「川越style」

webマガジン川越styleは、「小江戸川越」のお店や人、イベント、行事、風景、文化、川越の熱い動きを伝える情報発信サイトです。過去記事もぜひどうぞ。


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2001年にオープン以来、15年半にわたって川越で親しまれてきたお菓子屋「フランス菓子工房RICHE (リッシュ)」さんが、

2017年3月26日(日)の営業をもって閉店することになりました。

お店があるのは、本川越駅と川越市駅を結ぶ通り、中間ほどのところにあります。

すぐに目に入る黄色い看板が目印。

RICHEが他のお店と違っていたのは、場所柄、西武線沿線、東武線沿線からのお客さんも非常に多く、広範囲にわたってファンがいたこと。

川越市中原町2-11-17
10:00~19:00、日曜日のみ18:00まで
TEL・FAX
049-225-0380

http://france-riche.bitter.jp/
 

お店に一歩足を踏み入れると目の前に広がる魔法の世界。

ショーケースに並ぶ、華憐で華やかなRICHEのケーキたち。

どこか懐かしさを感じさせる佇まいを残しながら細部は洗練とされ、一口食べればすぐに解る、確かな素材と手間と、包み込まれる優しさ。

スポンジは幸せ感いっぱいにふんわりと柔らかく、生クリームは甘すぎない優しさに溢れる。

初代が苦心して作り上げたレシピを、二代目が踏襲し、さらに進化させて、常に感動を届けてきたケーキたちでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生ケーキはもちろん、焼き菓子もRICHEの定番人気で、いろんな種類が並ぶお菓子たちは、

どれが一番というより、どれもが一番で輝いていました。

RICHEといえば、店内のイートインスペースの存在も忘れられない。

ケーキと共にコーヒーを頼んだりして過ごすことができた時間は、川越市駅周辺に少ないカフェ的な役割も果たしてきました。

お店でふっと一息つく、お店を待ち合わせ場所に、お店で打ち合わせ、単にお菓子の販売だけでなく、いろんな場に使われ、人と人が交わる場としても機能してきました。

 

15年半という月日は、人の人生に大きな影響を及ぼすのに十分過ぎるくらいの長さ。

ましてやケーキという、魔法。

小さい頃に誕生日ケーキがRICHEだった人も多いでしょう。

それから成長し、節目を迎えるごとにRICHEのケーキと共に祝い、やがて大人になって気付く、このどこまでも安心する味。身体の記憶の中に沁み込んで、自分の一部になっていたような、このケーキ。

 

街のお菓子屋さんとして街に溶け込み、日常風景にまでなっていた、それがこれからもずっと続くものと、なくなるなんて誰もが想像もしていなかった時に、

閉店のニュースが発表されたのが、2017年2月のことでした。

お店に掲示された閉店を知らせる貼り紙。

まさか・・・、噓でしょ・・・、

話しはすぐに広まり、驚きの声が挙がり、悲しみの声が響き、発表から一ヶ月、名残惜しそうに連日常連客を中心にしてお店に押し寄せています。

あまりに日常で、あまりにたくさんの思い出があって、事実を事実として捉えられない混乱が広がった。

 

ケーキという特別な食べ物。

それは、単に消化するという簡単なものではなく、大事な記念日に、人生の節目に、贈り、贈られ、人それぞれの思い出が詰まっているもの。

考えてみれば、こういう食べ物って本当に独特。

しかもケーキを食べた、というだけでなく、ケーキを思い出す時には、

「あのお店のケーキを食べた」というお店全体を含めての思い出になっていることがしばしば。

それは当然のことかもしれない、だって、ケーキを食べることは、

そのお店に行こうとしているわくわくからもう始まっているのだから。

期待に胸躍らせてお店まで行く、一歩入った時の高揚感、来るまではあのケーキにしようと決めていたはずなのに、いざ目の前に並んだケーキを見ると、やっぱりこっちにしたくなる、、、いやこっちも気になる、と迷いながらこれに決めた時のすっきり感。この一連の体験をひっくるめて、ケーキという食べ物でした。

小さい頃からこんな風にお店と付き合っていたら、お店が特別な場所にならないわけがない。

誰にとっても、夢と魔法の国は遠くにあるものだけでなく、近くの街のケーキ屋さんが果たしていたもの。

物として食べ、一緒に思い出も食べていた、特別なケーキ。

 

 

 

RICHEのケーキが人と人と結び、笑顔にし、

一つ一つに人のドラマがあって、15年半、一体いくつのケーキが人を喜ばせてきたのだろう。

一体いくつの、「おめでとう」があったのだろう。

いくつの「おめでとう」を書き込んできたのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

川越には、どこの地域にも個人の職人が切り盛りするケーキ屋さんがある。

自分だったらあのお店、とすぐに思い浮かび、心の中で大切にしている絶対的なケーキ屋さんが、みな一つは持っているのではないでしょうか。

そしてもちろん、RICHEのケーキでたくさんの思い出を作ってきた人もたくさんいる。

市街地といっても、個人のケーキ屋さんがあちこちにあるわけでもなく、ましてやオープンした15年前と言ったら。ケーキ屋さんという枠を超えたお洒落スポットという位置づけだったRICHEは、どれほどの範囲、どれほどの人の心に「自分にとってはRiche」と思い浮かべられているのか。。。

 

だからこそ、閉店の話しがあっという間に広がり、連日人が押し寄せているのだと思います。

やって来る人たちは、閉店を悲しみながらも、ここのケーキに大切な節目を彩ってもらった、と感謝の気持ちを口々に話していた。

それぞれにとって大事なケーキがあり、大事な思い出と重なる。

逆に言えば、ケーキがあり続ける限り、大事な思い出は永遠になるはずだった。

はずだった。

お店に来れば、いつも華やかなケーキたちが待っていてくれる、はずだった。

いつも変わらず待っていてくれることの安心感、

帰るところがある安心感、はこれからもずっと続くものと思っていた。

 

そして、ここにもRICHE の閉店に悲しみに暮れる人が。。。

昨年、惜しまれながら解散したアコースティックユニット「TAKE COLORS」のケンヤさん。

 

 

現在は、新たな音楽活動を突き進んでいる彼が、なぜこの場所にいるのか・・・??

RICHEの閉店のニュースが、思いのほかこれだけ広がったのは、もちろん常連客の口コミの力だと思いますが、ケンヤさんの尽力も見逃せない。この一か月間、彼は街を奔走してRicheのことを知らせ、最後にお店を訪れて欲しいと訴えて回っていた。

その一つに、当川越styleにも「ぜひ最後に取材して欲しい」との話しが入ってきました。

また、ケンヤさんがRICHE閉店のことをSNS「フェイスブック小江戸川越会」に投稿したところ、早速いろんな人が反応して、コメントを寄せていました。
「子供の誕生日ケーキや手土産の焼き菓子など、事あれば行っていたのですが…」
「大ショック。美味しくて好きなお店だったので、引っ越す前はよく行ってました。閉店前に必ず行きます!」
「ショックです(*_*)ケーキ買って帰らなきゃ!」
「えー!今は近くにいないのですが、昔高校の近くに出来た当時のオシャレスポットでした(笑)最後に行きたいな…」
「残念ですね。美味しかったのに。
「ええええええーーーー!!朝からショックです…
今年の誕生日はリッシュの大好きなショコラバニラをおねだりしようと思ってたので、3月末で閉店は( ;∀;)心折れる…それまで通わなければ!!」
「私も何回か利用させて頂いて気に入っていたので少し残念です。」
「えぇーーー!!ショック!!
桃のケーキが食べられなくなる〜。」

 

ケンヤさんにとって、RICHEは心の中の大事なお店で、川越の中で一番大事な場所、と言ってもいいくらいでした。RICHEの近所に住むケンヤさんにとって、まさにRICHEと共に歩んで来た川越生活。

(RICHEのケーキは全部好きと話すケンヤさん、中でもレガーオショコラは特にお気に入り)

ケンヤさんが鴻巣市から川越市にやって来たのが、2005年。

当時、川越で居を探していた時に、たまたま出会ったのがこの界隈だった。

ギター弾き語りで活動していたケンヤさんにとって、川越市駅近くにはリハーサルスタジオ「STUDIO CHIKO」があって音楽活動の拠点になりそう、とすぐにピンときた場所でした。

そして・・・素敵なお菓子屋さんがあって、「この場所に住もうと決めた」と振り返ります。

キラキラと輝いて見えたそのお菓子屋さんというのが、そう、RICHEのことでした。

RICHEも2001年のオープンから軌道に乗り、ファンを着実に増やしていた頃、当時は初代がお店で腕を振るっていました。

ケンヤさんにとって、川越に初めてできた行きつけのお店が、RICHE。

お店に通うようになるとRICHEの初代とはすぐに打ち解け、懇意になっていった。

自分で食べることはもちろん、人に贈るケーキ、ライブで誕生日を祝う時のケーキ、クリスマスケーキ、節目を祝う時にはいつも、RICHEのケーキが傍らにあった。

初めての地での生活、慣れるまで時間がかかり、不安になることもあった。

しかし、そんな気持ちをいつも吹き飛ばしてくれたのが、RICHEのケーキだった。

このケーキを一口食べれば、また元気を取り戻し、もっと頑張ろうと勇気をもらえるようだった。

RICHEのケーキを見れば、あの時の思い出が蘇り、あの時贈った人の笑顔が思い浮かび、

まさに、人生の思い出がRicheのケーキの中に詰まっている。

RICHEと共に歩んで来たと言っていいケンヤさんは、川越に来てこの地で音楽活動を始めると、タツさんというミュージシャンと偶然にも出会うことになる。お互いソロで活動していた者同士、いつの間にか仲が良くなっていて、そしていつしか二人でユニットを組もうという話しになっていった。

