近藤昇ブログ エマージンググローバルエリアを奔る

「エマージンググローバルエリアを奔(はし)る」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いを発信します。


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2~3年前から明らかに中小企業経営者の海外に関する意識が変化してきた。
すでに海外進出しているか否かにかかわらず、
経営者の次の課題として、特に新規マーケットの獲得という観点で海外を
意識し始めているのは間違いがない。社長はまわりの社長の動向には敏感。
だから、付き合いのある社長が海外の話をすれば、自然に広まっていく。
中小企業にとって今一番関心の高いエリアは東南アジアである。
 
かつて中小企業の海外進出といえば、大半が製造業であった。
この40年近く、タイに始まり、中国、ベトナムと進出エリアが広がった。
今後はミャンマーがその中に入っていくだろう。
アジア進出が黎明期の頃は日本の技術流出が懸念され、日本国内の製造業の
空洞化が大きな問題にもなった。
そして、現在の進出ラッシュは、サービス産業へとシフトしつつある。
なかでも住宅産業などは大きなチャンスが広がる。
飲食業はいうまでもない。
ホテル業なども含め、もはや全業種に可能性が広がる時代が到来している。
特にベトナムは日本と国土のサイズやフィーリングが近いがゆえ、
中小企業にとって感覚的に把握しやすい経営環境だといえよう。
そんな中でも、農業ビジネスに関してはベトナムでもわずかこの数年で
劇的に変化したテーマだ。国内から見ていると、日本のものをいかに
海外に売るかという視点が先行してしまう。だが、すでに農業も製造業と似ていて
アジア現地で生産し、それをどう売るかが求められる。
かつての製造業的な進出パターンとは完全に変わりつつある。

しかし、農業に関しては製造業よりも大きな物議を醸しだすことになる。
日本国内を見ても、地方になればなるほど変化は受け入れがたい性質がある。
私の故郷である徳島県でも数年前から弊社が担当し、海外進出に関する仕事が
始まった。最初のキッカケは経済産業省のクールジャパン戦略推進事業である。

 


ホーチミンで日本物産館を運営する企画が採択されたことに起因する。

日本の地方物産や食料品を文化や伝統と重ねて、まだ、マーケットとしては

未開のホーチミンで展開しようというコンセプトである。
私の故郷の徳島は、日本国内でもあまり知られていないので、
逆張りの発想でいくしかない。

「どうせ知られていないのならベトナムで先行することでチャンスが大きい」

このように勝手に考えた。
その後、弊社のキッカケも少しは貢献できたようで、徳島も普通にモノを
売りにベトナムへ当たり前のように動き始めている。

どこにでもある流れであろう。
一方で、私は当初から徳島の強みのひとつである「農業」を海外に輸出したいと
提案していた。その頃の反応は「とんでもない」である。
そんなことをしたら、いずれはライバル商品が日本に入ってくるのは明白で
地元の農家に反対されるからだ。

「その発言は封印してほしい」

こんなことを言われた。その後、どうなったか?
まさに知る人ぞ知るであるが、あれだけ反対していた徳島県でもすでに農家が
ベトナムで農業を始めている。変化はあっという間で、一度変わりだしたら速い。
この事例など変革における典型的なパターンだ。

 

 

弊社は創業時から中国や韓国を皮切りにアジアで展開してきた。
20年以上前からそんな活動をしていると、経営者仲間からよく聞かれることがある。

「海外のビジネスはリスクが多いでしょ?」

確かに進出間もない頃は未体験のことばかりで、それこそおっかなびっくりであった。
痛い目にも何度もあった。
しかし、今にして思えば、そもそもバブル崩壊後の日本で起業した私からすれば、
国内でも海外でも大差ないと思っている。
そもそも、経営はリスクがあるものである。
ローリスクハイリターンが望ましいが、古今東西、洋の東西を問わずそんな
おいしい話はない。すでに、数多くのコンサルタントや評論家の方々も
たくさん海外進出リスクについて持論を述べている。
リスクマネジメントという“守り”の観点では正しいことが書かれている。
しかし、だ。
“守り”の手当は彼らに譲るとして、経営者の立場から言えば、
何が中小企業にとっての一番のリスクであるか、である。
それは何もしないことである。
 
なかなか、新興国などの海外では動き出さなかった日本の大企業、
こちらも、そろそろ大きな展開が始まりそうである。
中小企業と大企業の視点は当然違う。
大企業の最大のリスクは、いままでは挑戦しないリスクと言われてきた。
巨大企業のM&Aでもない限り、挑戦に類するリスクはとらなかった。
中小企業にとっても同様。
リーンスタートアップでトライすれば、可能性が山のようにあるのに、
手堅い選択をしてしまう。
これでは、中小企業の強みは活かせない。
日本国内で青色吐息の中小企業に海外を勧めているわけではない。
余裕があるのに守ってばかりの中小企業にチャンスをつかんでほしいのである。
 


 


ハイリスクハイリターンの場所で、現地の経営者や他の国の経営者と伍して
勝負するには、引け腰ではどうにもならない。
仮にビジネスが成功しなくても、経営者経験と考えてもおつりがくる。
大企業は仮に出遅れたとしてもM&Aなど体力に任せて挽回はできる。
大企業の手堅さは国内でもよくいわれる。
ベンチャーに新規事業の創造は任せておいて育った所で取り込む。
これがダメだとは言わないが、私のような性分にこんな仕事はつまらなく感じる。
人がしないことをする。
新規事業を想像する醍醐味はやった人にしかわからない。
中小企業の創業者、ベンチャー企業の経営者には大いに期待したい。
もちろん、二世・三世経営者も守りに入らない人は大歓迎だ。
中小企業が今の大企業のようなやり方をしていてもチャンスは狭まる一方だ。
そもそも、怖がっていては重要なカウンターパートの獲得にも結びつかない。

最後にアフリカのことに触れたい。
弊社にとってはアフリカに関してのリスクはアジア経験に照らして考えており、
ほとんどないと考えている。
あるとすれば、距離的に遠いということだけ。
しかし、それもICTの力でかなりの部分がクリアになる。
変化適応が要求される時代。
知らないこと、体験がないことが経営者にとってリスクである。
結局、突き詰めていくと、海外に挑戦しないことが最大のリスクといえる。
今後、ベトナムや東南アジアへの進出に関心が高まるのは間違いない。
10年先でもなく数年先にはインドも飛び越して、アフリカも視野に入ってくるだろう。
少なくとも、東アフリカは東南アジアとも似ている。
東南アジアで経験を積んで、アフリカへも将来進出するというのは自然のシナリオだ。
海外進出のナビゲーターとして、多くの経営者を東南アジア、アフリカに
お連れしたいものである。

 

 


 

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