「川越style」

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川越の11月といえば、間違いなくこのイベントです。

異文化交流、国際ボランティアの祭典、

「かわごえ国際交流フェスタ」が今年も川越に帰ってきました。

同日併催の川越唐人揃いパレードと合わせて、川越が一年で一番国際色豊かになる日です。

開催日の11月9日は、事前の天気予報では雨でした。

前日の予報でも雨マーク、もう今年の開催は中止だろう、完全にそう思っていた。

迎えた当日も朝からパラパラと小雨が降っていて、

開催決行というニュースが入ってきたけれど、

これで本当にやるのだろうか、と半信半疑で会場の蓮馨寺に向かいました。


蓮馨寺に着くと太鼓の音が聞こえてくる。

やる気満々のその音を聞いていると、自然とワクワクしてきます。

午前10時。広場では設営の準備が終わって、イベントがスタートした時でした。


あちこちから聞こえてくるいろんな国の言葉。回りを見ると色とりどりの民族衣装。

さまざまな国の人、音楽、雑貨、香りが一ヶ所で混じり合う刺激が楽しいです。

テントに掲げられた各国の料理のメニューを見ているだけで、

早速川越でないどこかに居る感覚になってくる。

川越に居ながらにして世界一周旅行に旅立っているようで、

居るだけで川越人の殻が破られて、国際人になったような気持ちになります。

お寺の落ち着いた雰囲気とのギャップが堪らない。



かわごえ国際交流フェスタは、今年で8回目の開催となりました。

異文化交流のイベントとして川越で老舗的な存在。

今年から始まったKOEDOアジアフェスもアジアの異文化に浸れるイベントですが、

アジアフェスが春の開催なら秋と言えばかわごえ国際交流フェスタ。

雑貨販売に、エスニック料理、音楽演奏、民族舞踊、ボランティア活動展示、と

一日いても飽きず、一日居てこそ楽しめるイベントです。






雑貨ブースを見ると、川越を代表するアジアン雑貨のお店の出店が並びます。

アジアンギャラリーのグリーンクラフトはmodi内にあるお店、

国際交流フェスタではお馴染みとなっています。

特に今の季節にお勧めなのが、ブルキナファソの未精製シアバター。女性に大好評でした。

なにより、グリーンクラフトの荻野さんはこのイベントが大好き。

このイベントのために一年間頑張っているようなもの、そう語っていたこともあるくらいです。

聞こえてくる音楽に手拍子したり、いろんな国の料理を食べたり、

出店しつつ自ら率先して楽しんでいる姿が印象的です。

そして今年は、サニーサイドテラスも一緒に出店していて、

ベトナム雑貨の優しい風合いの雑貨が並んでいました。

サニーサイドテラスは国際交流フェスタには第一回と第二回の開催時に出店していた。

今回久しぶりの出店、この日を楽しみにしていた佐々木さんでした。


「天気このままもってくれるといいね!」と空を見上げていました。


グリーンクラフト、サニーサイドテラスときたら、あのお店も欠かすことができない。

雑貨ブースの隣で、癒しのコーナーが用意され、

川越で本場タイの古式マッサージが受けられる「ヌアッド・ケア・トゥクトゥク」の出店もありました。

この顔触れを見ると、まさにKOEDOアジアフェスを思い出します。



トゥクトゥクで特に珍しいのは、

タイ北部に伝わる奥義「トークセン」というマッサージ。

木槌を使って振動で体に働きかけるもので、川越で唯一受けられるのがトゥクトゥクです。


一つ一つのブースを見ていくと、もう完全に気持ちは川越でなくなっていった。

飲食ブースで賑やかなのは、やっぱりこちらです。

日タイ文化交流川越市民クラブや埼玉県在住タイ人クラブ。
皆さんいつものようにタイの正装で臨み、
元気のいい呼び込みで賑やかなブースは、次々とお客さんがやって来る人気ブース。






