「川越style」

webマガジン川越styleは、「小江戸川越」のお店や人、イベント、行事、風景、文化、川越の熱い動きを伝える情報発信サイトです。過去記事もぜひどうぞ。川越の一大叙事詩、川越を深く伝え尽くす。


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2014年7月にオープンした「CLOVER plus(クローバープラス)」さんのことは、

オープンした直後に取材して記事にしていますが、

あれから2年半という月日の間に、お店の形、方向が少し変わっています。

今読み返すと、現状とかなり違うことが気になるのも事実。。。

お店の記事を作るのはオープンしたタイミングが多いですが、

お店というのは、オープンした時が完成ではなく、それがあくまでスタートラインであり、

そこから日々変化・深化していき、一年経ったらダイナミックに変わっていた、ということがよくありますが、

CLOVER plusの変化は、よりお店の想いがくっきりと鮮明になった形となっていることを知って、改めて紹介したいと思います。

お店があるのは、連雀町にある蓮馨寺の裏通り沿い、

分かりやすい経路だと、本川越駅から北へ向かい蓮馨寺を過ぎ、

仲町交差点を左に折れてセブンイレブンを越えたら、また左に入って行く。

 

 

 

落ち着いた雰囲気が漂う蓮馨寺の裏通り沿いにそっとあるような、CLOVER plusさん。

 


 

 

一体お店がどう変わったのか、という内容は、外に掲示された看板に書かれていることですぐに解ります。

贈り物や縁起物のお店として個性を際立たせているのです。

川越にいろんな個人雑貨店がある中で、こういう切り口のお店というのは類を見ない。
『心に温もりや生きるチカラを与えてくれる「贈り物」…
クローバープラスは縁起物を中心とした贈り物の店です』

街を見回せば、川越にはいろんなところに「ご縁」をテーマにしたものが多くなって、

街としての流れにも沿っている感があります。

なぜ、贈り物・縁起物のお店に変化していったのかというのは・・・

単に、売れそうだからなどという表層的なことではなく、

CLOVER plusの店主篠原さんが行き着くべくして行き着いた形であり、必然的な形でした。

その経緯は後程明らかにします。。。

オープン直後にもその思いを語ってはいましたが、あの時はまだイメージの段階で、ここまでになるとは思いもしなかった。

今の形が篠原さんにとっての本当のCLOVER plusだと思うので、以前の記事は削除してこちらの記事を残します。

贈り物、縁起物のお店であり、そしてもう一つの個性、キッチン付貸しスペースの機能は、もちろん今でも、今後も、大切に続いていきます。

店内に入ると、篠原さんが「思い描いたものを全部表現した」という空間は、

一つひとつにこだわり、扉に、その取っ手に、棚に床、テーブルに至るまで、温もりある木がふんだんに使われています。

 

 

店内は二つの空間からなっていて、入口入ってすぐの場が、「楽La・てしごと」。

棚には、贈り物・縁起物をテーマにした雑貨がずらりと並ぶ。

現在取り扱っている作家さんは・・・
・atelierPOOKA
http://ameblo.jp/neko-pooka/
・ウシコデザイン
http://ameblo.jp/ushiko-design/
・SHOKO
http://ameblo.jp/cloverplus2014/theme-10096238443.html<br>
・Kemo
http://maki-koya.wixsite.com/kemo<br>
・はーべすと
https://harvest1995.jimdo.com/<br>
・恵雪
https://keisetu.jimdo.com/
・チョークピット
http://chalkpit.biz/
・Kira’s Stone
http://www.tennenseki-kirastone.com/<br>
・千慶
http://www.oshie.jp.net/
・花むすび
http://ameblo.jp/therapy-room-pale-moon/<br>

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 



 

そして店内奥の「楽La・くうかん」と名付けられた空間は、キッチン付きの貸しスペース。

そこは、ギャラリーとして個展・グループ展に、自分が講師となって開く教室・講習に、友人たちとの集まり、打ち合わせに、多目的な使い方ができる場です。

 

 

 

キッチン付きの貸しスペースというのが川越でも珍しく、

調理可の保健所の許可を取った場なので、洋を問わず料理はなんでも提供OK。お酒も提供できます。

楽La・くうかんの利用は例えば・・・

【個展・グループ展】
​■利用時間 11:00~17:00
●展示スペース ◇4.30×2.50=10.75㎡ ◇壁面4.30+移動壁4.31=8.61m
●天井 2.40m
●出入口寸法 高さ2m×幅0.70m
●テーブル寸法 1.80m×0.90m
●椅子のタイプ 通常イス・長イス・丸イス
■基本料金 《スポットライト・冷暖房サービス》
1日 /  6,500円
2日 /12,500円
3日 /19,000円
1w(6日)/24,000円
 ■サービス時間
 ●搬入として1時間(10時~可能)
 搬出は基本、営業時間内に終了(~17時)

【教室・ワークショップ・集まり〜料理作り含む・セミナー・打合せなど】
~ 60種類を超える様々な用途で利用されています ~
​■利用時間 11:00~17:00 [キッチン使用の場合、16時まで]
●広さ 23.18㎡(キッチンスペース含む)
●基本テーブルの寸法 1.80m×0.90m
●椅子のタイプ 通常イス・長イス・丸イス
■基本料金
*ワークショップや講座など、単独主催者さまの負担軽減を考えて《基本料金》を設定しています
それ以外の場合は、別途《追加料金》が発生致しますので、どうぞご了承ください*
​1h /  950円
2h /1,800円
3h /2,550円
4h /3,200円
5h /3,750円
1 日 /4,200円
​■追加料金 [パーティー・集まり・教室(生徒あり)・打合せ・企業イベントなどの場合]
■ドリンク¥300 ■ご用意ナシ¥200 ※小学生以下は100円引(0歳児は無料)
※上記のいずれか、人数分(教室は生徒分)の料金が発生致します    
※ 毎月開催の場合、不要 (キッチン使用のみ、¥100が人数分{教室は生徒分}発生致します)
※ キッチン使用の場合、ドリンクは不可となります
※ ドリンクをご用意の場合は、準備の関係で事前連絡をお願いします
■サービス時間
●準備として15分(パーティー・集まり・打合せ除く)
●仕込として10時~可能(カフェ・料理教室)
3h以上⇒1時間 2h半⇒30分 2h⇒15分

その他の利用、詳細はサイトからどうぞ。
「CLOVER plus」
http://cloverplus2014.wixsite.com/cloverplus
 

既に、単発や不定期だけでなく、様々な人がこの場を拠点にしていて、

定期的に開催されているものとしては、
【書き贈り 次回3/25】
【このんワンマンライブ次回3/25】
【f.k.t.cafe 】
【天然石・宝石の万華鏡WS】
【Merci Cafe 料理教室  次回2/24・25・26】
【パステル教室 毎月第3水】
【終活セミナー 】

などがあります。使い勝手の良さで講師陣に支持されている場。

【直近のイベント日程案内】
*2/18 ≪お料理女子会 * de 貸切≫
*2/19 ≪もち麦料理教室 * de 貸切≫
*2/25 ≪料理教室 * de 貸切≫
*2/26 ≪料理教室 * de 貸切≫
*3/10 ≪万華鏡 * ワークショップ≫
*3/11 ≪ワインパーティー * de 貸切≫
*3/15 ≪パステル和アート教室 *≫
*3/18 ≪料理教室 * de 貸切≫
*3/19 ≪料理教室 * de 貸切≫
*3/20 ≪料理教室 * de 貸切≫
*3/22 ≪万華鏡 * ワークショップ≫
*3/25 ≪このんワンマンライブ♪& 書き贈り≫
*3/30 ≪f.k.t.cafe * vegeと27アレルゲンレス≫
*4/15 ≪ペン字講座 *≫
*4/19 ≪パステル和アート教室 *≫
*4/22 ≪コラボイベント *≫
*5/17 ≪パステル和アート教室 *≫
*6/21 ≪パステル和アート教室 *≫

 

先月は、この貸しスペースで開催された読書会「川越読書旅団(K.R.B)」の模様を伝えたばかりです。

 

(読書会「川越読書旅団(K.R.B) -Kawagoe Reading Brigade-」毎月開催

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12241362039.html
 

そうそう、お店で様々なイベント開催されるだけでなく、

CLOVER plusがCLOVER plusとして他のイベントに出店する時もあって、いろんな展開をしてきたこれまで。「川越ハンドメイドの雑貨市」や「ままここ市」、いろんな場でCLOVER plusを見かけました。


 

(「第5回ベビー&キッズ マルシェ ままここ市」2015年12月5日開催

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12104390125.html

 

CLOVER plusの取り扱い作家の中にいる、「SHOKO」さん。というのは、

何を隠そう、CLOVER plusオーナーの篠原聖子さんのこと。
SHOKOさんは、パステルと色鉛筆のイラストを描く作家として活動していて、自身でお店をオープンさせたのがCLOVER plus。もちろん今でも作品制作は継続しています。

店内には、SHOKOさんコーナーがあり、いろんなものをモチーフに描いている中でも、

SHOKOさんと言えばやはり、ウサギや亀、お地蔵様など縁起物を描くことが多い。

何とも可愛らしいお地蔵様なのです。♪

 

 

 

 

 

自身が縁起物をテーマにして作品を制作することが多く、それをお店全体のテーマに広げたいというのは必然的な流れだったのかも。お店の変化はそういうことだったんです。

 

SHOKOさんの作家としての原点は小さい頃に遡ります。

小学生の頃から絵を描くのが好きで、

当時、時を同じくして、雑誌「詩とメルヘン」との出会いが大きな分岐点だったと振り返ります。

詩とメルヘンは、アンパンマンでお馴染みのやなせたかしさんが立ち上げた雑誌で、

SHOKOさんはその雑記を食い入るように見入り、詩にイラストに、夢中になって読んでいたのだそう。

「絵を描くだけでなく、詩も好きで当時から書いていました」

詩も絵も、そんな昔から触れていた。今の作風に、イラストと文字が入っているのは、そんな原体験が影響しているのでしょうね。

穏やかな気持ちにさせてくれるその作風には、

自身のためだけでなく、人に贈るためにオーダーする人も多くいて、

結婚・出産祝いや誕生日、新築祝いなどの記念日・お祝い事に、

オーダーメイドで絵と言葉を合わせた作品を制作しています。

中でも、SHOKOさんだからこそのオーダーだと思いますが、

その人の「大事な思い出」を絵にして欲しいというオーダーも舞い込んでくる。

どういうことかというと・・・

例えば、お母様の写真を持ち込んだ人は、写真の姿をそのまま写生するのではなく、

「母の元気だった頃、楽しそうにしている姿を描いて欲しい」と要望したりする。

つまり、記憶を絵に現して欲しいと。

一番好きなお母様の姿、あの時の姿、笑顔がまた見たい、

そう願うのは決して特別なことではなく、自然な思い。それをSHOKOさんに託すのだという。
「写真はあるけれど、思い出を絵として残したい方は多いんです」

そのためには、お母様にまつわる話しをじっくりと時間をかけて聞き、

相手の中にある、「あの時の姿」を絵にしていく。
そのようなオーダーを受けて制作しながら、
こういうCLOVER plusという場を作ろうと思ったのはとても挑戦的だと思いました。

そこにはどんなきっかけがあったのでしょう??