それが、「TAKE COLORS」でした。川越に来た翌年、2006年に結成。

TAKE COLORSは川越を拠点にして川越に密着した活動を続けたユニットで、

川越の人ならどこかで一度は目にしたことがあるはず。当サイトでも何度も取り上げた存在、川越を盛り上げ続けた存在でした。

川越ご当地ソング「カワゴエ・シティで遊ぼう!!」は代表曲となり、川越の人に愛された二人。そんな二人の音楽活動、打ち合わせに、待ち合わせ場所に、

イートインスペースでイチゴのショートケーキを食べながら、次のライブの打ち合わせをする、実は縁の下で支えていたのが、RICHEでもありました。

気付けば、RICHEに並ぶケーキは全て食べ尽くしていて、そのまま、TAKE COLORSの長い音楽活動を表しているようでもありました。

RICHEの荒井さんとはお店とお客さんという枠を超えて、公私にわたる付き合いになっていった。

川越市駅前の「 いっしょけんめい六軒町一丁目商店」に一緒に呑みに行ったことも懐かしい思い出。

「もう家族のような存在」と話すケンヤさん。

 

RICHE店内でTAKE COLORSのCDを置いて応援、また、ケンヤさんも、なんとRICHEの前で川越まつりの日にストリートライブを行ったこともありました。

 

(RICHEで店前ライブ)

 

川越にやって来てちょうど10年、言い換えるとRICHEを知ってからちょうど10年という節目に、

川越を中心に活動したTAKE COLORは解散を発表。

2016年11月、ライブハウス鶴ヶ島ハレで行われたTAKE COLORSの解散ライブ

「TAKE COLORSよ永遠に!」には、

RICHEの荒井さんたちも駆けつけ、ケンヤさんの最後の雄姿を目に焼き付けていたのでした。

(2016年11月、鶴ヶ島ハレTAKE COLORS解散ライブ)

TAKE COLORのラスト、そして新しい門出に花を添えたRICHEの荒井さん、

そして今度は、RICHEのラスト、新しい門出に際し、今度は自分が花を添える番と乗り出していたのでした。

RICHEとの思い出を振り返るケンヤさん、それは自分の活動を振り返ることでもあり、

いかに、RICHEと一体となっていたかが伝わる。

今になって考えてみると・・・

「川越にずっと住んでいたのは、RICHEがあったから」としみじみと話すケンヤさん。

 

・・・と、こうしてお店に居る間にも、次々と常連の人がお店を訪れ、閉店の話しにショックを受けたように荒井さんと話し込み、名残惜しそうにショーケースに並んだケーキたちをゆっくりと眺め、思い出の詰まったケーキを大事そうに持ち帰っていく姿が、途切れませんでした。。。

この時、偶然にも川越Rotom・おとまち小江戸の細渕さんもRICHEを訪れていました。


 

RICHE、残りの営業はあと3日。

RICHEのケーキが味わえるのも、

このケーキたちが思い出を彩ることも、僅かとなりました。

僅かとなっても、これまでと同じように、いつもと変わらず、ショーケースの中で待ち構えている

そして。

華やかなケーキたちは、最後の最後に、きっと永遠の思い出になる魔法をかけてくれるに違いない。

 

「RICHEよ永遠に!」

 

「フランス菓子工房 RICHE(リッシュ)」
川越市中原町2-11-17
10:00~19:00、日曜日のみ18:00まで
TEL・FAX
049-225-0380

http://france-riche.bitter.jp/

 

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全てにストーリーがあり、ストーリーに満ちた空間。

全てを象徴しているロゴマークは、

お菓子の丸という意味に、輪の織り成しから日本の和が表現されていました。


そして・・・よく見ると、所々に出っ張りになっていることに気付く。

一、二、三、四、

四つの「こぶ」は季節を表し、常に輪は巡りながら四季を織り成し続けていました。

様々な彩りに彩られた空間、と言えるお店は、

連雀町にある蓮馨寺山門から真っ直ぐ伸びる立門前通り、

ちょうど横断歩道を渡ってすぐのところにあるのが、

2016年3月にオープンした和菓子店「彩乃菓(あやのか)」さんです。




彩乃菓は、地元川越の食材を優先して使い

「四季の彩り」と「菓子の彩り」を表現している和菓子店。

まず目に飛び込んでくるのが、壁にカウンターに、白を基調とした洗練された全体の空間。

そして、和菓子店というからには店内の棚にいろんな種類の和菓子が陳列されているかと思いきや・・・

カウンター上に置かれているのは、大福や饅頭、そして棚にカステラ・・・があるばかりでした。


和菓子店といえばこういうもの、という既存のイメージが覆される空間で、

オープンから間もないから商品が少ないというわけでなく、

実はこれこそ、彩乃菓のスタイルなのです。

現在扱っているお菓子は、大福は7種類、饅頭が5種類、定番から季節物まで幅広く揃える。

カステラは抹茶、チョコレート、蜂蜜の3種類。

商品アイテムを絞りに絞って、厳選した本当にいいもの「だけ」を置く和菓子店。

「一つ一つを丁寧に見せ、一つ一つを丁寧に伝えたい」と話す彩乃菓の小島さん。

すべての和菓子に豊潤なストーリーが潜まれていて、

壮大な物語の先に、凝縮された形として、

今この小さな和菓子が目の前にあるということ、を感じてもらいたい。

(小豆饅頭。スタンダードな小豆大福も、和菓子店としてこだわり、大事にしている一品)



(薄茶大福)



(芋饅頭)



(小豆大福)



(3種類のカステラ)

大福や饅頭は、見本は袋に入れずそのままの姿をお客さんの前に陳列し、

ショーケースにすら入っていない。

「色」と言えるのは真っ白の空間の中にある、お菓子の色だけ。

挑戦的な陳列方法ですが、これ以上ないくらいお菓子の色彩が浮かび上がります。

器との相性を考慮しながら一つのお菓子を上に置く。

そして、器にも、一番街にある「陶舗やまわ」さんで扱っている陶芸作家島田さんに、

彩乃菓のお菓子のためにオリジナルで作ってもらったというストーリーがある。

 

こだわりにこだわって考え抜いたものは、どうしてもたくさんは用意できない、

 

自分が本当に自信を持って語れる商品だけを並べようと思ったら、

彩乃菓のお菓子は少ないように見えて、実は多いのかもしれない。

何も知らないで足を踏み入れた人は和菓子店と気付くのに時間が掛かるかもしれない、

しかし一つの和菓子を高級ブランド品のように扱うスタイルの萌芽は、

すでに東京をはじめ先端地では広がり、ここ川越で始める人がついに現れた。

彩乃菓が新しいのは、いろんな切り口で語ることができますが、

まず挙げたいのが、川越に誕生した新しい和菓子店であること。

どこかに本店があるわけでなく、全くのゼロからの立ち上げという意味で、

川越で、いや、世の中としても和菓子店の新規立ち上げは新鮮な話し。

川越は古くから和菓子文化が定着し、老舗も多い街ですが、

洋菓子のお店のオープンが街を賑わせている近年での、和菓子店彩乃菓のオープン。

さらに新しいのが、

商品数をあえて絞って本当にいいものだけを見せるという、斬新なスタイルであること。

そして挙げたいのが、彩乃菓の小島さんは、和菓子職人ではなく、プロデューサーであること。

そう、小島さんはここでお菓子を作っているのではなく、お菓子の企画立案者であって、

アイディアを具体的な形にしているのは、別の和菓子職人なのです。

それが、川越の南大塚にお店を構える「四季彩菓ふじ乃」の川上さん。

 

 

(「四季彩菓ふじ乃」一つ一つ、手作りの和菓子を

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11549814934.html

つまり、彩乃菓はプロデューサーの小島さんと和菓子職人の川上さんが二人で立ち上げた和菓子店で、

ゆえに彩乃菓を運営する会社の名前も、二人の名前から「株式会社小川屋」と名付けられました。

ふじ乃でも創作大福は作っていて人気ですが、

彩乃菓にあるお菓子は彩乃菓のために小島さんがオリジナルで考え、川上さんに作ってもらっている。

さらに付け加えるならば、職人の前には生産者がいる。

素材の生産者、作る職人、企画立案者の三位一体が彩乃菓のお菓子と言えます。

 

なにより彩乃菓は小島さんの目利きで売るお店で、

 

セレクトショップのような和菓子店と言えるかもしれません。

銀座ではグラフィックデザイナーの緒方慎一郎さんが作った和菓子店「HIGASHIYA」が話題になり、

和菓子の世界も随分と風景が変わってきている。
(ちなみにHIGASHIYAには、川越の東洋堂の芋煎餅が扱われているというストーリーがある)

 

何事にも、ストーリーが大事、と語る小島さんは、

 

確かに 彩乃菓にある全てのお菓子に、ストーリーがあり、

逆の言い方をすると、ストーリーがないものはお店に置かないという徹底がありました。
お店一番人気の濃茶抹茶大福は、河越抹茶をふんだんに使用した大福。

(濃茶大福)

食べた瞬間・・・ここまで抹茶感がくるお菓子はそうそうない。。。ディープな抹茶体験。

餡に河越抹茶を入れ、生地にも河越抹茶を練りこみ、

最後に追い討ちをかけるように大福の周りに河越抹茶をふんだんにまぶす。

大げさでなく本当に、抹茶の味と香りが口いっぱいに広がった。鼻から抜ける香りも河越抹茶。

 

「抹茶のお菓子は世にたくさんありますが、飛び抜けたものでないと印象に残らない」

 

と、ふじ乃の川上さんに配合量を伝え、かつてないほどの抹茶のお菓子を作りました。

小島さんの口から何度も語られる、飛び抜けたものでないと、という表現は、

お菓子作り自体に向けられるだけでなく、

素材探しに関しても、飛び抜けたものを作る生産者を探すということも表している。

彩乃菓で使用している河越抹茶は、

狭山の奥富園などの茶畑から採れる碾茶(てんちゃ)から

碾茶工房「明日香」で生産されているもの。

この河越抹茶は、現在川越市内の多くのお店で使用されて、

「河越抹茶」という文字は目にした事あると思います。

5月には、河越抹茶を使用するお店の人たちが集まって茶摘体験しているのも、

今では毎年恒例となっています。

 

