近藤昇ブログ エマージンググローバルエリアを奔る

「エマージンググローバルエリアを奔(はし)る」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いを発信します。


テーマ:

課題解決型先進国の日本。これには2つの意味があると考える。
ひとつは、過去の問題を克服してきた結果としての日本の価値。
もう一つは、超高齢化社会の進行の中、これから課題を解決していくだろう
日本への期待感。
いずれにしても、今のシニアが主役であるのは間違いはない。
かつて、社会問題や環境破壊、農薬の問題などを起こしてきた日本は、
今では、高品質で安心安全の商品やサービスを提供できる先進国であり、
世界のお手本となる。
また、急激な工業化の推進の結果、甚大な公害や環境破壊をしてきた過去を
克服し、今や世界で環境立国日本としてのプレゼンスも発揮している。
過去のさまざまな課題を解決してきたからこそ、価値があるのである。
今伸び盛りのアジア諸国、そしてこれからはアフリカなどの新興国、
発展途上国が日本に学びたいと考えている。
日本人としては誇りでもあり、嬉しいことだ。
当然、アジアやアフリカなどのグローバルなエマージングエリア(新興国)では
戦後の日本の歩みと結果が中国や韓国など他の外国勢と比べてもビジネス的な
アドバンテージにも繋がっていくだろう。
 
この期待に最大に貢献できるのは、しばらくは今のシニアであるのは間違いない。
日本の過去(昔)を知っていて、改善のプロセスの実践者という意味では
今のシニアの価値は絶大である。
ところで、シニアの価値といえば、人脈、経験、仕事のノウハウなど、
このような言葉が想起される。
実際、今の日本国内でも、おそまきながらではあるが、
アクティブシニアを新産業の創造や既存ビジネスの活性化の起爆剤にする動きが
官民挙げて盛んになってきた。
私の周辺でも、77歳を超えてなお起業する方や若手ベンチャー起業家の
サポーターとして活躍する方も多い。
また、アジアやアフリカで活躍されているシニアも想像以上に多い。
彼らとの出会いはいつも驚きの連続である。
ここ10~20年は、ますますシニアの活躍の場が増えるはずだ。
そして、社会性の高いビジネスにかかわったりや新興国の発展に寄与したり、
今の国内とこれからの国外のシニアビジネスそのものに貢献するケースが
数多く登場するだろう。

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ここ10~20年で急速に進行するICT革命の中、
劇的に変化するであろう、これからのシニアの役割と活用の意味を
考えてみたい。
シニアを「今のシニア」と私も含む「未来のシニア」の2つに分けてみたい。
まずは、今のシニアであるが、ICTがますます進化し、生活圏にロボットが
当たり前のように登場し、AIがホワイトカラーの領域まで取って代わろうと
しているこれからの時代、今のシニアの価値はいつまで続くのだろうか?
特に最近、シニアで現役バリバリの方と仕事することが増えたので、なおのこと
複雑な心境でもある。
今のシニアの価値を十分活用しきる前に、賞味期限を考えるのも変な話だが、
現実には、今一番アナログ的なシニアがICT革命の影響を一番うけるだろう
ことは間違いない。
単純に考えてみても、シニアの持つ人脈や経験、仕事のノウハウなどの知的資産は、
いずれはAIとICTに置き換わってしまう最初の候補ともいえるだろう。
今のシニアの知的資産は、時代背景から考えてほとんどが『記憶』であり、
それは頭の中にしか存在しない。
「経験と勘と度胸」といわれる暗黙知であろう。
 
現代では、暗黙知はさまざまな工夫で形式知に変換することができる。
実際に大企業などでは当たり前に導入されている。
形式知になると記録された情報としてコンピューターが扱うのが得意な領域になる。
そしてさらに、シニア個人の持っている情報や経験をつなぐことで知的資産の
価値を増大できる。
また、最近流行のビックデータ化が実現すれば、たちまちシニアの知恵の
ビックデータができあがる。
こういう風に考えれば、AIが進化し仕組みが揃うまでは時間が必要で、
自由自在に活用できるのは早くて10年、遅くて20年先だろう。
だから、日本のシニアの知的資産の個人としての賞味期限は最大で
その時前後までということになる。
仮にすぐに情報化するとしたら、すでに1000万人を超える記憶中心の
シニアの知恵の蓄積は膨大なコストと労力が必要である。
しかし近い将来、個人の記憶のまま知的資産が消えてなくなる前に、
日本の過去の課題解決型先進国としての貴重な財産として、
残しておくべき特別な価値が私はあると思うし国がなすべき課題でもあるだろう。
 