この場は初め、自身の制作アトリエにしようと考えていましたが、

いや、それだけでは勿体ない・・・
収まり切れない思いがむくむく湧き上がってくるのを感じた。

大変なことは承知しても、

「人と人を繋ぐ『場』を作りたい」

思いは定まって揺るがなかった。

そう思うようになったのは、特に、介護職に就いていた経験が大きかった、
印象的な場面に出会うことが多かったんです、とSHOKOさんは話します。

以前、自分の特技を活かし、レクリエーションとして

お年寄りにパステルを教えていたことがありました。
それまで絵を描いたことのないような人たちばかり、

初めは慣れず、自分にはできない、と口にする人たちが、

教えるうちにだんだんコツを掴んで楽しそうに自由に描いていくようになった。
その姿を見た時、

「こんなに人に喜んでもらえるなんて。自分が教えることでこんなに楽しそうにしてくれるなんて」と衝撃的な体験だった。
作家活動してきた中でも、味わったことのない感覚でした。
 

絵は人と人を具体的に繋ぐことができる、

その発見を、介護の現場で目の当たりにし、目の前がパッと広がるような感覚になった。
そうして一年間みんなで描き続けた絵、

最後にはそれをまとめてカレンダーを制作したのだそう。
初めは自分にできるのかしら?と話していた人がここまでできるようになった。

やってみれば意外にできるものね、と目を輝かせていた。

 

「絵でもなんでも、やってみればできるもの」

 

CLOVER plusに貸しスペースを作ったのは、いろんな人にさまざまな体験をしてもらいたい、

できるかしら?と迷っていても、やってみれば意外にできるもの、

ギャラリーで展示、教室の講師をしたり、習いに来たり、ぷちカフェ体験、委託販売、体験する場を作りたかった。

SHOKOさんはいつも明るく気さくな人。陽のオーラを発する人柄に、人が集まるのも必然かもしれません。

オープンから2年という時間の中で、大きな変化、というか話題としては、

CLOVER plusのマスコットキャラクターを生み出したことでしょう。

それは、SHOKOさんらしいキャラクターで、天使(Angel)とお地蔵様を掛け合わせた究極の縁起・・・

「Anji(アンジ)」です。!



Anjiは今後、立体展開されて店内に安置される、なんていう案も出てきて、

お店がパワースポット化していくかもしれませんね。

 

蓮馨寺の裏通りは、蓮馨寺に見守られた穏やかな空気が流れていて、

実は裏道散策に楽しいエリアで、「うらかわ」という言葉を、川越駅周辺の裏道にある個性的なお店、という定義を少し広げて捉えてもいいのではないかと思わせる。

蓮馨寺のうらかわなら、脇道を入った先に「カフェ1925」さんなどがあり、

裏通りを北に行けば、「松本醤油店」さん、「cafe蔵」さん、ガラスの「Blue moon」さんがあって、「川越ベーカリー楽楽」さんの方面へと道は続いて行く。

裏通りだけで、川越散策を満喫できてしまいます。

 

CLOVER plusがある場所からは、一番街へアクセスしやすく、

例えば店内貸しスペースを、一番街に観光に来た人が、ここで散策途中の休憩に使うこともできる。

自分たちだけで気兼ねなく場所を使いたいなら、

事前予約で『集まり』という時間貸しを利用すれば、休憩処としても独占して使えます。

家族で観光に来ていろんなお店に入っても、子どもの様子に周りの目がつい気になってしまう、そういう人は多いのではないでしょうか。

気兼ねなく、自分の家感覚で使用でき、ここに荷物を置いて散策に出かけることもできます。

遠方からの友人が川越に来られる、

そんな時に周りに気兼ねなく自宅感覚で使う空間としても良さそう。飲食の持ち込みも大丈夫です。自分仕様のカフェであり、自宅のように寛げる場所。
ここに荷物を置いて、手ぶらで歩いて回れるのが画期的。

 

この季節になると、CLOVER plusさんにも問い合わせが多くなるという毎年恒例の「川越つるし雛展」。市内数か所を会場にして、つるし雛が展示されているイベントは、CLOVER plusも会場の一つになっていて、今年も店内に展示されています。
今年は例年より会場が減りましたが、それでも力作揃いが各会場を彩っています。

 

 

 



2017年「川越つるし雛展」
■仲町観光案内所 “ つるし雛と貝合わせ ” ~ 3/7迄
■川越まつり会館(第2・4水休) “ つるし雛 ” ~ 3/7迄
■旧山崎家別邸(第1・3水休) “ ひな人形 壇飾り ” ~ 3/7迄
■クローバープラス(第1日・火休&3/1)“ つるし雛と 木目込&押絵雛と 御殿まり ” ~ 3/11迄
■小江戸蔵理 “ つるし飾り ” 3/2 ~ 3/8迄

いろんな使い方ができる多目的空間として始まったお店は、
人と人を結ぶ場所として、大きな展開をしてきました。

これからのCLOVER plusは・・・確固となった縁を大切にするお店として、これからも深まっていくでしょう。Anjiの活躍共々も楽しみです。♪

「CLOVER plus (クローバープラス) 」
川越仲町15-5
049-272-7783
mail clover.plus2014@gmail.com
OPEN 11:00-CLOSE 17:00
定休日 ≪火曜日・第1日曜日≫
夏季・冬季・臨時あり

http://cloverplus2014.wixsite.com/cloverplus

 

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一つの箱は、一人の人の世界が詰まっていた。
一つ一つの雑貨の作り込みと、それらが綺麗にディスプレイされ、その人にしか作り得ない世界がそこにありました。
横には、別の人の世界があり、そのまた横には別の人の・・・と、繋がっていく。
一人一人独立しつつも繋がって、全体がまた大きな世界を作っているようでした。
 
2016年11月にオープンしたのが、手作り雑貨のレンタルボックス「olive」さん。
お店があるのは、東武東上線霞ヶ関駅から歩いて5分、

牛角の交差点からかすみ北通りへ、東京国際大学の正門の横にあります。

まさかこの通りに・・・と思いながら歩いていくと、お店自体がまるで一個のハンドメイド作品のような佇まいで、そこに在った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

店内もまた、ハンドメイド感溢れる雰囲気で、手作りならではの温もりが伝わってきます。
oliveは、yochicoさん、ゆうゆさん、tomocoさんの3人の女性が始めたお店で、
みなそれぞれ作家としての一面も併せ持ちます。
yochicoさんとゆうゆさんは、二人で「pecolier+plus+(ペコリエ-プラス)」というユニット名で活動している。
oliveで惹かれたのが、霞ヶ関という地で手作り雑貨のお店が誕生したことと、オーナーが作家さんでもあったこと。
川越には、素敵な個人雑貨店がたくさんありますが、作家さんが立ち上げた雑貨店となると、数えるほどしか例がなく、興味深いです。
レンタルボックスはすでに空きが数えるほどという状況で、人気のほどが窺えます。
いや、その前に、このお店がレンタルボックスのお店だということは、言われないと気付かない人も多いかもしれません。
よく見かけるのは、ボックスが均一にずらりと並んでいるような光景だと思いますが、
ここは真逆で、あえてボックスの数を絞っているのもあって、すっきりしている。
普通に足を踏み入れた人は、雑貨店としてこういうディスプレイなんだなと思うほど、自然さがあります。
oliveで扱う作家さんは、みな一つ一つの作品を手作りで作っています。
細かいところまで妥協せず作り込み、自分が良いと思えるところまで時間と手間を惜しげもなく注ぎ込む。職人、という言葉とは少し違うかもしれませんが、いいものを目指して日々制作する姿は、そう表現したって遜色ないもの。
ゆえに、大量生産ができるものではなく、この前あったものは次に行った時はもうないかもしれない。ここに掲載するものはあくまでこの時あったもので、後日にはないかもしれません。
でも、一期一会も雑貨の楽しみの内に入っているはずで、
良いと思って買った瞬間は、その人にとっての運命の出会い。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
oliveは、単に物を買うという場だけでなく、人が集まるコミュニティのようになっていて、
店内壁際に設置された長いベンチには、日々、いろんな人がやって来て座り、お喋りを楽しんでいる。一時間以上滞在する人もざらにいるという。。。
今後は、店内でワークショップも開催していきたいと話し、コミュニティとしての顔はますます高まっていきそう。
 
 
 
 
 
 
・・・と、作品を見ていると、oliveのテイストが伝わっているはずですが、
もう少し分かりやすく伝えようとするなら、この時、oliveの3人と話していた時に話題に出たお店を挙げればよりテイストが分かってもらえるかも。
それは、一番街の「NORA」さん、NORAさんっていいよね、という話しになった。

(「NORA」一番街、隠れ家のようにある服と雑貨のお店

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11789331325.html 」)

NORAさんに置いている作家さんが、oliveにも納品しているケースもあり、ここでも手に入るものがある。
あるいは、一番街から脇道へ入った先、「KINONO」さんや「Hamano-ya」さんも、oliveの3人は好きなお店だと挙げていました。
(「KIKONO」カゴと帽子、ときどき雑貨。KIKONOの世界は広がっていく
 
