小池知事就任後初めての都議選が、今日告示されました。来月2日の投票に

 

向けて、各党が国政選挙なみの体制で臨みます。小池知事が代表の地域政党

 

など、小池知事を支持する議席が過半数になるかどうかが焦点です。都議選

 

は、その後の国政にも大きな影響を及ぼすので、注目されます。都議選の

 

争点のひとつが、豊洲移転か築地残留かということです。「決められない知事」

 

と自民党などが言う中、都議選を前に、知事が見解を表明しましたが、都民の

 

台所が、政争の具にされている感が否めません。小池知事は、20日に、

 

築地市場(東京都中央区)を豊洲市場(東京都江東区)に移転し、築地市場の

 

跡地は5年後をめどに商業施設などとして再開発する基本方針を示しました。

 

「築地プランド」をいかすために、再開発では競りなどができる市場機能も確保

 

し、築地での営業を希望する業者は戻れるような方策を検討する、ということ

 

です。小池知事は、昨年8月、豊洲市場の安全性の確認などを理由に、11月

 

の予定だった移転を延期していました。しかし、具体像や予算の確保などに

 

ついては明らかにされず、敵を作らないように、とにかく両方の意見をいかす

 

方針を示してように思えます。昨日、築地で市場関係者と会って話した時に

 

も、市場の人たちからも、東京で2ヶ所作ってほしいとは言っていない等の発言

 

があった、と報じられています。安全と安心は違う、と知事は言っていたので、

 

一番気にかかる安全・安心については、きちんと宣言をしてほしいと思います

 

し、税金をかなり使うことになり、ほんとうに採算が合うのか等、具体策を示す

 

ことは、欠かせないと思います。この争点を含めて、国政での加計問題や

 

共謀罪の強行採決などがどう響くのかも、注目していきたいと思います。