 

 

 

 

 

(「河越抹茶の茶摘み体験」河越抹茶の産地を訪ねる

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12036393456.html

濃茶抹茶だけでなく、他の抹茶商品にもこの河越抹茶が使用されている。

そして、彩乃菓で濃茶抹茶と人気を二分しているのが、赤茄子(トマト)大福。

この二つの大福はとにかくまとめ買いが多いのだそう。

(赤茄子大福)
大福の中にトマトが丸ごと一つ入っているトマト大福の作りは、まるでイチゴ大福のよう。

トマトと言っても、間違いなく既存のトマトのイメージとは似て非なるもので、

皮が薄く、いや、皮が存在しないかのような薄さで実が柔らかく、フルーツと言った方がいいかも。

このトマトにもまた、飛び抜けたストーリーが潜まれているのです。

使用しているトマトは、川越の南古谷地区との境、

さいたま市西区の榎本農園さんが作っている高級ミニトマト「プチぷよ」。

この農家と出会い、直接話しをしに行き、現場を見て、

彩乃菓のトマト大福に使うトマトはこれでないと、と繋げていったストーリー。

トマト大福一つに、語れる話しが泉のように湛えられている。

小島さん自身も榎本さんのハウスを定期的に訪れ、プチぷよの仕入れを行っています。



 

 


(榎本農園さんのハウス。20種類以上のミニトマトを栽培しています)
ちなみに、榎本さんは2016年7月3日の川越Farmer’s Marketに出店します。

蓮馨寺では、榎本さんのトマトと彩乃菓のトマト大福がコラボ出店という形になる予定。
他にも、川越の地酒「鏡山」の大吟醸の酒粕を使った、酒饅頭を用意。

(酒饅頭)

酒粕の味わいが引き立つよう、中の餡子はこし餡にしている。

川越にお店を構えることの意味、さつま芋を使った大福や饅頭があるのももちろんのこと。

(芋大福)



(甘芋大福)

また、季節によって変わっていくお菓子は、この春には桜大福、桜饅頭が登場し、

(桜大福)

 

 

(桜饅頭)

これから暑くなれば水饅頭がお目見えし、

ブドウを使ったお菓子も実現したいと密かな計画があり、

冬ならイチゴと、季節の彩りが表現されていく。



(持ち帰り用、プレゼント用として、自分で選んだ5個10個が入る箱を用意している)

 

彩乃菓は、1階が和菓子店ですが、階段から2階に上がると和カフェスペースが広がります。

 

2階も白を基調とした空間で、お菓子と共に狭山茶を味わうことができる。


 

「河越菓子セット」は、甘芋大福と抹茶饅頭、狭山茶のセット、

 

「抹茶づくしセット」は、薄茶大福と抹茶饅頭、狭山茶のセット、



(抹茶饅頭)




(抹茶づくしセット)

「季節の大福セット」は、この季節なら桜大福と狭山茶のセット、

「抹茶カステラセット」は、抹茶カステラに狭山茶のセット、

それに単品で、「狭山茶(煎茶)」、「狭山紅茶」、「狭山ほうじ茶」があります。

紅茶もほうじ茶も、お茶の全ては奥富さんが栽培したお茶を使用している。

 

 



(狭山紅茶)

そして、スペシャルデザートとして、「河越抹茶パフェ」。

河越抹茶をふんだんに使った抹茶パフェで、
濃厚な特製抹茶アイスや、風味いっぱいの河越抹茶カステラに

沖縄産黒糖を使った黒蜜がかかっていて様々な味と食感が楽しめる。

抹茶好きにはたまらないパフェでしょう。


 

2階では今後、お茶の淹れ方教室やお茶とお菓子のマリアージュを楽しむ講座など、

 

様々な教室、ワークショップを開催し、発信していく場にしたいと話す。
深堀りと展開、小島さんの想像力は膨らむばかりです。

 

彩乃菓が考える地域の素材を積極的に採り入れる、というのはまだ始まったばかりで、

 

小島さんは常にアンテナを張り、地域の感度の高い素材を探し続けている。

これから、チョコレートなら、

川越に本社を構え、一番街にあるアンテナショップで販売している

アフリカンスクエアーの「ショコラマダガスカル」をお菓子に取り入れようとしています。

 

 

ショコラマダガスカルは、今年のサロン・ドゥ・ショコラに出展したという、

川越の歴史的快挙を成し遂げたチョコレート。

サロン・ドゥ・ショコラは、パリで毎年10月に開催されているチョコレートの祭典で、

2016年1月27日~1月31日新宿NSビルにて開催され、

会場には、世界約19ヵ国、100ブランドから有名パティシエと美味しいチョコレートが集いました。

集結するチョコレートの顔ぶれが凄い。
フランスからは、日本の百貨店やデパートでも大人気のピエール・エルメ・パリ、
日本からはビーン・トゥー・バーの代名詞的存在であるミニマルや、

話題の日本酒「獺祭」を使用した「獺祭ショコラ」でも知られるパレ・ド・オールなどが出品。

 

 

 

 

(サロン・ドゥ・ショコラ2016より)

その中に、「ショコラ・マダガスカル」も堂々の出展。
熱気溢れる今年のイベントでは、なんと、
2016年バイヤーが選ぶチョコレートベスト8に、

ショコラマダガスカルの「ダークチョコレート61% こぶみかん&フルールド・セル」が選ばれました。
これは、川越的にとんでもない快挙ではないでしょうか。。。

このチョコレートはアフリカンスクエアーでしか扱われていません。

小島さんが凄いのは、当然ながらこの出展のニュースをキャッチしているところで、

すぐにカステラに採り入れようとしているところ。

 

また、カステラに使用する蜂蜜として、

 

川越の養蜂家野々山さんの蜂蜜にも興味を示している。

(「野々山養蜂園」川越の絶品蜂蜜の現場へ

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12065261924.html

 

川越には、川越の人が知らない素材がたくさんある。

 

知ろうとすれば、こだわりの素材を作る生産者は川越にたくさんいます。

アンテナを張って、気になる人がいればすぐに会いに行き、納得すればお菓子に使わせてもらう。

小島さんの行動力が彩乃菓を支えているもので、和菓子を活性化させていくことになる。

ではなぜ小島さんは、

和菓子店を継いだわけではなく、新規に和菓子店を始めることに至ったのでしょう。

「もともとスイーツ好きだった」という一言の中に、一体どんな原体験があったのか。

小島さんの中の過去を探ると、いろんなお菓子体験が体に染み込んでいることが分かります。

子どもの頃から、和菓子、洋菓子、甘い物に身近に触れていて、

甘党の両親が手作りのプリンなどのお菓子を作ってくれたり、

都内の有名店のお菓子を買って帰っては食べさせてくれていた。

食後のデザートとしてそのようなお菓子がテーブルに出されるという、

まるでお菓子の英才教育を受けていたかのよう。

中でも思い出のお菓子は、和菓子なら舟和の芋ようかん、

洋菓子ならヨックモックのクッキーにTop'sのチョコレートケーキにチーズケーキ。

小さい頃からこんなお菓子を食べていたなんて。。。

 

小島さんの家は先祖代々、川越で米問屋を営んできて、

 

発祥の小島金兵衛商店は江戸時代、今から5代前のことです。

その後昭和の時代に協同組合を作り、

埼玉西部米穀株式会社、西武米穀株式会社へと社名変更してきました。

精米工場があったのが、川越の小仙波、今ケーズデンキや業務スーパーがあるところです。

平成15年に伊藤米穀株式会社に吸収合併され、

株式会社イトーセーブとして会社はロヂャースの向かいにあります。

イトーセーブには小島さんは常務取締役として4年半在籍し、

その後退職して、焼き鳥でお馴染みの株式会社ひびきで、最後は社長代理を務めていました。

これまでのお菓子体験が通奏低音になり、

特に「和菓子」というものに興味を持ち始めたのが、今から5、6年前のことで、

きっかけは、外国の空気に触れたことだった。

ひびき時代から海外に赴くことが多かった小島さんは、

日本を出ると、自分を日本人だと強く意識する自分に気付くことになった。

外国の人は、小島さんを見れば「日本人だから日本の文化を知っているだろう」と話しかけてくる。

焼き鳥、和食、和菓子、お祭り、日本文化に興味津々の目を向けられ、

その時に自分が知らないことが恥ずかしいと思うと同時に、

「日本のことをより知りたい」と思うようになっていった。

さらに、パリに行った時、現地ではお菓子が日常に溶け込んでいる文化を目の当たりにし、

「お菓子は日常に欠かせないものなんだ」

そこから、和菓子、お菓子文化へと興味は傾倒していきました。

 

ふじ乃の川上さんと、「いつか一緒にお店をやれたらいいね」と話しをするようになり、

 

話しは話しとして在り続け、1年ほど前になると夢は現実味を帯びていった。

本当にお店をやろう動き出し、今までにない和菓子店を作る奔走の日々が始まりました。

小島さんのお菓子の見識の広さは、自らの足で動いている日々があるからです。

 

ショコラマダガスカルが出展したサロン・デュ・ショコラ2016には、小島さんも当然足を運んでいて、
日本のショコラティエの牽引者の一人、
「ショコラティエ パレ・ド・オール」のオーナーシェフの三枝さんと交流していた。

(サロン・デュ・ショコラ2016より)

 

 

遊びに行くだけでなく、作った本人の話しを聴こうとする行動力が小島さんらしい。
ちなみに三枝さんは、フランスのリヨンの名門ショコラトリー「ベルナシオン」で修行し、
その後ショコラティエとしてお店を開業して現在に至るまで
常に新しい取り組みに挑戦している。2014年秋からは話題の「Bean to Bar」にも取り組んでいます。

 

またある時には、

 

銀座三越9階にて埼玉県さいたま市の若手農業男子による

『みのりみのるマルシェ』にトマトの榎本さんが出店していると聞けば応援に駆け付け、

ここでもまた、新たな生産者との繋がりを得た。

(みのりみのるマルシェより)

 

