※タイトル通り少し重い内容になるのでそれを了承の上読み進めてください。
先週Nさんという読者の方から質問をいただいていまして、
いつものことですが、
内容を読ませてもらって、立場や事情は違えど、
同様な方が身近にいる、という方がいるかもしれないと思い、
シェアさせていただきました。
以下、Nさんからいただいた質問一部抜粋した本文そのまま
引用させていただいています。
同僚は、53歳男性 バツ1
息子さんが2人いらっしゃるようですが、音信不通。
昨年、大腸癌の手術を受け経過は順調で仕事も続けています。
もう一つ、
狭心症も治療中で先月中旬から発作を週1くらいで起し、
先週とうとう仕事中の発作で入院。
しかし、検査の結果・・心臓に異常は無かったとのこと。
発作が出るのが、緊張感の増す仕事内容の時であったり、
家で一人いる時で・・・彼にとって、不安が増す時に起きているので、
精神的に落ちた時に発作が出るのかもね～と他の同僚や上司と話してます。
今まで通りが、一番かと思うけど・・そんな同僚にどう声かけするか？
どう接するか？
質の高い仕事を求められるのはもちろん、
私を始めとする辛口な同僚たち・・プレッシャーにならない？
～中略～
プライベートも色々と不安みたいだし・・
自分のことを知ってくれたら、何かイイ方向へ進んでいくのでは？
と思うのですが・・・
色んなことに不安を抱えていそうな人には、どう声かけしたらいいのでしょうか？
どう声をかけることがいい、というのはわからないので、
もし私だったらどうするか？
ということを書くので、
こういう捉え方をする人もいる。
というひとつの例として参考程度に
していただけたらと思います。
まず、
状況を整理してみます。
－５３歳・男性（仮名：Aさん）－
① 奥様とは離婚。
② 息子さん二人とは音信不通。
③ 大腸癌を患い昨年手術。
④ 狭心症も併発し週一の頻度で発作あり入院。
※検査結果は異常なし
⑤質の高い仕事を求められている職業に従事。
以上５つのことを抱え現在に至っているという状況。
以下に書くことは過去にも書いてきていることですし、
当たり前のことながら、
再度”ひとつの定義”という認識の上で回答を進めたいと思います。
人が抱えている悩みの深さや苦しさはその人でないとわからない。
例えまったく同じような経験を経た人であっても、
その出来事そのものの捉え方、解釈の仕方は人それぞれ違うので、
やはり本人しかわからないということ。
例えば、
離婚ひとつとっても、ものすごいエネルギーや労力を費やし、
個人差はあれ、精神的に受けるダメージは千種千様、
本人でない限り計り知れないもの。
息子さんと音信不通になっている父親としての寂しさも、
癌を患って受けた精神的ショックや将来への不安、
治療等の辛さや苦しみも、狭心症の併発も同様。
では、
そういう境遇の人と接する時どうしたらいいか、
なのですが、
本人でないとわからないなりに、言えることは、
どれだけ想像力を働かせることができるか？ だと思います。
一般的に、
相手の立場に立ってとか、
“相手の気持ちに寄り添う”
”歩み寄る”とか、
”思いやりの気持ち”で、
なんてのがありますが、
それらの表現がどれだけの意味なのかはわからないですが、
個人的にはそれらの言葉に込められたであろう意味以上に、
何百倍も何千倍も相手の立場に立って考えてみるという、
自分にできる最大限の想像力を働かせることだと思います。
それでもわかってあげることなんてできないのですが、
ただ、それ以外に今の私では、
Aさんと接する術が見つからないというのが正直なところ。
いただいた質問は、
多くのものを背負い過ぎているAさんに対し、どう声かけしたらいいか？
というものでしたが、
答えになってないのですが、
上記に書いたその人に対して最大限の想像力を働かしてみたうえで、
自然とAさんにかけた言葉なら、
きっとどんな言葉であっても 何かしらのAさんの心に響くように思いますし、
仮にそこに言葉が介在しなくても、
つまり言葉の有無関係なく、
普段通り会話で交わす挨拶とか、『お疲れさま』や『ありがとう』のひと言に、
Aさんのことを気にかけているとか、立場を慮っているとか、
Aさんはそれら自分に向けられた空気を感じとるかもしれなく、
もしかしたら、それでAさんの重荷が少し軽減される。
と考えられ、
既に軽減されているかもしれません。
実は、質問いただいたNさんから質問いただいたのは、
先週土曜日の深夜遅く、
普通に考えて、
誰もが仕事から離れたプライベートの時間帯だと思います。
その時間帯に、
Nさんは同じ職場の仲間が抱えている深刻な状況について考えていたわけで。
また、いただいた文面の中には既に次のような答えを出されていて、
自分のことを知ってくれたら、
何かイイ方向へ進んでいくのでは？と思うのですが・・・
つまり、
相手のことを知る、相手の立場を知る、相手の苦しみを知る。
もちろん、本人しかわからないなりに知る努力をする。
想像する。
質問者のNさんは既にそれを無意識に実践されていた。
シビアな意見を言わせてもらえば、
自分自身を振り返ってもそうなのですが、
世の中というのはみな自分のことだけで精一杯というのが大半で、
人のことなんて考える余裕はなく、
せいぜい気にかけても近い身内まで。
その身内ですら、
気にかけてくれてるだろうなんて期待は危うい場合も往々にしてあり。
そんな世の中で、
当たり前ですが、
Nさんの職場の同僚Aさんのように
辛辣な苦しみを何重にも抱えている人達もたくさんいます。
Aさんに限らず、
どんなに苦しい現実でも、
自分の苦しみを知ってくれる人、 知ろうとしてくれる人、
そういう人がいてくれるということ。
それがたった一人であっても、
その一人の存在は大きく。
これは個人的な意見なので、
世間一般にはどうなのかわかりませんが、
自分のことを本気でわかろうとしてくれる人がこの世にいるだけで、
どこか心の負担が軽減され、心にスペースが生まれ、
Aさんはいい方向へ進んでいくきっかけを自ら掴むかもしれなく、
※自分の身に起こることは自分が招いているとか、
或いは、自分に必要だから起きているゆえ、
現状から抜け出すのは自分次第という概念をふまえて。
ここまで苦難が重なるまでに至ってしまった自分自身を振り返る、
そんなきっかけになるかもしれないのかなと思いました。
ということで、
あくまで個人的なひとつの意見ではありますが、
ニュアンスを感じとっていただければ。＾＾；
～Today's self coaching～
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