「川越style」

webマガジン川越styleは、「小江戸川越」のお店や人、イベント、行事、風景、文化、川越の熱い動きを伝える情報発信サイトです。過去記事もぜひどうぞ。


テーマ:

 

 

 

会場にずらりと並べられた埼玉県産日本酒の数々。

定番からこの日のために用意した渾身の作まで、県内の蔵元が威信をかけて銘酒を出品し、来場者を待ち構えていました。

春の風に誘われて。清冽な日本酒が恋しい季節がやって来ました。
2017年5月14日(日)にウェスタ川越で開催されたのが、 「ウェスタ川越 春の地酒まつり ~埼玉の銘酒に酔いしれて~」。



11:00~15:00 会場 :ウェスタ川越多目的ホール
料金:前売|1,600円(税込) 当日:2,000円(税込)
代金には、お猪口・試飲チケット10枚・ペットボトル水が含まれます。
主催|ウェスタ川越 指定管理者NeCST
協力|埼玉県酒造組合
後援|埼玉県、ウニクス川越


『首都圏一の酒どころ、埼玉県の自慢の銘酒がウェスタ川越に大集合!地元川越の「小江戸鏡山酒造」をはじめ、10蔵以上のお酒が一度に味わえるイベントです。各蔵自慢のお酒はもちろん、女性に人気の高いお米のリキュールもご紹介いたします!
お酒に合うおつまみも提案。
河村屋さんの美味しいお漬物や、こだわりぬいたセラーノ 尾島社長の南欧風熟成肉もご用意しております。
この機会に新たな日本酒のお供を楽しんでみませんか?』

【出店蔵元】
小江戸鏡山酒造
武甲酒蔵
小山本家酒造
麻原酒造
五十嵐酒造
松岡醸造
文楽
長澤酒造
武蔵鶴酒造
晴雲酒造
佐藤酒造店
【おつまみ】
河村屋(お漬物)
セラーノ(南欧風乾燥熟成肉)

 

 

 

 

 

 

 

 


県内各地の蔵元が、純米酒、純米吟醸酒、純米大吟醸酒、吟醸酒、大吟醸酒、本醸造酒などが並んでいました。なんというバラエティーに富んだラインナップ。シンプルな原料から、こんなにも多種多様な酒が作り出されているなんて。

日本発の芸術、日本酒。SAKE。
埼玉県内の蔵元がウェスタ川越に大集結した夢の企画。

埼玉県でこれだけたくさんの蔵元があること、幅広く個性的な日本酒が作られていることが、実は埼玉県民にもあまり知られていない事実かもしれません。川越はもちろん、鏡山、それに県内中に蔵元が点在していて、埼玉県は日本酒大県とも言える。

酒の旨味というのは、つまるところお米の旨味。

県内の蔵元は、全国の産地のお米を使いながら、埼玉県のお米、埼玉県産酒造好適米「さけ武蔵」を使ったお酒も作ることも大事にしている。
さけ武蔵は、平成16年に開発された埼玉県で初の酒米。埼玉県オリジナルの米を求めていた県内蔵元にとっては待望の酒米です。
「若水(わかみず)」を父に「改良八反流(かいりょうはったんながれ)」を母にもつその米は、12年の歳月をかけて開発され、現在熊谷市を中心に栽培されています。埼玉県農林総合研究センターにて改良八反流と若水 を交配し、誕生したもの。
さけ武蔵は大粒品種であり、「心白(しんぱく)」という米粒の中心に円形の白い不透明部分があり、ここにデンプンがぎっしりと詰まっています。このため、良質の麹を造ることができ、酒造りに大変適している。

 

 

 


お酒の主な原料は米と水、
水は、埼玉県には荒川と利根川という2つの大河が流れており、県内の酒蔵は荒川水系と利根川水系の伏流水を用いて酒を仕込んでいる。利根川水系に比べて荒川水系の方がやや水の硬度が高いようですが、全体的に埼玉県の水は軟水のため酒質はやわらかく、口当たりの良いまろやかな酒ができます。
そして、原料を最大限に生かす酒蔵の技術。
近年、埼玉県産業技術総合センター北部研究所で開発された酵母は吟醸酒造りに大変適しており、全国新酒鑑評会(独立行政法人酒類総合研究所主催)においては、埼玉県の高い入賞率に一役買っています。
また、平成17年から「彩の国酒造り学校」が開校しました。
彩の国酒造り学校では、埼玉県内の若手の酒造技術者を集め実地研修や室内研修などの数多くのプログラムを行い、県内酒蔵の醸造技術向上に努めています。
杜氏の伝統的な技と若い技術者の豊かな感性が織り成す今後の彩の国の地酒が今、注目を集めています。

