以前も言いましたが、株を買うということは会社の一部を買うということです。M&Aの視点と同じです。つまりその会社が割安か割高か、将来の収益はどうかを判断する必要があります。私の投資判断は単純です。その企業の財務情報を分析して来期以降の業績を予測して買収価格はいくらぐらいが妥当かを判断して時価総額と比較しているだけです。


ほりえもん、M&Aコンサルティング(村上ファンド)の村上氏の視点で投資対象の会社を選ぶのと同じです。財務諸表が読めれば、村上氏の手法は難しくもなんともありません。ごく当たり前の視点で投資対象企業を選んでいるだけです。


銘柄を選ぶ際に会社四季報をご覧になる方は多いと思いますが、残念ながら投資の情報としては不十分です。ほりえもんや村上氏は、会社四季報だけでニッポン放送を投資判断をしていません。ましてや過去のチャートの動きなどほとんど考慮していないでしょう。彼らは有価証券報告書を熟読したはずです。ニッポン放送とフジテレビの有価証券報告書を熟読した上で、両社の時価総額がどうなのかを分析したに違いありません。


でも有価証券報告書は、絶望的に難しいものではありません。全てのページを読みつくす必要はありませんが、脚注に面白い情報が詰まっています。昔は有料で一部の本屋さんでしか売っていませんでしたが、今は多くの公開企業ではホームページで閲覧可能としていますし、またEDINET でも無料で閲覧可能です。いずれにしても最低財務諸表欄は読めるようにしておいたほうが良いです。


とりあえず 日本経済新聞社, 日経=, 日本経済新聞=財務諸表の見方 を入門編としてお勧めします。


繰り返しますが、中長期での投資を考えているみなさんは会社の買収者です。投資対象の価値は自分で判断できるようにしておきましょう。