 
(「Hamano-ya」ギャラリーと手しごといろいろ
 
oliveの作家さんが作るものというのは、同じものをずっと作っているわけでなく、
もちろん時期を意識してその時々で作るものは変わっていく。
季節による変化もoliveの楽しみで、今なら、もうすぐやって来る春を意識したものが並び始め。
時計を針を少しだけ巻き戻して、12月の時のoliveを振り返れば、
そこには、クリスマスリースや注連縄飾りなどが展示されて、年末年始を迎えるための準備に染まっていた。
 
 
 
 
(クリスマスを目前に控えた時期のolive)
 
oliveには、yochicoさんとゆうゆさんの「pecolier+plus+」による作品や、tomocoさんの作品も展示販売されています。
この3人というのが、3人ともどこか雰囲気が似通っていて、落ち着いているというか、おっとりというか、マイペースというか、作品のテイスト云々の前に、まず3人のテイストが似ているのだ。
個人雑貨店は、オーナー一人が切り盛りするパターンが多いですが、oliveのように3人でというのは珍しい、この3人だったからこそ、うまくいっているのだと思う。
ちなみに、oliveの3人は、みな霞ヶ関在住で、街の移り変わりを間近に見てきました。
女性3人によるお店olive、一体、どのようにしてこの3人は繋がり合ったのでしょう。
それにはまず、pecolier+plus+を紐解きましょうか。
今から10年以上前に遡ります。「plus」が付く前のこと、
ゆうゆさんがpecolierという名で布小物の作品を制作をしていたことから話しは始まります。
「自分が作った布小物に、ワンポイントで刺繍があったらもっと素敵になる」
そう思ったゆうゆさんは、刺繍のyochicoさんに声をかけ、布小物に刺繍を入れてもらうようになる。二人で一つの作品を作り始めた。
ユニット名は、シンプルに、pecolier+plus+に命名。5年ほど前のことでした。
二人揃ってお店で制作することもあり、ここが制作工房でもあります。
 
 
 
(二人の合作によるpecolier+plus+の作品)
 
tomocoさんとも出会い、3人で自分たちのお店を作ろうと、話しは少しずつ少しずつ前に進んでいったのでした。
(tomocoさんの羊毛フェルト作品)
いや、まだお店オープンまでには行き着かない、その前に、
pecolier+plus+として川越のイベントに出店していたこともあり、
出店していました、と話しを聞き、そのイベントタイトルを耳にした時に、!?と思った。
確か、その時のイベントの様子は記事にしていた。。。ということは、二人の出店は目にしているはず。あの場所に出店していたんですよ、と聞いた時に、、、記憶の引き出しを開いて、ああ!あそこにいたんですか!と思い至った光景がありました。
そういえば、確かに、布小物のブースがあったことを憶えています。
あのイベントの、あの場所に出店していた出店者が、のちのちに川越でお店を構えるまでになるなんて、こういう劇的なことに時折遭遇するから川越って面白い。
そのイベントというのが・・・

2015年4月29日(水祝)に開催された「川越ハンドメイドの雑貨市」。この時で3回目の開催でした。小江戸蔵里を主会場に、数多くのハンドメイド作家による作品が集結し、賑わったイベント。

雑貨市の定番となっているのがスタンプラリー、

当時全15ヵ所でスタンプを集めるか、9ヵ所のスタンプを集めて協力店で買い物するかすると、蔵里の受付でプレゼントと交換できるというお楽しみ企画がありました。

スタンプラリー協力店は、川越の人気店ばかり。

協力店の一つ、仲原町にある花屋「fiore-Nest」に出店していたのが、pecolier+plus+でした。

 

(「川越ハンドメイドの雑貨市Vol.3 雑貨ノ花サク」2015年4月29日開催

Nestには2ブース出展、pecolier+plus+布小物、iiceraハンドメイド雑貨。

(イベント出店時には、上の自作人形を名札代わりに付けていた二人)

雑貨市の時は毎回のようにNestさんに出店し、当時取材に来ていたJ:COMの「ちょっ蔵お出かけ!まちかど情報局」のみかねぇと八っちゃんのインタビューに答えたこともあり、
「自分たちのお店を構えることが目標です」と答えていた。
と答えていた時には、少しずつお店を開くための準備を進めていて、
例えば店内の木を塗る、木を打ち付ける、カウンターを取り付けるなど自分たちの手で行い、ハンドメイドでこつこつとお店を作っていたのでした。
ナチュラルで、木の温もりが感じられるお店にしよう、と。
本当の意味で、お店自体が3人の巨大な作品と言える。
準備期間としてはかなりの時間をかけていたことになり、満を持しての今年のオープンだったのです。
 
olive店内の掲示板には、霞ヶ関の動きを伝える「かすみがせき元気かい?!」通信が貼られています。
その情報紙にまつわる人物がいたから、oliveに繋がった経緯があります。
通信を執筆しているのは、霞ヶ関といえばの人、ノブさんです。やっぱりここでもノブさん登場。
ノブさんから、霞ヶ関に新しく出来た期待の雑貨店としてoliveを紹介されたのがそもそも知ったきっかけなのでした。
(「たまりば 博多屋」に集結する霞ケ関人たち)
ノブさんから聞いて来ました、とoliveにやって来る人もいるそうで、いろんな人に霞ヶ関の魅力を伝え、霞ヶ関に人の流れを作っている存在。
驚くのが、よくよく話しをしてみると、oliveのyochicoさんとノブさんは同じ霞ヶ関東中だということが判明したりして、不思議な縁を感じた。
・・・というか、地元愛が半端ない霞ヶ関では、地元に留まる、帰ってくる人がたくさんいるので、どこかで誰かと繋がってしまうのもある。。。
 
oliveは、いい意味で霞ヶ関的ではない雰囲気があって、
もっと俯瞰して捉えると、かすみ商店街、角栄商店街合わせ、霞ヶ関という街が大きく変わろうとしている流れの中にあるのだと思う。
少し前までは、霞ヶ関にこのような雑貨店が出来るなんて誰も想像できなかったし、
霞ヶ関に、まるで合わせたかのように同時期に新しいお店が続々と起こって、街の風景を変えている。通りにはお店巡りの楽しさが生まれ始めています。
かすみ商店街にあるのが、霞ヶ関人が集うカフェ、「Le cottage (ル・コタージュ)」さんがあり、
 
(Le cottage)
oliveさんより手前、「たまりば 博多屋」さんのことは今年初めに記事にしたばかり。
 
 
(「たまりば 博多屋」もつ鍋が人気の博多料理店 人が人を呼ぶたまりば 川越の霞ケ関
霞ヶ関の動きは、今年の川越の10大ニュースの一つに入るかもしれない、と思っているのですが、さらに・・・角栄商店街にも面白いお店ができ、これからじっくりと取材することになります、今年は霞ヶ関の話題が俄然高まってきています。
また、東京国際大学の正門向かって左手にolive、そして右手にあるのが川越パンマルシェや、
2016年12月4日のウェスタ川越で開催された「川越の『おいしい』そろいました
川越Farmer’s Marketからひろがる
川越産農産物とそれを使った食べ物・飲み物、雑貨、音楽など」に出店した「bakelike0044」さんがある。人気パン屋にカフェに雑貨店、本格的博多料理店までできて、全てこの通り沿いにあるという奇跡、お店を巡る楽しみが出てきた通りです。

 

(「bakelike(ベッカライ)0044」霞ヶ関で愛されるパン屋さん

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11534404579.html

一つの新しいお店が出来て、通りの雰囲気が変わるのはよくあること。
今となっては日常風景でも、振り返れば、あのお店があそこに出来てから通りが変わった、なんていう話しは、川越ではいろんな例が見られます。
考えてみてください・・・Hamano-yaさんがある寺町通りは、一番街に平行している細道で、
一番街からほど近いけれど、一昔前までは、地元の人以外で通る人はほとんど見れれず、
まして観光客の姿なんてまったく見られるものでなかった。
それがどうでしょう、細道にぽつぽつ新しい個人店が出来ていき、
すると、あえて細道を選んで散策する人が現れ、通りの雰囲気ががらりと変わっていきました。
今、寺町通りというのは川越らしさを感じられる穴場的知る人ぞ知る人気の通り。
きっかけを作ったのは、新しい個人店。
川越中心部の活気だけでなく、周辺地域でも同じことが起こっているのが、今。
小さな個人店が確実に街を変えていく、それがまた、川越らしい。
 
あちこちシャッターが閉まった状態から、ぽつぽつと新しいお店が出来始め、
再びシャッターが開いていく様子は、
oliveのボックスが、オープンから時間をかけて少しずつ埋まっていったこととなんとなくだぶる。
oliveのボックスはほぼ埋まっています、同じように霞ヶ関の商店街も、お店で埋まらないとは限らない。
oliveの棚を見ていたら、なんとなくだけれど、希望が持てる気がした。
 
 
 
 
 
 
oliveは、きっと、一人ではここまで来れなかったかもしれない、
誰か一人でも欠けたらだめで、
3人だったからこそ、今こうしてお店を開くまで漕ぎつけ、続いているのだと思う。
マイペースに、時間をかけて、
これまでの道のりと同じように、きっとこの先もゆっくりと歩んでいくでしょう。
ここにお店が在り続ければ、間違いなく街は変わる。
霞ヶ関に、新たな灯りが灯り始める。
 
「olive」
川越市的場北1-15-6
11:00~18:00
定休日:日・火・木・祝日
 
 
 
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本川越駅からクレアモールを北へ、
県道を越えて進むと、通りの両端に大正レトロな建物が立ち並ぶ、大正浪漫夢通りへと足を踏み入れる。
建物を臨みながら歩いて行くと、いつしか気持ちは大正時代へタイムスリップ。
うん?一軒の古民家に惹きつけられる。。。

