「川越style」

webマガジン川越styleは、「小江戸川越」のお店や人、イベント、行事、風景、文化、川越の熱い動きを伝える情報発信サイトです。過去記事もぜひどうぞ。


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全てにストーリーがあり、ストーリーに満ちた空間。

全てを象徴しているロゴマークは、

お菓子の丸という意味に、輪の織り成しから日本の和が表現されていました。


そして・・・よく見ると、所々に出っ張りになっていることに気付く。

一、二、三、四、

四つの「こぶ」は季節を表し、常に輪は巡りながら四季を織り成し続けていました。

様々な彩りに彩られた空間、と言えるお店は、

連雀町にある蓮馨寺山門から真っ直ぐ伸びる立門前通り、

ちょうど横断歩道を渡ってすぐのところにあるのが、

2016年3月にオープンした和菓子店「彩乃菓(あやのか)」さんです。




彩乃菓は、地元川越の食材を優先して使い

「四季の彩り」と「菓子の彩り」を表現している和菓子店。

まず目に飛び込んでくるのが、壁にカウンターに、白を基調とした洗練された全体の空間。

そして、和菓子店というからには店内の棚にいろんな種類の和菓子が陳列されているかと思いきや・・・

カウンター上に置かれているのは、大福や饅頭、そして棚にカステラ・・・があるばかりでした。


和菓子店といえばこういうもの、という既存のイメージが覆される空間で、

オープンから間もないから商品が少ないというわけでなく、

実はこれこそ、彩乃菓のスタイルなのです。

現在扱っているお菓子は、大福は7種類、饅頭が5種類、定番から季節物まで幅広く揃える。

カステラは抹茶、チョコレート、蜂蜜の3種類。

商品アイテムを絞りに絞って、厳選した本当にいいもの「だけ」を置く和菓子店。

「一つ一つを丁寧に見せ、一つ一つを丁寧に伝えたい」と話す彩乃菓の小島さん。

すべての和菓子に豊潤なストーリーが潜まれていて、

壮大な物語の先に、凝縮された形として、

今この小さな和菓子が目の前にあるということ、を感じてもらいたい。

(小豆饅頭。スタンダードな小豆大福も、和菓子店としてこだわり、大事にしている一品)



(薄茶大福)



(芋饅頭)



(小豆大福)



(3種類のカステラ)

大福や饅頭は、見本は袋に入れずそのままの姿をお客さんの前に陳列し、

ショーケースにすら入っていない。

「色」と言えるのは真っ白の空間の中にある、お菓子の色だけ。

挑戦的な陳列方法ですが、これ以上ないくらいお菓子の色彩が浮かび上がります。

器との相性を考慮しながら一つのお菓子を上に置く。

そして、器にも、一番街にある「陶舗やまわ」さんで扱っている陶芸作家島田さんに、

彩乃菓のお菓子のためにオリジナルで作ってもらったというストーリーがある。

 

こだわりにこだわって考え抜いたものは、どうしてもたくさんは用意できない、

 

自分が本当に自信を持って語れる商品だけを並べようと思ったら、

彩乃菓のお菓子は少ないように見えて、実は多いのかもしれない。

何も知らないで足を踏み入れた人は和菓子店と気付くのに時間が掛かるかもしれない、

しかし一つの和菓子を高級ブランド品のように扱うスタイルの萌芽は、

すでに東京をはじめ先端地では広がり、ここ川越で始める人がついに現れた。

彩乃菓が新しいのは、いろんな切り口で語ることができますが、

まず挙げたいのが、川越に誕生した新しい和菓子店であること。

どこかに本店があるわけでなく、全くのゼロからの立ち上げという意味で、

川越で、いや、世の中としても和菓子店の新規立ち上げは新鮮な話し。

川越は古くから和菓子文化が定着し、老舗も多い街ですが、

洋菓子のお店のオープンが街を賑わせている近年での、和菓子店彩乃菓のオープン。

さらに新しいのが、

商品数をあえて絞って本当にいいものだけを見せるという、斬新なスタイルであること。

そして挙げたいのが、彩乃菓の小島さんは、和菓子職人ではなく、プロデューサーであること。

そう、小島さんはここでお菓子を作っているのではなく、お菓子の企画立案者であって、

アイディアを具体的な形にしているのは、別の和菓子職人なのです。

それが、川越の南大塚にお店を構える「四季彩菓ふじ乃」の川上さん。

 

 

(「四季彩菓ふじ乃」一つ一つ、手作りの和菓子を

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11549814934.html

つまり、彩乃菓はプロデューサーの小島さんと和菓子職人の川上さんが二人で立ち上げた和菓子店で、

ゆえに彩乃菓を運営する会社の名前も、二人の名前から「株式会社小川屋」と名付けられました。

ふじ乃でも創作大福は作っていて人気ですが、

彩乃菓にあるお菓子は彩乃菓のために小島さんがオリジナルで考え、川上さんに作ってもらっている。

さらに付け加えるならば、職人の前には生産者がいる。

素材の生産者、作る職人、企画立案者の三位一体が彩乃菓のお菓子と言えます。

 

なにより彩乃菓は小島さんの目利きで売るお店で、

 

セレクトショップのような和菓子店と言えるかもしれません。

銀座ではグラフィックデザイナーの緒方慎一郎さんが作った和菓子店「HIGASHIYA」が話題になり、

和菓子の世界も随分と風景が変わってきている。
(ちなみにHIGASHIYAには、川越の東洋堂の芋煎餅が扱われているというストーリーがある)

 

何事にも、ストーリーが大事、と語る小島さんは、

 

確かに 彩乃菓にある全てのお菓子に、ストーリーがあり、

逆の言い方をすると、ストーリーがないものはお店に置かないという徹底がありました。
お店一番人気の濃茶抹茶大福は、河越抹茶をふんだんに使用した大福。

(濃茶大福)

食べた瞬間・・・ここまで抹茶感がくるお菓子はそうそうない。。。ディープな抹茶体験。

餡に河越抹茶を入れ、生地にも河越抹茶を練りこみ、

最後に追い討ちをかけるように大福の周りに河越抹茶をふんだんにまぶす。

大げさでなく本当に、抹茶の味と香りが口いっぱいに広がった。鼻から抜ける香りも河越抹茶。

 

「抹茶のお菓子は世にたくさんありますが、飛び抜けたものでないと印象に残らない」

 

と、ふじ乃の川上さんに配合量を伝え、かつてないほどの抹茶のお菓子を作りました。

小島さんの口から何度も語られる、飛び抜けたものでないと、という表現は、

お菓子作り自体に向けられるだけでなく、

素材探しに関しても、飛び抜けたものを作る生産者を探すということも表している。

彩乃菓で使用している河越抹茶は、

狭山の奥富園などの茶畑から採れる碾茶(てんちゃ)から

碾茶工房「明日香」で生産されているもの。

この河越抹茶は、現在川越市内の多くのお店で使用されて、

「河越抹茶」という文字は目にした事あると思います。

5月には、河越抹茶を使用するお店の人たちが集まって茶摘体験しているのも、

今では毎年恒例となっています。

 

 

 

 

 

 

(「河越抹茶の茶摘み体験」河越抹茶の産地を訪ねる

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12036393456.html

濃茶抹茶だけでなく、他の抹茶商品にもこの河越抹茶が使用されている。

そして、彩乃菓で濃茶抹茶と人気を二分しているのが、赤茄子(トマト)大福。

この二つの大福はとにかくまとめ買いが多いのだそう。

(赤茄子大福)
大福の中にトマトが丸ごと一つ入っているトマト大福の作りは、まるでイチゴ大福のよう。

トマトと言っても、間違いなく既存のトマトのイメージとは似て非なるもので、

皮が薄く、いや、皮が存在しないかのような薄さで実が柔らかく、フルーツと言った方がいいかも。

このトマトにもまた、飛び抜けたストーリーが潜まれているのです。

使用しているトマトは、川越の南古谷地区との境、

さいたま市西区の榎本農園さんが作っている高級ミニトマト「プチぷよ」。

この農家と出会い、直接話しをしに行き、現場を見て、

彩乃菓のトマト大福に使うトマトはこれでないと、と繋げていったストーリー。

トマト大福一つに、語れる話しが泉のように湛えられている。

小島さん自身も榎本さんのハウスを定期的に訪れ、プチぷよの仕入れを行っています。



 

 


(榎本農園さんのハウス。20種類以上のミニトマトを栽培しています)
ちなみに、榎本さんは2016年7月3日の川越Farmer’s Marketに出店します。

蓮馨寺では、榎本さんのトマトと彩乃菓のトマト大福がコラボ出店という形になる予定。
他にも、川越の地酒「鏡山」の大吟醸の酒粕を使った、酒饅頭を用意。

(酒饅頭)

酒粕の味わいが引き立つよう、中の餡子はこし餡にしている。

川越にお店を構えることの意味、さつま芋を使った大福や饅頭があるのももちろんのこと。

(芋大福)



(甘芋大福)

また、季節によって変わっていくお菓子は、この春には桜大福、桜饅頭が登場し、

(桜大福)

 

 

(桜饅頭)

これから暑くなれば水饅頭がお目見えし、

ブドウを使ったお菓子も実現したいと密かな計画があり、

冬ならイチゴと、季節の彩りが表現されていく。



(持ち帰り用、プレゼント用として、自分で選んだ5個10個が入る箱を用意している)

 

彩乃菓は、1階が和菓子店ですが、階段から2階に上がると和カフェスペースが広がります。

 

2階も白を基調とした空間で、お菓子と共に狭山茶を味わうことができる。


 

「河越菓子セット」は、甘芋大福と抹茶饅頭、狭山茶のセット、

 

「抹茶づくしセット」は、薄茶大福と抹茶饅頭、狭山茶のセット、



(抹茶饅頭)




(抹茶づくしセット)

「季節の大福セット」は、この季節なら桜大福と狭山茶のセット、

「抹茶カステラセット」は、抹茶カステラに狭山茶のセット、

それに単品で、「狭山茶(煎茶)」、「狭山紅茶」、「狭山ほうじ茶」があります。

紅茶もほうじ茶も、お茶の全ては奥富さんが栽培したお茶を使用している。

 

 



(狭山紅茶)

そして、スペシャルデザートとして、「河越抹茶パフェ」。

河越抹茶をふんだんに使った抹茶パフェで、
濃厚な特製抹茶アイスや、風味いっぱいの河越抹茶カステラに

沖縄産黒糖を使った黒蜜がかかっていて様々な味と食感が楽しめる。

抹茶好きにはたまらないパフェでしょう。


 

2階では今後、お茶の淹れ方教室やお茶とお菓子のマリアージュを楽しむ講座など、

 

様々な教室、ワークショップを開催し、発信していく場にしたいと話す。
深堀りと展開、小島さんの想像力は膨らむばかりです。

 