以前タイの公使もこのイベントに来たことがあり、

日・タイの架け橋として注目されているイベント。

埼玉県在住タイ人クラブは、国際交流フェスタと唐人揃いパレード、両方に参加していて、

二つのイベントの目玉的な存在です。

タイ人クラブには、タイ人だけでなく日本人も参加しています。

日本人がタイ語教室に参加したり、タイから来た研修生などに日本語を教えたり、

お互いに交流を深めています。


こうして、それぞれの国の人が正装で集まるからこそ、より濃密な雰囲気になって、

地球が小さく感じられる。
また、伝統と歴史が詰め込まれ正装だからこそ、

相対する時にお互いに尊重し合わなければという気持ちになるし、

同じ色のスーツで面と向かうのとは違う意識になる。
正装は国と国の違いをくっきりさせ、

「その服の意味は?」「その靴の形はなぜ?」「そのアクセサリーのモチーフは何?」など、

相手の国に興味もって知りたくなる。

境界が目の前にあるから飛び越えたくなるようなものでした。

グリーンクラフトの荻野さんが、

合間にタイ料理のサバーイ・サバーイのブースにやって来て、

「ここのカオマンガイ美味しいよ!」と指差しています。

南大塚駅近くにあるサバーイ・サバーイは国際交流フェスタには2回目の出店。

カオマンガイは食べた皆さんが「美味しい!美味しい!」と笑顔で顔を見合わせていました。

他にもタイラーメンなどもありましたが、午後にはサバーイ・サバーイの全商品完売していました。

食べ歩きもこのイベントの楽しみの一つで、

「さっき小籠包食べて、カオマンガイ食べて、ガパオ食べたし、今度はブラジル料理行ってみよう」

などあちこちのブースを巡っている方が多かったです。

いろんな国の人が作り、いろんな言語が飛び交い、

この雰囲気で食べるエスニック料理はさらに美味しく感じる。



そして常に聞こえてくる音楽。広場では各国のパフォーマンスが繰り広げられています。
・フォルクローレ(リオ・アンディーノ)
・ガムラン踊り(尚美学園大学)
・フォークダンス(川越フォークダンス連絡会)
・ブラジル格闘技(カポエイラ・ナサォン)
・タイダンス(埼玉在住タイ人クラブ)
・チリダンス(フォルクロリコ チリ


うん?さきほどトゥクトゥクのトークセンを受けていたはずだけど・・・

あまりに気持ちよくて・・・


次に足つぼマッサージを受けていた小春さん。

一番街のイベント「宵の市」のDJでお馴染みの方ですね。

このカオス的な雰囲気のイベントを楽しんでいました。


もう本当にカオス。これを川越で体験できるのはここだけ。一年に一度だけのお楽しみです。

この雰囲気のおかげで普段の自分とは違う自分を出せるようで、

タイの方に一緒に写真撮ってください、などフレンドリーに話しかける人もたくさんいて、

(そしてタイの方は写真撮られるのが好きで(笑))

話しかけやすい雰囲気さえあれば自然と国際交流は生まれるのだ、とシンプルに思い知らされます。


そして大事な本質へ。このイベントの始まりと趣旨は、

国際ボランティア団体が一つの場所で交流を深めることを念頭に始まった。

かわごえ国際交流フェスタの主催は、「かわごえ国際ボランティアの会」です。

会の発足は2007年2月。川越市国際交流課の市民講座、「国際ボタンティアリーダー育成講座」

修了生の有志が集まって作った会。


会では地元川越や海外で活動しているグループや個人のボランティア活動を紹介、

支援活動に取り組んでいます。

また、外国籍市民のための「生活ヘルプデスク」をクラッセ川越に開設し、生活相談活動しています。

川越や各地で活動している国際ボランティアの紹介、交流を深めるために

かわごえ国際交流フェスタを企画、今回で8回目の開催となりました。


川越だけでなく、各地域に国際ボランティア活動に取り組んでいる団体はあります。

その取り組みを知ってもらうこと、その国のことを知ってもらうことが

なによりこのイベントが大切にしていることです。

活動を紹介しながら、その国ならではの食べ物も提供したり、と

身近に感じてもらう工夫が随所にありました。
参加している団体は、

・NPOアジア砒素ネットワ-ク

バングラデシュ、中国、インド、ネパールなどアジアの砒素汚染の被害に直面する地域で、現地の住民、NGO、政府と協力して、水供給や患者支援などの取り組みを行っています。


・インターナショナルフェローシップの会(ビルマ女性連盟)

世界各国の方々との出会いや文化交流を通じて、

お互いの国が持っている固有の文化を理解し合い、国際交流の輪を広げています。


・川越市姉妹都市交流委員会

1983年に設立し、川越市の国内外の姉妹都市、

ドイツ・オッフェンバッハ市、アメリカ・セーレム市、フランス・オータン市、

北海道中札内村、福島県棚倉町、福井県小浜市などとの相互交流の活動を行っています。


・キューバに自転車を送る会
ガソリン不足が深刻だったキューバへ自転車を送って励まそうと1994年に発足。
キューバとの交流を深めるために、キューバ旅行なども企画しているそう。