戸に印象的なステンドグラスが嵌め込まれたお店が目にはいります。
道往く人が見つけると思わず声を上げるステングラス、
ガラガラと戸を引くと、中には想像もしていなかった空間が・・・!
大正レトロな雰囲気を醸しつつ、帽子や雑貨などがずらりと並んたお店。
大正浪漫夢通りにぴったりな雰囲気は、新しいお店ではあるものの、
いや、ずっと前からこの通りでお店を構えているような感覚も覚える。
しかし、よくよく掘り下げていくと、ああ!この通りにこんなにしっくりくるのは、そういう理由があったためだったのか、というストーリーが隠されている。。。
大正浪漫夢通りストーリーを体現しているようなお店、
2016年12月、大正浪漫夢通りに新しく出来たお店が、「マドモアゼル ルゥルゥ」さんです。

 

お店の場所は大正浪漫夢通り。
ちょうど、『プリア』でお馴染みの「川越陣力屋」さんの隣です。
ルゥルゥさんは、手作り帽子、雑貨、手刺繍雑貨などを扱うお店。
松本さんとシマヅさんという二人の女性が切り盛りしているお店です。
店内はそう、大正浪漫薫る雰囲気で、特に見上げてみて欲しい、照明がなんとも素敵なのです。さらに天井は古い建物そのものを生かしていて、雰囲気に重みを与えている。
帽子は松本さんによる手作り、シマヅさんの刺繍を合わせ、二人の作品が並びます。
他にも、落ち着いたナチュラル感溢れる様々な雑貨が並び、ついつい長居している場。
手作りする人のために、刺繍糸や生地なども豊富に揃えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

店内にはテーブル・椅子もあって、お喋りを楽しみながら空間に浸ることができる。
また、販売のみならず、店内では刺繍教室や洋裁教室も開催し、
他にも様々なワークショップを開催したいと二人は構想を練っていて、
お店を人が集まるコミュニティとして発展させていきたい、と二人は話します。
あんなことやこんなことを、大正浪漫の雰囲気の空間でいろんな体験をしてもらいたい・・・
夢はどこまでも広がっていく。
大正浪漫夢通り沿いに、こういうテイストのお店が出来たことが新しい時代を感じさせます。
川越には、古い建物を利用した雑貨店がいくつもありますが、
一番街と違う、昭和の街とも違う、大正浪漫の通りの古い建物に、
ナチュラル感のお店が出来たことが新しく、想像以上に通りにぴったり。

 

 

そう、考えてみればこの辺一帯は、
織り、編み、刺繍文化が定着していることも見逃せません。
ルゥルゥの手刺繍雑貨はもちろん、
ルゥルゥのすぐ隣には「川越手織り工房さをり」さんがあり、
通りには毛糸・手芸・ソーイング用品の「山久」さんもあり、
脇道を入った先には、「旧川越織物市場」がある地域でもあります。

(旧川越織物市場)
織物で栄えた川越が、歴史・文化は面々と今に受け継がれ、
その一つにルゥルゥというお店に現れていると感じずにはいられない。。。
 

マドモアゼル ルゥルゥの二人は、どこで知り合って一緒にお店を立ち上げようと思ったのでしょう。
そこに、大正浪漫夢通りらしいストーリーがあり、
間違いなくこの通りがあったからこそ、二人は出会い、引き寄せられた。
実は二人とも、大正浪漫夢通りに別々のお店を構えていて、
通りを利用している人なら、充分過ぎるくらいご存知でしょうが、
それぞれルゥルゥから歩いてすぐのところにある、
松本さんの帽子と雑貨の店「Blue Fairy」と、
シマヅさんお刺しゅう教室と雑貨店「iroiro」という二つの小さなお店でした。
当時使っていた看板が今の店内にもありました。

(Blue Fairy)
 

(iroito)
 

商店街の中で、別々のお店が一つになって新しいお店を作り上げる、
こういうケースは川越でもほとんど見られず、今後もそうそう実現できるものではないはず。
どちらのお店も温かい雰囲気で以前から根強いファンがいて、
また、Blue Fairyさんが好きな人はiroiroさんも好きで、その逆もしかり、
簡単にはしごできる立地が、さらに二つのお店の結びつきを強くしました。
二つのお店が合体するニュースは、こんなにハッピーな組み合わせはないと、
お客さんから「え!あのお店が一緒になるんだ!」と好意的に受け入れられ、
周りの商店街のお店jからも「一緒になるんだね。よかったね!」と多くの人に祝福された。
普通に考えたら、二つのお店が一つになることに
ここまで温かい反応ってあるものだろうかと思いますが、
二人の雰囲気に、同じ大正浪漫夢通りというお店同士で染まったテイストは、
一緒になることに何の違和感も生じなかった。

 

 

 

 

そうは言っても不思議に思うことがあるでしょう、
一体、二人はどういう経緯で大正浪漫夢通りに辿り着き、一緒にお店をやることになったのか。。。
まさに、大正浪漫夢通りが紡いだ縁は、
まず、「iroito」さんがあったのは、山久さんのすぐ隣。
それまではネットショップがメインで活動していたiroitoのシマヅさんは、
対面で販売したいと一念発起し実店舗を構えることを決意。
運命的に大正浪漫夢通りの空き物件に出会い、2014年2月にオープンしたお店でした。
当時から刺繍教室も開催していました。
シマヅさんはもともと、グラフィックデザイナーの仕事をしていて、
クライアントの依頼で手仕事の制作をしたことから、手で自分の作品を作ることに開眼した。
2010年頃から刺繍を始め、あっという間にはまり、この道を進んで行こうと定める。
「それまでは、顧客とパソコンだけに向かう日々でしたが、お店を開くと毎日たくさんの人と顔を合わせる。それが新鮮で刺激的でした」と話します。
 
一方の「Blue Fairy」さんと言えば、大正浪漫夢通りで5年もお店を構えていたことは記憶に新しい。
あるいは一般的に、「モヤさま」に登場したお店と言えば、ああ!とピンとくる人もいるのではないでしょうか。着物の「MiZU-AME」さんがある建物の二階にありました。

 

 

(「MiZU-AME」着物をもっと可愛く普段着に
http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11562334984.html
松本さんは、2001年に人に依頼されて帽子を制作した時に「Blue Fairy」を名乗り、帽子作家として活動をスタート。
大きな転機となったのは、大正浪漫夢通りに2001年にオープンした「チャレンジショップ夢乃市」のことを挙げる。
現在のルゥルゥの向かいあたりに店舗があり、当時チャレンジショップという取り組みは画期的で多数のメディアにも取り上げられました。
地域活性化を目指し、川越市で起業・創業したい人に店舗を貸し経営のノウハウや独立開業の支援をするプロジェクトは、独立希望のたくさんの人がお店を経験し、ここから巣立っていった。
(例えば夢乃市第一期生には、一番街の「ベトナム小粋雑貨サニーサイドテラス」さんがいます)
Blue Fairyの松本さんは第三期生として夢乃市で一年間営業していました。
その後、紆余曲折ありながらMiZU-AMEさんの二階で自身のお店Blue Fairyを構え、
さらに5年後、2016年12月にマドモアゼル ルゥルゥをオープンしました。
振り返ると、チャレンジショップから始まり、二階のお店、現在のお店と、
一貫して大正浪漫夢通りが拠点だったことが分かります。
離れようとしても離れられない、
この通りに愛され、この通りで生きていくことを運命づけられているような人。
ちなみに松本さんは、帽子制作に留まらず、
洋裁の困りごとはこちらへ的にいろんな依頼が舞い込み、応えていることも知られている。
川越リトルプリンステニスクラブのマスコットキャラクターであり、
宇宙最強のテニスプレイヤー「テニボ君」の洋服を作ったのは実は松本さん。

(「小江戸蔵里キャラクター祭り Reply」2016年11月5日(土)、6日(日)
http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12209912325.html
 
お互い同じ通りでお店を運営していましたが、それでも、一緒にお店をやるに突き進んでいくには、
まだまだ大きなきっかけが必要だった。
最後の一押しになったのが・・・
ここで、もう一人の人物を紹介する必要があります。
現ルゥルゥがある建物で、ルゥルゥの以前にあったお店が「空想工房」さん、
空想工房の山口さんがまさに二人の接着材役になった話しは避けて通れません。
今考えると、同じ通りに、「Blue Fairy」、「iroito」、「空想工房」という個性的なお店があったことは奇跡的。
3人はクリエイター同士意気投合し、大正浪漫夢通りへの想いもひと一倍持ち、
この通りを盛り上げようと動き始める。
そこから生まれたのが、2016年4月に小江戸蔵里で開催された「大正浪漫夢通り三人展」でした。
大正浪漫夢通りで繋がった3人による展示という、斬新な切り口の展覧会でした。

 

(「大正浪漫夢通り三人展」2016年4月)
この展覧会をきっかけにして、松本さんとシマヅさんは、二人でお店をやることを決意。
「今考えると、あの展覧会がなかったらこのお店はなかったかもしれない」
と二人は頷きながら振り返っていました。
 
二人が新しいお店をオープンしても、三人の繋がりは終わらない。
空想工房さんがお店で提供していた人気菓子「金の成る木焼き」は、
なんとマドモアゼル ルゥルゥが引き継ぎ、
今では松本さんとシマヅさんが手作りして、店頭で販売しているのです。(!)
なぜお店に焼き菓子が?という疑問は、
大正浪漫夢通りならではのストーリーが潜まれていたのでした。

ルゥルゥの名物というか、大正浪漫夢通りの名物に育っていって欲しいと話しています。
その名称からは想像できないような優しい味で、大正浪漫にぴったりの味。
食、というのもルゥルゥを構成する大事な要素かもしれない。
そうそう、今年のお正月には、店頭で金の成る木焼き含め、温かいドリンクを用意して、初詣客に振舞っていた

(正月に店頭販売する松本さん)
 
実は、ここで知られざる素顔を知らせる時が来ました。きっと誰もが驚くでしょう。。。
店主の一人、松本さんは、帽子作家という枠に捉われず、
歌やダンス、芝居といったパフォーマーとしても知られ、
その躍動する雄姿はこの三年間間近に見てきました。
たぶんこれから紹介する話しは、
帽子作家さんが舞台でパフォーマンスを?と意外に思われるかもしれませんが、
いや、松本さんの中では帽子作りも舞台作りも繋がっているもので、一貫している。
今日はこの帽子にしよう、やっぱりこっちかな、という帽子のワクワク感、
目の前で華麗な舞台が繰り広げられるワクワク感。非日常の楽しみとして共通していた。
舞台というのは特にミュージカル。
川越でミュージカルと言えばとい存在、元宝塚歌劇団の飛翔ひかるさん率いる「ミュージカルカンパニーすてっぷ1」の公演に毎年のように参加しています。
そう、考えてみれば、松本さんの帽子はミュージカルにそのまま使えような雰囲気があり、舞台映えするような帽子だと気づく。
舞台に向けてはいつも、Blue Fairyを運営しながら時間を縫って稽古に励んでいた松本さん、
二つを両立してこれたのは、なにより舞台が好きで、あの非日常空間が大好きだったからに他ならない。
もちこんこれからも、ルゥルゥを続けながらミュージカルの舞台に立ち続けたいと話しています。
昨年は、2016年8月26日、27日川越市民会館やまぶき会館に行われた
ミュージカル「ZORRO~マスクの下の涙」に出演して多くの観客を魅了しました。
松本さんは、出演するのみならず、一部衣装の制作協力もしています。

 

 

 

(ミュージカル「ZORRO~マスクの下の涙」2016年8月26日、27日川越市民会館やまぶき会館
http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12195421060.html
 
2015年8月には、シェイクスピアの不朽の名作、「ロミオとジュリエット」の舞台に出演。

 

 

(「ミュージカル『ロミオとジュリエット』 レビュー『flap!』」2015年8月28日29日
http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12068215748.html
 
そして、2014年公演、この年から松本さんはすてっぷ1の舞台に上がるようになって今に続いています。
記念すべき舞台は、これもシェイクスピアの「ハムレット」。

 

 

 

 

「チャリティーロックミュージカル『ハムレット』」2014年8月31日川越市民会館大ホール
http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11920372875.html
 
それに、2016年5月の川越青年会議所のメイン事業「こころおどるKAWAGOEフェスタ」では、
昭和のファッションショーにすてっぷ1の一人として参加し、レトロな服装で颯爽と登場しました。


 

 

(「こころおどるKAWAGOEフェスタ」2016年5月5日仲町交差点~連雀町交差点、蓮馨寺

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12157801130.html )

 

という、川越の街をミュージカルの非日常空間に彩ってきたこれまで。

さらに言えば・・・やまぶき会館だけではなく、

実はなんと、ここ大正浪漫夢通りをすてっぷ1がミュージカル舞台に仕立て上げたこともありました。

 

 

(2015年7月川越百万灯夏まつりより)


大正レトロな町並みに合わせるように、どこか懐かしいようなショーを魅せたすてっぷ1。
これに限らず、大正浪漫夢通りは、いろんなイベントの舞台になることも多くあり、
非日常の楽しさも体感できる通りである。
誰もがすぐに思い浮かべるあろう、春の鯉のぼりはたくさんの人が見上げ、記念写真に収める恒例行事。

 
川越のイベントでは、大正浪漫夢通りを舞台にしたものも多くあり、
毎年GWに行われる「川越igoキッズまつり」は大変賑わいます。

(「川越igoキッズまつり」大正浪漫夢通り)
 

(2016年に行われた大正浪漫夢通りイルミネーション)
 
大正浪漫夢通りから発信する川越の魅力、
二人が先に見据えているのは、この通りの魅力を生かして楽しいことをやる。
「例えば、大正浪漫のレトロな服を作って、この通りを背景にして写真撮ってもらったら楽しいはず」
食べ歩きの手には、そうだ、成る木焼きがあってもいい。アイディアはどこまでも羽ばたいていく。
いわゆる着物とは違う、大正レトロな装いを発信することが、
通りの魅力を高めていくことになるはず、と想いは一致している。
大正浪漫夢通りへの思いはどこまでも深い。
それはあの、展覧会でも存分に感じられたものだった。。。
「大正浪漫夢通り三人展」で、実は、自身の作品だけでなく、
三人を繋げた大事な要素である、『大正浪漫夢通り』も作品として発表されていたのです。
通りにある昔ながらの建物をモチーフにして、一つ一つ手作りで制作した、
手作り大正浪漫夢通りも展示されていました。

 

 
マドモアゼル ルゥルゥ、大正浪漫夢通りの魅力を発信する地として、
これからの活躍が期待されます。♪

「マドモアゼル ルゥルゥ」
川越市連雀町11−5 大正浪漫夢通り
11:00~17:00
定休日水曜日
049-298-5558
帽子に関する問い合わせは
080-6523-9677 松本まで
 

 

 

 

 

 

 

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家にたくさんある靴の中で、

どうしてかいつもこの靴を選んでいる、ついついまたこれを履いていた、

自然と、本能的に心地良さを求めて選ばれる、靴。

そんな靴がTSUIなのだと思う。
つい選んで、つい出かけて、きっと川越でつい見かけることも多くなっていくかも。


お店があるのは、川越駅東口からアトレとmodiに挟まれた道を東へ進み、

川越街道とぶつかる三番町交差点を越えてさらに進む。

川越街道を越えると流れる空気がゆったりとなり、

この細道の先にはあのお店、ここを行った先には・・・と個性的なお店と出会える

「うらかわ」エリアに入っていく。

通りを真っ直ぐ進み、通り沿い右手に見えるのが、古道具・古雑貨の「Utakata」さん。


言わずもがなの川越の人気店で、Utakataさんが入る建物は、さらに奥へと続いていて、

その先にはチラリと看板が見えています。

この先にも何かが・・・??

心臓の鼓動が一気に高鳴る。




この先に何かが・・・?と進んで行った先に、この場所にこんな素敵なものが!と

想像以上のものとの出会い、うらかわならではのわくわく感は既に始まっていました。

きっと素敵な出会いが待っているはず。

建物と建物の間を歩を進めて行くと、「本当にここに??」という不安が一瞬よぎるのは、

他のうらかわのお店に辿り着くのと同じ体験。

しかし、目に入ってきたその空間は、やっぱり想像を超えていました。。。

Utakataさんの奥、2016年4月にオープンした、靴の「TSUI(ツイ)」さん。




 

店内は、出来る限りハンドメイドで改修し、自分たちの靴の世界観に合う空間を作り上げました。

そこはまさに靴のための空間。

什器も靴に合うものをと考え、自分たちで制作したというこだわり。

TSUIは「つい」履きたくなる靴がコンセプト。
「『つい』=『無意識』=『お気に入り』
無意識で、ついいつも履いてしまう、
そんな日常の定番になれる、お気に入りの1足を心をこめてお作りします」。

TSUIさんの営業は土日の営業と、+平日が1日が基本、

8月は月曜日もオープンしています。

翌月の営業日はサイトで告知されています。

「TSUI http://tsuishoes.jp/


川越で個人の靴屋というお店自体珍しく、

さらに自分たちで作った靴を販売しているとなると、ここが唯一。

木の什器には様々な色や形の革靴がずらりと並び、靴にまつわるシューケア用品なども揃っています。

並んでいる靴は、販売しているものではなく、サンプルの靴。

TSUIはオリジナルの木型を使用し、パターンオーダーで受注生産していて、

丁寧に1足、1足手作りで作っています。


この場所は、こういうデザインの靴があるというショールームであり、

サンプルの靴を確かめて、

「この色がいいな」「この形にしたい」など想像を膨らませることができます。
 





デザインはシンプルで、どんな生活シーンにも合う王道を目指しています。

まずは、シューフィッターの資格を持つTSUIの前田さんが足型を計測し、
皮見本を見比べて色を決め、紐やソールの素材を自由に組み合わせ、と一つ一つの要望を聴いてくれ、

カスタムオーダーで自分だけの靴を作ることができます。



靴の選び方からお手入れの方法も前田さんがアドバイスしてくれます。

サイズ展開は、

Women's sizes:21cm~24.5cm

Men's sizes:24.5cm~28cm

製作期間としては約2ヶ月半(受注の状況により異なります)。

カスタムは自由ですが、ただ、たくさんの選択肢があることで迷ってしまうこともあり、

そのためにもサンプルの靴が並んでいることで、

「この色にするとこういう感じになるんだ」と選ぶ参考になります。

そういう意味でも、TSUIさんは実際に体験できるショールームを作りたかったのだそう。

直感でこの色がいい!とすぐに決まる人もいれば、

一度家に帰って考えてからじっくり決める人まで、靴作りはまさに十人十色。


TSUIさんはそのオーダーシートをもとに、

デザインから底付けまで、全ての製造工程を

川越にある工房で手作りで作っています。

シンプルに作る基本代金は39000円+税。同じことを都内でやろうとしたら10万は軽く超えるでしょう。

と、都内から来た人も驚いていたくらいの価格。

オリジナルの木型を使用していることが、この低価格に繋がっています。


革靴というと男性っぽいイメージがあるかと思いますが、

TSUIの靴は、男性はもちろん、

女性が見ても「カッコイイ」と思えるような革靴を目指している。

そして実際に、TSUIさんでは女性が自分だけの靴を作りたい、とやって来ることが多いそう。





さらに、TSUIで靴を作る楽しみは、オプションで自分仕様にカスタムできること。

例えば飾りを入れることもでき、なんとそれも手縫いで行っています。
 



こういう細やかな要望に応えることができるのが、個人の強みでもあります。

そして、店内の一角には、TSUIとは別ブランドである

TSUIの革を使ったレザーアクセサリー「‎Rirry Ricca‬」の展開もあります。




 






TSUIの前田さんは川越、古谷地区の出身。

夫妻は同じ靴の専門学校で靴作りを学び、

卒業後は二人は違う靴メーカーにそれぞれ勤務していました。

前田さんは義肢装具を作るメーカーで働き、

奥様は紳士靴を作っていて、当時から、

女性がカッコイイを思える革靴がもっとあたらいいのに、という思いを抱いていたことが、

今の靴作りに影響している。

二人働いていた時から、

「いつかは自分たちのオリジナルのブランドを立ち上げたい」という思いを胸に秘めていました。

まず始めに革小物のブランドを立ち上げ、鬼子母神の手創り市など各地のイベントに出店を重ね、

そしてついに、靴のブランド「TSUI」を起こしました。

初めての受注会は、2015年11月のこと、

群馬県富岡市での企画展『Art Craft Market』に参加した時のことでした。

二日間の開催でしたが、多くの人にTSUIの靴を体験してもらい、好評だった。

2016年5月には、長野県で開催された松本クラフトフェアの
同じ事務局が企画している『工芸の五月』というイベントに参加。
一ヶ月間という長いスパンの出展で受注会を行っていました。