新しいお菓子屋さんがオープンしたと聞けば足を運び、

 

ドラ焼きで有名な「うさぎや」さんが運営する上野の「うさぎやcafe」は、

お店の看板メニューの1つ「うさ餡みつ」と「狭山茶」を味わった。
ちなみに狭山茶は、彩乃菓でも使用している奥富園さんの煎茶です。

(うさぎやcafe)

 

 

2016年2月、丸広百貨店川越店「バレンタインショコラミュージアム2016」のトークショーでは、
渋谷区富ヶ谷の「ミュゼ・ドゥ・ショコラ・テオブロマ」のオーナーシェフで

 

日本を代表するショコラティエの土屋 公二氏のトークショーを観覧。

(バレンタインショコラミュージアム2016)

ある時には、自身でチョコレートの食べ比べ体験イベントを開催。
川越のGallery&Cafe平蔵さんを会場に、チョコレートの歴史的経緯や

実際にチョコレートの食べ比べを通してチョコレートの奥深さを感じてもらいました。

(チョコレートの食べ比べ体験イベント)

このような行動はほんの一端に過ぎず、

そして彩乃菓がオープンしてからも定休日を使っては視察を行い、

お菓子漬けが小島さんの生活そのものになっている。

「チョコレートの聖地『銀座』、
銀座は、デパ地下のチョコレート店をはじめ、

『ピエール・マルコリーニ』、『ラ・メゾン・デュ・ショコラ』、『和光チョコレートショップ』、

『BbyB.GINZA』、『ル・ショコラ・デュ・アッシュ』、『ブロンデル』、『デカダンス・デュ・ショコラ』など

日本だけでなく海外のブランドまで、たくさんのチョコレート専門店が軒を連ねています。
まさに、日本のチョコレートの聖地なんです」
これだけ熱っぽく語れるお菓子屋さんは、川越だけでなくそうそうないのではないでしょうか。。。

また、他の街のことだけでなく、

小島さんは、もう一つの顔として川越のお菓子文化を広めようと、

お菓子のの一大イベント「小江戸川越お菓子マルシェ」の実行委員会実行委員長も務めています。

2015年11月に第一回を蓮馨寺で開催し、

和洋を問わず川越のお菓子店が集い、多くの人で賑わいました。

 

 

 

 

 

 

第一回「小江戸川越お菓子マルシェ」2015年11月3日(祝)蓮馨寺で開催

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12080821308.html

この時はまだ彩乃菓オープン前で、

イベントの中で小島さんは、お菓子にまつわるクイズを出す役を自ら担当していた。

ちなみにイベントにはお菓子だけでなく、珈琲やお茶の出店もあり、

実はあの時にお茶の出店で来ていたのが奥富さんで、

そう、あの時から小島さんは、お茶なら奥富さんとイベントに声をかけ、

その後、自らのお店にも奥富さんのお茶を使うという惚れ込みようだったのです。


(小江戸お菓子マルシェ奥富さんの出店)

 

今までにない和菓子店を、それだけの情熱と行動力があるなら、

 

それこそ駅周辺の立地や、いや、川越でなくても勝負できるのでは?と邪推したくなりますが、

小島さんが、ではなぜ新しく始める和菓子店の場所としてこの立門前通りを選んだのでしょう。

そこにもやはり、ストーリーがあったのです。。。

立門前通りといえば、

春に手づくり市、秋にはアートクラフト手づくり市が開催されている旧川越織物市場があります。

 

 

(「手づくり食市+めきき市in織物市場2016」2016年4月17日川越織物市場

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12151799067.html

実は小島さんは、旧川越織物市場の会の立ち上げの発起人の一人であり、

この建物、この通りに対する思いは並々ならぬものがあったのです。

これまでのストーリーの延長でいったら、立門前通りにお店を構えるのは必然でもありました。

ストーリーがあるものは強い。

それは過去からの繋がりであり、容易には揺るがないもの。

自ら熱心に語ることでストーリーに息吹を注ぎ続け、常に活性化していく。

 

今までにない新しい和菓子店が川越に生まれ、

 

触発されるように、川越のお菓子文化は間違いなく活性化していくでしょう。

彩乃菓を通して私たちは、

気付いていない和菓子の魅力、忘れていた魅力、秘めた可能性に触れていくことになる。

 

ふと。

 

カウンターの上に置かれたショップカードを見て、おや?と思った。

彩乃菓のロゴマークが描かれたカードは・・・白ではない。。。

これだけ白にこだわる空間に、当然のようにショップカードも白だと思いがちだが、

なぜ薄ピンク色のカードなのか・・・??

カードを手に取りながら、小島さんがその真意を語る。

「実はショップカードも四季によって色を変えていくんです。

今の時期は春の桜の薄ピンク色です」

そこにも四季の彩りがあったのです。

 

 

目の前の蓮馨寺の桜が満開を迎えたちょうどその時に開店した彩乃菓。

これからしばらくして蓮馨寺の木々の葉が深く青くなってくれば、

ショップカードは緑色に変わっていく。

秋になればショップカードは紅葉の黄色に色づき、冬になれば青色に変わっていく。

そこで、さらにはたと思った。

なぜ、彩乃菓は白なのか、と。

その答えが、ショップカードが教えてくれるようでした。

白というのはどんな色にも染まることができる。

だからこそ四季の彩りを表現できるのだ、と。

 

そしてこの後、四季とともに、四季を表すお菓子が並んでいったのでした。

 

夏の涼しげなお菓子。

 

 

 

 

 

秋から冬のお菓子。

 

クリスマス限定お菓子。

 

菓子の彩りと四季の彩り。

 

そしてもう一つ。
「生産者が分かって、作り手が分かって、お客さんに繋げていく」

あのロゴマークの輪はきっと、生産者と作り手とお客さんの輪もあって、

最後にお客さんに繋げていくことも含めた、彩りなのだ。


これからさらに地域の素材を採り入れていきたいと話し、

彩りは大きく、深くなっていくはずです。

「彩乃菓(あやのか)」

川越市連雀町10-1

10::00~17:30

049-298-4430

水休

http://www.ayanoka.com/


 

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「パティスリー ルアンジュ」さん、記事を再編集しました。

検索サイトで川越 ルアンジュで検索するとこの記事が表示され、

お店のことを知ろうとする人に読まれているので、

これまでのルアンジュの話しをここに一つに集約させました。御了承ください。

しばらくしたのち、この冒頭部分を削除して下の記事だけ残します。


☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*


人の手が作り出す魔法。

静かな時間が室内を支配し、手元に向ける真剣な眼差し。

流れるような動きを見ながら、

こんなにも美しい時間に立ち会った事があっただろうか、ずっと、そう考えていました。

その動きを見ながら、頭の中では綺麗な音楽が響いていました。

一切の無駄のない人の動きは、美しい旋律の音楽のよう。。。

音楽を聞く、というよりその動き自体が音楽。

一つ一つの動作が一つ一つの音で、

目の前で奏でられていく小野塚さんのメロディー。

出来上がったものはもちろんのこと、

作る姿が、出来上がって行く過程が、

「ああ・・・」と、溜め息しか出ないほど美しい。。。


さくっと、最後の包丁を入れていく、

大団円のエンディングの高揚が高まっていく、

チョコを塗ったスポンジをカットし、上にチョコパウダーを降りかけて終わりの時を迎える・・・

いや、まだ終わっていない、

ハートの真ん中に生チョコを流し込んでいく、

本当の最後に、指揮者がタクトをそっと置くかのように、

クルミの糖衣がけをケーキの上に音も立てずそっと乗せたら、完成。



これが、たくさんの人に笑顔を届ける、パティスリールアンジュ小野塚さんの自信作

「ショコラノワ」。

しつこくないチョコの味わいは、最後まですっと食べられる優しい味。

小野塚さんらしい可愛くて繊細な顔のショコラノワは、お店の人気ケーキです。


完成したばかりのケーキをトレーに綺麗に並べて、

商品名が書かれたカードをちょこんと乗せる。

そこまで観届けた時に、ようやく「ふぅ・・・」と、

全身の力を抜くことができました。

最初から最後まで見守ったショコラノワ作り、

「終わってしまった。。。」完成した安堵と寂しさ。

どちらとも言えない、いや、両方が入り混じった「ふぅ・・・」。

小野塚さんがお客さんが待つショーケースにショコラノワを並べる後姿を見ていました。

ケーキ作りは、完成したものだけが美しいのではない、

完成までの過程が音楽のように美しい。

本当に綺麗なものは、祈りにも近い美しい過程があってこそ生まれるのかもしれない。

普段は誰の目にも触れられないけれど、一つ壁を隔てた向こうには、

今まで観たどんな映画や音楽よりも美しい、小野塚さんのケーキ作りがありました。


「ふぅ・・・」

今思うとあの脱力は、完成まで見届けた達成感よりも、

もっと観ていたい、まだ完成しないで、寂しさの方が強かったかもしれない。。。

均等な時間、均等なリズムで、均等にカットされていくメロディーをもっと観ていたかった。

綺麗にハートを作るメロディーを、

生チョコを流し込むメロディーを、もっと。もっと。観ていたかった。

人の手が作り出す、ケーキという名の魔法。

美しく、愛おしい、知られざる職人の聖域へ。

1時間30分の小野塚さんのショコラノワ作り、開演です。


☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*


西武新宿線南大塚駅 南口駅前にあるのが、

「Patissrie L'ange(パティスリー ルアンジュ)」さん。














(1月に並んでいたケーキたち)

