農協解体とTPPに見える合理主義のまやかし | 衝動記

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自分の心の中の衝動を文字や文章にして表してみました。










表現者 2016年 09 月号 [雑誌]


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昨日より国会でTPP特別委員会が開かれ総括質疑が行われました。

●TPP承認案 農業の構造改革必要~小泉氏(日本テレビ系(NNN)) - Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20161017-00000023-nnn-pol



 小泉議員が、全農が農業の競争力を奪っていると指摘したのに対して、安倍首相は「全農も新たな組織に生まれ変わるつもりで、頑張って欲しい」と応えた。

 自民党・小泉進次郎議員「なぜ農協よりもホームセンターのほうが安いものがあるという現状が生まれるのでしょうか。1円でも安く、必要なものをどこからでも自由に買うことができて、経営感覚を持って自由な経営が展開できる。まさにそれこそやらなければいけない構造改革だと思います

 安倍首相「時代の要請に応えて、全農も新たな組織に生まれ変わるつもりで、頑張っていただきたいと、このように思います」

 小泉議員はまた、「日本の農家の不安はTPPから来ているのではない。農業の将来への漠然とした不安がある」として、農業改革の重要性を改めて強調した。これに対して安倍首相も「改革をしなければ日本農業の将来はない」と述べた。



とまあ、農業も構造改革で自由化させるという小泉進次郎の質問に対して、安倍首相は



こう答えたそうです。

●三橋貴明『亡国の農協改革 その1』
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12067926417.html

●三橋貴明『亡国の農協改革 その2』
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12067926784.html

●三橋貴明『亡国の農協改革 その3』
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12067927021.html

●三橋貴明『亡国の農協改革 その4』
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12067927260.html

●三橋貴明『亡国の農協改革 その5』
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12067927528.html


この一連のブログと


亡国の農協改革


この本にあるように農協を解体して農林中央金庫を民営化して株式上場して外国人投資家の利益になって、小麦もアメリカから輸入する分は農協の現地法人は買収されて向こうの言いなり価格で輸入されるようになって、農業従事者に外国人労働者を入れて、国産の農産物も外国人の需要として食われて、農業自由化で外国人資本によって買収されて、TPPで安全基準も自分たちで決められらくなり、アメリカ産もオーストラリア産も国産扱いになるから見た目の自給率は上昇させる事ができる改革とやらでどうやって農業従事者の収入を増やせるのか?

農業従事者の収入を増やしたいなら欧州みたいに所得の9割税金にするとか、アメリカみたいに輸出補助金をがんがん付けて徹底的に保護する。

やってることが真逆です。

さらにTPPに関しては

●安倍首相「日本の将来に必要」=TPP今国会承認へ決意―衆院特別委(時事通信) - Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161017-00000037-jij-pol

首相はTPPについて「新たにアジア太平洋地域に生まれる経済圏で、しっかりしたルールで貿易が行われる。ここに入ることは間違いなく日本の将来に向けて必要だ」と意義を強調した。自民党の江藤拓氏への答弁。

 首相は「基本的価値を共有する国々が経済の絆を深めていけば地域は安定する。経済を超える戦略的な意義もある」と述べ、中国を念頭に自由貿易圏の拡大が自由、民主主義など基本的価値観の維持拡大につながるとの考えを示した。


僕はさっぱり理解できない。
自由というのは大枠では一致できても、各国自由の定義は違う。
なぜ違うのかは簡単でハイエクが言ってる様に自由というのはコミュニティやトポスの歴史を積み重ねてきた習慣や慣習、常識や良識、個人で言えば家族やってコミュニティの繋がりの上に成り立つ。
各国の歴史や習慣、慣習、常識です良識が違うのだから自由の概念で一致はできても、定義で変わってくる。
だからこそ、各国は守るべきものを守るために反故的になることもあり得るのであって、自由だからこそ進めていくというのは危険である。


自由、改革=善、より良き方向へ向かう


これこそ近代合理主義が生んだまやかしの一つであると言えるでしょう。




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