85号
安いからといって毎度のごとく、食べ放題のしゃぶしゃぶを食べていると、
いつの間にかそれで満足し、一流の味を想像出来なくなる。
僕は、お金がない頃から、数百円の弁当を食べて、外食を我慢し、
お金を節約して貯まったら、高級しゃぶしゃぶを食べに行ったものだ。
もちろん、お腹は7分目だったけど、心は満たされた。
「世の中にはこんなに美味いしゃぶしゃぶがあったんだ。よぉ~し!
また頑張って食べにくるぞ!」ってね。(笑)
少し我慢すれば、一流の味が楽しめる。そしてモチベーションも上がる。
こうして、食べ物に対しても味にうるさい美食家になった。(笑)
世の中にはこんな人も結構いる。
調理過程で、味見もせずに、ただ適当にポンと不味い料理を
平気でテーブルに並べる人が。
そこには人に喜びや満足を与えたいと思うホスピタリー精神の
欠片すらない。
たしかに、出された物は文句を言わずに食べる様、
子供の頃に教わったけど、
正直、僕には無理だ。
上手下手じゃなく、そもそもこだわりを持たない雑な人に、優しくしたり、
我慢したりなんて出来ない。
お金だって、自分が納得し満足するのなら、
いくら使っても後悔はしない。
実際に、僕は、みんなに喜んでほしいから「おごりたがり」で、
結構カッコつけだ。(笑)
せこくてケチな人は器が小さいし魅力を感じない。
ただ、そうは言いつつ、今だに3000円で買ったものが2000円で
売られていたらムカついたりもする。
例えば僕は、腕時計を衝動買いで10コ欲しいとは思わない。
1つか2つ、本当に自分が気にいったものを大切に長く使いたい。
世の中には、お金の力で気が大きくなって無駄にお金を使う人が
いるけど、全然カッコ良くない!
それは「死に金」だ。
ちゃんとしたこだわりがあってこそ「生き金」だと僕は思う。