ルアンジュは2013年7月6日にオープン。ケース越しに並んだケーキをひと目見たら、

誰もが「わあ!」と歓声を上げるような、

どれもみんな可愛くて、まるで宝石を見ているかのよう。

色も形も大きさも、そして、新しいお店のアイコンでもあるハートも、

「小野塚さんらしいなあ」と思わせる。

ケーキというのは、やはり作る職人の人柄が出るよう。

出るというか、人柄とイコールと言っていい。

その人の性格とか感性とか嗜好とか、

内面が出て隠しようもなくイコールになってしまうのが、ケーキというものなのかも。
ルアンジュのケーキは、主張し過ぎず控えめで優しい、

可愛いというか可憐と言った方がいいか。。。

小野塚さん自身が、ケーキに限らず、キラキラと綺麗なものが好きで、
そしてケーキは作るのも食べるのも好き。

他のお店行っても、ショーケースに並んだケーキを見る時間が好きだと話す。

そして。

作ったばかりのショコラノワも、早速ショーケースに並んでいます。


暖かい季節になればフルーツの顔触れが変わり、

7月、桃にブルーベリー、いちじく、サクランボを使ったケーキが並んでいた。

川越style

桃のコンポートジュレは、白ワインのシロップを作って、

桃を皮、種ごと漬け込んで作ったもの。

それにピーチリキュールの泡を乗せている。












秋になれば栗、紅玉、洋梨、

冬ならイチゴ、チョコムースなどなど。

(9月のケーキ)

そうしてルアンジュの季節は巡っていく。


「秋冬に、美味しいチョコのケーキが食べたいな」

自身がそう思ったところから、ショコラノワの発想が生まれたのだそう。

そして、「あんまり重い感じではなく、軽く食べられるチョコで、

でもチョコレート感はしっかり楽しめるものにしたい」と始まった。

そこは、静謐な、凛とした空気漂う厨房でした。

静かに始まったプロローグ、小野塚さんの最初の旋律は、

ショコラノワで重要となる生チョコ作りから始まりました。

ベルギーチョコレートの上に、沸騰した生クリームを流し込み、バターを入れる。


ハンドブレンダーで混ぜ合わせ、きちんと乳化させる、艶のある光沢が現れていきました。

これが、生地と生地の間にサンドされる生チョコになる。

言い換えると、このチョコがショコラノワの断面に線として表現され、

口の中でダイレクトなチョコの味を伝えることになる。


「一つ一つ気を遣うんですよ」

ケーキ作りは一つ一つの工程が繊細な仕事の連続。

小野塚さんの動きは、バタバタした所がなく静かに淡々と、どこか悠然として、立ち姿の音も優しい。

出来上がった生チョコを冷蔵庫に入れたら、いよいよ、

ショコラノワの土台となる生地作り。

この物語は、序章からだんだんとメインテーマへ入っていきます。

観客をぐっと惹き付ける局面へ。

生地作りは例えれば、いくつかの伏流が同時にあって、

ある瞬間に全部の流れが合流して大きな本流、チョコの生地が出来上がっていくよう。


その一つの流れが、卵の黄身、グラニュー糖を入れ、混ぜる。



二つ目の流れが、生地に入れるための生チョコ作り。

ココアとチョコレート、溶かしたバターを合わせて混ぜる。

「生地自体に生チョコを入れるのって、珍しいんですよ」。


そして三つ目の流れが、

卵白、グラニュー糖を混ぜてメレンゲを作る。


さらに四つ目、クルミを手と包丁で砕き、

小麦粉、ベーキングパウダー、ココアを混ぜたものに合わせる。


いくつもの器具を使いこなし、前後では別のミキサーが回り、

たくさんの工程が同時進行していく、

それをコントロールし指揮者のように立ち振る舞う小野塚さん。

練られていたミキサーが止められ、

生地作りのための4つの伏流が、ここに一つに合流する時が来ました。

全てを一つに混ぜ合わせるのは・・・機械ではなく、なんと小野塚さんの手作業で。




30分少々の時間を掛けて、「これで生地の完成です」。

生地を15個の器に注いでいきました。

それをオープンで40分ほど焼いたら、ショコラノワの生地の完成です。






焼き上がった生地を三枚にカットして、

層の間に、全体に、冷やした生チョコをナッペ。

ショコラノワ作りはついに佳境を迎えていく。。。


15年使ってる包丁。「僕の親友なんです」。


パティスリールアンジュは、新しいお店だけれど、

もう一つの言い方では新しくないとも言える。

その経緯は、オープン直後の記事でも紹介しましたが、

ここは以前、パティスリー「サンレモ」があった場所だということは、

南大塚の人ならご存知でしょう。

川越の南大塚の地で、北口店を合わせると35年以上も営業していた、

川越スイーツ遺産的なお店だったのがパティスリーサンレモ。

地域に親しまれ続けたお店で、

南大塚の子どもたちはサンレモのケーキで大きくなったと言っても過言ではない。

川越style
サンレモが2013年6月いっぱいで営業を終了し、

2013年7月6日からルアンジュがオープンしました。

この話だけ聞くと、まったく別のパティスリーがオープンしたように聞こえるかもしれませんが、

サンレモとルアンジュ、実はこの二つのお店は根底で繋がっているのです。

サンレモで18年働いていた小野塚さんが、

お店を譲り受け独立という形で、自分のお店を開いたのがルアンジュだった。


ルアンジュさんが川越に誕生して3年のお店ですが、でも小野塚さんは、

この同じ場所で20年以上前から洋菓子を作り続けている。

「サンレモが閉店」、「お店がなくなっちゃった」、

いろいろな声が聞こえますが、

サンレモ時代からサンレモのケーキを作っていたのは小野塚さんで、

両店のケーキは地続きで繋がっているところは多い。

そういう意味でサンレモはなくなっていない、とも言えるし、

小野塚さん自身も、サンレモの歴史や昔からのお客さんを大切に思っています。

「サンレモは長年地域で愛されたお店だったし、今までのお客さんはもちろん大事。

ルアンジュも同じように地域に愛されるお店になりたい」。

そこはケーキ作りを一から覚えたお店で、18年もいたお店、

そのバックボーンは当然、小野塚さんのパティエシエとして血肉になっているもの。


そんなルアンジュの小野塚さんは、

どういう道のりで今のルアンジュの小野塚さんになったのか。
「これからの新しいこと」も大事ですが「ここまでの今までのこと」も、胸に大切にしたいこと。

サンレモに、今から20年ほど前に入って働き始めたのが、若き日の小野塚さんだった。

「サンレモで働く前、もともとはコックを3年やっていたんです。
ある時、南大塚駅から線路沿いにある北口のサンレモの看板が偶然見えて、

気になって入ってみたんです。お客さんとして最初は行ったんですよ。

その時買ったのは、タルトバナナでした。

そこで職人を募集してるのを知って、面接に行きました。

南口のこのお店で面接受けたんです。それで働き始めたのが、ここ南口のお店でした」


実はこの話しを伺ったのは、サンレモが閉店し、

これから小野塚さんがルアンジュを立ち上げようとするまさに2013年6月のことでした。

サンレモは始め、南大塚駅北口にお店を構えていたんです。

川越style

(南大塚駅北口にあったかつてのサンレモ)

サンレモは小野塚さんの師匠が基礎を築き、発展させ、
途中から小野塚さんが加わり二人の伴走になった。
サンレモの歩みは、師匠と小野塚さん二人の人生の歩みでもあり、

伴走の根底には師弟愛が流れていた。
閉店が決まり、残念そうに小野塚さんはその日々を語っていました。
「師匠といつまでもずっと一緒に仕事がしたいです。そう思わせてくれる方なんです」
キラキラしたイメージのケーキ屋さんの裏側に、
本当にそのまんまピュアな人間関係がある事がほっとするようで嬉しかった。
こんな素敵な関係があるんだ、それを小野塚さんの言葉から感じられた。


生地を作る、綺麗に生クリームを塗る、綺麗にカットする、
ケーキ作りのすべてを教えてくれたのが、師匠でした。
「最初の4、5年はずっと悩んでました。スポンジを作るのはある程度できるけど、なんで師匠のようにできないんだろう、と。。。」

師匠は優しい人ではなかった、むしろ怖い人。
だけど師匠について行こうと修行に打ち込んでいった。


小野塚さんがサンレモに入ってから、
仕事にも慣れ自信を持てるようになった7年くらい経ったある時のことでした。
仕事中に突然師匠が小野塚さんに話しかけたのだという。
「自分で好きなもの作ってみろ」
なんの前振りもなく言われ、小野塚さんは凄くびっくりしたと言います。
でも、
その一言ですべて察したそうです。


そう言われ、自分がいいと思ったケーキを最初から最後まで自分一人で作ってみた。
それが、コーヒームースの中にバニラクリームを入れたケーキ。
出来上がりを見た師匠は頷き、お店に出すと決める。
小野塚さんが自分で作ったケーキが、
初めてサンレモのショーケースに並んだ瞬間です。
サンレモ時代を振り返って、一番嬉しかった事はなんですか?
と聞いた時に、小野塚さんが話してくれた思い出。

長い沈黙の後に、噛みしめるように話してくれた思い出。
並べたケーキを、お客さんの側から眺めて見た。
「それを見た瞬間が一番嬉しかった」

川越style
そこから師匠と小野塚さんは本当のパートナーになり、サンレモを支えてきた。
小野塚さんが加わってから18年。
二人で一緒に考えケーキを作ってきたパティスリーサンレモは2013年6月に区切りを付けました。
2013年7月からルアンジュとなり、小野塚さんは自分で自分のケーキを作るようになった。

繊細で、可愛らしくて、人柄がそのまま形になったようなケーキたち。
そのケーキにはサンレモの18年とルアンジュの3年の20年の情熱が込められていて、
南大塚の子どもたち、いや、今は川越のと言った方がいいと思いますが、

ルアンジュのケーキで大きくなって、このケーキでたくさんの思い出を作っていくことでしょう。
そして今、ルアンジュには若い弟子がいて小野塚さんと伴走している。
地域のケーキの恵みは、そうして受け継がれています。


