北朝鮮は、昨日日本時間の16日午前6時21分頃、日本海側の東部新補付近

 

で中距離とみられる弾道ミサイル1発を発射し、直後に爆発し、発射は失敗した

 

とみられていますが、アメリカのトランプ政権が圧力を強めるのに対して、核や

 

ミサイル開発を推進する姿勢を鮮明にし、緊張が高まっています。アメリカの

 

原子力空母カール・ビンソンが朝鮮半島に向かっていることや、ペンス副大統

 

領が韓国を訪問する直前のタイミングだった、と報じられています。日本政府は

 

朝鮮半島有事に備えて、国家安全保障会議(NSC)で対応策の検討に着手して

 

います。北朝鮮は、15日に平壌で軍事パレードをし、新型ICBMとみられる

 

発射管付き車両などを公開しています。緊張が高まって、偶発的にでも有事に

 

なることは何としても避けてもらいたいものです。一方で、軍事パレードの日に、

 

金正恩朝鮮労働党委員長が、これまでの軍服でなく、スーツに白いネクタイ

 

だったことは、軍事行動をすぐにはしないということを示すもの、という見方も

 

あります。中国の周近平国家主席とトランプ大統領が、アメリカで会談した際、

 

トランプ氏から北朝鮮への協力を強く求められ、またその後も電話会談したこと

 

などから、緊密な連携によって、中国から北朝鮮に何らかのメッセージが出て

 

いるともいわれ、何とか孤立している北朝鮮を抑えてもらいたいと思います。

 

アメリカも原子力空母を急いで向かわせれば、もう朝鮮半島近くに到着している

 

はずのところを、減速して様子をみているともいわれています。これから戦争に

 

でもなれば、核戦争になってしまい、破滅的なことが起きる、そうしたことを

 

避けるため、あらゆる知恵、パイプを使っての努力が望まれます。