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2012-02-02 20:02:59

受験勉強の弊害、記憶で仕事する。

テーマ:ブログ

只今、受験戦争真っ只中。
寒いこの冬のなか、受験に挑む若者には試練の時期であり、
多くの者にとっては人生初の大きな関門と言えるだろう。

もうひと踏ん張り。頑張れ。
これを乗り越えれば、春爛漫、満開の桜と共に心躍る入学式が待っている。
日本の場合は桜が、厳しい試練を乗り越えた後を、格別に新鮮で華やかな雰囲気にしてくれる。


日本は、韓国やシンガポール程ではないにしても、
世界の中でも受験戦争が厳しい国のひとつだろう。
かくいう私も、四半世紀以上も前に受験勉強を体験している。
その時の私の取り組み方は、決して人様に言えるようなものではないが、
周囲が重苦しい雰囲気に包まれていたのは今でも覚えている。
学校、教室、クラスメート、あるいは家族など、
何ともいえない緊張感と期待が入り混じった環境の中で、
ひたすら試験勉強に取り組んでいたクラスメート達の姿が思い出される。
振り返ってみても、あの頃の皆にとって人生初の大きな試練だったのだと思う。

私の考えでは、自らの体験も含めて、
大学の入学試験とは、ほぼ全てが記憶力勝負であり、
記憶力テストであったと言っても過言ではない。
あれから30年近く経ち、自分の子供が勉強する様子を見ていても、
周囲の大人たちから聞いても、高校や大学の先生と話しても
その考えは大きく変わっていない。
もっとも受験勉強に限らず、世の中にはビジネスの為の国家試験や
医者や弁護士になるにも試験があるが、基本はやはり記憶力テストである。
例えば私の経験上、建築士にしても設計の実技と学科テストが半々で、
学科テストは100%記憶力テストであった。


私はこれらの試験(テスト)を全て否定しているのではない。
一長一短はあるが、ひとつの関所としてのテストは必要だ。
テストという形態では、自ずと記憶力テストになるのもある程度は仕方がない。
他にスクリーニングする良い方法はないし。
ただ問題は、このテストの結果だけで、
その人の能力や将来の可能性を決めてしまうことだ。
能力の極一部を試すだけという意味での、記憶力テストは大いに結構。
入学試験にしても、資格試験にしても、
ひとつのハードルだと捉えれば、体験すること自体も十分プラスになる。
ひとつの目標に向かって取り組み、時として過酷な努力もする。
自分を追い込み、プレッシャーに耐え・・・。

こういう環境下で人は確実に成長できる。
結果、合格が望ましいが、仮にダメでも得られるものは沢山あるのだ。
つまり、こういう試練を体験しているかどうかは、若者の素養として重要な要素である。


一方で、長年働いていると、受験勉強の弊害というものをビジネスの現場で感じることが多い。
記憶力勝負の大学受験の結果、
ハイレベルと言われる大学の学生=記憶力が良い。
これは概ね誰しも認めるところだ。
しかし問題は、記憶力だけで勝負し
結果を出せる職業がビジネスにおいてどれだけあるかだ。
仕事するときに、記憶力は必要ないとは言わないが、
記憶する力以外に必要な仕事スキルは山ほどあり、かつ遥かに重要だ。
社会人になりたての頃は、学歴がある人ほど仕事をする際に記憶に頼る傾向がある。
ただ、若い人は経験と共に改善される可能性があるからまだ良い。
もっと厄介なのは、仕事年数の長いビジネスパーソンでダメな人だ。
あいも変わらず記憶で勝負しようとしている無謀な人は幾らでもいる。

医者、弁護士、プロゴルファー、野球選手など。
実は一流の人は共通して、【記録する】ことを前提で仕事をしている。
もちろん、世の中には記録に頼らずともできる職業も沢山あるし、
そもそもサラリーマンの仕事は、必ずしもその道のプロでなくても出来てしまう。

次は逆の視点で考えてみる。
記憶力テストが苦手、あるいは嫌いな結果、大学に行っていない。
レベルの高いと言われる大学を出ていなくても、仕事が出来る人は山のようにいる。
経営者クラスになると、むしろこちらのケースが多い。
出来る人になる為に勝負する要素が、記憶力以外で沢山あるから当然だ。

結局、記憶力が良い、高学歴だから仕事が出来る、というのは概ね当てはまらない。
【記録力】スキルを磨くほうが、よっぽどビジネスで成功する可能性が高くなる。
もちろんその他にも、コミュニケーション力、企画力、問題解決力・・・など、
社会人になると、日々の鍛錬の中、一から築き上げなくてはいけないスキルを
必要とされるのはいうまでも無い。

最近、茂木健一郎氏が、ツイッターでこういうことをつぶやかれていた。

「試験の成績が良いからと言って才能があるとは限らないと言われる。これは本当にそうであって、たとえば、私が卒業した東京大学は、みんな試験の成績は良かったのだろうけれども、才能があるやつがそんなにいたとは思えない。これはどういうことなのだろう?」


おもわず、リツイートした次第である。



2011-12-10 17:19:52

日本人がアジアで働くために必要なこと

テーマ:会社は社会の入り口だ
最近ますます、アジアビジネスがさかんになってきた。
過熱気味の感も少しはあるが、この流れは止まらないだろう。
それと歩調をあわせて、アジアで働く人たちの教育の必要性が、
にわかにクローズアップされてきた。

特に大企業はこういう面では動きが早い。
中小企業以上に大企業は人材活用が事業の結果に直結する。
世界不況下の厳しい経営環境、膨大な人件費をいかに効率よく活用するかは至上命題だ。
アジアビジネスにおいては、いくら現地化するといっても、
キーマンとなるのはやはり日本人である。
アジアで適用できる人材の育成は重要な人事戦略といえよう。

また、経済産業省なども、グローバル人材と称して、
国際的に活躍できる人材の育成支援に力を入れ始めている。
しかし、まだまだこの分野は、緒に就いたばかり。
現時点では、様々な取り組み事例を見ても本当の実践者、実体験が少ない中で、
表面上の取り組みといわざる得ない。
大切なのは、語学教育であったり、生活環境や身の安全といった日本本位の視点、教育内容である。

当社はかれこれアジア人材に深く関わって約20年になる。
私個人の経験になるともっと長い。
結論からいうと、アジアで働くことは落とし穴だらけなのだ。
日本人がどう変わるかは重要な課題である。
しかし、その前にアジアのことをもっと知り、
準備という意味での何らかの体験しておかないといけない。

アジアの人たちがどういう人か、どんな仕事のやり方をするのか?
そもそも、彼らのビジネススキルは?
チームワークは理解できるのか?
言葉は通じるの?

座学だけでは、付け焼刃にもならない。

何事にもいえるが、対策や改善の手がかりを持つためには、
失敗事例から学ぶのが定石である。
アジアで働くことのいくつかの失敗事例から考えてみよう。

失敗の中でも最も多いケースのひとつは、ストレスに絶えれなくなること、である。
衛生面、交通の利便性、住まいの問題などの生活環境のストレスは当然として、
最大のストレスの原因は人間関係だろう。
社内での現地スタッフとのかかわり。
現地のお客さん、業者さん。
一般の生活の場でも、どこかに買い物、食事など行けば、少なからず人との接点が生まれる。
現代の日本はおおむね安心・安全・便利である。
昔に比べて少なくなったとはいえ、まだまだ親切な人も多い。
非常識な人も少ない。
こういう温室で育った人達は、アジアに適応するのに時間がかかる。
日本人の常識は世界では非常識でもあるからだ。

商習慣になじめない人も挫折しやすい。
日本のビジネスが過当競争の中、いくら厳しいといっても、アジアはもっとタフである。
ビジネスレベルの低さがそれに拍車をかける。
理不尽なことだらけで、日本人の持つ常識は通用しない相手が大半だ。
遅刻は当たり前で、普通のように約束を反故にする。
さらに、ごまかすし、支払い無視なども発生する。
会議でも議事をとらない。
前提をすぐに覆す。
そして、言い訳のオンパレード・・・。
慣れれば良いという単純な話ではなく、まともに仕事で結果を出すためには、
かなりレベルの高いビジネススキルが要求される。
揚げ足を取られないように、隙を見せないようにしなければならず、余計にストレスは重なる。

次に挙げる事例も企業の悩み、失敗のひとつだ。
いわゆる女性問題。
もちろん、女性にも起こりえるケースだが、問題になるのはほとんど男性。
日本人男性は、必要以上にモテる。
日本ブランドかつ、お金の力といっても過言ではない。
逆にモテない人を見つけるのは大変なくらい。
誘惑に弱い人、けじめのつかない人は甘い生活に骨抜きにされ、
仕事に身が入らなくなるケースがある。
経営者クラスなら対応も心得ているが、一般的なビジネスパーソンでは、即、失敗に陥る。
場合によっては、人生を棒に振るケースもある。

もうひとつの失敗事例。
現地スタッフからリスペクトされないケースだ。
日本人1人か2人で、部下全員が現地人というケースは多い。
なんでも言うことを聞いてくれそうだが、そうはいかない。
日本のように聞き分けの良い部下ではない。
まだまだ、ビジネスの目線で見たら、中学生以下であり、
彼らは、自分のことを棚に上げて、上司のあらを探すのだ。
逆に言うと、上司が仕事ができ、なおかつ人間力があれば、
大袈裟に言えば神様のようにリスペクトされる。
中途半端な仕事スキルでは、メッキは簡単にはがされるのである。
中途半端なマネージャーが通用しない所以だ。

マネージャーで赴任しながら、
部下のレベルの低さにさじを投げてしまう人も問題である。
先に述べたように、ベトナムぐらいの国だと、部下の行動特性は中学生以下ぐらい。
一回教えたぐらいでは、マスターできない。
何かと、“できない、しない”彼らの正当な言い訳は巧み。
根気が必要なのだ。
日本で今の若者のマネジメントに四苦八苦している程度の人が、
アジアだから簡単に通用すると思ったら大間違い。
大きなしっぺ返しを喰らうことになるのである。

次から次へと、挙げればきりがない。
相手も変わってもらわないといけないが、まずは、相手を知り、日本人が変わる努力をする。
日本人もアジア流をマスターするために勉強し、トレーニングし、適応する努力が必要だ。
赴任前に、現地体験も必要だろう。
その上で、赴任前の教育訓練をする。

送り出す企業の立場からの結論を言うと、エースを送り込めばよいだけの話である。
仕事ができれば、環境が変わっても、少々ひどい部下でも使いこなすことはできる。
商習慣のレベルの低さにもかき回されない。
このあたりの実践的なポイントは、来春、書籍にまとめて発刊する予定だ。
それと同時に、引き続き、アジアで働く人たちに向けての、教育サービスを
世代別、立場別にサポートしていきたいと考えている。
2011-10-27 14:02:33

ポジティブ思考の人は仕事の上達が早い

テーマ:会社は社会の入り口だ

ゴルフは何歳になってもできるスポーツだ。
老若男女、どこの国の人も関係なく楽しめる。
有名な話だが、他のどのスポーツよりもメンタル面の影響が大きいスポーツだ。
また、自然との闘いでもあるスポーツだ。
確かに、秋晴れの快晴の日や桜の咲く季節にするゴルフなどは、格別だ。
しかし、例え、夏でも台風でも近づいてこようものなら、激しい雨風の中ゴルフをすることにもなる。
日本の3月ごろであれば、三寒四温の言葉通り、“当たり外れ”が相当ある。
当たり前だが、相手は“天気”なので、プレーする人が期待しているとおりにはならない。
こんな背景を考えても、ゴルフを楽しむには、それなりにメンタル的要素が影響する。
さらに言うと、シングルプレーヤー、俗に言う上手い人になると、本当に楽しんでいるとは言い難い。
もはや修行に近い。
その点、私程度のゴルフは気楽なものかと思いたいが、そうでもない。
なぜか、たった一打、自己最高記録を更新するだけでも何回も壁にぶつかる。


さて、話を本題に戻すことにしよう。
20代は、仕事の基礎トレーニングの時期であるという考えは、今までのブログで何回も書いてきた。
今回は、この基礎トレーニング期間に大切な心構えを、ゴルフを事例に説明したい。


私のゴルフ仲間でもあるシニアの方のゴルフに対する取り組みには感心する。
この方は、ゴルフ歴40年近い。
お年は、70代前半である。
コンペでも結構、上位に食い込むし、実質のスコアを争う『ベストグロス』でよく優勝される。
この方は、経営者であり、過去、苦難の修羅場を何回もくぐりぬけておられる。
ゴルフが未熟な私などから見れば、経営の修羅場に比べたら、ゴルフなんてプレッシャーにならないだろうと思うが、この方は言い切る。


「ゴルフの方が難しい部分がある」


最初に書いたが、ゴルフとは自然が相手であり、コースによって形状、難易度などさまざまに異なる。
そうすると、当然のごとく運不運がつきまとう。
また、プロであっても、ミスもする。
そのミスが原因で不幸な事もおこる。
例えば、ナイスショットを打ったはずが、少しそれて、大きな木の根元に止まる。
次打はまさに至難の技を要求される。
カート道にバウンドして、OBゾーンに飛び出すこともある。
また、ゴルフには、バンカーと呼ばれる“砂場”が沢山ある。
腕達者な人でも、このバンカーは難しい。


ある時、この方とゴルフをご一緒した時に、何やら囁かれているのに気付いた。
例えば、バンカーにボールが入った時。


「バンカーの練習をさせてもらって有難う」


ボールがそれて、打つのが困難な場所の時、


「トラブルショットの練習ができてありがたい」


簡単なパットをはずしても、


「あなたはどうしてそんなに難しいの?」


何回も繰り返されているので、問うてみた。


「どうしてそういうことを、口にするのですか?」


するとこのような答えが返ってきた。
「それは、ゴルフに限らないが、同じことをするのでも、“しまった・・・難しい。失敗したらどうしよう・・・。運が悪い・・・”こんな事を、先に考えてしまっては、絶対に良い結果は生まれない。
いかにポジティブな発想を持って、ことに望むかが大事だからね。
そうすれば、結果がよくなる事が多い。
自己暗示でもあるしね」


考えてみれば、私も仕事に関しては、こういう考え方で仕事している。
トラブルが起こったら、失敗は成功のもとである。
大変な事になったと感じたら、「山より大きい獅子は出ない」と自分に言い聞かせる。
やることをやって、本番に臨んだら、人事を尽くして天命を待つのみである。
すでに準備段階で結果は決まっている。


ゴルフも仕事も一緒だと思うが、私の場合はゴルフにはまだ活かせていない。


最後にもうひとつ付け加えたい。
運・不運の話である。
ゴルフでは、雨男、雨女と良く話題にのぼる。
しかし、これは100%はまらない。
統計学上、長年データをとれば、お互いに平等なのである。
もうひとつ、ゴルフでも仕事でも同じだが、運と不運の数は同じ回数なのである。
これはゴルフを冷静にプレーしている人は、よくわかっている。
では、運が強い人がいるのはなぜか。
簡単だ。
常々、自分は運が強いと、自己暗示をかけ習慣化しているからである。
なによりもそれが自信に繋がる。
仕事で成長したければ、ボジティブに考える事が何よりも大切なことがわかるだろう。
また、今やこのことは、脳科学でも立証されていることでもある。




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