新しくなったお店には、今まで来なかったようなお客さんも多くやって来るそうです。

一人で来られるような女性も増えた。

川越style


川越style

それはおそらく、通りからショーケースのケーキを見て、思わず惹かれて入って来るのでしょう。

その変化がなにより新しくなったお店の変化を表しているよう。


ルアンジュとなって3年という時間で、

お店は小野塚さん自身の個性で彩られ、小野塚さん独自の発信を始めている。

誕生日ケーキなどのお祝いケーキの楽しさも好評で、

昨年のクリスマスでは、地域の新しい家族の予約が殺到し超多忙を極めていた。


店内で販売コーナーを設けている川越の野々山養蜂園は、

小野塚さんがこの蜂蜜に惚れ込んで始めたもの。

(「野々山養蜂園」川越の絶品蜂蜜の現場へ

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12065261924.html

「季節によって蜂蜜の味がこんなにも違うなんて・・・

季節ごとの蜂蜜に合わせてケーキを考えるのが楽しいです」と小野塚さんは話します。


ルアンジュとしてイベントに出店することにも積極的で、

川越織物市場のアートクラフト手作り市、食市ではお馴染みとなっている。

昨年は野々山養蜂園さんと隣同士の出店という形になっていました。

(「アートクラフト手づくり市in織物市場2015」11月14日15日旧川越織物市場

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12096482650.html


川越Farmer'sMarketでも大事な出店者で、毎回協力してくれています。

2016年1月31日ウェスタ川越の小江戸農産物と食のまつりにも、

「ナンツカ」からたくさんの人をウェスタに呼んでくれました。


(②「川越Farmer'sMarket 」2015年7月12日蓮馨寺

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12050268991.html



(2016年1月小江戸農産物と食のまつりに向けて)


お店で使う食材にこだわるルアンジュは、地域の農産物を使うことにも意欲的で、

河越抹茶の茶摘み体験に行き、

ルアンジュと同じく川越の大東地区にある川目巨峰園の巨峰でケーキを作ったりしていた。



(「河越抹茶の茶摘み体験」河越抹茶の産地を訪ねる

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12036393456.html



(「ソコノワ」×「川越Farmer'sMarket」川目巨峰園、野々山養蜂園出店

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12064836635.html


2015年12月13日の川越Farmer'sMarketでは、

お店の方で出店農家のイチゴとさつま芋を使用して、
・川越いちご園すじのさんのイチゴを使った、イチゴのタルト
・川越なるかわ農園さんのさつま芋を使ったスイートポテトのタルト
というスペシャルスイーツを提供しました。
イチゴのタルトは通常よりもさらに大きいサイズで作るという、この日だけの限定品。



(「川越いちご園すじの」×「ルアンジュ」)