また、現地の日系人会長を日本に呼んだりして、相互交流をはかっています。
この日は、キューバのコーヒーとラム酒のカクテル、モヒートを販売していました。


・クムスタカ リンク

フィリピン、ルソン島北部のマーシン島の人々を支援するために、

衣類、文房具、絵本などを贈っています。
また、自分たちが体験することが一番ということで、スタディツアーも行っています。

この日は文京学院大学の学生さんもボランティアに来て、フィリピン料理も提供していました。



・国際協力機構(JICA)・地球ひろば

JICAはODAのうち、「技術協力」、「有償資金協力」、「無償資金協力」の3つの分野を担っています。約100ヵ所の海外拠点を窓口にして、アジア、アフリカ、中南米など、

世界150以上の国と地域で支援活動を行っています。


・埼玉県在住タイ人クラブ
埼玉県とその周辺地域において在日タイ人コミュニティを強くし、

タイの歴史ある伝統と文化を普及する活動を行っています。


・尚美学園大学国際交流会

国際関係学部の学生が今年度学んできたスタディツアーの展示や

さまざまな活動の紹介を行っています。小籠包が人気でした。


・東京国際大学

留学生もたくさん在籍している尚美学園大学、

異文化体験や交流を行っている活動を紹介していました。


・日タイ文化交流川越市民クラブ

2007年、日・タイ修好120周年記念の年に発足しました。

タイ語と日本語を相互に学び、タイ料理や日本料理を一緒に作りながら

双方の交流と親睦を育てていこうとしています。現在会員は50人ほど。


・コポトッコ・バングラデシュ

コポトッコはバングラデシュの川の名前で、毎年洪水の被害を受けている地域です。
この地域で古着や文房具、食料品を配る活動を2004年から行っています。
今は被災地の女性向けの職業支援、子どもたちの教育支援も行っています。


・ジュレー・ラダック

北インドのチベット文化圏・ラダックとの国際交流や自然エネルギー支援を行っています。

ラダックはヒマラヤ山脈に囲まれた標高4000m前後の秘境で、

バランスの良い発展を共に考え活動しています。

この日は、ラダックの雑貨と温かいチャイを販売していました。


・インドネシア家族の会

日本で暮らすインドネシア人と日本人の交流の場作りや、

日本に研修に来るインドネシア人のサポートや悩み相談などを行っています。


・在日朝鮮埼玉青年商工会

青年商工人をはじめとする30代の青年ネットワークで、

教育、経済、生活をサポートする団体です。


・動く→動かす

世界の貧困問題解決のために制定された国連ミレニアム開発目標(MDGs)の2015年までの達成と、

現在策定中の新たな目標「ポストMDGs」をより良いものとするために、

日本政府抔への働きかけと、STAND UP TAKE ACTION(スタンド・アッブ)という

貧困削減に向けて市民の声を一つにするキャンペーンを行っています。


・文京学院大学

今回初参加だった文京学院大学。

大学に留学に来ている中国人と一緒に中国にまつわる展示を行っています。


活動紹介は説明だけでなく、

自らが体験したこと、自らが紹介するその国、日本との比較など、

興味を持ってもらうよう考えられ、手書きで書かれているものも多く、温もりが伝わってきます。

なにより、ポジティブに動いている人から聞く話しは、

負の話しにならず、その国のことをポジティブに捉えられる。

熱心に活動を聞く方も多く、

国際ボランティア活動を知ってもらう場として貴重なイベントです。

川越から各国へは距離は遠くとも、知ることで近しい国に感じられるようになる。

まずはそれが大事なこと。




かわごえ国際交流フェスタ、ここまででも十分カオスですが、
時計を見ると、いよいよ12時になろうとしています。

いよいよです。

蓮馨寺の広場には民族衣装を着た人たちが続々と集まり、

色合いが強まり、カオスはさらに深まっていきます。

もうここが、川越はおろかどこの国なのかも分からなくなっていく瞬間。

さあ、鳴る楽器も種類も多くなって、音の混じり合いが激しくなります。

かわごえ国際交流フェスタと川越唐人揃いパレードは、

現在同日に併催されていて、

国際交流フェスタは蓮馨寺を会場に、

唐人揃いパレードの方はここをスタートとゴール地点としています。


特に唐人揃いパレードの開会式が行われる12時頃に来ると、

蓮馨寺の広場はさらに国と言葉が混じり合い、ありえないほどのカオスにくらくらします。











いよいよ、記念の第10回目を迎えた

川越唐人揃いパレードが始まる時間となりました。

続く。


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