もうひとつ、未来のシニアについても考える。
私達がシニアになる十数年後には、
もはや人脈や経験、仕事のノウハウなど知的資産を個別に持つことは、
それほど特別な価値はなく、ほとんどが情報化と蓄積化が進み、AIと
ICTにお任せになるだろう。
シニアの知的資産のほとんど全てがクラウド上のノウハウデータベースにあり、
データマイニングとAIで世界中どこの人でも、共有の知的資産として
言語関係なく自由に引き出し活用することができる。
そして、それは、ほぼ自動的に未来永劫蓄積・醸成されていく。
こんな仕組みが当たり前の時代が到来する。
 
例えば、ある40歳の大企業の部長をイメージしてみよう。
近い将来のある日から、彼のビジネス活動の履歴やノウハウ、人脈などが
自動的に継続的に蓄積されていく仕組みが登場する。
今でも部分的にはすでにそうなっているし、そういう仕掛けは私達の
身の回りに日増しに増殖している。
例えば、ビジネスの行動履歴や読んだ書籍などはすべて蓄積されるかもしれない。
書籍などは私としては、自動的に記録してほしいと思う部分もある。
今でも人脈はすでにSNSの中にある人も多い。
いわば、日常生活を普通に過ごしながら、人生の履歴書ともいえる活動履歴や
仕事などで知りえた情報を自動的にする部分と意図的にする部分で
ストックしていくとする。そして、彼がいずれシニアになる。
仮に今はストックするだけで使う仕組みや機会が少なくても、25年後シニアに
なる頃には、今よりさらに進化したICTが存在する。
つまり、AIが判断して、自由自在に世の中に役立つ用途に合わせた活用が
できるはずだ。
AIが知的資産の活用を自動的に考えていても不思議ではない時代になるだろう。
 
こんな世界になれば、いったい人間はどうなるのだろうか?
いつか、人間はAIに支配されるのだろうか?
 
AIが流行の今、こんな心配が世間に広がりつつある。
今のシニアよりも、未来のシニアの方がよほど深刻な事態に見舞われる。
なぜなら、すでに述べたが、今のシニアは“今のまま”でも社会や経済に
貢献できる部分がたくさんある。
これからのシニアの時代には人脈と経験などは特別な魅力にはならない。
なぜならば、それはAIやICTの仕事に置き換えられていくからだ。
シニアが記憶に頼り、数千人の人脈マップを検索する必要もない。
活動履歴を残していれば、このシニアの経験とノウハウにマッチする
企業を探し出すことなどいとも簡単だ。
 
では、AIがどれだけ進化しても人間にしかできないことは何だろうか?
個人の知的資産はすべてクラウド上にある時代にシニアの価値とは何か?
予測しがたい未来のAI社会で人間が幸せに生活する出発点を探ってみたい。
 
結論から述べると、やはり求めるべきは『人間らしさ』であると思う。
実際、人が集まると、共感や連帯感が生まれる。
日本人は特にチームワークに優れている。
私の実感だが、特にシニアの集まりに参加していると、生きることに対しての
深い洞察や社会に対しての意識や後世に対しての想いなど共感のエネルギーが
とても強いと感じる。シニアはいうまでもなく人生経験豊富だ。
人の人生に影響力を与えている人も多い。
脳科学の世界では、おおむね50歳を境にして結晶性能力がグングン伸びていくと
いわれている。いつまでも成長できるのだ。
また、社会貢献の意識や地球の未来を考える意識が高まっていくのである。
実際、シニアの方と話していると、欲望と野心が溢れ、ギラギラしている人は少ない。
社会貢献や子供の未来への憂いと責任を切々と語られる方が圧倒的に多い。
また、身内の介護や自身の健康問題などさまざまなご苦労も背負っている方もいる。
なのに、とても人間味に溢れている。
また、接していると人としての温かみを感じるとホッとするし、学びが数多くある、
人間味溢れ、信頼という言葉がぴったりの方も多い。
まさしく人生の羅針盤としての存在感を示してくれる。

ICT革命が急速に進展しているのは間違いがない。
その根拠は変化や進化のスピードだろう。
ICT革命は約30年後には「シンギュラリティ(技術的特異点)」に達すると
いわれている。
テクノロジーの進化に支配され、想像もつかないことが起こる世界へと変貌する。
SF映画の世界が現実になるイメージの方が理解しやすいかもしれない。
そんなことをメディアが喧伝したら、一般の方々は不安になるのは当然である。

 

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しかし、考えてみてほしい。
常に人間が主役であり、ICTやAIの活用も人間が主役なのである。
私たちの生活環境の未来は人間らしい自分たちが考えるのが一番重要なことだ。
そういう意味で、いつの時代にっなても一番経験豊富で人間らしいシニアが
主役であり続けてほしいと思う。
シニアに賞味期限はないのである。

 

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