TSUIさんは、お店オープン直後から川越のイベント出店していて、

「へぇ、こういうお店が川越に出来たんだ」と話題になっていたお店。

靴というところがまず目新しく、その質に驚き、今までの川越にない新鮮さを感じていた。
川越最大の雑貨イベント、「ハンドメイドの雑貨市」では、小江戸蔵里の広場に出店していました。

 






(「川越ハンドメイドの雑貨市」2016年4月16日、17日

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12151079128.html

そして、2016年7月、シボネボルケで行われた「かみ吹丘のウラカミ市」にも出店していました。

シボネボルケの林の中にすっと溶け込むようなレザーアクセサリーや革靴、

こういう革製品っていうのもなかなかない。





(「かみ吹丘のウラカミ市」7月24日シボネボルケの林で

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12184343402.html


今後の展開としては、2016年11月に川越織物市場で行われる

「アートクラフト手づくり市」でもTSUIさんの靴と出会えるかもしれません。

(「アートクラフト手づくり市in織物市場2015」11月14日15日旧川越織物市場

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12096482650.html


TSUIさんは、靴という特性上、

「自分たちの靴を見てもらえるショールームを作りたかった」とずっと願っていた。

革製品をネットで販売する作家さんは多いですが、

靴というのは見てもらって試着できた方がいい、

工房とは別に、TSUIの靴を五感で感じられる場所を、というのが実店舗へ繋がる発端だったそう。

お店があることで、修理など何かあればここに持ち込めばいいんだ、という安心感が生まれる。

今まで都内に靴を買いに行って、修理も都内まで行っていた人が、

川越にTSUIが出来て、求めていたものがついに、と喜ぶ人も多いそう。


個人の靴屋、という、TSUIさんにある今までの川越にない新しさ。

川越がさらに魅力的になっていくだろうなというわくわく感があります。

この場所にお店を構えたという話しが、まさにTSUIさんらしいです。

この場所は、いや、この場所でなかったら

TSUIさんは誕生していなかったかもしれないというくらい、重要なことでした。

TSUIさんがある奥まった場所にお店を構えるなんて、目立たないし、普通に考えたら難しい。

ここをあえて選んだ理由として、Utakataさんの影響もあったそう。

(Utakataさん)

Utakataさんは「うらかわ」カルチャーを代表するお店で、数多くのファンがいるお店。

TSUIの前田さんは、

「Utakataさんの古道具、古雑貨を好きな方は、TSUIの靴も合うのではないかと思いました」と話します。

二つのお店が同じ並びにあることで、相乗効果で場の魅力が高まり、

ここだけで、うらかわ散策ができるよう。

今のように、うらかわのお店巡りが定番となったのは、

間違いなくお店自身が積極的に発信しているからです。

Utakataさんがお店に来たお客さんにTSUIさんのことを紹介する、

ソコノワさんがTSUIさんのことを紹介する、

ピケニケさんがTSUIさんのことを紹介する、また、その逆もあって、

紹介で知った人たちが「歩いてすぐなら行ってみよう」とお店を巡っています。

他の街では有り得ないことかもしれませんが、

川越の個人店文化は、個人店の輪で支え合っているところがある。

TSUIさんの店内には、というかTSUIさんの店内にも、と言った方がいいですが、

いろんなお店のショップカードが置いてあり、

TSUIさんに来て、さあ、次はどこに行こう、と楽しみが広がります。


うらかわのお店は歩いて回れる距離に点在しているというだけでなく、

お店同士の繋がりも強くて、

例えばTSUIさんからほど近く、住宅街にあるpique-nique(ピケニケ)さんとは、

自然とコラボの話しが生まれて、

「pique-nique」×「TSUI」というコラボピアスを制作し、ピケニケさんのみで展示販売しています。


  



(「Coffee&winestand pique-nique-ピケニケ」住宅街のオアシス的カフェ

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12075529697.html

素材はレザー。金属アレルギーの人でも着けられる樹脂の金具をつけています。
ピケニケだけの限定カラー、ピケニケカラーの白×水色でまとめています。


ピケニケさんに来たらお隣の花のd'ici peuさんへ。

(「d'ici peu(ディシプー)」ここにしかない空間とここでしか出会えない花へ

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11566121588.html


川越街道を逆に戻り、

ソコノワさんをはじめ、素敵なお店が詰まったあの建物に寄るのもうらかわ散策です。
 

ちなみに、TSUIの前田夫妻は以前からよくデイリースタンドコポリさんに行っていて、

そこでソコノワさんと知り合ってから、いろんな展開が広がったと振り返ります。


川越八幡宮近くにある焼き菓子の野里さんや、花のKONOHAさんにもすぐ辿り着く。

(「やき菓子 野里」自分を大事に。人を大事に。八幡通りにある焼き菓子専門店

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11573146131.html


近い距離の中で、靴や雑貨や食事、花、お菓子といった、

それも川越で人気のものばかりが体験できるという奇蹟。

・・・という、うらかわのお店も、

以前はあえての裏という逆転の言葉でしたが、

もう、その注目度は「裏」というのがしっくりこないくらいの街の変容で、

川越のスタンダードになっているようなお店ばかりです。

そうそう、うらかわを代表するアーティストのLILOさんは、

今や川越の顔的な存在にまでなっている。

いずれまた、うらかわのお店を回るスタンプラリー企画など出来たら楽しそうですね。

(「うらかわスタンプラリー当選番号発表」 

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11949511765.html



川越の人は、いい物をいいと選ぶ目を持っていて、

例えば帽子ならKIKONOさんの帽子は、オーダーで自分だけの帽子が作ることができ、

街のあちこちで、

「あ、それKIKONOさんですね。自分もです」と会話が生まれるくらいの浸透度。

既製品ではなく、自分仕様にこだわる人が多いのも川越の特長かも。

(KIKONOさんの帽子たち)

では、それなら。と思う事があります。

これからは川越で、「あ、その靴TSUIさんですね。自分もです」

なんていう会話があちこちに生まれるくらい、

この靴が広まって欲しい、いくはず。

川越的パターンとして、川越の個人店がそのアンテナでキャッチし、

推していくうちに川越内で広まっていた、というそのままがTSUIさんも再現されそう。






思うのは、物を見る川越の人の目というのは、

この街に住んでいるからこそ自然と育まれる感性があると思う。

川越は、いい物を使い込んで味が出るのを楽しむ人が多いのは、

一番街の蔵造りの町並みが今に残っていることに現れているよう。

価値ある古いものを大事に大事にし、残そうとする、

それによって味が出て、たった一つのものになっていく、のを楽しむ。

街の人の感性は、帽子を選ぶ時もそうだし、

靴を選ぶ時にだって知らず知らずのうちに発揮されているはず。

だからTSUIは、川越にとって待望のお店なんです。

使い込むほどに味がでる、

革靴以上にこの言葉が当てはまるものってなかなかないですよね。

と、思いを巡らせている時に、

前田さんが二つの靴を目の前に置いてくれたのでした。

「二つの靴、見比べてください」

見ると、どちらの靴もTSUIに違いなかった。

が、よく見ると・・・明らかに風合いが違う靴が二つでした。


一つはお店で置いているサンプルの靴、

そしてもう一つは、長い時間経たもの。

TSUIの靴は、使えば使うほど味わいが生まれ、

育てていくような愛着で接していくうち、靴も応えてくれて生長していく。

靴は、長い時間をかけてその人の使い方でしか生まれない風合いをまとい、

世界に一つだけの存在になっていく。

「靴はメンテナンスして履いていけば一生履けます」
TSUIを靴を、何十年と履いたら一体どんな風合いを醸しているのだろう。

きっと、Utakataさんにあるような、古道具たちのような雰囲気になっているのかも。


一足の靴があることで、生活がちょこっと変わり、

家でもつい見たくなり、つい触りたくなり、
明日への期待が高まる。

そして、ついつい履きたくなる、ついつい出かけたくなる、今日が始まる。

さあ、靴を履いてどこ行こう。


「TSUI(ツイ)」
埼玉県川越市仙波町2-17-17-103(※三番町の信号のすぐ近くです)
TEL : 049-293-8234
E-MAIL : tsui.tsui.mail@gmail.com
Facebook : check ”TSUI”
Instagram ID : tsui_shoemaker
OPEN : 12:00 - 19:00
不定休(制作日やイベント出店等があるため、不定休の形をとらせていただいております。
ブログにて月毎の営業日をお知らせしていますので、そちらをご覧下さい。)
http://tsuishoes.jp/

駐車場:すぐ近くに60分100円のコインパーキングがございます。
※クレジットカードご利用いただけます




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35年以上経っていることが信じられない。

今作られたようなしっかりとした作り、丈夫さで、きっとこの先もまた数十年と使えるものでしょう。

本物が在り続けるって、本当に大変なこと。

本物の姿形を簡単に真似しただけの、鮮やかな色彩にして目立たせただけの、

おもちゃなんだけど中身がないようなおもちゃが店頭に溢れ、浸食されている現実。
そこに果敢に一石を投じる、ということをもう26年、

いやその前の活動から数えると35年以上、投じ続けてきたこれまで。

このおもちゃのお店が世に問い続けてきた功績は大きい。。。

それが、ちいろばさん。


お店があるのは、川越駅西口から真っ直ぐ進んでウェスタ川越を過ぎ、16号線を越える。
 

 

最初の信号、八汐物産とファミリーマートがある交差点を右折すると、

 

すぐ左手に赤茶色の建物が見えます。
  




 




 

