ファナック(6954)などの買収防止案が株主総会で否決されました。同社は、2005/3月時点の連結ベースで現預金3,912億円と年間売上以上のキャッシュを保有しています。経営陣の危機感は理解できますが、それだけの現金を抱えた企業の授権資本枠拡大は、常識的には経営陣の保身ととられても仕方が無いでしょう。


 一方、宮内オリックス会長の資本政策は極めて明快で、株主の理に適った考えだと言えます。(6/29日経記事より)

「買収防衛策は取らない。当社のコア人材100人がオリックスの価値を体現しているが、その知恵を切り離すなら買収者は大損をする。」


 オリックスの知恵こそが時価総額であり、その知恵に絶対の自信があるのでオリックスへの敵対的買収には意味が無いということでしょう。


 さらには、配当政策に関しても筋が通っています。私は過去記事で何度も「成長企業は配当を止めろ」と言ってきましたが、宮内会長も「配当よりROEの成長を重視している」と言っています。さらに「利益を配当で株主に全部返す方が、本当は楽。複利計算で預けて欲しいという態度を取る以上、責任を果たさないといけない。経営者としては一番しんどい道を選んでいる。」と続きます。まさに私の主張そのものです。



 私はプロ野球の統合に関しては、宮内氏に対しては今でも否定的な意見を持っていますが、こと資本政策に関しては非常に共感できますね。


参考過去記事




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サラ金 利息



本日は消費者金融のお話を。


消費者大手のA社の有価証券報告書を見ますと、面白いことが分かります。それは、消費者金融の利息が如何にバカバカしいかということです。


その会社A社は、27.375%の金利で個人に融資しているようです。例えば50万円をつまみ(借りる:ご存知なにわ金融道用語)、12ヶ月元利金等払い(元本と金利の合計が毎月同じ)で返済しますと12ヶ月で合計77,200円の利息を払うことになります。(27.375%の金利自体、利息制限法違反ですが刑事罰を問われないという、私のような法の素人にはよくわからん状態です。ただし金融業者が年29.2%を超える金利で貸付をすると出資法違反となり、刑罰が科されることとなります)


では、A社は77,200円の利息を得るのにどれだけのコストがかかっているのでしょうか。


A社は50万円を貸すことにより77,200円の利息収入がありますが、その内資金調達の金利コストとして約4,900円しか払っていません。顧客への貸出金利は27%以上ですが、調達金利は2%に過ぎません。粗利的には25%もの金利を得ています。

その会社はとても有名で、かわいいお姉さんがTVCMでくねくねして、また店の前ではティッシュを配りまくってますがその宣伝費に2,600円かかっています。


従業員の給料(福利厚生を含む)に、6,790円かかっています。


そして、最も高いコストは何かと言いますと、貸倒コストで約25,400円かかっています。別の言い方をすると消費者金融できちんと返済をしている顧客の金利の30%以上は、返済ができない顧客の尻拭いに使われているということです。いかに貸倒を減らすのかが消費者金融の付加価値といえるでしょう。


税引き前の当期利益は21,200円で、税引き後の当期利益は12,300円です。


ごく大雑把に要約しますと、金利の内30%が貸倒コスト、40%が貸倒以外の事務経費、30%が消費者金融の儲けという構造です。


まじめな顧客が、何らかの事情があって支払いができない顧客の肩代わりをするという消費者金融のビジネスモデル。まさに、ご利用は計画的にという感じです。

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ある「社長」さんhttp://shachou.ameblo.jp/が、私のBlogの初めての読者になって下さった。その方は、ご覧の通りキャリア・ビジネスジャンルで、堂々3位の人気を誇っている。
 たいした内容がない(プチ謙遜)私のBlogもご覧になって、読者になって下さっていることを思うと、相当各Blogの読者になられていることと思う。「社長」さんの読者数も72人。もちろん、「社長」さんのBlog内容が面白いからという理由もあるが、相当営業努力をされた結果だと思う。
 やはり、自分で事業をやるにはこれくらいバイタリティ、行動力が無いと成功しないのであろう。
 その事実だけを見ても、「社長」さんの会社は、今後もますます成長していくのではないかと思う。
 「社長」さん、いい勉強になりました。
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