彩乃菓が考える地域の素材を積極的に採り入れる、というのはまだ始まったばかりで、

 

小島さんは常にアンテナを張り、地域の感度の高い素材を探し続けている。

これから、チョコレートなら、

川越に本社を構え、一番街にあるアンテナショップで販売している

アフリカンスクエアーの「ショコラマダガスカル」をお菓子に取り入れようとしています。

 

 

ショコラマダガスカルは、今年のサロン・ドゥ・ショコラに出展したという、

川越の歴史的快挙を成し遂げたチョコレート。

サロン・ドゥ・ショコラは、パリで毎年10月に開催されているチョコレートの祭典で、

2016年1月27日~1月31日新宿NSビルにて開催され、

会場には、世界約19ヵ国、100ブランドから有名パティシエと美味しいチョコレートが集いました。

集結するチョコレートの顔ぶれが凄い。
フランスからは、日本の百貨店やデパートでも大人気のピエール・エルメ・パリ、
日本からはビーン・トゥー・バーの代名詞的存在であるミニマルや、

話題の日本酒「獺祭」を使用した「獺祭ショコラ」でも知られるパレ・ド・オールなどが出品。

 

 

 

 

(サロン・ドゥ・ショコラ2016より)

その中に、「ショコラ・マダガスカル」も堂々の出展。
熱気溢れる今年のイベントでは、なんと、
2016年バイヤーが選ぶチョコレートベスト8に、

ショコラマダガスカルの「ダークチョコレート61% こぶみかん&フルールド・セル」が選ばれました。
これは、川越的にとんでもない快挙ではないでしょうか。。。

このチョコレートはアフリカンスクエアーでしか扱われていません。

小島さんが凄いのは、当然ながらこの出展のニュースをキャッチしているところで、

すぐにカステラに採り入れようとしているところ。

 

また、カステラに使用する蜂蜜として、

 

川越の養蜂家野々山さんの蜂蜜にも興味を示している。

(「野々山養蜂園」川越の絶品蜂蜜の現場へ

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12065261924.html

 

川越には、川越の人が知らない素材がたくさんある。

 

知ろうとすれば、こだわりの素材を作る生産者は川越にたくさんいます。

アンテナを張って、気になる人がいればすぐに会いに行き、納得すればお菓子に使わせてもらう。

小島さんの行動力が彩乃菓を支えているもので、和菓子を活性化させていくことになる。

ではなぜ小島さんは、

和菓子店を継いだわけではなく、新規に和菓子店を始めることに至ったのでしょう。

「もともとスイーツ好きだった」という一言の中に、一体どんな原体験があったのか。

小島さんの中の過去を探ると、いろんなお菓子体験が体に染み込んでいることが分かります。

子どもの頃から、和菓子、洋菓子、甘い物に身近に触れていて、

甘党の両親が手作りのプリンなどのお菓子を作ってくれたり、

都内の有名店のお菓子を買って帰っては食べさせてくれていた。

食後のデザートとしてそのようなお菓子がテーブルに出されるという、

まるでお菓子の英才教育を受けていたかのよう。

中でも思い出のお菓子は、和菓子なら舟和の芋ようかん、

洋菓子ならヨックモックのクッキーにTop'sのチョコレートケーキにチーズケーキ。

小さい頃からこんなお菓子を食べていたなんて。。。

 

小島さんの家は先祖代々、川越で米問屋を営んできて、

 

発祥の小島金兵衛商店は江戸時代、今から5代前のことです。

その後昭和の時代に協同組合を作り、

埼玉西部米穀株式会社、西武米穀株式会社へと社名変更してきました。

精米工場があったのが、川越の小仙波、今ケーズデンキや業務スーパーがあるところです。

平成15年に伊藤米穀株式会社に吸収合併され、

株式会社イトーセーブとして会社はロヂャースの向かいにあります。

イトーセーブには小島さんは常務取締役として4年半在籍し、

その後退職して、焼き鳥でお馴染みの株式会社ひびきで、最後は社長代理を務めていました。

これまでのお菓子体験が通奏低音になり、

特に「和菓子」というものに興味を持ち始めたのが、今から5、6年前のことで、

きっかけは、外国の空気に触れたことだった。

ひびき時代から海外に赴くことが多かった小島さんは、

日本を出ると、自分を日本人だと強く意識する自分に気付くことになった。

外国の人は、小島さんを見れば「日本人だから日本の文化を知っているだろう」と話しかけてくる。

焼き鳥、和食、和菓子、お祭り、日本文化に興味津々の目を向けられ、

その時に自分が知らないことが恥ずかしいと思うと同時に、

「日本のことをより知りたい」と思うようになっていった。

さらに、パリに行った時、現地ではお菓子が日常に溶け込んでいる文化を目の当たりにし、

「お菓子は日常に欠かせないものなんだ」

そこから、和菓子、お菓子文化へと興味は傾倒していきました。

 

ふじ乃の川上さんと、「いつか一緒にお店をやれたらいいね」と話しをするようになり、

 

話しは話しとして在り続け、1年ほど前になると夢は現実味を帯びていった。

本当にお店をやろう動き出し、今までにない和菓子店を作る奔走の日々が始まりました。

小島さんのお菓子の見識の広さは、自らの足で動いている日々があるからです。

 

ショコラマダガスカルが出展したサロン・デュ・ショコラ2016には、小島さんも当然足を運んでいて、
日本のショコラティエの牽引者の一人、
「ショコラティエ パレ・ド・オール」のオーナーシェフの三枝さんと交流していた。

(サロン・デュ・ショコラ2016より)

 

 

遊びに行くだけでなく、作った本人の話しを聴こうとする行動力が小島さんらしい。
ちなみに三枝さんは、フランスのリヨンの名門ショコラトリー「ベルナシオン」で修行し、
その後ショコラティエとしてお店を開業して現在に至るまで
常に新しい取り組みに挑戦している。2014年秋からは話題の「Bean to Bar」にも取り組んでいます。

 

またある時には、

 

銀座三越9階にて埼玉県さいたま市の若手農業男子による

『みのりみのるマルシェ』にトマトの榎本さんが出店していると聞けば応援に駆け付け、

ここでもまた、新たな生産者との繋がりを得た。

(みのりみのるマルシェより)

 

新しいお菓子屋さんがオープンしたと聞けば足を運び、

 

ドラ焼きで有名な「うさぎや」さんが運営する上野の「うさぎやcafe」は、

お店の看板メニューの1つ「うさ餡みつ」と「狭山茶」を味わった。
ちなみに狭山茶は、彩乃菓でも使用している奥富園さんの煎茶です。

(うさぎやcafe)

 

 

2016年2月、丸広百貨店川越店「バレンタインショコラミュージアム2016」のトークショーでは、
渋谷区富ヶ谷の「ミュゼ・ドゥ・ショコラ・テオブロマ」のオーナーシェフで

 

日本を代表するショコラティエの土屋 公二氏のトークショーを観覧。

(バレンタインショコラミュージアム2016)

ある時には、自身でチョコレートの食べ比べ体験イベントを開催。
川越のGallery&Cafe平蔵さんを会場に、チョコレートの歴史的経緯や

実際にチョコレートの食べ比べを通してチョコレートの奥深さを感じてもらいました。

(チョコレートの食べ比べ体験イベント)

このような行動はほんの一端に過ぎず、

そして彩乃菓がオープンしてからも定休日を使っては視察を行い、

お菓子漬けが小島さんの生活そのものになっている。

「チョコレートの聖地『銀座』、
銀座は、デパ地下のチョコレート店をはじめ、

『ピエール・マルコリーニ』、『ラ・メゾン・デュ・ショコラ』、『和光チョコレートショップ』、

『BbyB.GINZA』、『ル・ショコラ・デュ・アッシュ』、『ブロンデル』、『デカダンス・デュ・ショコラ』など

日本だけでなく海外のブランドまで、たくさんのチョコレート専門店が軒を連ねています。
まさに、日本のチョコレートの聖地なんです」
これだけ熱っぽく語れるお菓子屋さんは、川越だけでなくそうそうないのではないでしょうか。。。

また、他の街のことだけでなく、

小島さんは、もう一つの顔として川越のお菓子文化を広めようと、

お菓子のの一大イベント「小江戸川越お菓子マルシェ」の実行委員会実行委員長も務めています。

2015年11月に第一回を蓮馨寺で開催し、

和洋を問わず川越のお菓子店が集い、多くの人で賑わいました。

 

 

 

 

 

 

第一回「小江戸川越お菓子マルシェ」2015年11月3日(祝)蓮馨寺で開催

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12080821308.html

この時はまだ彩乃菓オープン前で、

イベントの中で小島さんは、お菓子にまつわるクイズを出す役を自ら担当していた。

ちなみにイベントにはお菓子だけでなく、珈琲やお茶の出店もあり、

実はあの時にお茶の出店で来ていたのが奥富さんで、

そう、あの時から小島さんは、お茶なら奥富さんとイベントに声をかけ、

その後、自らのお店にも奥富さんのお茶を使うという惚れ込みようだったのです。


(小江戸お菓子マルシェ奥富さんの出店)

 

今までにない和菓子店を、それだけの情熱と行動力があるなら、

 

それこそ駅周辺の立地や、いや、川越でなくても勝負できるのでは?と邪推したくなりますが、

小島さんが、ではなぜ新しく始める和菓子店の場所としてこの立門前通りを選んだのでしょう。

そこにもやはり、ストーリーがあったのです。。。

立門前通りといえば、

春に手づくり市、秋にはアートクラフト手づくり市が開催されている旧川越織物市場があります。

 

 

(「手づくり食市+めきき市in織物市場2016」2016年4月17日川越織物市場

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12151799067.html

実は小島さんは、旧川越織物市場の会の立ち上げの発起人の一人であり、

この建物、この通りに対する思いは並々ならぬものがあったのです。

これまでのストーリーの延長でいったら、立門前通りにお店を構えるのは必然でもありました。

ストーリーがあるものは強い。

それは過去からの繋がりであり、容易には揺るがないもの。

自ら熱心に語ることでストーリーに息吹を注ぎ続け、常に活性化していく。

 

今までにない新しい和菓子店が川越に生まれ、

 

触発されるように、川越のお菓子文化は間違いなく活性化していくでしょう。

彩乃菓を通して私たちは、

気付いていない和菓子の魅力、忘れていた魅力、秘めた可能性に触れていくことになる。

 

ふと。

 

カウンターの上に置かれたショップカードを見て、おや?と思った。

彩乃菓のロゴマークが描かれたカードは・・・白ではない。。。

これだけ白にこだわる空間に、当然のようにショップカードも白だと思いがちだが、

なぜ薄ピンク色のカードなのか・・・??

