

ドキドキとワクワクと、そして寂しい気持ちを内包しながら、団員たちはその時を待っていた。



一つの時代に幕を下ろす時に、盛大に感謝してお別れしようと

特別編成「川越Super☆Wind Orchestra」による演奏の幕が上がりました。
この日のプログラムは、
第一部
1.音楽祭のブレリュード
2.エル・カミーノ・レアル
3.主よ、人の望みの喜びよ
4.組曲「オセロ」
第1楽章 前奏曲(ヴェニス)
第2楽章 朝の音楽(キプロス)
第3楽章 オセロとデズデモーナ
第4楽章 廷臣たちの入場
第5楽章 デズデモーナの死、終曲

第2部
5.交響曲第5番「さくら」より
第2楽章 freely,quasi recitative Lento
6.アルメニアン・ダンス
Part1 第1楽章
Part2 第2楽章 農民の訴え~風よ、吹け~
    第3楽章 結婚の舞曲
    第4楽章 ロリの歌~ロリ地方の農耕歌~




















会場を埋め尽くす拍手が、長く、長く続いていました。

その時間を噛み締めるように会場を見つめていた団員たち。


この舞台に親しんだ者たちによる、一日限りの楽団

「川越Super☆Wind Orchestra」の演奏が終わり、いよいよ市民会館の最後の日が近づいてきました。

6月までまだいろんな催しが企画されているので、

名残惜しさに感じ入りつつ、川越の思い出の場所で過ごすのもいいかもしれません。


2015年6月27日(土)には、
川越フィルハーモニー管弦楽団による第25回定期演奏会が行われる予定で、

6月最後の土日ということで、実質的に市民会館最後の演奏会となりそう。

今回の川越Super☆Wind Orchestraの中にも、

川越フィルハーモニー管弦楽団のメンバーが加わっていたので、

機会があればぜひ訪れてみてください。


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