10月11日号の週刊新潮に以下のような記事が載っている。


「スー・チー女史が希望の星というミャンマー報道は間違っている。」


記事を書いたのは元ミャンマー大使である山口洋一氏。



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 スー・チーさんも裏で何かやってるのかなぁーと思いながらその記事を読んでみました。


まずはミャンマー軍事政府によるデモ隊鎮圧を取材中に軍政府の兵士に射殺されたジャーナリスト、長井健司さんの死について触れられていた。


「ミャンマーの軍事政権が一般市民、まして外国人のジャーナリストに向けて、無差別に発砲を命じることなどありえず、恐らく不幸な偶然が重なった結果に違いないと深く思いました。」


 これを読んで、びっくりしました。10月7日放送の「バンキシャ」をご覧になったら分かるかと思いますが、殺された長井さんの残したテープを見ても、そこら中で軍人が民衆を見張っている姿、私服の軍人が長井さんを見張っている姿などが報じられました。


 ミャンマーの兵士は国民を撃つことに全く躊躇が無いとも報じてました。


「バンキシャ」ではなく、今週発売の「週刊現代」によると、軍事政権は敢えて少数民族の精鋭をデモ鎮圧のために動員したと言います。


 その民族はキリスト教徒であり、仏教の僧侶を撃つことに何の躊躇いも持ちません。


そういうことも考えているのです。軍事政権は。


  山口さんの記事は更に続きます。それによると軍事政権と批判されている今のミャンマー政府ですが、昔のポルポト政権などと違い、民主的なのだといいます。


 欧米や日本のマスコミは軍事政権を忌み嫌っているので、わざと軍事政権に批判的な記事を書いているのだと山口さんは書きます。


 例えば、今回の反政府デモは日本の新聞では10万人規模と報じましたが、山口さんがテレビで確認する限り、明らかに数は少ないといいます。


 私は単にカメラマンが少ないから、事件の全容を映しきれていないだけだと思っているのですが。


 山口さんが大使をしている頃も、日本のメディアが実際の参加者よりも10倍水増しして報道したりしていたそうです。


 じゃー今回も1万人のデモとしましょうか。これ少ない数字ですかね?


山口氏は更にミャンマーの国営放送が、「NLD(スー・チー女史が率いる政党)が市民に金を払ってデモ隊に参加させている。」、「デモ隊が投石し、武器を奪おうとしたので、治安部隊が止む無く発砲した」


と放送していることを日本のメディアがほとんど報道しないことに不満を漏らしてます。


 国営放送といえば、軍政府がスポンサー。スポンサーの都合がいいような放送しか流してないに決まってるのにそれに乗るほど日本のマスコミはまだ馬鹿ではないのでしょう。


 山口氏はこの後、スー・チー女史がアメリカから資金や物資を提供されて、更に政治的な指示を仰いでいたために国民から嫌われているようなことを書いています。


 ミャンマーでは年間に5~6人の死刑判決が下されるが、現政権が誕生していらい執行されていないとか、政府高官の暮らしぶりは概ね質素だとか書いてます。


 が、今日のバンキシャを見ると、政府高官がものすごい豪華な結婚式を挙げている映像が流されていました。


もう山口さんの書いていることは嘘なことは間違いないなぁーと。


 殺された長井健司さんが残したテープにはデモに参加しようとしている僧侶に


「ミャンマーの現状を正しく報道してくれ、世界にミャンマーの現状を伝えてくれ」


とお願いされている場面が映っています。


 僧侶の顔は真剣そのもので、死を覚悟しているのだなぁーとうかがい知れました。


 バンキシャの報道によると現在の軍事政権は中国、インド、旧ソ連などから大量の武器を購入しています。


そして、中国、ロシアがミャンマーへの制裁に消極的な姿勢を見せているとも報じられました。


 山口洋一という元ミャンマー大使はチャイナスクール出身では無かろうか?


中国からの情報を鵜呑みにして、日本の反ミャンマー的な空気を鎮めようとして、週刊新潮にあのような記事を書いたのでは無かろうか?


 長井さんは生前、誰かが行かなければいけないと、イラクやアフガニスタンに取材に行かれていました。


長井さんが死んだ後、また誰かがミャンマーに取材に行くことでしょう。


 大新聞社の記者は会社が危険だからと引き上げさせて、危ない場所には居ません。でも、誰かが行かないと危険な地域の情報は一切我々には伝わりません。


 長井さんの死によって、日本人はミャンマー軍事政府がいかに危険な存在であるかを知りましたし、日本内にそんな危険な政府でも何かの利権で守ろうとしている人間が居ることも知りました。


 普段はマスコミのことをボロクソに書いている私ですが、長井さんには頭が下がる思いです。


本当にありがとうございました。


あなたの死はきっと無駄にしませんと私に言えるほどの力が無いのが残念でなりません。


今までお疲れ様です。ゆっくりとお休みくださいませ。


ロバート・キャパによろしくお伝えください。


 そして、今、危険な場所で取材されている日本のマスコミの方。いや、全世界の戦場記者の方。


ありがとうございます。頑張ってくださいとしか言いようがありません。


 日本の総理大臣は今は弱腰の福田総理だから、きつい経済制裁をミャンマーにすることは無いでしょうが、


いつかきっと、そういう人たちの死や努力が報われることを強く希望します。

  

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