カードを手に取りながら、小島さんがその真意を語る。

「実はショップカードも四季によって色を変えていくんです。

今の時期は春の桜の薄ピンク色です」

そこにも四季の彩りがあったのです。

 

 

目の前の蓮馨寺の桜が満開を迎えたちょうどその時に開店した彩乃菓。

これからしばらくして蓮馨寺の木々の葉が深く青くなってくれば、

ショップカードは緑色に変わっていく。

秋になればショップカードは紅葉の黄色に色づき、冬になれば青色に変わっていく。

そこで、さらにはたと思った。

なぜ、彩乃菓は白なのか、と。

その答えが、ショップカードが教えてくれるようでした。

白というのはどんな色にも染まることができる。

だからこそ四季の彩りを表現できるのだ、と。

 

そしてこの後、四季とともに、四季を表すお菓子が並んでいったのでした。

 

夏の涼しげなお菓子。

 

 

 

 

 

秋から冬のお菓子。

 

クリスマス限定お菓子。

 

菓子の彩りと四季の彩り。

 

そしてもう一つ。
「生産者が分かって、作り手が分かって、お客さんに繋げていく」

あのロゴマークの輪はきっと、生産者と作り手とお客さんの輪もあって、

最後にお客さんに繋げていくことも含めた、彩りなのだ。


これからさらに地域の素材を採り入れていきたいと話し、

彩りは大きく、深くなっていくはずです。

「彩乃菓(あやのか)」

川越市連雀町10-1

10::00~17:30

049-298-4430

水休

http://www.ayanoka.com/


 

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~5月15日(日)まで「大正浪漫夢通り 鯉のぼり」


4月29日(金祝)「かわごえ春の農業まつり」

午前10時00分から午後3時30分(雨天決行)式典を午前10時40分から開催します。
会場:川越市農業ふれあいセンター
川越市伊佐沼887
主催:農業ふれあい事業実行委員会

「かわごえ春の農業まつり2016」
http://www.city.kawagoe.saitama.jp/…/…/nogyomatsuri2016.html


かわごえ春の農業まつりは、
もう川越で30年ほど毎年春に開催されているイベントで、
川越の農業祭りといえば、ずっとこのイベントなのです。
今年から川越Farmer’s Marketが関わるようになり、
農産物出店に加え、飲食出店も担当しています。
今回の飲食出店はイベントというものに初出店というお店が多く、他のイベントではお目にかかれないところばかり。
・カフェ&キッチン ラフテル(フレンチトースト)
・backyard cafe(カレー、ドリンク)
・Skov cafe(珈琲・焼き菓子)
・団子の弁慶(団子)
・サバーイサバーイ(タイ料理)
このイベントは農や体験に力を入れ、これまで食という部分はそこまで力を入れていなかったところに、川越の人気店が出店することで、どんな化学反応が起こるでしょうか。
今年の反応を見て、また来年の展開を考えていこうと川越市と話をしています。

川越市としても今年のこのイベントに懸ける意気込みは熱く、

イベントのチラシを市内全自治会の回覧板に入れていました。

ここまでするのは実は今年が初めてのことなんです。おそらく目にされたのではないでしょうか。

■野菜等の販売
・午前10時から 野菜・軽食等の販売
川越有機グループ、川越ファーマーズマーケット、いるま野農業協同組合等

・午前11時から農産物加工品の「実演」販売(きな粉・草もち)
川越産いちごを使ったジャム等の販売

・川越産農産物があたる抽選会
午前11時10分(式典終了後)から抽選券配付(先着200枚)・・・屋外ステージ周辺
午後2時30分から抽選会・・・屋外ステージ


■体験コーナー
・午前10時から 食育コーナー(食生活改善推進員協議会)
お箸上手に持てるかな?
味噌汁の塩分は?
適正体重を知ろう!
・午前10時から青少年相談員と遊ぼうコーナー
・午前11時からきな粉挽き体験(きな粉は販売します)
・午後0時10分から魚のつかみ取り(コイ・ナマズ・フナ等)
・午後1時から田んぼで泥んこ遊び(応募締め切り)


■ステージ・展示
・午前10時から午前10時30分  川越東高等学校吹奏楽
・午前10時40分から午前11時10分 式典
・(1回目)午前11時20分から午前11時50分
(2回目)午後1時30分から午後2時 
龍忍カワゴレッダー・刃 ショー
・(1回目)午後0時から午後0時20分
(2回目)午後2時10分から午後2時30分
中野七頭舞・一の会(岩手県岩泉町小本の郷土芸能舞の披露)
・午後0時30分から午後1時 川越ふじ太鼓
・午前10時から午後3時 農業機械展示コーナー
(トラクター・コンバイン等)
・午前10時から午後3時 伊佐沼水質浄化活動の取り組み
注記:イベントの内容・時間は都合により変更となる場合があります。


■会場で電気自動車が活躍します
電気自動車は走行時に二酸化炭素を排出しない環境にやさしい自動車です。また、大容量のバッテリーを搭載していることから、「走る蓄電池」として、屋外電源としての活躍も期待されています。今回は、会場で使う電力の一部を電気自動車から供給します。ぜひ、その様子をお近くで御覧ください。

また、時季として、伊佐沼東側花畑で菜の花の摘み取りができます。


■交通案内
・当日、農業ふれあいセンター周辺には駐車場がありませんので、埼玉医大前駐車場南側の指定の場所をご利用ください(無料)。
(埼玉医大前駐車場から農業ふれあいセンターまでは、無料送迎バスを運行します。)

・会場までバスをご利用の場合
川越駅(東口)から「東武バス」で上尾駅西口・平方・埼玉医大行きで「鴨田」下車後徒歩10分
本川越駅から「西武バス」で川越グリーンパーク行きで「伊佐沼・冒険の森」下車後徒20分

「かわごえ春の農業まつり2016」

http://www.city.kawagoe.saitama.jp/jigyoshamuke/business_nogyo/nogyofureaicenter/nogyomatsuri2016.html
川越市農業ふれあいセンター
〒350-0855川越市伊佐沼887
電話番号:049-226-6551(直通)
ファクス:049-226-6552


5月1日(日)「狐宵の市」六塚会館12:00~5:00
http://kawagoe.okitsune.com/event/yoi-05/


5月1日(日)・5月3日(火祝)~5月5日(木祝)「GWにぎわい市」小江戸蔵里11:00~16:00頃
川越にゆかりのある雑貨やグルメなどをお楽しみ下さい。

3日、5日は川越Farmer’s Market繋がりの飲食店が出店します。


5月1日(日)、5月15日(日)「保護犬猫譲渡会」小江戸蔵里12:00~16:00頃

保護犬や保護猫を家族に迎えませんか?家族を必要としている犬や猫が待っています。
http://www.nekokatsu.info/


~5月5日(木祝)「第27回「小江戸川越春まつり2016」


一ヶ月以上に及んだ春まつりも、

5月3日から5日の「小江戸川越春まつりフィナーレイベント」で終了です。
会場:蓮馨寺ほか
●小江戸川越縁日大会(ステージイベントなど)

日時…5月3日㈷・4日㈷、午前10時~午後4時
会場…蓮馨寺・熊野神社(連雀町)

●川越祭ばやし・囃子競演会(市内囃子連の演舞)
日時…5月3日㈷・4日㈷、午前11時20分~午後4時 会
場…鍛冶町広場(仲町)

●小江戸川越民踊大会(市内民謡団体の踊り)
日時…5月5日㈷、午前10時30分~午後0時30分 
会場…蓮馨寺
交通規制=5月3日㈷・4日㈷、午前11時~午後5時。仲町交差点~札の辻交差点。


5月4日(水祝)「ミニ川越Farmer’s Market」クレアパーク10:00~16:00

クレアモールの真ん中あたりにあるクレアパークは、川越駅からも本川越駅からもアクセスしやすく、

なにより川越最大の人通りがある通りに面している公園です。
川越産農産物を出品する農家さんは12人ほど、

今の時季にしかないお野菜などが並びます。中でもトマトはぜひ手に取ってもらいたいもの。
もちろん他の農産物も、どれもがその時にしか手に入らないものばかりなので、

川越の恵みをぜひ味わってください。
■飲食
・ブーランジェリュネット
・トシノコーヒー
・デイリースタンドコポリ
・Bistro Cache Cache (カシュ カシュ)
・Terroir(テロワール)-cafe & wine-
・MDT cafe&dining
・やき菓子野里
・極選川越米プロジェクトチームwith彩の国カレーなる闘い第一回大会チャンピオン カレーキッチンタキザワ(所沢)

■雑貨・ワークショップ
・andA*
・K+ito
・mameritsuko
・wooly
・fluffy
・crochet
ワークショップは全部で5つ!鬼子母神の手創り市出店の常連さんばかりです。

■ダンボール迷路「だんだん君」がミニサイズで登場!


今回のイベントは、普段毎月一度午前中のみですが、
クレアパークにて川越市主催の公園朝市が開催されていて、
それの拡大版として、ミニと言いつつ一大イベントにしようと企画されました。
今、川越産農産物は、川越Farmer’s Marketに小江戸川越農産物と食のまつりに、
とても大きな注目を集めるようになっているので、
クレアパークでも発信していければと思います。
川越Farmer'sMarketを毎月のようにやって欲しい、季節ごとにやって欲しい、というような声は昨年から頂いていたのですが、今年は冬にウェスタ川越で開催し、そして春にクレアパークで開催と、だんだんとその季節の恵みを届けられるようになってきました。

このイベントに関しては、川越市、公園管理事務所、商店街、自治会の協力があって開催できることを明記しておきます。
GWの川越は一番街方面が歩行者天国になって大いに賑わうはずですが、
クレアパークにも賑わいを創っていきたいと思います。


5月5日(木祝)「こころおどるKAWAGOEフェスタ」仲町交差点~連雀町交差点、蓮馨寺


5月6日(金) 「わくわくいもの子市」10:30~15:00頃

川越市の障害者自立支援施設による、作業製品の販売・実演などを行います。
http://www.d2imonoko.jp/index.html


5月7日(土)「懐かしかみしばい」小江戸蔵里12:00~14:00頃
さまざまな紙芝居を行います。こどもから大人までお楽しみ頂けます

※お客様が集まり次第、開始致します。


5月7日(土)~5月8日(日) 「お母さんをよろこばせよう!母の日ワークショップ」小江戸蔵里

11:00~15:00頃

こどもから参加できるフラワーアレンジメント体験です。日曜日はおかあさんの為の整体体験も行います。
https://www.facebook.com/hiroseikotsuin617