1990年11月にオープンした輸入おもちゃ販売店「ちいろば」さん。
店内はとにかく、子どものためのおもちゃが所狭しと並んで 子どものための世界が広がっています。

乳幼児向けおもちゃ、幼児~小学生向けおもちゃ、

積木、パズル・ゲーム、工作・クラフト、乗り物・家具、ユニバーサルデザイン、本、頭の体操

と様々なものがあります。

「子どもの感性をゆたかに育てたい」と、良質のおもちゃを紹介しています。
良いおもちゃとは、子どもの探求心をくすぐり、発見させ、喜びを与えてくれるもの。

良いおもちゃで遊んでいるとき、子どもたちはとても静かに集中しています。

五感を働かせ、想像して創造することで心と体を成長させている。
そんな体験をさせてくれたおもちゃは、いつまでも心に残っています。
ちいろばで取り扱っているほとんどのおもちゃは店頭で実際に見て、触って(遊んで)確かめられる。

 

ヨーロッパのおもちゃを中心にして、

 

おもちゃなら木、人形なら綿や絹、ウール、本革など自然素材のものを選んでいます。

プラスチックはジョイントに使われているくらいか、

あるいはプラスチックでしかできないものはプラスチックに任せる、

木を使った方がいいものになるのに安易にプラスチックに代わらせるようなおもちゃは避け、

という考え、思想がお店にある。

子どものため、自然素材、と突き詰めていくと圧倒的に「木」を選ぶことが多くなり、

そしてお店は木のおもちゃがいっぱい。





  

おもちゃの概念が変わるお店。

おもちゃ屋、と言っても、

よく見かける大手量販店的なおもちゃ屋さんとは趣きが少し異なることは、

お店に入ってすぐに気付くことでしょう。

カラフル、音が出る、というおもちゃはここにはなく、

店内はいたって静かで、色合いも落ち着いている。

その様子に、あまりにも刺激の強いおもちゃに慣れている感覚からだと、

地味で物足りないものと映るかもしれない。

でも。

大切なことというのはすぐには伝わらないし、分からない。

時間をかけて身体で覚えてゆくのだとしたら、

ここのおもちゃはまさにそういうもの。

単に、少しの時間の埋め合わせ、遊んでくれてればいい、ではなく、

大量生産大量消費という使い捨てのおもちゃでもない。、

ちいろばにあるのは、人を育てるためのおもちゃ、いや、道具と言った方がいいかもしれない。

こういう「本当」がすぐには伝わらないもどかしさがある、

少なくとも川越では、もっとちいろばが知られていいし、

もっと言うと、子どもだからこのくらいでいいや、ではなく、

子どものためのものだからこそいい物を与えよう、という感覚が広まって欲しい。

一見すると、値段が高いかもしれない。

ただこれを、それこそ親子三代で使うとしたら・・・??むしろ安く感じます。

樹齢100年の木なら、おもちゃとして100年は持ちます。

さらに、一本の木をくり抜いて作ったおもちゃはちょっとやそっとでは壊れない丈夫さがある。

質が良いことは子どもたちは直感で分かり、大事に扱う、

それでまた長持ちするという循環があります。

少し前に川越にできた古道具屋さんを紹介しました。

長い時間を経たものを大切にすることと、

子どものためのものを考えることは、実はどこかで繋がっているように思うのです。

物を大切にする心は、突然生まれるものではなく、小さい頃からの体験が影響するなら、

ちいろばが果たしている意味は大きいと思います。


 

 

 

 



 


ヨーロッパのおもちゃメーカーを聞くと、

ドイツのものが一番多く、それ以外にスイス、フランス、イギリス、イタリア、フィンランド、スウェーデン、

ロシアのマトリョーシカは、良く見ていると、当然ながらという感じで手描きで描かれていました。

特にドイツとスイスのおもちゃが多く、両国はおもちゃ作りもさかんな国。

それも考えに考え抜かれた思想が籠められたおもちゃを世に送り出している国です。

それは、哲学者を数多く輩出している国であることと無関係ではないかもしれない。

だから子どもだけでなく、大人も楽しめるものでもある。

200年前からあるメーカーというのもざらにあり、

ヨーロッパのおもちゃは、なんだろう、明らかに日本のものとは違うんです。

ヨーロッパの職人の気質というか国民性なのでしょう。

日本は、おもちゃだけでなく全てにおいて、職人が技を注ぎ込んで完璧なものを目指す文化ですが、

ヨーロッパの職人が一つ一つ手作りするおもちゃは、もちろん質が高いのはもちろんですが、

どこかユーモアがあって愛嬌があって、そう、「遊び」があるんです。

木で作られた人形も、紐を引いてみると手足などが動く仕掛けになっていて、

こういうものを作ろうという感性って日本にはない。


工房近くにある森から切り出したブナや楓などの木を長い年月かけて乾燥させて、おもちゃに使用される。この乾燥工程を含めれば、5年ほどは掛かるおもちゃ作り。

 

おもちゃにまつわるこんな話しがあります。

 

ちいろばの奥にあるショーケースに並んだ人形たち。

民族衣装を身に纏った人々の生活風景がモチーフになっていて、

着ている服や道具などそのまま200年前を感じさせる精巧なもので、

「当時はこういう服を着ていたんだ」と時代考証できるほどで、おもちゃの枠を超えた資料的。

今見ると可愛らしいレトロ感をまとっています。




 

 

 

この人形たちが語りかけるおもちゃの歴史。。。

 

 

ドイツのザイフェン村は別名おもちゃ村とも呼ばれているくらい、

 

精巧な手作りおもちゃの文化が根付いている。

もともとは錫(すず)資源が豊富だったザイフェンは、

錫を掘り出すことが村の仕事というくらい生活に直結していた。



(ちいろばではザイフェンはじめ錫細工の飾りも豊富にあります)

しかし、資源はいつだって有限、時代と共に錫が枯渇していった時に、

これからどうやってお金を稼ぐか、生きていくか、

長い冬を越えるために内職をしようと作り出したのが、

くるみ割り人形であったり、煙り出し人形といったおもちゃ。

一つの季節をかけて手作りして溜めては、

暖かい春になるとおもちゃを背に行商に出かけ、売り歩いていた。

そうしておもちゃを作ることが、錫に替わる村の仕事になっていったという歴史がある。

おもちゃメーカーに生まれ変わり、代々技が受け継がれ、

現代ではおもちゃであり伝統工芸品でもある手仕事品として

工房で職人たちが一つ一つ手作りしています。

 

そうそう、錫の歴史をモチーフにした錫坑(すずこう)の人形は今でも作られています。

 

炭を掘るのが炭坑なら、錫は錫坑。

自分たちの街の歴史、アイデンティティーを籠め伝えていこうとする文化がある。

工房といっても家族経営の小さなところが多く、

下の代がバトンを受け取らないとたちまち閉めざるをえないのは

日本の職人の世界、農業の世界などどこかで聞く状況と同じで、

ドイツでも年々「マイスター」と呼ばれる人が減り、今では数えるほどしかいない。。。

 

遠藤さんは東西ドイツ統一後、2010年にザイフェンに赴き、

 

自分のお店で扱うおもちゃを作る工房を見て回ったのだという。

工房では轆轤(ろくろ)で木のおもちゃを作る様子を見学するだけでなく、

ワークショップにも参加し、おもちゃに対する造詣を深めた。

一つのおもちゃに壮大な歴史、人々の思い、知恵、情熱が含まれていて、

単に可愛くて、レトロで、ファンタジーで、というのではない、土地の生活から生まれるもの。

もう自分たちが抱くおもちゃのイメージとは全く別の世界のもので、

おもちゃ、というものの認識が変わっていきます。

そういうものが、ちいろばで、というか川越で普通に手に入るという奇蹟。
 

ちいろばのおもちゃを見ていて不思議に思ったのが、

白木を使ったおもちゃが多い中で、

実は原色のおもちゃも意外に多く、そしてその色合いが全くどぎつくないのです。

子どもにとっては本当は刺激が強いであろう原色で、

こんなに穏やかな色合いなのは、なんでだろう。

それがヨーロッパの色合い、というものなのか、原色でも品があるんです。







ちいろばの遠藤富美子さんは、幼稚園の先生から、

旦那さんが以前からずっと勤めていた「ほるぷ」の川越営業所で一年ほど働いていました。

1970年代のことです。

のびのび育つ子どものために選び抜かれた基本図書、

選りすぐりの絵本や児童図書、図鑑と百科事典を家庭に届けるほるぷこども図書館。
川越営業所は一番街にありました。

ほるぷこども図書館が販売していた本のセットは、

子どもの本についての研究家・読書運動の実践家として永年の経験をもつ先生方が

研究成果のすべてを投入し年間3000点余出版されている児童書の中から厳選。

雑誌・マンガ・事典などを除き、

民話・昔話・知識と科学・創作もの・外国児童文学などすべてのジャンルから選定、

子どもの心の成長・発達に大切な役割を果たす内容の本が段階ごとに収められているものです。

 

本のセットを学校などに販売していたちょうどその時、

 

遠藤さんは、展示会でヨーロッパの木のおもちゃを知り、

「世の中にこんなものがあるんだ」と一目見て驚いた。

この時の体験が、のちのちいろばに繋がる源流点。

木のおしゃぶりなどは、これが本当に子ども向けのもの?というくらい丁寧に作り込まれていた。

それまで子ども用と言えば、

幼稚園では「家でいらなくなったおもちゃや本があったら寄付してください」とお願いしていたような状況で、

そうして集まったものは質が良いとは言えず、

川越近辺で上質な絵本を手に入れようとしても書店にまず並んでいない、

おもちゃだって絵本だって子どもの環境は、まだまだ見直されるまで月日が必要な時代でした。

そんな時代に、

子どものものだからこそ質の良いものを、という

木のおもちゃから伝わる発想は、それまでの日本にはないものだった。


ほるぷを離れた遠藤さんは、子どもに関わる仕事を続けたいと

店舗なし書店として学校、幼稚園、保育園に質の高い本を紹介し販売していました。

この時の名前が、「ちいろば書房」。ちいろばは小さいロバのことです。

子ども向けの本は質の高いものがどんどん世に出てきていましたが、

しかし反対におもちゃは・・・まだまだ惨憺たる状況で、
やがて、

「あの時見た、『木のおもちゃ』がいいのではないか。おもちゃを紹介しなくては」と思い立ち、

意識が木のおもちゃにシフトしていった。

街を見渡してもあのようなおもちゃどこにも置いてない、

新時代の幕開け、おもちゃ元年が今なんだと確信して動き出した。

 

では、どこの会社のおもちゃがいいのかと考えを詰めていた時に、

 

ここでほるぷでの体験が活きた。あの、木のおもちゃ。

ほるぷで見たパンフレットに書かれていたのが、ニキティキ。

ニキティキは、1971年からドイツ、スイスなどを中心に、

その国の文化に育まれたおもちゃを日本に輸入している会社です。

「ここに訊いてみよう!おもちゃはあそこしかない」

体当たりで掛け合った結果、半年後に取り扱いが始まり、幼稚園、保育園に販売を始めた。

出かけていったのは川越のみならず埼玉県各地、

先生たちの研修会があれば顔を出しおもちゃを紹介していた。

北は北海道、南は九州、車にサンプルをいっぱいに積んでは出かけていった。

当時は店舗はなく、10年経った頃に、今の場所にちいろばの店舗を構えました。

それから今年で26年目。

地道に、こつこつと、子どもたちに本物を届けてきました。

 

店内には童具デザイナー和久洋三作の積木も置かれている。

 

この積木はちいろばで定番人気の積木で、

そして販売するのみならず、なんとこの積木を使ったイベントも定期的に開催しているのです。

ちいろば主催の積木のイベントは毎年年に二回ほど行われていて、毎回大好評なイベントです。

今年は5月に、

2016年5月21日(土)「初めての積木遊び体験クラス」、

5月22日(日)「ちいろば親子積木大会」と二日間に亘って開催されました。

積み木イベントは・・・このお店の中で??と思った人もいるでしょう。

いえいえ、他に場所を借りて行っている一大イベントなんです。

積み木大会はこの5月で30回目となりました。

いわゆる「積み木」というものの一般的な固定イメージは、

「いろんな形の積木がいくつかあって、それを積み上げて遊ぶ」というものでしょう。

それと比べたら、「こんな積み木遊びがあるんだ!」と、もうそのスケール感に圧倒されるはず。

ちいろばが積木イベントの場所として借りているのが、

川越の豊田町にある「あしたばこども園」。温もりある木の園舎が特長の園で、

積木イベントを行う広さ、雰囲気ともぴったり。

あしたばこども園のことは二年以上前に記事にしました。

川越style

(「あしたば子ども園」みんな違って、みんないい。子どもは子どもらしく精一杯に

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11662579760.html






ちいろばの積木イベントの募集に、この日園舎に集まった10組以上の親子。

子どもの目線からまさに山のように積み上がった積木を見て、早くもテンションが上がっている様子。

「わあ!つみきがこんなにある!これぜんぶつかえるの??」

そうよ、これ全部使っていいから好きなもの作ってね、と遠藤さん。

その数なんと、5000個!

50個の間違いではないです、ゼロ二つ付いて5000個です。

この童具を作った和久さんも、ちいろばの遠藤さんも認めるように、

「積木は数が必要。少しの数で遊んでいても本当の積み木の魅力に気付かない。

たくさんの数があって、それを自由に使ってこそ、積み木の楽しさが分かる」。

これを子どもたちは全部使っていいのです。なんていう夢のイベント。。。

 

和久洋三さんが著した『おもちゃの選び方・与え方』から一部を抜粋します。

 

『私も、子どもの頃積み木遊びが大好きで、幾種かの積み木を組み合わせてよく遊びました。しかし、大がかりなものをつくろうとすると、すぐにピースがなくなってしまったり、積み上げていくうちに左右の高さ

が合わなくなったりしてがっかりしたことを覚えています。

それでも遊び続けるだけの魅力があったのは、今、お話ししたような奥の深い世界があったからなのでしょう。子ども時代は知る由もありませんでしたが、デザイナーとして積み木を創り続けてきてやっと見えてきたことです。

その中で、私がかつて、がっかりした部分をなんとしても改善して、子ども達が思いのままに創造活動ができる積み木を創らなければと思い続けてきました。

「うちの子はちっとも積み木で遊ばない」というお母さんがいます。原因はいろいろ考えられます。テレビ漬けで積極的に自分で遊びをつくりだすことに慣れていなかったり、あるいは親が干渉しすぎるといったことが原因になることもあります。しかし、そんなことより積み木そのものの内容や質が問題である場合が多いのです。

私は童具制作のかたわら、1~12歳の子ども達と活動を共にする『わくわく創造アトリエ』を開いています。子ども達と一緒に過ごさなければ、本当によい童具はつくれないと思っているからです。
その中で、やっと完成させた積み木があります。
積み木を創り始めて30年目のことです。

(和久洋三著/『おもちゃの選び方・与え方』より抜粋

 

和久さんは、東京都大田区にお店WAKU-SHOPを構えている他に、

 

童具館というサイトも運営しています。
http://www.dougukan.com/

 

和久さんの積木を使って始まった積み木大会、

 

子どもたちが一斉に箱から積木を出して床に並べていきます。







始めのうちは何個かを使って小さく組み立てていた子どもたちの様子は、

普段そのように積木で遊んでいるんでしょう、しかし、

横に目をやるとそんなものじゃ使い切れないほどの積木がまだまだ積み上げられている。

「あ、もっともっとたくさんつかっていいんだ」と直感的に気付いた子どもたちは、

時間が経つごとに、豪快に使い出していきました。


 







考えてみれば、家に積木はあっても、まずこんなにたくさんの数はないだろうし、

それに積木は散らばる、後片付けのことを考えると、意外に家では敬遠される遊びかも。

と認める親御さんもいましたが、

だから子どもの遊び方も始めは小さくまとまっていたのかもしれない。

親御さんはあくまでサポート役、応援役で、傍らで見守るのみ。

しかし、子どもたちの生き生きとした姿を見て、親御さんが一番驚いていたに違いない。

積木でこんなにも子どもが変わるなんて。

子どもたちは、もっと積み上げたい、もっと高く、そうだお城を作るんだ!大きな家を作りたい!

小さな世界が、それぞれの想像力が膨らんでいくのが表情を見ていれば分かる。

目がキラキラし、それはもう興奮しているのが一目瞭然。

そして遠藤さんも、「さあ、もっと積木あるよ。どんどん使ってね」と後押ししていった。

よし、こんな家が出来た、というところから「まだまだ積木あるからね」と背中を押された子どもたちは、

もっと大きくしよう、もっと高くしよう、と想像力の羽を刺激される。

よく見ると、話しに耳を傾けると

「お城のここに階段をつけたい」「ここはお庭」「ここは窓」などなんとディテールにこだわっていて、

階段をつけるとカッコよく見える、窓があれば外が見えて気持ちいい、という感性は

一体いつ覚えるのだろうか、と微笑ましくなってくる。
 






 

もちろん、最初から最後までスムーズに積み上げられるなんて稀。

みんな何度かは倒してしまい、その度に残念な声を上げるけど、

すぐにまた積み上げ始めていく。何度でもチャレンジすればいいんだ。

大きなものが出来上がったところから倒してしまう子どもがいても、

泣くような光景が見られないのが不思議というか、他では見られないものだった。

なんでだろう、このイベントの雰囲気では、

みんなすぐにまたチャレンジし始める。崩れたからもうやらない、と泣く子は一人もいなかった。

 

5000個、という数は、参加する子どもたちが自由に使い倒してもまだまだ余るくらいの量で、

どのくらいの量かぴんとこないかもしれませんが、園舎の床一面が積木で埋まります。

そして床一面から一つ一つ積み上げられた積木は、上へ上へと目指していった。

この様子を動画で早送りで見たらきっと面白いものになるでしょうね。

箱に整然と詰められた積木から、床にどんどんお城や家が経ち現れていく様子。

それはそのまま子どもたちの想像力の証で、こんな素敵な変化ってあるでしょうか。

気付いたら・・・園舎の床にいくつも聳え立つお城に家、

これ全て小さい子どもたちが一つ一つ積み上げて作ったものということが信じられない。。。
 




どれもが個性に溢れていて、同じものが一つとしてない。

あるものは高さを追い求め、

親に言われたからではなく、自分たちの作りたいという気持ちだけでこんなにも世界は大きくなる。

子どもたちの中にある想像力の無限大さに圧倒されます。

そして、こんな風に世界を見ているのだ、とこちらが気付かされる。

遠藤さんが子どもたちに呼びかけます。

「みなさん、立派なのがよくできましたね。それでは最後にみんなが作ってくれたものを繋ぎ合わせましょう」

積木大会は、それぞれが作って終わりではなく、まだここから続きがあったのです。

無我夢中で作った自分の世界、それらを今度積木を使って繋ぎ合せる。

実はこれも気を遣う工程で、お互いの積木を倒さないようにしながら、

床に積木の道を作って繋げていく。

相手のものを尊重し、繋がり合えば、世界はさらに豊かに大きなものになる。

この作業もまた、積木大会では大事な工程でした。

「そーっとね。ぶつかって倒さないようにね」

ゆっくり積木を置いていく子どもたち。

出来上がった積木は・・・いや、それは、、、まるで世界地図のようだった。


  

次回の積木イベントは秋に、
2016年10月22日(土)「はじめての積木遊び体験クラス」。
『1才のお子さんとワクブロックで遊びながら、積木と仲良くなりましょう!』
10月23日(日)「ちいろば親子積木大会」。
『パパ、ママと一緒!お友達と一緒!たくさんの積木と一緒!』開催予定となっています。


子どもだからこのくらいでいい、ではなく、

子どもだからこそ、いいものを。

 

本物が残っていくことは難しい世の中になっているのは自覚していても、

 

でも子どもたちにはいいものを与えなければ、

使命感に突き動かされて、これまで、そしてこれからもちいろばの活動は進んでいきます。



 

 

「ちいろば」

 

川越市旭町2-7-11
10:00~18:00

定休日日曜日、月曜日(月曜が祭日の場合は営業します)

049-244-5860

http://www.chiiroba-toys.com/






 

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