過去2年間、偽造紙幣の鑑別機の製造業者で通訳を担当していました。
日本の大手のOEM生産のためでしたが、先日、その会社のことがKBSの夜9時のニュースで放送されていましたので、嬉しく思い、アップしてみます。
http://news.kbs.co.kr/news/NewsView.do?SEARCH_NEWS_CODE=2969033
「(韓国の)製造業、変わらなければ生き残れない」製造業の力「企業家精神」というタイトル。
参考のため、内容を日本語で紹介しておきます。
<記者コメント>
テレビをちゃんと作れと周りが引き止めるのを振り切って、半導体にチャレンジしたイ·ビョンチョル。
蔚山の浜辺の砂場の写真だけをもっていきタンカーの契約を取り付けた鄭周永。
リスクを甘受して悪条件を突破してきた創業1世代のこのような起業家精神は、漢江の奇跡を生み出した巨大な動力でした。
世界の経営学者ピータードラッカーが韓国の起業家精神は世界一と称えましたが、今もそうだといえるでしょうか?
連続企画「製造業が変わらなければ生き残れない」、今日は韓国の起業家精神の現状と問題点を診断してみます。
<レポート>
米プロバスケットボール選手団も、日本の総合病院も、筋肉と体脂肪量を測定する体成分分析器は、韓国の中小企業が作った製品を使っています。
1980年代に機械工学を学んだチャ・ギチョル社長は、医学部に進学して研究に没頭し、教授職を嫌って創業しました。
<インタビュー>チャ・ギチョル(体成分分析器メーカーの代表):「その当時、アメリカ製、日本製の機械がありましたが、正確ではなかったので、私たちはずっとより良い方法では機械を作ることができる...」
米国と日本の企業がマーケティングに没頭していたとき、不良率を下げることだけに尽力し、現在70カ国に輸出して世界1位になりました。
工業高校を卒業したチャン・サンファン社長が20年以上前に飛び込んだ偽造紙幣鑑別機市場も韓国企業にとっては不毛の地でした。
<インタビュー>チャン・サンファン(紙幣鑑別機メーカーの代表):「無から有を創造したといったらいいだろうか?時には無謀な挑戦だったと周りで話していました。"
1997年最初の製品から技術力を認められて大金を稼ぎましたが、海外のライバル会社が追撃してくると、会社ビルまで売却して研究開発に注ぎ込んで世界1位に上がりました。
▼世界32位、姿を消した起業家精神▼
<記者コメント>
荒地から世界最高を成し遂げたこうした起業家精神が、今ではかなり衰退してしまいました。
財閥2,3世が先を争ってパン屋に手を出すかと思うと、系列会社同士が仕事をまとめて出して、容易な金儲けに没頭したりもしましたよ。
今年の起業家精神の評価で、韓国は30位以内にも入りませんでした。
米国は世界一の起業家精神をどのように守っているのか、イジュハン特派員が取材しました。
▼「新技術主導」米起業家精神、1位の秘訣は? ▼
<レポート>
靴と衣装、ハンドバッグまで。
自分の名前を冠した製品を発売してから10年でデザイナートリーバーチは、全世界の店舗を3000に増やしました。
有名デザイナーのアシスタントとして出発して絶え間ないチャレンジによって収めた成果です。
<インタビュー>トリーバーチ(ファッションメーカーの代表トリーバーチ/アメリカのファッションメーカー代表):「経営をしたことがなかったので、大変な冒険でした。過去9年間の時間を「事業をどのようにすればうまく運営できるか?」を学ぶのに投入しました」
このように、新しいアイデアに挑戦して達成しようとするエネルギーが充満していたことが、アメリカが起業家精神1位となっている最大の理由です。
<インタビュー>ジョン·アンダーソン(ワシントン市民)
1960年代に設立された非営利団体カウフマン財団の役割も大きいです。
2兆ウォンを超える資産をもとに、300余りの機関と2300の大学で起業家精神を教える教育プログラムを運営しています。
最近では、米国政府も、起業家精神を伝えることに力を入れています。
成功した起業家11人を「起業家精神大使」に任命して、次世代の起業家たちに、創業をサポートするメンターの役割を任せです。
絶えず創造的チャレンジをリードする世界最高の起業家精神は、アメリカが革新的な新技術をもとに、世界の変化を主導する原動力となっています。