5月8日(日) 「小江戸蔵里あそびのがっこう」11:00~13:00頃
みずでっぽうあそび、昔遊び体験その他楽しい催しを行います。


5月14(土)、15(日)「小江戸蔵里まつり」11:00~16:00頃
川越にゆかりのある雑貨やグルメなどをお楽しみ下さい。


5月15日(日)「オープンガーデン2016春」栗原造園10:00~16:00

『緑の綺麗な季節。木陰に腰掛けて庭でのひとときをお楽しみください。

美味しいものももちろんありますよ!
毎月レッスンをしてくれるディシプーさんも可愛いお花を持ってきてくれます。
お友達やご家族と、もちろんお一人でも、のんびり遊びにいらしてくださいね。
出店の皆様のご紹介です。また少しづつ内容をアップしていきますのでどうぞよろしくお願い致します。』

*飲食*
パン・Boulanger Lunettes
菓子・La nature

コーヒー・tango
紅茶・紅茶の時間

*花・雑貨*
d’ici’peu

(栗原造園「森のおうちのマーケット あきからふゆのもり2015」

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12099432692.html


5月15日(日) 「Pop'in Bossa 70s」小江戸蔵里八州亭 19:00~20:30頃

酒蔵を改修した蔵で、本格的なブラジリアングルーヴをお楽しみください。※要事前予約制。申込みは八州亭まで(電話049-228-1785)
https://www.facebook.com/events/1771214276447875/


5月15日(日) 「地元野菜 春夏秋冬市」小江戸蔵里10:00~12:00頃

旬の農産物を販売いたします。(雨天の際は昭和蔵内にて農産物の販売を行います)
http://www.machikawa.co.jp/showa/


5月18日(水)「川越きものの日」


5月22日(日)「蔵里ベーゴマ体験」12:00~15:00頃
持ち物不要、初心者・経験者ともに大歓迎のベーゴマ教室です。
http://kawagoebegoma.web.fc2.com/


5月28日(土) 「五感覚醒プログラム THEまっくらり」小江戸蔵里11:00~15:00頃
さまざまな感覚を使った、楽しい野外体験プログラムです。
https://www.facebook.com/events/969401846471421/


5月28日(土)「蚤の市」成田山川越別院


5月29日(日) 「川越パンマルシェ」小江戸蔵里11:00~16:00頃

川越で頑張るパン屋と、その仲間たちのマルシェ(パン販売、ワークショップ、雑貨販売など)
https://www.facebook.com/kawagoebread


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本番を目前にして、最終確認が行われていた蔵内。

音を確認し、響きを確認し、緊張感がさらに高まっていく。

構想から半年の時間を経て、いよいよ、この時を迎える。。。
川越に新しい風が立ち上がろうとしていました。

2016年4月17日小江戸蔵里八州亭で開催された音楽イベントが、

「KOEDO♪NOTE KAWAGOE(コエドノート カワゴエ) vol.1」。

『小江戸川越の、歴史ある酒蔵を改修したレストランで織り成される、
ちょっとオトナでちょっとほっこりな音楽空間 』をテーマにした今までの川越になかった音楽イベント。
OPEN 17:00
START 18:00
出演:LiLo(Vo&Gt) / 飯田理乃(Vn.)/ 野津昌太郎(Gt.) /糸永衣里(Vla.)


出演するアーティストの共通点としてはまず、みな川越在住であること。

もちろんみな、川越LOVEなことは言うまでもない。

このイベントを企画したLiLoさんに飯田さんという名前を見れば、

川越Farmer's Marketの・・・とすぐにピンとくる人も多いでしょう。

川越ではこれまで、川越Farmer's Marketなどのイベントや

川越のお店に招かれて店内ライブを開催する事が多かったLiLoさんですが、

ついに自身発の音楽イベントを川越に立ち上げることになりました。

野津昌太郎さんと糸永衣里さんという音楽家に声をかけ、

川越で唯一無二のこの空間で、大人の音楽イベントを始めます。


LiLo(リロ) Guitar,Vocal

1983年埼玉県生まれ。
輸入木材営業マンと二足のわらじを履くシンガーソングライター。
『LiLo』は川越にあった古着屋『LiLo』の名前を、同店閉店時に受け継がせていただいたもの。
従ってLは大文字がこだわり。
中学、高校時代と『ヒットチャートを賑わす音楽』『CMで流れている音楽』『ハードロック』を食べて育つが、次第に『オシャレな音楽』に影響され、手を染め始める。
中学3年生からギターを始め、同時に作詞作曲も行う。現在まで独学で音楽と付き合ってきている。
就職後も学生時代の仲間と社会人バンドで活動するが、活動の時間が合わずに解散。
当時『1人でも成立する音楽』『末長く、おじいさんになっても楽しめる、楽しんでもらえる音楽』を考慮して、今のアコースティックギター、指弾き弾き語りのスタイルに到達。
さわやかな楽曲と前向きな歌詞で、日曜の朝が似合う音楽と形容されるが、
プロのギター講師をして『あのギターを弾きながらあの歌は歌えない。。』と言わしめるような、以外に高難度な弾き語りギタープレイと、実はちょっとオトナな表現の歌詞が一部コアなファンの心を捉えて離さない、らしい。
2009年下北沢LIVE BAR BIGMOVTHではじめてLiLoとして音楽活動を開始。毎月ブッキングを組んでいただき大変お世話になる。
2011年に同ライブバーのレーベル『h.a.p.p.y.Records』より、自身初となるCD『LiLorchestra(リロケストラ)』をリリース。
2011年、2012年の島村楽器HOTLINE 北関東 埼玉エリアファイナルに出場。
2013年、結婚を機に川越に住んでからは地域密着で音楽活動を続け、これまでに川越のカフェ、バー他、『川越イドバタユニオン』『旧織物市場クラフト市 食市』『川越Farmer's Market』などの野外イベントで演奏を行っている。
現在は川越で出会った飯田理乃とアコースティックギター、バイオリンのデュオ演奏のライブ形式を基本としてライブ活動中。
2015年には飯田理乃と二人でレコーディングした3曲入り音源『サガシモノ』をリリースしている。
様々なご縁を大切に、感謝の気持ちを持って活動中。
2016年4月、初の自主企画ライブ『KOEDO♪NOTE KAWAGOE vol.1』を行う。
HP:
http://www7b.biglobe.ne.jp/~bigmouth/lilo/
Facebook:
https://www.facebook.com/LiLokawagoe/
twitter:
@LiLorchestra


飯田理乃(永田理乃)~violin~

岐阜県出身、川越市在住。
4才からバイオリンを始める。
幼少の頃から、曲の練習より即興で遊ぶことを好む。
大学時代、先輩の誘いで「ROCKY CHACK」森のオーケストラに参加し、POPSの世界へ。
2000年頃から数年間、作曲家きだしゅんすけ氏率いるPOPSストリングスユニット「LPchep3」のメンバーとして、全国のライブハウス、カフェ、路上等でのライブや、
3枚のアルバムリリースをする。
sax奏者・三四郎を中心としたユニット「クリオネ」のメンバーとしても、
ライブやアルバムリリースなどで活動。
ソロでは、フジテレビ「ポンキッキーズ」の「爆チュー問題」にバイオリンネズミとして参加。
琴奏者・保坂由佳による音楽プロジェクト「J・DNA」のサポートメンバーとして活動を共にする。
その他、ボサノバデュオ「サパトス(三四郎&木村純)」、阿久延博をはじめ、多くのアーティストのライブ・レコーディングに参加。
結婚出産を機にしばらく活動を控えていたものの、2014年に川越でLiLoと出会いライブに参加したのをきっかけに、家族のサポートを得ながら緩やかに活動再開中。


糸永 衣里 Viola&Violin

大分県別府市生まれ。ピアノとヴァイオリンを3歳から始める。
Violaに転科し東京音楽大学へ入学。
在学中、大坂国際コンクール特別賞、 万里の長城杯奨励賞を受賞。
2003年、同大学卒業。 その後、イタリアのカリアリ国際音楽アカデミーに参加し、
ヴィオラ奏法の研鑽を積む 。帰国後、ヴィオラによるジャズへのアプローチに興味を持つ。
2008年、米国サンフランシスコのスタンフォード大学におけるジャズワークショッ プに参加。 2010年、 アジアワールドスカラシップ奨学生として、
米国ボストンの Berklee College of Music へ留学。
ジャズを Matt Glaser、Rob Thomas、Darol Angerに師事。
在学中は、Ron Carter、Ivan Lins等、世界的なプレ ーヤーのサポート共演の機会を得る。
2012年、帰国。 帰国後の現在は、独自のライブ、サポート演奏また東京国際フォーラムに置ける ラフォルジュネ 2015 「渋さ知らズ」公演にゲスト参加する他、
2015年4月 埼玉県川越文化芸術振興審議委員にも選ばれ、
川越市を中心に小学校やまちづくりイベントの演奏など音楽をもっと身近に感じてもらうため音楽活動の幅を広げている。


野津 昌太郎 guitar,voice,etc

ギター時々声その他。
作詞作曲企画。
1986年神戸に生まれる。
十代よりギタリストとして、音楽活動を開始する。
ありとあらゆる音楽分野、サウンドアート、ときにそれらを凌駕(放棄)しながらもノラクラと貪欲に気まぐれに二十代を送る。
これまでの共演は音楽家のみならず 身体表現者、映像作家、詩人、また虫や鳥、滝など数えきれず八百万。森羅万象にお世話になりつつ今日も一歩前進中。
現在はピアニスト日吉直行とのDuo、
作曲家/ピアニストの谷川賢作との「のづけん」
杉本ゆみオーケストラ など、
多数のグループやセッションで活動中。

すべてのlive schedule・詳細は
http://snuliveinfo.blogspot.jp/


小江戸蔵里の八州亭(はっしゅうてい)というレストランはなにより、

大人の雰囲気の音楽演奏にぴったりの空間。

川越に誕生したこの音楽イベントに何かを感じ取り、惹かれ、多くの人が詰めかけて

見事に満員御礼となっていました。。
店内のテーブルでは開演前からゆっくり食事を楽しむ光景が広がり、

それこそ、ライブハウスとは違うこの空間でやることにこだわった

LiLoさんたちの思いが形になっていました。


演奏者の一人、糸永さんはリハーサルでは先ほどから装いを変えて、

こちらは大人の雰囲気を醸していた。

先ほどというのは、面白いことにこの日ここから少し歩いた場所に、糸永さんの姿があったのです。

時計の針を少しだけ巻き戻します。

4月17日同日の日中、川越織物市場で開催された

「手づくり食市+めきき市in川越織物市場2016」。

美味しい食やこだわりの物がぎゅっと詰め込まれた会場は、ゆったりとした時間が流れ、

糸永さんはヴィオラの演奏で参加していて、川越織物市場を音楽で満たしていました。

「手づくり食市+めきき市in織物市場2016」2016年4月17日川越織物市場

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12151799067.html

そして、演奏を終わると会場に遊びに来ていたLiLoさんを呼ぶ糸永さんの声が。

招かれて演奏場所に揃ったLiLoさんと飯田さん、

「これから蔵里の八州亭で音楽ライブをやりますのでそちらもよろしくお願いします」。

そう、ここからすでに伏線は張られていたのでした。

この後3人は蔵里へ向かい、野津さんと合流し開場までの時間リハーサルを重ねていた。

糸永さんは昼と夜の二つのステージをこなしていました。


多彩、と言うべきこの4人のアーティストたちは、

一体どのようにして繋がってイベントを立ち上げるまでになったのでしょう??

経緯を紐解くと、まず一つの出会いが、やはりあの川越織物市場だったんです。

今から半年前のこと、

2015年11月川越織物市場で開催された「アートクラフト手づくり市」。


(「アートクラフト手づくり市in織物市場2015」11月14日15日旧川越織物市場

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12096482650.html

この時に野津さんとLiLoさん&飯田さんが織物市場で演奏していて、

お互い初対面でしたが意気投合。

糸永さんとはさらにそれより前、今はなき古本カフェAgostoでLiLoさんと飯田さんがライブを行った後、

デイリースタンドコポリで打ち上げていたところに糸永さんが偶然居合わせ、意気投合した。


(「LiLo live in Agosto」2015年6月14日の様子

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12040318265.html

川越の中で、繋がるべくして繋がったようなアーティストたちは、

川越を盛り上げたいという思いでも共通していました。

「川越で音楽イベント立ち上げたいね」

あっという間にKOEDO♪NOTE KAWAGOE vol.1の話しが進んでいきました。

その会場として選んだのが、小江戸蔵里の大正蔵レストラン八州亭。

ここがなければこの音楽ライブは誕生していなかったかもしれない、

いや、大袈裟ではなく、ここがあったらこそLiLoさんは

「この空間でやりたい」と準備に突き進んでいきました。


ライブハウスとは違う、他の飲食店とも雰囲気が違う、八州亭にしか出せない空気感がある。

2015年秋、LiLoさんと共に蔵里の担当者に会いに来た時に、

LiLoさんはすぐにこの場が気に入ったようで、具体的にライブのイメージを膨らませている様子を見て、

やはり思った通りだと納得した。

八州亭というのは、蔵里のちょうど真ん中にある酒蔵、

今は天井が抜かれて吹き抜けとなった開放的で広い空間は、

レストランとして利用され親しまれています。

蔵造りの建物が数多く残る川越でも、これだけの広さがある建物、

しかも中が飲食店になっている蔵は川越に他にありません。

蔵里の担当者とは以前からこの空間の可能性を語り合い、

この場だからこそ活きるイベントを模索してきた。

音楽ライブなら、この場所らしく食事を楽しみながら大人の雰囲気のライブができるだろうし、

例えれば、川越のブルーノートのような場所になれるのではないか、と話し合っていた。

一つの実験としてパイオニアの世界最高峰音響機器TADの視聴会を開催、

その大成功に、やはり八州亭は川越で広がっていく場所だと確信し、

音楽演奏の展開としてまっ先に挙がったのが、LiLoさんの存在だった。

もちろん、何でもいいというわけではなく、この場は内容を選ぶ。

いろんなアイディアを吟味した上で、この空間を生かしきってくれる人を考え抜いた結果、

うん、やはりLiLoさんでした。

連絡してみるとLiLoさんもすぐに乗り気になって、八州亭の様子を見に行き、

蔵里の担当者に会いに行った。

橋渡ししてから半年、着実に準備を進めてきたLiLoさんたちは、見事にライブ当日を迎えました。


17時の開場から八州亭の席は埋まり、食事を楽しむ光景が広がる。

開演までの時間を1時間とっていたのは、ライブ前の食事の時間を考えてのことでした。





八州亭という場所がイベントで使われるようになり、

今までの川越になかった雰囲気の音楽などのイベントが根付き始めている。

まだ小さい芽が、これから川越で広がっていくだろうな、と区別することにかけては自信がありますが、

間違いなく八州亭は、これからいろんなイベントで会場となっていくでしょう。

今、その先端の時期に立っていると思います。

そもそもLiLoさんとの出会いも、もう今から2年前のことで、

当時は川越駅前で路上ライブを毎週のように行っていたんです。

他にもたくさんのミュージシャンが演奏している中で、

聴いた瞬間、この人は川越で広がると確信していました。

(2014年4月)

それは自分だけでなく、川越のいろんな人がそう思い、彼を後押しするようになっていく。

先端的な意識の「うらかわ」のお店の人たちが、LiLoさんLiLoさんと口にし出していたのもこの頃でした。


(「うらかわプロジェクト」第一弾企画 スタンプラリー当選者発表!

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11846363876.html


初対面から半年、川越Farmer'sMarketの前身の川越収穫祭というイベントを始める時、

川越で優しい雰囲気の収穫祭をやる、そこに音楽があるならLiLoさんだろう、とすぐに繋がりました。

そこから川越Farmer'sMarketに至るまでに、

川越の田んぼに行こうと誘うとこれもすぐに即答で興味を示してくれて、やはりLiLoさんだと思った。


(「川越収穫祭2015冬」開催

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11981759677.html




(「2015年川越のお米作り」川越の田んぼにやって来たLiLo&飯田さん

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12047037937.html



(③「川越Farmer'sMarket 」2015年7月12日蓮馨寺

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12050657019.html


そして川越Farmer'sMarketに来ていた商店街の人に誘われ、

商店街主催のイベントにも出演するようになり、と街の中でどんどん飛び火していった。


(第2回「昭和の街の感謝祭」2015年9月12日(土)

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12074677258.html


川越で広がっていくだろうと思ったあの時から2年、

想像を超えるほど川越で広がっていったのは、LiLoさん自身の行動力と川越愛です。

彼はいろんな川越を見てきたからこそ、

川越にこんな音楽イベントがあったらいい、という選択も絶妙。

『小江戸川越の、歴史ある酒蔵を改修したレストランで織り成される、
ちょっとオトナでちょっとほっこりな音楽空間 』

2016年4月17日小江戸蔵里八州亭18時、

「KOEDO♪NOTE KAWAGOE vol.1」開演しました。

一曲目が4人での『花が見た夢』。
その後、LiLo&飯田理乃で
『風向きoverture』、
『ナタリー』、
『サガシモノ』、
『化石』、
『カレンダー』、
『LiveLove』、

野津さん糸永さんの演奏が続き、
最後はまた4人での
『空想グライダー』
『ランドリー』というセットリストでした。

























途中に曲当てクイズがあったり、楽しい内容のKOEDO♪NOTE。

無事に第一回を開催し、充実感溢れる4人の表情でした。

来場者の「次はいつ?」という声に、4人はすぐさま次の展開を語り合い、
次回vol.2は2016年秋口~ を予定しています。

唯一無二の場をホームグランドとして、川越らしい音楽イベントをこれから広めていきます。


「KOEDO♪NOTE KAWAGOE vol.2」をお楽しみに。



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「パティスリー ルアンジュ」さん、記事を再編集しました。

検索サイトで川越 ルアンジュで検索するとこの記事が表示され、

お店のことを知ろうとする人に読まれているので、

これまでのルアンジュの話しをここに一つに集約させました。御了承ください。

しばらくしたのち、この冒頭部分を削除して下の記事だけ残します。


☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*


人の手が作り出す魔法。

静かな時間が室内を支配し、手元に向ける真剣な眼差し。

流れるような動きを見ながら、

こんなにも美しい時間に立ち会った事があっただろうか、ずっと、そう考えていました。

その動きを見ながら、頭の中では綺麗な音楽が響いていました。

一切の無駄のない人の動きは、美しい旋律の音楽のよう。。。

音楽を聞く、というよりその動き自体が音楽。

一つ一つの動作が一つ一つの音で、

目の前で奏でられていく小野塚さんのメロディー。

出来上がったものはもちろんのこと、

作る姿が、出来上がって行く過程が、

「ああ・・・」と、溜め息しか出ないほど美しい。。。


さくっと、最後の包丁を入れていく、

大団円のエンディングの高揚が高まっていく、

チョコを塗ったスポンジをカットし、上にチョコパウダーを降りかけて終わりの時を迎える・・・

いや、まだ終わっていない、

ハートの真ん中に生チョコを流し込んでいく、

本当の最後に、指揮者がタクトをそっと置くかのように、

クルミの糖衣がけをケーキの上に音も立てずそっと乗せたら、完成。



これが、たくさんの人に笑顔を届ける、パティスリールアンジュ小野塚さんの自信作

「ショコラノワ」。

しつこくないチョコの味わいは、最後まですっと食べられる優しい味。

小野塚さんらしい可愛くて繊細な顔のショコラノワは、お店の人気ケーキです。


完成したばかりのケーキをトレーに綺麗に並べて、

商品名が書かれたカードをちょこんと乗せる。

そこまで観届けた時に、ようやく「ふぅ・・・」と、

全身の力を抜くことができました。

最初から最後まで見守ったショコラノワ作り、

「終わってしまった。。。」完成した安堵と寂しさ。

どちらとも言えない、いや、両方が入り混じった「ふぅ・・・」。

小野塚さんがお客さんが待つショーケースにショコラノワを並べる後姿を見ていました。

ケーキ作りは、完成したものだけが美しいのではない、

完成までの過程が音楽のように美しい。

本当に綺麗なものは、祈りにも近い美しい過程があってこそ生まれるのかもしれない。

普段は誰の目にも触れられないけれど、一つ壁を隔てた向こうには、

今まで観たどんな映画や音楽よりも美しい、小野塚さんのケーキ作りがありました。


「ふぅ・・・」

今思うとあの脱力は、完成まで見届けた達成感よりも、

もっと観ていたい、まだ完成しないで、寂しさの方が強かったかもしれない。。。

均等な時間、均等なリズムで、均等にカットされていくメロディーをもっと観ていたかった。

綺麗にハートを作るメロディーを、

生チョコを流し込むメロディーを、もっと。もっと。観ていたかった。

人の手が作り出す、ケーキという名の魔法。

美しく、愛おしい、知られざる職人の聖域へ。

1時間30分の小野塚さんのショコラノワ作り、開演です。


☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*


西武新宿線南大塚駅 南口駅前にあるのが、

「Patissrie L'ange(パティスリー ルアンジュ)」さん。














(1月に並んでいたケーキたち)

ルアンジュは2013年7月6日にオープン。ケース越しに並んだケーキをひと目見たら、

誰もが「わあ!」と歓声を上げるような、

どれもみんな可愛くて、まるで宝石を見ているかのよう。

色も形も大きさも、そして、新しいお店のアイコンでもあるハートも、

「小野塚さんらしいなあ」と思わせる。

ケーキというのは、やはり作る職人の人柄が出るよう。

出るというか、人柄とイコールと言っていい。

その人の性格とか感性とか嗜好とか、

内面が出て隠しようもなくイコールになってしまうのが、ケーキというものなのかも。
ルアンジュのケーキは、主張し過ぎず控えめで優しい、

可愛いというか可憐と言った方がいいか。。。

小野塚さん自身が、ケーキに限らず、キラキラと綺麗なものが好きで、
そしてケーキは作るのも食べるのも好き。

他のお店行っても、ショーケースに並んだケーキを見る時間が好きだと話す。

そして。

作ったばかりのショコラノワも、早速ショーケースに並んでいます。


暖かい季節になればフルーツの顔触れが変わり、

7月、桃にブルーベリー、いちじく、サクランボを使ったケーキが並んでいた。

川越style

桃のコンポートジュレは、白ワインのシロップを作って、

桃を皮、種ごと漬け込んで作ったもの。

それにピーチリキュールの泡を乗せている。












秋になれば栗、紅玉、洋梨、

冬ならイチゴ、チョコムースなどなど。

(9月のケーキ)

そうしてルアンジュの季節は巡っていく。


「秋冬に、美味しいチョコのケーキが食べたいな」

自身がそう思ったところから、ショコラノワの発想が生まれたのだそう。

そして、「あんまり重い感じではなく、軽く食べられるチョコで、

でもチョコレート感はしっかり楽しめるものにしたい」と始まった。

そこは、静謐な、凛とした空気漂う厨房でした。

静かに始まったプロローグ、小野塚さんの最初の旋律は、

ショコラノワで重要となる生チョコ作りから始まりました。

ベルギーチョコレートの上に、沸騰した生クリームを流し込み、バターを入れる。


ハンドブレンダーで混ぜ合わせ、きちんと乳化させる、艶のある光沢が現れていきました。

これが、生地と生地の間にサンドされる生チョコになる。

言い換えると、このチョコがショコラノワの断面に線として表現され、

口の中でダイレクトなチョコの味を伝えることになる。


「一つ一つ気を遣うんですよ」

ケーキ作りは一つ一つの工程が繊細な仕事の連続。

小野塚さんの動きは、バタバタした所がなく静かに淡々と、どこか悠然として、立ち姿の音も優しい。

出来上がった生チョコを冷蔵庫に入れたら、いよいよ、

ショコラノワの土台となる生地作り。

この物語は、序章からだんだんとメインテーマへ入っていきます。

観客をぐっと惹き付ける局面へ。

生地作りは例えれば、いくつかの伏流が同時にあって、

ある瞬間に全部の流れが合流して大きな本流、チョコの生地が出来上がっていくよう。


その一つの流れが、卵の黄身、グラニュー糖を入れ、混ぜる。



二つ目の流れが、生地に入れるための生チョコ作り。

ココアとチョコレート、溶かしたバターを合わせて混ぜる。

「生地自体に生チョコを入れるのって、珍しいんですよ」。


そして三つ目の流れが、

卵白、グラニュー糖を混ぜてメレンゲを作る。


さらに四つ目、クルミを手と包丁で砕き、

小麦粉、ベーキングパウダー、ココアを混ぜたものに合わせる。


いくつもの器具を使いこなし、前後では別のミキサーが回り、

たくさんの工程が同時進行していく、

それをコントロールし指揮者のように立ち振る舞う小野塚さん。

練られていたミキサーが止められ、

生地作りのための4つの伏流が、ここに一つに合流する時が来ました。

全てを一つに混ぜ合わせるのは・・・機械ではなく、なんと小野塚さんの手作業で。




30分少々の時間を掛けて、「これで生地の完成です」。

生地を15個の器に注いでいきました。

それをオープンで40分ほど焼いたら、ショコラノワの生地の完成です。






焼き上がった生地を三枚にカットして、

層の間に、全体に、冷やした生チョコをナッペ。

ショコラノワ作りはついに佳境を迎えていく。。。


15年使ってる包丁。「僕の親友なんです」。


パティスリールアンジュは、新しいお店だけれど、

もう一つの言い方では新しくないとも言える。

その経緯は、オープン直後の記事でも紹介しましたが、

ここは以前、パティスリー「サンレモ」があった場所だということは、

南大塚の人ならご存知でしょう。

川越の南大塚の地で、北口店を合わせると35年以上も営業していた、

川越スイーツ遺産的なお店だったのがパティスリーサンレモ。

地域に親しまれ続けたお店で、

南大塚の子どもたちはサンレモのケーキで大きくなったと言っても過言ではない。

川越style
サンレモが2013年6月いっぱいで営業を終了し、

2013年7月6日からルアンジュがオープンしました。

この話だけ聞くと、まったく別のパティスリーがオープンしたように聞こえるかもしれませんが、

サンレモとルアンジュ、実はこの二つのお店は根底で繋がっているのです。

サンレモで18年働いていた小野塚さんが、

お店を譲り受け独立という形で、自分のお店を開いたのがルアンジュだった。


ルアンジュさんが川越に誕生して3年のお店ですが、でも小野塚さんは、

この同じ場所で20年以上前から洋菓子を作り続けている。

「サンレモが閉店」、「お店がなくなっちゃった」、

いろいろな声が聞こえますが、

サンレモ時代からサンレモのケーキを作っていたのは小野塚さんで、

両店のケーキは地続きで繋がっているところは多い。

そういう意味でサンレモはなくなっていない、とも言えるし、

小野塚さん自身も、サンレモの歴史や昔からのお客さんを大切に思っています。

「サンレモは長年地域で愛されたお店だったし、今までのお客さんはもちろん大事。

ルアンジュも同じように地域に愛されるお店になりたい」。

そこはケーキ作りを一から覚えたお店で、18年もいたお店、

そのバックボーンは当然、小野塚さんのパティエシエとして血肉になっているもの。


そんなルアンジュの小野塚さんは、

どういう道のりで今のルアンジュの小野塚さんになったのか。
「これからの新しいこと」も大事ですが「ここまでの今までのこと」も、胸に大切にしたいこと。

サンレモに、今から20年ほど前に入って働き始めたのが、若き日の小野塚さんだった。

「サンレモで働く前、もともとはコックを3年やっていたんです。
ある時、南大塚駅から線路沿いにある北口のサンレモの看板が偶然見えて、

気になって入ってみたんです。お客さんとして最初は行ったんですよ。

その時買ったのは、タルトバナナでした。

そこで職人を募集してるのを知って、面接に行きました。

南口のこのお店で面接受けたんです。それで働き始めたのが、ここ南口のお店でした」


実はこの話しを伺ったのは、サンレモが閉店し、

これから小野塚さんがルアンジュを立ち上げようとするまさに2013年6月のことでした。

サンレモは始め、南大塚駅北口にお店を構えていたんです。

川越style

(南大塚駅北口にあったかつてのサンレモ)

サンレモは小野塚さんの師匠が基礎を築き、発展させ、
途中から小野塚さんが加わり二人の伴走になった。
サンレモの歩みは、師匠と小野塚さん二人の人生の歩みでもあり、

伴走の根底には師弟愛が流れていた。
閉店が決まり、残念そうに小野塚さんはその日々を語っていました。
「師匠といつまでもずっと一緒に仕事がしたいです。そう思わせてくれる方なんです」
キラキラしたイメージのケーキ屋さんの裏側に、
本当にそのまんまピュアな人間関係がある事がほっとするようで嬉しかった。
こんな素敵な関係があるんだ、それを小野塚さんの言葉から感じられた。


生地を作る、綺麗に生クリームを塗る、綺麗にカットする、
ケーキ作りのすべてを教えてくれたのが、師匠でした。
「最初の4、5年はずっと悩んでました。スポンジを作るのはある程度できるけど、なんで師匠のようにできないんだろう、と。。。」

師匠は優しい人ではなかった、むしろ怖い人。
だけど師匠について行こうと修行に打ち込んでいった。


小野塚さんがサンレモに入ってから、
仕事にも慣れ自信を持てるようになった7年くらい経ったある時のことでした。
仕事中に突然師匠が小野塚さんに話しかけたのだという。
「自分で好きなもの作ってみろ」
なんの前振りもなく言われ、小野塚さんは凄くびっくりしたと言います。
でも、
その一言ですべて察したそうです。


そう言われ、自分がいいと思ったケーキを最初から最後まで自分一人で作ってみた。
それが、コーヒームースの中にバニラクリームを入れたケーキ。
出来上がりを見た師匠は頷き、お店に出すと決める。
小野塚さんが自分で作ったケーキが、
初めてサンレモのショーケースに並んだ瞬間です。
サンレモ時代を振り返って、一番嬉しかった事はなんですか?
と聞いた時に、小野塚さんが話してくれた思い出。

長い沈黙の後に、噛みしめるように話してくれた思い出。
並べたケーキを、お客さんの側から眺めて見た。
「それを見た瞬間が一番嬉しかった」

川越style
そこから師匠と小野塚さんは本当のパートナーになり、サンレモを支えてきた。
小野塚さんが加わってから18年。
二人で一緒に考えケーキを作ってきたパティスリーサンレモは2013年6月に区切りを付けました。
2013年7月からルアンジュとなり、小野塚さんは自分で自分のケーキを作るようになった。

繊細で、可愛らしくて、人柄がそのまま形になったようなケーキたち。
そのケーキにはサンレモの18年とルアンジュの3年の20年の情熱が込められていて、
南大塚の子どもたち、いや、今は川越のと言った方がいいと思いますが、

ルアンジュのケーキで大きくなって、このケーキでたくさんの思い出を作っていくことでしょう。
そして今、ルアンジュには若い弟子がいて小野塚さんと伴走している。
地域のケーキの恵みは、そうして受け継がれています。


新しくなったお店には、今まで来なかったようなお客さんも多くやって来るそうです。

一人で来られるような女性も増えた。

川越style


川越style

それはおそらく、通りからショーケースのケーキを見て、思わず惹かれて入って来るのでしょう。

その変化がなにより新しくなったお店の変化を表しているよう。


ルアンジュとなって3年という時間で、

お店は小野塚さん自身の個性で彩られ、小野塚さん独自の発信を始めている。

誕生日ケーキなどのお祝いケーキの楽しさも好評で、

昨年のクリスマスでは、地域の新しい家族の予約が殺到し超多忙を極めていた。


店内で販売コーナーを設けている川越の野々山養蜂園は、

小野塚さんがこの蜂蜜に惚れ込んで始めたもの。

(「野々山養蜂園」川越の絶品蜂蜜の現場へ

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12065261924.html

「季節によって蜂蜜の味がこんなにも違うなんて・・・

季節ごとの蜂蜜に合わせてケーキを考えるのが楽しいです」と小野塚さんは話します。


ルアンジュとしてイベントに出店することにも積極的で、

川越織物市場のアートクラフト手作り市、食市ではお馴染みとなっている。

昨年は野々山養蜂園さんと隣同士の出店という形になっていました。

(「アートクラフト手づくり市in織物市場2015」11月14日15日旧川越織物市場

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12096482650.html


川越Farmer'sMarketでも大事な出店者で、毎回協力してくれています。

2016年1月31日ウェスタ川越の小江戸農産物と食のまつりにも、

「ナンツカ」からたくさんの人をウェスタに呼んでくれました。


(②「川越Farmer'sMarket 」2015年7月12日蓮馨寺

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12050268991.html



(2016年1月小江戸農産物と食のまつりに向けて)


お店で使う食材にこだわるルアンジュは、地域の農産物を使うことにも意欲的で、

河越抹茶の茶摘み体験に行き、

ルアンジュと同じく川越の大東地区にある川目巨峰園の巨峰でケーキを作ったりしていた。



(「河越抹茶の茶摘み体験」河越抹茶の産地を訪ねる

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12036393456.html



(「ソコノワ」×「川越Farmer'sMarket」川目巨峰園、野々山養蜂園出店

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12064836635.html


2015年12月13日の川越Farmer'sMarketでは、

お店の方で出店農家のイチゴとさつま芋を使用して、
・川越いちご園すじのさんのイチゴを使った、イチゴのタルト
・川越なるかわ農園さんのさつま芋を使ったスイートポテトのタルト
というスペシャルスイーツを提供しました。
イチゴのタルトは通常よりもさらに大きいサイズで作るという、この日だけの限定品。



(「川越いちご園すじの」×「ルアンジュ」)


そしてルアンジュのショコラノワ作り、

ここからの息が詰まるような繊細な時間が美しかった。。。

ルアンジュのルアンジュたるゆえん。

この繊細な仕事があるから今の人気があるのだと実感する。

一切れのケーキのために、

一つ一つの工程に20年の技術と情熱を込める。

一瞬一瞬を留めて置きたい駆られながら、

ショコラノワという名の宝石が、出来上がりました。



















小野塚さんのショコラノワ作りの1時間30分、ここに終演しました。

出来上がったショコラノワは、すぐに表のショーケースへ運ばれて行きました。


☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*


厨房から出て、いつも見る場所から眺めている。



生地に、生地のサンドに、ハートに、ハートの中に、

ふんだんに生チョコを使用したショコラノワ。

ショーケース越しに見るケーキは、いつ見てもやっぱりキラキラしていて、宝石のよう。


こちらに戻ってショコラノワをこうして眺めていたら、

なんだか今見てきた制作過程の光景が、夢の中の出来事のようにも思えてきて。

いや、でも、我に返る。

綺麗なケーキが並ぶお店の裏側にあったのは、

確かに、コツコツと地道な作業が続く光景があって、

ひたすら丁寧な仕事があって、お店の裏側こそ美しかった。

ケーキは美しい、

そしてケーキを作る姿は溜め息が出るほど美しい。

小野塚さんも言います。

「自分も、先輩方の作る様子を見るのが凄く楽しかったんです」と。


「ふぅ・・・」

ショコラノワ作りのエンディングで思わず出た溜め息は、

完成まで見届けた達成感よりも、

もっと観ていたい、まだ完成しないで、寂しさの方が強かった。。。

均等にカットしていくメロディーを、

綺麗にハートを作るメロディーを、

生チョコを流し込むメロディーを、もっと。

しかし。

1時間30分の素敵な音楽だったからこそ名残惜しさがあったけれど、

こうして日常に戻って、ショーケースに並んでいるケーキを見ていると、

「これがいいんだ」。

ケーキはショーケースに並べられてこそ。

並べられることで、

誰かの目にとまり、誰かの口に運ばれ、きっと心を満たしてくれるに違いない。

「これがいいんだ」と。


ようやく最後に、深く安堵をしました。

明日もまた、壁の向こうでは

素敵な音楽が奏でられているでしょう。


宝石は、最初から宝石なのではなく、

人の手が作り上げるもの。

洗練された職人の手があってこそ、ここにあるのだ。

小野塚さんのケーキは手作りで大切に作られている。


「Patissrie L'ange(パティスリー ルアンジュ」

川越市南台3-13-1

9:45~20:00

049-293-2820

木休



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蓮馨寺の山門から真っ直ぐ、今の時期恒例の鯉のぼりがはためく大正浪漫夢通りを越え、

川越街道まで続く立門前通り。

普段は落ち着いた通りですが、春と秋に特に人で賑わうイベントがある。

立門前通りにある旧川越織物市場で開催されている、

春の「手づくり食市」と秋の「アートクラフト手づくり市」。

川越織物市場は、川越の人でも存在がまだまだ知られていないと思いますが、

というか川越の人なら歴史を含めて知っておきたい場所。

2015年11月のアートクラフト手づくり市が終わって半年、

暖かい季節になれば、川越織物市場は次の賑わいを迎える。

2016年4月17日に開催されたのが、「手づくり食市+めきき市in織物市場2016」です。




アートクラフト手づくり市がものづくり作家さんの出店が多いなら、

春のテーマは食。川越でお店を構える飲食店が出張出店。

プラス、物という点では作家個人ではなく、

お店を構えているセレクトショップが出店を連ねていました。

ショップがどういう目利きでものをセレクトしているのかがテーマになって、

それゆえめきき市と名付けられていた。

川越のセレクトショップ、かつて川越でお店を構えていたお店も揃い、

この顔触れが一堂に会するのは実は画期的。

ショップ:
tenori、

KIKONO、

KONOHA、

CO-、

Cotofog、

HAMANO-YA、
バナナブラウン、

Utakata、

プティット・アフリケーヌ、

Greencraft、
サニーサイドテラス、


フード:

川越ベ-カリー楽楽、

加藤牧場、

Miles Away、

Patisserie L'ange
COUCOU、

紅茶の時間、

ア・ポワン、

RAGCAFE、

やき菓子 野里
デイリースタンドコポリ、

ほどほど屋エイト、
Terroir(テロワール)-cafe & wine-、

tobibako、
パン工房Bare Bread、

BOULANGERIE WACCI、

株式会社備前屋、
トシノコーヒー、

ミオカザロ、

pizza‼︎pizza‼︎pizza‼︎、

cafe Banon、

福原ファームクラブ。


一つ一つ意味とストーリーがあるこだわりのものしかなく、美味しいものしかない、

心地よくないわけがない空間。

お店と来場者の交流だけでなく、お店同士の交流が場の雰囲気を作っていて、

お店の人がいろんなブースを回って楽しんでいるのがこのイベントならでは。

川越の飲食店、川越のセレクトショップがこんなに一堂に集まり、

お店同士歩いて行ける距離にありながら、

お互い意識してギスギスした感じにならないのが川越の街特有かも。

「川越ってなんか盛り上がってるよね」とイメージを持たれると思いますが、

その実体がこの場に来るとよく分かると思います。充満する柔らかい空気感に、ついつい長居している。

(Greencraft)




(「KIKONO」カゴと帽子、ときどき雑貨。KIKONOの世界は広がっていく

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12011070379.html




(「田中博之 川越人物ストーリー」株式会社タナカ 田中博之さん

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12059064984.html




(「二升五合市 小江戸川越江戸の日」一番街商店街2016年3月19日~26日

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12147276726.html



(「Hamano-ya」ギャラリーと手しごといろいろ

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12054035319.html



(「tenori」の優しいものたち♪

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11530927908.html




(「KONOHA」はながすきすぎる

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12116166208.html





(デイリースタンドコポリ)


(ルアンジュ)







(「ほどほど屋エイト」懐かしい寄り合いのような場 大切に育てられた野菜とともに

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12103180419.html



(RAG CAFE)




(「パン工房Bare Bread」石原町の住宅街に新しいパン屋さん

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12132582445.html



(福原ファームクラブ 前編 第一回「小江戸川越農産物と食のまつり」2016年1月31日ウェスタ川越

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12124147126.html




(「トシノコーヒー川越店」一粒の珈琲豆のポテンシャルを最大限に引き出す

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11962215471.html




(「やき菓子 野里」自分を大事に。人を大事に。八幡通りにある焼き菓子専門店

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11573146131.html



(川越ベーカリー楽楽)




(「BANON」喫茶とあれこれ

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11997590488.html



(「Terroir(テロワール)-cafe & wine-」川越のオーベルジュのような、休息の場所

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12127461269.html





(「tobibako」日々変わる。想像力を楽しむ

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11935719225.html



一つ記しておきたいのは、この2016年4月17日というのは、

川越としてとても興味深い試みが意図せず偶然にも行われていました。

この日は小江戸蔵里をメイン会場とした「川越ハンドメイドの雑貨市」二日目も開催されていて、

蔵里と織物市場という歩いて行ける距離圏に、川越の人気イベントが同日開催されていました。

(「川越ハンドメイドの雑貨市」2016年4月16日、17日

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12151079128.html

両イベントは申し合わせたわけではなく、

お互い開催日が決まってから同じ日だということに気付いた形ですが、

偶然のバッティングがなんだかこれからの川越の進路を暗示させてもいて、

川越ハンドメイドの雑貨市が今たくさんいる作り手の受け皿になる規模感を出し、

手作り食市+めきき市は厳選したものを提供するという、

二つは別の切り口で補完し合っているようなところがあった。

だからどちらに行っても別の楽しみがあり、

雑貨市のスタンプラリーでは、

川越織物市場近く大正浪漫夢通りのMiZU-AMEさんが会場の一つになっていて、

相乗的な盛り上がりがあった。


川越はそれこそ毎週のようにどこかでイベントが開催されている街です。

個人の発案で次々にイベントが企画され、

しかも川越ならそこそこの集客は見込めるから企画も立てやすく、

新しいイベントがまた生まれるという循環。

しかし、川越の中で近年言われるようになっていたのは、

いろんなイベントがあるけれど点々としていて、把握しづらい、

いっそ同じ日だったら両方行けるのにという声、

集約してより大きな規模を出せばより盛り上がるという声。

川越はそろそろ次の段階を考える時が来たのかも、と誰もが思っていたところに、

偶然にも川越を牽引する二つのイベントが同日に開催された。

もちろん趣旨が合うイベント同士でないと意味がないですが、

今回は織物市場にハンドメイドの雑貨市のフライヤーを置いて紹介していて、

お互いうまく連携して別会場を一緒に盛り上げていくというのは、川越のテーマになっていきそう。


他のどのイベントも単に賑わいを作るだけでなく目的があるように、

アルテクルブが中心となり川越織物市場で開催している

秋のアートクラフト手づくり市も春の手づくり食市も、一つの目的に貫かれています。

それが、この川越織物市場という場所の活用提案。

建物は保存が決まった、しかし、そこに在るというだけでなく街としてどう活用していくのか、

その提案として開催していたのが、春と秋のイベントだったのです。
提案から数年、いや、保存が決まってから14年。

そして・・・ついに。

川越市は旧川越織物市場をかつての姿に修復した後、
若手アーティストやクリエーターの創業を支援する
「文化創造インキュベーション施設」として貸し出す方針を発表しました。
独立を目指すアーティストやクリエーターが一定期間、