春の地酒まつり、イベントがスタートすると、待ちわびた参加者がどっとホール内に押し寄せる。受付で受け取ったお猪口とチケットを握りしめ、気になる蔵元ブースへ来ると、話しをしながら気にいった一杯を注いでもらう。10枚綴りになっているので、10種類のお酒を呑み比べることができるというシステム。

「日本酒」に絞ったイベントで、かつ、多目的ホールという室内開催ということもあって(いわゆる通りすがりで入るという人が少ない)、来場する人は右を見ても左を見ても「日本酒が好き」オーラを放っていて、日本酒に対する熱い想いが伝染してくるよう。

ブースの巡り方を見ていても、日本酒ファンにはそれぞれのパターンがあって興味深い。

まず最初の方の杯は初めて知る蔵元のお酒からいってみよう、それを何種類か試してから事前に狙っていたあのお酒へ・・・

やっぱり自分のお気に入りはあそこの蔵元、何はなくともまずはそこから・・・

あの蔵元のブースで、呑むお酒は話しを聞いて決めよう・・・などなど、それぞれに自分内の揺るぎない鉄壁の「ルール」のようなものを持っている人が多いようで、吟味する一挙手一投足から日本酒愛がほとばしっている。

中でも、この蔵元が好き、この銘柄が好きというディープなファンは、蔵元に話しを熱心に訊いていたのが印象的です。

いかに自分がこのお酒が好きか、蔵元に熱く語っている人もいて、話さずにはいられないという様子に、どれほどのファンが分かる。。。

日本酒のことを知りたいという人も多く、お米はどういう品種、どこで作られているのか、このお酒は冷やと燗だとどう違うのか、、、呑むだけでなく、もっと知りたいという熱も渦巻いていました。

10種類の呑み比べというのは、ただ単に酒を呑む以上に、じっくりと味わうように呑み比べるというスタイルが場内に広がる。

お酒ごとの繊細な違いを楽しむ。

同じ蔵元でも、看板商品の日本酒はあっさりとした味わいで知られているのに、実は痺れるような辛口も手掛けて、これがこのイベントで意外な好評を受けたり、発見があるのも楽しいところ。

これだけの蔵元が出展していると、知らないお酒も多数あって、試してみようと気軽に思えるのがいいところで、それがこのイベントの核。

一つの蔵元でさえ、いろんな種類のお酒を作っていて、集まったお酒の種類と言ったら数十は下らない。

いろんな蔵元を回るだけでなく、一つの蔵元のブースの中で、次はこの日本酒、次はこれと、バリエーションを楽しもうと何枚も試すような人もいました。

10枚を別々の蔵元に投じる人もいれば、気に入ったお酒が見つかると、それにチケットを何枚を使ってお代わりを重ねる人も。日本酒のなんとも多様な楽しみ方。!

中には、なんとマイグラスを持ち込む人もいて、お猪口から香りを感じやすい自分の日本酒グラスにお酒を入れ替えて呑む人も。

日本酒好きと言うと、男性的イメージがあるかもしれませんが(事実、若い頃からこれしか呑んでいないというような根っからの日本酒好きだろう中高年男性の姿も!)、いや、今の日本酒ブームは、ディープなファンばかりでなく、より裾野が広がっていて、若い人から女性、外国人まで幅広い日本酒好きに支えられている。会場にも、男女問わず、幅広い年代の人が訪れていました。

 

 

小江戸鏡山酒造

埼玉県川越市仲町10-13

http://www.kagamiyama.jp/

 

武甲酒造

埼玉県秩父市宮側町21-27

http://www.bukou.co.jp/index.htm

 

小山本家酒造

埼玉県さいたま市西区大字指扇1798番地

http://koyamahonke.co.jp/index.html

 


麻原酒造

埼玉県入間郡毛呂山町毛呂本郷94

http://www.musashino-asahara.jp/

 

