冷凍凝固法で、しみを治療する。

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当院は、保険診療を主にする皮膚科医院です。
自費診療については、巻き爪に対するワイヤー療法、まつ毛育毛、男性型脱毛症に対する内服療法のみ行っています。
その他に、院内調合の5%ヒドロキノンクリームやセルニューのヒドロキノン入り化粧品の販売も一応は行っています。
しかし、レーザーを用いた美容的な治療は行っていません。
ところで、当院の職員のSさんの頬にしみがありました。

これについて聞いてみたところ、本人は「ほくろ」だと思い込んでいたようでした。これをダーモスコピーで観察すると、ほくろではなく脂漏性角化症でした。
脂漏性角化症は年齢変化で現れ、隆起してない状態ではしみ、色素斑と呼ばれ、隆起してきた場合は年齢変化によるイボと呼ばれたりします(老人性のイボという呼び方をすると、患者さんはがっかりしたりしますが・・・)。
このSさんのしみを治療しようと思うと、炭酸ガスレーザーでしみを焼いて、びらんにして治療するのがベストでしょう。レーザーは一定の深さで焼灼することができますので。もしくはサージトロンで浅く焼くのもいい結果が得られます。ただし、サージトロンで一定の深さで焼くのには、非常に用心深くやる必要があります。スキルの高い医師にやってもらうことが大事だと思います。
さて、実はこのしみは液体窒素を用いた冷凍凝固法でも治療することができます。脂漏性角化症は皮膚良性腫瘍なので、保険治療で行えます。ただし、レーザーと違って、適切な深さで凍らせてこのしみを上手に取るには、術者の凍らせ方の技術にかかってきます。
さて、7月1日に、Sさんのしみを冷凍凝固で治療したのですが、これが本日の写真です。

見事にしみが取れています。中央がやや赤くなっているのみです。しばらく紫外線防御をしてもらって時間が経つと、もっと落ち着いた色になると思います。
冷凍凝固して数日は、しみの部分は水ぶくれになってしまいました。その後は、かさぶたが付いた状態になります。施術後、2,3週間でかさぶたが取れ、そのときは赤みが強かったのですが、本日にはここまで落ち着いてきています。
冷凍凝固法の場合は、どうしても中央が深く凍り、辺縁は浅くなってしまうので、かさぶたが取れた時点でしみが辺縁だけ残ってしまうことが多いのですが、Sさんの場合にはうまくできました。
当院では、美容皮膚科はやっていませんが、保険診療の範囲でいろいろな皮膚の治療を行っています。

これえだ皮フ科医院
院長 是枝 哲
http://koreedahifuka.com
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