制作活動を行うアトリエ、ギャラリー、展示スペースとして使えるよう整備する。

川越織物市場は、今後、来年度か再来年度には工事が始まり、2019年度のオープンを目指しています。

2棟の建物には、11人11の工房を構えることができる。

ここが若き職人たちの拠点、日常の仕事場となり、

お互いに刺激し合って良い作品を生み出す場になっていくでしょう。

かつて日常的に取引が行われていた織物市場に、

一日限りのイベントではなく日常な仕事風景が戻ってくる。

そして時に、ハレの日として

アートクラフト手づくり市や手づくり食市のようなイベントが行われる日があるかもしれない。

日常と非日常、その両面こそ、生活には大事なのだ。

まさかこんな日が来るなんて。。。

2002年に保存が決まって、川越織物市場の会やNPO法人川越蔵の会の活動、

そしてアルテクルブの草野さんが中心となって

アートクラフト手づくり市や手づくり食市を定期的に開催し活用提案してきた賜物です。

手づくり市で、以前「いつか織物市場がこういう使われ方がされたら」と夢を語っていた段階から、

回を重ねるごとに織物市場の再活用の話しが具体的になっていき、

いよいよ話しがまとまったと昨年耳にした時は、こんなことが現実に起こるなんて、と

市民が興したまちづくりの力を思いました。

取壊しマンション建設から一転、クリエーターたちの活動の場へ、

川越の街の人が、自らの力で選び掴み取った未来と言えるのではないでしょうか。

以下年表で見て欲しいのは、マンションを建設する計画が発表されて次の日すぐ、

「旧川越織物市場の保存再生を考える会」が設立されているという行動力。

同時に署名運動も開始しています。そして一ヶ月経たないうちに1万人以上の署名が集まっている。

一ヵ月半後には泊り込み開始。

川越の人の、ここを残すんだという熱が、数字が並んだ年表からでも伝わってくると思います。

一年後に、逆転保存まで漕ぎつけたのだった。


川越織物市場は、明治43年に開場。

織物の問屋、取引所として、月に6回ほどここで定期市が開かれていました。

大正8年に市場としての機能を終了しますが、ここから歴史の荒波に揉まれていきます。

閉場後は長屋と住居として使われます。

今で言う・・・アパートです。11所帯あった。

平成になるまでここに人が住んでいたことがそうで、全部の部屋が埋まっていた。


織物市場が盛んだった地域、例えば桐生や秩父、八王子、足利でも、

同じような織物市場が建てられましたが、

川越織物市場は長い年月の風雪に耐え、住居として使われていたにもかかわらず、

窓も木戸も明治に建てられた当時のままで、

完全なそのままの形で残っているのは全国でも川越だけです。

取り壊しの話が出ても人が住んでいるからできず、

この形のまま残った側面があります。

その後、時を経て、今から13年前に突如急展開が訪れます。


2001.11.02 旧織物市場を解体し、マンションを建設する計画が発表される


2001.11.03 「旧川越織物市場の保存再生を考える会」が設立


2001.11.10 署名運動を開始したことが新聞各紙で報道


2001.11.29 保存を求める陳情署名13449名分を川越市に提出

(最終署名者数は20314名となり、翌年一月末に川越市に提出)


2001.12.08 マンション業者と地域住民の初会合

マンション業者側に織物市場の文化財としての価値を説明


2001.12.14 織物市場「敷地」について、川越市が地権者との間で

売買予約契約を締結し、仮登記


2001.12.17-18 川越市の委託を受けた協同組合伝統技法研究会による

建物現地調査(→旧織物市場の文化財的価値が確認される)


2001.12.19 さいたま地裁川越支部、市場棟解体禁止で仮処分

監視のための泊り込みを開始(翌年6月まで)


2002.03.23 講演会「川越織物市場 文化遺産とまちづくり」を開催


2002.04.24 織物市場の本来の所有者(川越織物工業小組合)によって、

処分禁止仮処分がなされ、建物の取壊しが法的に不可能に。


2002.04.28 川越市制施行80周年記念事業の「小江戸DEモード」において

「小江戸ベストマッチ団体賞」を受賞


2002.08.22 川越市と、川越織物市場の場所にマンション建築予定業者との間に

事実上の合意が成立。川越市土地開発公社は、8月22日、理事会を開催し、

土地を買収する議案を可決。


2002.11.14 川越市・川越市土地開発公社が旧川越市織物市場のマンション建設予定業者との間で、

川越市土地開発公社が敷地を購入し、建物はすべて川越市が寄付を受ける旨の契約を締結


2002.11.20 旧川越織物市場の建物の所有権に関する訴訟は、

本日、すべて和解により終了


2002年に保存が決まってめでたしめでたしではなく、

本当の闘いはそこがスタートだった。では建物を残して、どう使っていくのか??

次の段階に進んで、さらにエネルギーを注いでいくことになる。

これまで、川越織物市場の会、NPO法人川越蔵の会がいろんな活用を行ってきました。

また、織物産業が共に盛んだった川越と群馬県桐生市が手を組んだイベント、

「川越織物市場 買場紗綾市(かいばさやいち)」が2013年5月に開催されていたり、

川越のイベントでも利用されてきた川越織物市場。

川越style


川越style

群馬県桐生市本町一丁目二丁目と川越の一番街周辺は、

どちらも「伝統的建造物群保存地区」に指定されている共通点もあります。

2013年6月には、「第3回茶あそび彩茶会」の会場の一つとなり、朗読茶席でもてなしていました。

川越style


川越style


川越style

(2013年6月「第3回茶あそび彩茶会」朗読茶席より)


毎年開催されているアースデイ・イン・川越立門前でもここはお馴染みの会場。


「アースデイ・イン・川越立門前2015」10月4日蓮馨寺・熊野神社・旧鶴川座・旧川越織物市場

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11632764077.html


そして、手作り市や食市、

あくまで出店者が主役、とNPOアルテクルブの草野さんは前に出ることを控えますが、

草野さんたちのこれまでの長年の活動があったからこそ、この建物の再活用が決まったのは事実で、

その功績はきちんと評価されるべき。

2016年2月、かわごえ環境ネットの「第14回かわごえ環境フォーラム」で基調講演を行った草野さんは、

まちづくりに対する想いも語っていました。

草野さんは川越出身・在住の建築家。

(株)草野建築設計事務所を営む傍ら、

NPO法人川越蔵の会の活動は約20年、

アートサポートを行うNPOアルテクルブ事務局の活動も約19年になり、

川越のまちづくりに取り組んできた女性の代表のような存在です。


(「第14回かわごえ環境フォーラム」2020年に向けて 川越を知ろう・語ろう・伝えよう

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12131127755.html

この時の話しは普段の仕事の中から、

さらにまちづくり活動の話しへと入っていきました。

川越蔵の会の事業として一番街の歴史的町並み保存、活用提案事業に、

NPOアルテクルブが行ってきたアートイベントの紹介がありました。

2008年に行った「あるってアート」は、海外から5名、国内の作家20名を招聘し、

市内のオープンスペース、公園や小学校、お寺・神社の境内で行ったワークショップでした。

そして、旧川越織物市場のこれまでの経緯の話しへ。

(明治43年開場当時の織物市場の写真と2001年撮影の様子)

取壊しから保存が決まった後、

川越織物市場という場所は街の中でどういう意味を持つのか、

どういうことが地域で可能なのか、ワークショップを開催して探ってきました。

(2003年のワークショップで作った模造紙)



(上の写真は、川越織物市場で開催した手漉き和紙カード作りのワークショップなど)

草野さんは講演の中で、

「街の『困った』はいろいろありますが、

私達の努力と発想で素敵な風景に変えていくことは可能だと思います。

でも、まちづくりにはゴールはありません。

いつの時代も、その時代の解決方法があるし、

時代が変われば以前の方法は次の時代には不適合かもしれません。

その時代、その時代に合わせたまちづくりを考えていかなければならないと思います」

と話しをしていました。


春の食市、秋のアートクラフト手づくり市というイベントは、突然始まったのではなく、

また、単にここが古い建物で趣きがあるからイベントやりたい、ではなく、

そこはどういう意味を持つのか、どういうことができるのか、という

これまでの思考と取り組みの積み重ねの先に生まれたものであることに思いを馳せたい。

目の前にあることは偶然や突然にそこにあるのではなく、

そこになくてはならない、と行動してきた先人がいたからあるという想像力、

今そこにあることの意味を、川越市民は知らなければなりません。

川越style

(2012年11月川越織物市場アートクラフト手づくり市)


川越style

(2013年11月川越織物市場アートクラフト手づくり市)



(2014年11月川越織物市場アートクラフト手づくり市)




(「アートクラフト手づくり市in織物市場2015」11月14日15日旧川越織物市場

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12096482650.html


草野さんは、アートクラフト手づくり市の会場で、いずれこうなって欲しいという姿を語っていた。

「川越織物市場のイベントには二つの想いがあるんですね。
こだわりのある物作りをしている若い作家さんを応援しようというのが一つ。
それからここは文化財に指定されていて、空間の活用の提案をしたいというのが一つ。
アートクラフト手づくり市のような活用の仕方を見てもらえれば、
一般の人にもこの空間の特性が具体的に目に見えるように分かってもらえんじゃないか、
という提案なんです。実験的な試みとして」
織物市場には、3軒全部で11所帯があって、
一つ一つのブースに若い作家さんに入って頂いて、
アーティストinレジデンスとしてやって頂きたい。

川越でやっているチャレンジショップみたいな、チャレンジ工房をここでやっていく提案をしています。
ここに作家さんが住んで、時にハレのイベントが行われるという。
そうすればこの織物市場にまた活気が戻ってくるんじゃないかな」。


草野さんは作家がここに住む、というアーティストinレジデンスを掲げていましたが、

実際の計画では住居機能は持たせず、工房という線に落ち着いた。

今川越市内に「チャレンジショップ」というお店がいくつかありますが、

あれを集合させたような場所になっていくのでしょう。

東京オリンピック前年の2019年度の川越・・・

きっと若い世代の作家たちが、織物市場という唯一無二の建物を良い方向に活かしていくはずです。
もちろん、人任せではなく、自分たちが主体的に考えなければならないことで、

織物市場の活動はこれからずっと続いていく。

工事が始まるのはまだ先のことで、

次回のアートクラフト手づくり市in織物市場も2016年11月にまたここで開催されます。

どんな一日になるでしょう、いや、絶対楽しい一日になる。

未来は常に、みんなの手の平の中にある。



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