五十嵐酒造㈱

埼玉県飯能市大字川寺667-1

https://www.snw.co.jp/~iga_s/

 


松岡酒造㈱

埼玉県比企郡小川町大字下古寺7-2

http://www.mikadomatsu.com/

 

㈱文楽
埼玉県上尾市上町2丁目5番5号

http://www.bunraku.net/

 


長澤酒造
埼玉県日高市大字北平沢335

http://nagasawasyuzou.com/

 

武蔵鶴酒造

埼玉県比企郡小川町大字大塚243

http://www.musashitsuru.co.jp/


晴雲酒造㈱

埼玉県比企郡小川町大字大塚178-2

http://www.kumagaya.or.jp/~seiun/

 


佐藤酒造店

埼玉県入間郡越生町大字津久根141-1

http://www.satoshuzou.co.jp/

 

 

日本酒がメインのイベントですが、添えられる肴によって日本酒の味わいはいかようにも広がっていくもの。会場には、日本酒を邪魔しない、むしろ日本酒の魅力を引き出すような酒の「あて」も用意されていて、日本酒とのマリアージュを楽しむことができました。

個性が違うと言っても、日本酒を続けて呑んでいると繊細な違いが分かりにくくなるもの。舌をリセットする意味でも、つまみがいい効果を発揮していました。

 

ほとんどの来場者がやはり、日本酒片手につまみブースに立ち寄り、漬物やチーズの味噌漬け、熟成乾燥肉といった名脇役たちに手を伸ばし、さらに日本酒の深みに引き込まれていったのでした。

その漬物は、一番街にある「河村屋」さんのものを使用。

(一番街にある河村屋さん)

うん?つまみブースにいたのは・・・浅川シェフ。。。!

まさかこんなところで再会できるとは。

浅川シェフと言えば、2017年5月7日に開催された「彩の国カレーなる闘い」に出場していた人でもある。カレーなる闘いでは、川越産野菜を前面に出した野菜カレーで勝負していた姿が印象的。

あの過酷な激闘から一週間、疲れも見せず、春の地酒まつりに協力に駆けつけていたのでした。

 

 

 

 

(「第3回彩の国カレーなる闘い」ウニクス川越・ウェスタ川越 第三代チャンピオンの栄冠はどのお店に

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12275757324.html

 

ウェスタ川越で開催される日本酒のイベントと言えば、実はここに至るまでの系譜、伏線があります。イベント名にVol.2と銘打っているのはそのため。昨年に一度、地元産のお酒のイベントを開催しているのです。

それが、2016年9月にウェスタ川越で開催された「埼玉子育て結婚応援フェスタ」と合わせて交流広場で同時開催された「地ビール地酒&グルメフェスタ」。

川越市のCOEDO、鏡山はもちろんのこと、所沢市の所沢ビール、川口市の川口ブルワリー、さいたま市の氷川ブリュワリー、羽生市のこぶし花ビール、上尾市の文楽、秩父市の秩父錦といった埼玉県各地の地ビール、地酒が勢揃いしたイベントで、この趣旨のイベントは川越では初の試みでした。

 

 

 

 

(「埼玉子育て結婚応援フェスタ」ウェスタ川越2016年9月19日 「地ビール地酒&グルメフェスタ」

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12203397159.html

「地ビール地酒&グルメフェスタ」は、地ビールに地酒と、裾野を広げた捉え方でしたが、地酒だけのイベントを開催しようと展開したのが今回の春の地酒まつり。

川越から埼玉の魅力を発信する時代へ。

「埼玉」を大きくPRするイベントを開催しようとしても、今まで川越で最適な場所があまりありませんでしたが、ウェスタ川越という施設が出来たことで、いよいよ川越で可能になったことを知らしめています。

地元を見つめなおす、知ってもらうというのがまさに今の時代の流れで、日本酒のイベントとしては、2017年3月には、小江戸蔵里(旧鏡山酒造跡地)にて、埼玉県酒造組合の若手で組まれた組織である「吟友会」が、酒どころ埼玉ブランドの日本酒の魅力を広く知ってもらおうと

「埼玉SAKE FESTIVAL 2017」が開催されていました。

あの時のテーマは、外国人に日本酒の魅力を知ってもらうこと。

一番街などの観光地に近い小江戸蔵里という場所で、埼玉の、日本のお酒の魅力を発信しました。

 

