740号

番組が放送された直後から、
経営者の先輩からバンバン電話があった。

「お前はバカだな!はぁ?上場の意味を知らない?
公共の電波で恥さらしもいいとこだぞ!(笑)
お前の会社、社員何人や?」

20人っす!

「ハッハッハ!売上や利益的にも、
近藤の会社が上場出来る可能性は、
0.0000000000000…1%もないぞ!」

…そんなに息継ぎするギリギリまでゼロを連発しなくても^^;

そっかぁ!そんなにスゴいことなんや!
でもなんか、ワクワクしてきた!
よし!その日本を代表する企業のように
うちも上場とやらをしよう。


こうして僕は28歳で、
初めて上場という言葉を口にし、夢を心に刻んだ。
ここからしばらく、願いはトントン拍子に進んでいく。

夢を抱いて、まず最初に僕がしたことは、
社員(20名)と、その夢を分かち合うことだった。

僕は全員を集めてこう言った!

「皆、上場しようぜ!」

社員はキョトンとし、
「社長…上場ってなんすか?」

僕は答えた。
「…よう知らんのや!
でもな、カッコエエねん!

あ~だこうだ!と、知る限りのことを話し、
「要するに会社がソニーやホンダのように
めっちゃデカくなるんやぞ!」
と、熱く語った。

社員は僕の話を聞いたあと、瞳を輝かせてこう言った!
「社長、なんかそれ、カッコイイっすね!
そして、そのカッコイイ!が社内にこだましていった。

人は説得しても動かない。
でも納得したら心から動く!


僕達はシンプルに、やりたいか?やりたくないか?
そんな、根拠なき自信から夢に挑んでいったんだ。

その先にある苦難を知る余地もなく。


つづきはまた次号でね。