そしてルアンジュのショコラノワ作り、

ここからの息が詰まるような繊細な時間が美しかった。。。

ルアンジュのルアンジュたるゆえん。

この繊細な仕事があるから今の人気があるのだと実感する。

一切れのケーキのために、

一つ一つの工程に20年の技術と情熱を込める。

一瞬一瞬を留めて置きたい駆られながら、

ショコラノワという名の宝石が、出来上がりました。



















小野塚さんのショコラノワ作りの1時間30分、ここに終演しました。

出来上がったショコラノワは、すぐに表のショーケースへ運ばれて行きました。


☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*


厨房から出て、いつも見る場所から眺めている。



生地に、生地のサンドに、ハートに、ハートの中に、

ふんだんに生チョコを使用したショコラノワ。

ショーケース越しに見るケーキは、いつ見てもやっぱりキラキラしていて、宝石のよう。


こちらに戻ってショコラノワをこうして眺めていたら、

なんだか今見てきた制作過程の光景が、夢の中の出来事のようにも思えてきて。

いや、でも、我に返る。

綺麗なケーキが並ぶお店の裏側にあったのは、

確かに、コツコツと地道な作業が続く光景があって、

ひたすら丁寧な仕事があって、お店の裏側こそ美しかった。

ケーキは美しい、

そしてケーキを作る姿は溜め息が出るほど美しい。

小野塚さんも言います。

「自分も、先輩方の作る様子を見るのが凄く楽しかったんです」と。


「ふぅ・・・」

ショコラノワ作りのエンディングで思わず出た溜め息は、

完成まで見届けた達成感よりも、

もっと観ていたい、まだ完成しないで、寂しさの方が強かった。。。

均等にカットしていくメロディーを、

綺麗にハートを作るメロディーを、

生チョコを流し込むメロディーを、もっと。

しかし。

1時間30分の素敵な音楽だったからこそ名残惜しさがあったけれど、

こうして日常に戻って、ショーケースに並んでいるケーキを見ていると、

「これがいいんだ」。

ケーキはショーケースに並べられてこそ。

並べられることで、

誰かの目にとまり、誰かの口に運ばれ、きっと心を満たしてくれるに違いない。

「これがいいんだ」と。


ようやく最後に、深く安堵をしました。

明日もまた、壁の向こうでは

素敵な音楽が奏でられているでしょう。


宝石は、最初から宝石なのではなく、

人の手が作り上げるもの。

洗練された職人の手があってこそ、ここにあるのだ。

小野塚さんのケーキは手作りで大切に作られている。


「Patissrie L'ange(パティスリー ルアンジュ」

川越市南台3-13-1

9:45~20:00

049-293-2820

木休



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そこはお菓子のワンダーランド。

駄菓子に飴に煎餅に和菓子に・・・右を見ても左を見ても目が引かれて吸い寄せられているうちに、

いつの間にか童心に返って足取りが軽やかになっている。

川越の菓子屋横丁は、今なお菓子屋さんが軒を連ね、懐かしさと楽しさに溢れています。

その横丁に、新しい風が入って、さらに魅力的な横丁になっていこうとしている。

和の雰囲気が充満している横丁に、新しくできたのが、洋菓子のお店。

2016年2月、横丁の一角に、「焼き菓子komugi」さんがオープンしました。


お店があるのは、菓子屋横丁の入口。

案内看板で見ると、ちょうど「現在地」となっているのがその場所。







営業は今のところ不定期ですが、週末にはオープンしてお菓子を提供していきます。

2月は2月20日(土)と28日(日)にオープン。

その後の営業日などは、komugiさんのInstagramで確認してください。

「焼き菓子komugi Instagram」

https://www.instagram.com/enkomugi/


ウッドデッキから入口のドアを開くと、木の温もりいっぱいの空間。

入ってくるお客さんから「わあ、いい香り!」と声が上がります。

ショーケースに並んでいるお菓子は、スコーンを中心とした焼き菓子。

ここはお店であり、奥には厨房があって、

ここでお菓子は作られ、焼き立てを店頭に並べています。













オープンしたばかりのお店ですが、

オープン日に地元川越の人が数多く詰めかけていて、
ついにお店を構えたんだね、お店オープンおめでとうございます、など待望の声がたくさん寄せられ、

こんなにも祝福されるオープンの光景は、

komugiさんが川越で活動し、口コミでファンを増やしてきた経緯があるからこそ。


日によって変わるお菓子は、スコーンは、

ストロベリースコーン、有機ネーブルオレンジのスコーン、

有機アールグレイ、コーヒーシナモンナッツ、有機レモン&ココナッツスコーン、

コーヒー&有機チョコドロップスコーン、

有機カカオニブとチョコドロップのアーモンドスコーン、

冬季限定シュトーレンスコーン、有機カレンズとナッツ、

マフィンは、

有機バナナとクリームチーズ、オーガニックラムフルーツ&ナッツ、

有機バナナとシナモンベリー、

グラノーラは、

有機ホワイトチョコレートとバナナ、有機ほうれん草とバナナ、と

その時の素材で変わっていきます。


komugiの焼き菓子は、一つ一つ材料を集めるところから時間をかける。

素材にこだわり、北海道産小麦、乳製品も北海道産。

新潟県の平飼いの卵、砂糖はきび糖やオーガニックのグラニュー糖、

オーガニックの黒砂糖、ココナッツシュガーなどをお菓子によって使い分けています。

フルーツやナッツもなるべくオーガニックのものを使用して、

小さい子どもにも安心して食べられることを心がけています。

素材を集めたら機械を使わずに手で丁寧に仕込み、焼き上げていく。


komugiさんは季節のフルーツをお菓子に取り入れることにも積極的で、

今の時季なら、いちご。

いちごには川越の川越いちご園すじのさんのいちごも使用したりしています。

komugiさんには、komugiのお菓子全体のファンに、

このお菓子が好き、と一個一個のお菓子にファンがいて、

いちごの焼き菓子は特に反響が大きいそう。



(川越いちご園すじのさん)
これからブラッドオレンジのお菓子が登場し、春になれば柑橘類、

暑くなってくればパイナップル、パッションフルーツ、

秋になればさつま芋を使ったスイートポテトスコーンなど、季節によって変わっていきます。

他にも、栗にも挑戦してみたい、と話すkomugiさん、

定番の有機バナナなどもあり、一年を通して季節の農産物を楽しめる。

時に野菜を使うこともあって、

レモンとニンジンを合わせるなど、その組み合わせのセンスも抜群。

そして、komugiの焼き菓子の個性といえば、いろんなスパイスを使い分けていること。

お菓子により、シナモン、クローブ、ナツメグ、ジンジャー、カルダモンを使用しています。

今までの川越の焼き菓子では見られなかったような、高感度なお菓子たち。

焼き菓子komugiは、新しいお店だけど、もう前からあるような雰囲気で。

オープンの時からすでに菓子屋横丁の雰囲気にしっくりしているのは、

店内の木の空間もありますが、なにより、

そのお菓子の素朴でシンプルな佇まいが、

菓子屋横丁のお菓子たちとも始めから仲良く、

隣に居合わせている雰囲気はまるで昔からの知り合いのよう。

昔からの古いものを遺すだけでなく、

いい形で新しい風が入ってきた、菓子屋横丁がさらに活気付いていきそうです。


スコーン、マフィンに加え、グラノーラも人気です。


komugiの遠藤さんが、お菓子作りを始めたのが中学生の頃。

始めはクッキーなどを作り、以来ずっとお菓子作りを続けていました。

本腰を入れて「本気でお菓子作りをやろう」と思うようになったのが二十歳くらいの時。

当時はお菓子を焼いては周りの知人に贈ることを繰り返していて、

その時から名乗っていた名前が、「焼き菓子komugi」。

カフェブームも焼き菓子ブームもやって来る前、

周りに焼き菓子のお店もほとんどない時期でしたが、

「焼き菓子がずっと好きだったんですよね」。


お菓子を焼いて贈り、焼いて贈り、

そのうちに、

「お金を払ってでも買いたい」と言ってくれる人がぽつぽつと現れるようになっていった。

実は今作っているお菓子の中にも、当時から改良を重ね、作り続けているものがあるという。

komugiにとって不動であり、普遍なお菓子。


本気でお菓子を作ると誓ってから月日が経ち、

komugiさんの焼き菓子が世の多くの人の目に触れるようになったのが、

2013年秋、komugiさんが好きだった下北沢のお店に焼き菓子を置いてもらうようになってから。

そのお店に週一回は卸していて、じわじわと口コミで広がり、固定ファンがつくほどまでになっていった。

他にも都内の百貨店の催事にも焼き菓子を出品する話しが舞いこんできたり、

周りの世界が徐々に変わっていきました。

というkomugiさんはこれまで、店舗を構えず、都内中心に活動してきましたが、

komugiさんが川越と深く繋がったのは、

現在の焼き菓子komugiから歩いてすぐの所にある、Mimi DINERの川崎さんとの縁から。

以前から知り合いで、川越で活動するのを後押ししてくれた友人です。

(「MIMI DINER」一番街のホッとするご飯屋さんへ

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12046468987.html

そして、

川越の地で初めてのイベントに出店した場所が、ソコノワさん。

南通町にある、うらかわカルチャー発信地であるソコノワの庭で、

焼き菓子を販売したのが川越デビューとなりました。

2014年11月にソコノワ3周年記念として開催されていたのが、輪市。

ソコノワゆかりの出店者が3日間続けて庭に出店するという企画でした。

(「ソコノワ3周年イベント 輪市」

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11957078008.html

輪市初日に庭に出店していたのがkomugiさん。
その焼き菓子には、朝からお客さんがひっきりなしに訪れ、

遠方からもこれを目当てにして来た人がいました。

この時もスコーンは特に人気。



焼き立てを提供したい、と朝まで焼いて用意していました。

お菓子は「FUYU NO OKASHI」をテーマに、

ビターチョコレートやダークココア、バニラシュガーなど、冬を感じられるお菓子を。
オリジナルスコーンは、

メープルグラノーラ&ナッツのスコーンやコーヒー&ナッツシナモンのスコーンなど7種類。

珍しいシュトーレンのスコーンは、

オーガニックのドライブインフルーツをラム酒に漬け込み、

丁寧に下味を付けるところから時間かけて準備しています。
バター不使用マフィンは3種類、
オーガニックグラノーラも3種類、
他にもシフォンケーキやガトーショコラなどがありました。


komugiさんが初めてこの庭に出店したのが、2014年5月のことでした。
もともとソコノワのお客さんとして来て、
お菓子を作って都内のお店に卸しているという話しから、ここに出店しないか誘われたのだそう。

「オーガニックで、お子さんでも安心して食べられることを大事にしているので、

ソコノワの雰囲気とはぴったりだと思いました」

と真摯な眼差しで話していたのが印象的。


その後、2015年3月、一番街のMimiDINERさん、はるりkinumoさん、サニーサイドテラスさんによる

合同企画『みっつの春を買いに行こう』やセサミキッチンさんのイベントにも出店。

そのお菓子の優しさ、確かさに惹かれて、

記念すべき第一回を迎える川越Farmer’s Marketの出店をお願いしたのが、2015年7月12日でした。



あのkomugiさんの焼き菓子が蓮馨寺にやって来る、その展開に胸踊ったのを憶えています。

スコーンを中心に出品し、

川越Farmer’s Marketのために、なんと新作を多数考え投入してくれた。

・定番スコーンを5種くらいに+新作2種
・グラノーラは定番2種に+新作2種
・バター不使用マフィンは定番3種に+新作1種

komugiさんが凄いのは、イベントのたびに新作をいくつも考え発表していることで、

その時季のそのタイミングでしか味わえないお菓子があって、

「次はどんな新作が出るのだろう?」とファンの間では毎回密かな楽しみになっています。

どんなお菓子があったのかというと・・・

有機アールグレイのスコーン、有機バナナとクリームチーズのバター不使用マフィン、

有機バナナと有機プルーンのスコーン、

有機ほうれん草とバナナのグリーングラノーラ、

パイナップルとココナッツチップのスコーンなど。

イベントが始まってみたら、komugiさんのブースには人が殺到。。。

それと一緒に川越の農産物を購入するという光景が見られて、

komugiさんに出店してもらってよかったと思いました。

(②「川越Farmer'sMarket 」2015年7月12日蓮馨寺

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12050268991.html


2015年12月13日の川越Farmer’s Marketにも出店。

(前編「川越Farmer’s Market」12月13日(日)開催 蓮馨寺

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12107286406.html


そして、2016年1月31日の小江戸川越農産物と食のまつりでは、

かつてないほどの量のお菓子を用意し、たくさんの人の手に渡っていきました。


(前編 第一回「小江戸川越農産物と食のまつり」2016年1月31日ウェスタ川越

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12124147126.html


イベントに出店するごとにファンを増やし続けてきた焼き菓子komugiさんです。

ついにお店をオープンし、

この横丁に根を下ろして、ここから焼き菓子を発信していくことになりました。

komugiさんは、定番に加えて新作もこれから順次投入していきたいと意欲を話します。


川越の注目を集める観光地、菓子屋横丁ですが、

焼き菓子komugiさんは地元に人に親しまれ、愛されていくような予感がする。
これまでの横丁の、飴を作る音や甘い香りにプラスして、

焼き菓子の甘い香りも混ざって、さらに楽しい横丁になっていきそうです。

「焼き菓子komugi」

川越市元町2丁目11-8

12:00~18:00

「焼き菓子komugi Instagram」

https://www.instagram.com/enkomugi/







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たくさんの種類のお菓子が並んでいる中から、フルーツケーキに目が止まった。

その優しい佇まい、その四角のお菓子を見ていたら、

そうだ、この建物自体が四角くてフルーツケーキのようだと思い浮かべた。

フルーツケーキの可愛らしい建物に、優しいフルーツケーキが並ぶお店。

 

お菓子ってなんだろう??

 

堅苦しい意味はなく、このお店にいると、なんとなくそんな事を考えてしまうんです。

「お菓子ってなんだろう・・・??」

お店に居てお菓子たちと視線を合わせ、食べて、

少しだけ分かった気がしました。

 

お菓子はお米やパンのように、

 

生活必需品ではないかもしれない。

でも嗜好品だからこそ、日常からフッと離れて一口サクリと食べる事は、

食べている時間と、

食べている「自分」を

より大切に思えるんじゃないか、って。

 

自分を大事に。

 

 

そして、美味しいお菓子は人に上げたくなる、

 

この美味しい時間を共有したくなる、

「人」を大事に思えるようになるんじゃないか、って。

 

人を大事に。

 

 

そんなことを考えていて、自然と思い浮かんだのが、

 

「自分を大事に。人を大事に」という言葉だったんです。

この言葉が、このお店のお菓子に本当にぴったりだなと思いました。

全部、やき菓子野里さんのお菓子から貰った言葉です。

お菓子の本当に触れられた気がしました。

 

自分を大事に人を大事に。

 

 

☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*

 


川越で貴重な焼き菓子専門店、「やき菓子野里(ノリ)」さんがあるのは、

川越の八幡通り、丸広百貨店と川越八幡宮の間くらいにあります。

 



 

 

 



 

 



扉を開くと甘い香りが漂う店内。

マフィンにタルト、フルーツケーキ、シフォンケーキ、

クッキー、パウンドケーキ、ビスケット、ガトーショコラ、

フィナンシェ、マドレーヌ、プリン、チョコレートケーキ、レアチーズケーキなどのお菓子があり、

週替わりで、あるいは季節によって顔ぶれが変わっていきます。

小さなお店だけど、その焼き菓子の種類の豊富さは、わあ!と思わず笑顔になります。

一口食べたら、優しい食感に口の中に広がる優しい味。

この味がずっと続けばいいのにと思う幸せの味。

一つ一つが丁寧に、大切に作られたお菓子たちは、

ここに在る佇まいを見ているだけで、ワクワクしてくる。

 

野里の焼き菓子たちは、全てのお菓子を毎日朝からここで焼いて作り立てを並べています。

 

作っているのは一人、これだけの種類を豊富に揃えるというのは、

誰の目からも明らかに大変な事。

作る工程は生地を扱うという点ではパンに似ているけれど、

パンのように一つの生地からいろんなパンを作れるわけではなく、

マフィンやシフォンケーキなど、違う工程で作られるお菓子はそれだけの手間と時間が必要になります。

そうだとしても、苦労を自ら背負おうとするのはやはり、

たくさんの種類を用意して「選ぶ楽しさを提供したい」から。

 

野里に通う人は、女性が多いのはもちろんのこと、男性もファンが多いのも以前から変わらず、

 

確かにここのお店なら入りやすい。

野里といえば、特に常連が多いお店として知られ、

2009年9月のオープン以来、ずっと通い続けている人も数え切れない。

だから週替わりで変化する楽しみを用意しようとしています。

それに年代も幅広く、小さいお子さん連れから、

仕事帰りに「今日一日の自分へのご褒美」にといくつか買って帰ったり、

年配の方が優しい甘さに惹かれて、野里のお菓子に手を伸ばす。

店主である野里の田中自身も小さな子がいるので、

安心な食べ物には人一倍敏感です。

自分の子どもに食べさせるのと同じ気持ちで「安心、安全なものを食べてもらいたい」。

 

ファンは毎週のように通い、

 

ずっと決まったお菓子を買い続ける人もいれば、

毎回違うものを買う人もいる。

12000円で一杯になる野里のスタンプカード、

これを何枚も貯めた人も多数いるなど、ファンのファン度のエピソードには事欠きません。

そしてそういうお客さんを、小さなお店で近い距離で接するからこそ野里も把握していて、

お客さんが扉を開けて入ってこようかという時から、

「あのお菓子をお買い求めになるかな」と、顔をお菓子を覚えている。

美味しいと言ってもらえるのがなにより嬉しいです」と、日々焼き菓子を作り続けています。

そして、野里で多いのが「ギフト用に」。

クリスマスやバレンタイン、ホワイトデー、入学式、誕生日、

その他お祝い事があればお店で用意しているボックスに、

選んだお菓子と共に思いを込めて、贈ることができる。

 

もう今更という感はありますが、当然のように野里は素材にもこだわっていて、

 

北海道産小麦100%、埼玉県産卵、

さとうきびをそのまま煮詰めたきび砂糖、

バターはクリームを乳酸発酵させて作る発酵バターを使用。

そして以前記事にしてから3年経ち、

今の野里はより質の高い素材を使っているのだと言い、

製法にしても粉の配合からクリームの作り方、細かいブラッシュアップがあり、

以前より確実にレベルアップしている。

そこに季節のフルーツなどを取り入れて、季節によって様々なお菓子を作っている。

そう、野里のお菓子の楽しみでもあるのが、

旬の食材を採り入れてお菓子に活かしている事でしょう。

「まず旬の食材が出てきて、それを見てから『どうお菓子に使おうか』考えます。

食材ありきなので、料理の発想に近いかもしれません」
そう考えるのは、やはり以前の料理経験も影響しているのかもしれません。

 

食材が出回ってからお菓子を発想するので、

 

例えばお店でよく見られるような「8月限定のお菓子」という月替わりを謳うことはできず、

旬の食材が手に入る時が、新しいお菓子ができる時。

特にタルトは、旬のフルーツが手に入ってこそなので、

その時一番美味しいものを一番美味しくお菓子に仕立てて提供しています。

特に野里で使うフルーツに関しては、

(こだわるお店では見られませんが)ケーキ屋さんでよくあるような缶詰ではなく、

生のフルーツを使用。

生を使うことで必然的に賞味期限は短くなりますが、(そしてお店としてのロスも心配になりますが)

生のフレッシュ感、美味しさは何ものにも変え難い。

それがお菓子というか、食べ物の本当のはず、

野里は当然のようにこの道を選んでいます。

 

季節を敏感に採り入れる野里だから、その焼き菓子の上には季節が載っているとも言える。

 

野里のお菓子から、季節を感じるというのもなんだか楽しい。

今の1月の時季だと、とちおとめのタルトに焼きリンゴのタルト、デュポンのタルトが今らしく並んでいます。

 

 


これから2月に入れば本格的なバレンタインシーズンの到来、

チョコレートを使ったお菓子が店頭に多くお目見えしていきます。

引き続きイチゴに柑橘類は美味しい時季は続き、

冬を越えて暖かくなってくれば、3月、爽やかな桜の登場です。

桜のシフォンケーキ、はちみつと紅茶のパウンドケーキ

キャラメルナッツのタルト、和栗のマフィンなどが並んでいました。

 

 



 

 

 

(3月の野里のお菓子たち)

 

 

春が過ぎれば、イチジクのタルトや杏のタルト

 

ベリーのマフィン、さくらんぼも出てきて、桃のクランブルタルトなどの季節になります。

桃のタルトは、この時季になればあのお菓子、と待ち焦がれている人も多い人気お菓子。

外はサクサク、中には旬の桃が隠れていて、生地と桃の口の中の解け具合がたまらない。

さらに暑くなってくれば杏やレモン、オレンジを使ったお菓子が登場する。
川越style

 

川越style

 

 

川越style

 

 

川越style

 

 

川越style

 

(7月の野里のお菓子たち)

 

夏の暑さが落ち着いて秋になればお菓子が欲しくなる10月へ。

 

和栗のタルト、木の実のタルト、リンゴとさつま芋、かぼちゃのシーズンが始まっていきます。

 

 

 

 

(10月の野里のお菓子たち)

 

 

やき菓子野里の田中さんは川越生まれ川越育ち。

もともと、BAGEL&BAGELで店長として働いていて、

「自分で手作りするものを提供したい」と、

30歳の時に一念発起して調理師専門学校に通い始めた。

卒業後東武ホテルでフランス料理、料理からお菓子までの製造を6年間経験し、

ミオ・カザロで働いていた時期を経て、

2009年、ここ八幡通りに焼き菓子専門店をオープンしました。

ちなみに今お店で出しているタルトやパウンドケーキ、ガトーショコラは、

ホテル時代から作っているもの。その時のレシピをアレンジしたりして作っている。

 

野里は川越のイベントに出店する機会も多く、新たなファンを日々増やしています。

 

特に2015年11月、川越で満を持しての第一回開催が実現した「小江戸川越お菓子マルシェ」は、

野里さんがずっと抱いていた思いが後押しになったことは間違いありません。

「川越はパンのイベント『川越パンマルシェ』は盛り上がっているけれど、お菓子のイベントがない。

パンマルシェのようなお菓子のイベントが川越にあったらいいのに」

川越の和菓子店、洋菓子店は少なからず同じ気持ちを抱いていて、

一つ動き出すとあっという間に一つにまとまり、川越でお菓子店が一堂に集まるイベントが誕生しました。

 

 

 

 

(第一回「小江戸川越お菓子マルシェ」2015年11月3日(祝)蓮馨寺で開催

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12080821308.html

 

旧川越織物市場でのアートクラフト手づくり市の野里出店は、もうお馴染みになっている。

 

手づくり市主催者が野里さんの大ファンなので、これかもきっと出店招待されていくと思います。

 

 

 

 

「アートクラフト手づくり市in織物市場2015」11月14日15日旧川越織物市場

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12096482650.html

 

川越最大の雑貨イベント、「川越ハンドメイドの雑貨市」では、

 

川越のお店を巡るスタンプラリーを開催していますが、

これまでの回ほとんどで野里は協力店として参加しています。

その時は作家さんによる雑貨の出店が店先に出て、普段の風景とはがらりと変わります。

これも主催者であるしろつめ雑貨店さんが野里のお菓子が好きで、

雑貨市のスタンプラリーを回る来場者に、野里のお菓子を知ってもらいたいと願っているから。

 

 

 

 

(「川越ハンドメイドの雑貨市Vol.4」2015年9月19日、20日初の二日間開催

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12076427529.html

 

以前は、南大塚の栗原造園で行われている5月のオープンガーデンに出店したこともありました。

 

 

 

(栗原造園 春のオープンガーデン2014♪庭とお店と椅子

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11541056586.html

 

別の場所に出店する機会もありますが、

 

野里さんがこのお店の場所から主体的に発信しているのが、うらかわスタンプラリー。

お店がある八幡通りは、まさにうらかわど真ん中で、

素敵な個人のお店が点在するエリア。

お店同士が集まって、お客さんにお店を巡る「うらかわスタンプラリー」を企画する際には、

野里さんは毎回欠かさず参加していて、うらかわからの楽しさ発信に協力しています。

 

 

(2014年11月「うらかわスタンプラリー当選番号発表」

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11949511765.html

ちなみにうらかわスタンプラリーは、2016年も開催予定となっています。

 

うらかわといえば、2015年12月にオープンした花屋「KONOHA」さんは、野里から歩いてすぐのところにある。

 

野里にやって来たお客さんからKONOHAの場所を訊かれることもあると言い、野里が好きな人はKONOHAも好きだろうし、その反対ももちろんありそう。

(「KONOHA」はながすきすぎる

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12116166208.html

 

野里のお菓子が、週替わり、あるいは季節の旬のフルーツで変わっていくといっても、

 

お店として揺るぎない、変わらない芯があるから変われるという真実がある。

お店に並ぶ定番のバニラのシフォンケーキやレモンケーキ、それにあのフルーツケーキに、

野里のパウンドケーキ、どれもがいつも来る人を迎えてくれるお菓子たちなのです。

 

 

 

 

 


パウンドケーキは、お店のオープンの時からある野里にとって想いのこもったお菓子。

パンに近いので、使う小麦粉には特にこだわっていて、数種類の小麦粉を配合して作っているそう。

試作を何度も重ね、ようやく完成させた一品。レシピは最初の時から変えていない。

上は河越抹茶を練りこんだ一品です。

 

そして、定番のお菓子は、この日も朝から準備に追われていた。

 

お店のオープン前、可愛らしい焼き菓子たちは、

また、手に取ってくれる人がいますようにと、願いを込めて、一つ一つ大事に袋に包装されていきました。

 



 

 


 

自分を大事に。

 

野里のお菓子は優しい甘さで、

口の中に優しさがずっと残ります。

甘すぎず、優しく。

また買いに来るよね!なんて強引な甘さは皆無で、
いつも優しく待っていてくれる。

 

野里で並んでるお菓子を見ていると、自然に

『これを食べている時、自分』

を想像している。

 

お菓子を見て、味より先に時間を想像するって不思議。。。

 

でも、時間を大事にする、

味よりも時間を想像させるのが、

「お菓子の本当」じゃないかなって、野里で思ったんです。

自分を大事に。

 

野里のお菓子は、食べている時間が幸せ。

 

その間は時間がゆっくりになって、

優しさを感じながら、自分を大事にしている時間になる。

お菓子は嗜好品だからこそ、自分に無理をせず、

気持ちに正直なものが欲しい、気持ちが正直になれるものが、欲しい。

それぞれが、自分の時間を大事にするために、お菓子なんでしょうね。

 

野里のお菓子を贈り物として人に贈る。

 

丁寧に作られた、作り立てのお菓子を贈る。

賞味期限がそんなに長くないことが、

「新鮮なものをすぐに食べてもらいたい」と、そこに気持ちを込めることができる。

 

人を大事に。

 

 

自分を大事に。人を大事に。

 

 

ずっと変わらないお菓子のあるべき「本当」がここにあります。

 

 

「やき菓子 野里」

 

川越市新富町2-14-2

11:00~19:30

049-222-3250

火休


 

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