 

 

 

 

(「埼玉SAKE FESTIVAL 2017」小江戸蔵里(旧鏡山酒造跡地)2017年3月4日

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12253793296.html

 

それに、川越の鏡山酒造さんが関わっていたイベントとしては、

2017年3月25日(土)に開催された「春のイースト発酵大感謝祭in 川越」がありました。

松本醤油敷地、および周辺道路をオープンカフェ化して盛大に盛り上がりました。

 

 

 

日本酒のイベントとは違いますが、テーマはずばり、醸造・発酵。

川越には醸造・発酵食品を扱う名店がいくつもあります。そんなお店が松本醤油商店に一堂に集結。鏡山の限定酒、コエドブルワリーの地ビール、川越ベーカリー楽楽の限定パンなど、盛り沢山の内容でした。
◎鏡山 

100ml 300円均一飲み比べ、
純米・吟醸・純米吟醸・さけ武蔵大吟醸・大吟醸・純米大吟醸・再醸仕込み出品など
<限定販売酒>
直汲み純米吟醸、直汲み純米大吟醸 

◎鏡山酒造の蔵見学 
常時開放(ただし麹室、酛場、槽場奥、タンク奥、2階は見学禁止・パネル表示対応)

 

和の文化が昔から息づいている街、川越で、日本酒のイベントという相性も抜群。着物、お茶、和菓子、蔵造りの建物・町並みといった川越らしい文化の中に、日本酒が自然と入っていきそう。

これからも川越発で日本酒の発信は活発に行われていきそうです。

ウェスタ川越多目的ホールでは、時間が経つごとに「できあがって」いく人たちが増え、酒を酌み交わす賑やかな雰囲気も日本酒を楽しむ要素。

 

 

 

 

 

来場者の一人には、2017年5月にウェスタ川越のリハーサル室にて映画「かみさまとのやくそく」上映会を開いた菅谷さんの姿も。

あの時の映画上映会協力はじめ、今回の春の地酒まつりにも協力している仁居さんと邂逅、原酒の美味しさに曳き込まれた菅谷さんなのでした。

 

 

(「映画 かみさまとのやくそく上映会」2017年5月4日ウェスタ川越

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12272310602.html

 

この日のイベントは、県内の蔵元を一度に体験できるという博覧会的な楽しみがあり、均等に賑わっている感がありましたが、一つ、人気が集中していたお酒を挙げるなら、五十嵐酒造さんの喜八郎を挙げたい。品評会に出品するレベルの名品には、

「旨いね~!もう一杯ちょうだい」

お代わりを求める人が後を絶ちませんでした。多い人では、4、5杯これだけを求める人も。。。!

全国燗酒コンテスト2016 プレミアム燗酒部門にて最高金賞受賞した、「喜八郎 純米大吟醸」。
喜八郎シリーズ第2弾、雄町を高精米に磨き上げ、低温発酵でじっくりと時間を費やし贅沢に仕込んだい逸品。
搾り方法も昔ながらの手間を掛け、フルーティな吟醸香を多く含み、濃醇で丸みのある味わいが特徴で調和がとれています。
※ 手造りによる少量生産の為、限定販売。
1.8L/5,400円(税抜 5,000円)
720ML/2,700円(税抜 2,500円)
アルコール度    16以上17未満
日本酒度:+2    酸度:1.4
使用原料米(酒母・麹)産地:雄町(岡山県産)
使用原料米(掛米)産地:雄町(岡山県産)
精米歩合(酒母・麹):50%
精米歩合(掛米)産地:50%
酵母:M-310
特徴(酒質) 角のない丸みのある味の乗ったタイプ。

 

熱気を帯びていく会場。だんだんと、日本酒パーティーの様相になって、多目的ホールから「埼玉の日本酒美味しい!」、「埼玉のお酒LOVE!」の声が高らかに上がっていたのでした。

 

 

大盛況のうちに幕を閉じた、「ウェスタ川越 春の地酒まつり ~埼玉の銘酒に酔いしれて~」。

日本酒だけでなく、埼玉県にはたくさんの魅力がある。これからもウェスタ川越から埼玉県が発信されていきます。

 

「埼玉県酒造組合」

http://www.saisake.com/

 

いいね!した人  |  リブログ(0)

「川越style」編集部 SHINさんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります