札幌雪祭り ~ 熱く燃え上がる広告合戦! ~
テーマ:時事評論大阪に居るときに急に札幌の出張が決まり、関空から急遽飛びました。札幌は今雪まつりシーズン真っ直中。ホテルの空室を確保するのに苦労しました。
いつもの如くミッションをきっちりこなしたあと、夜の雪まつりへと繰り出しました。北海道のこの時期の寒さを思い知らされたのは久しぶりです。氷点下8度ということでしたが、雪交じりの風が吹いて頬が刺されるように痛く、体感温度としては数段低く感じました。手袋やマフラーをしないと限界で、室内に避難してもしばらくはうまく口がきけない程でした。
札幌は例年より雪が多いそうですが、雪まつりの人出は、私が知っているなかでは最も多かったように思います。一番びっくりしたのは出店の多さでした。東西に長い会場を埋め尽くすように実に様々な仮設店舗が出店しています。
まず挙げるべきは、ラーメンや蟹汁、いかめし等のご当地B級グルメ。これらが東京人からすると格安で販売されています。写真は翌日お昼に食べた、「弟子屈(てしかが)ラーメン全部のせ」880円と、「うにめし」500円です。うにめしはさすがにイマイチでしたが、弟子屈ラーメンの方は充分満足行く味でした。ラーメンをすすっているうちに、トッピングの蟹が凍ってしまいそうなほど冷たくなってしまっていたのが印象的でした。
そのほかの出店でびっくりしたのが、Panasonicのエアコン体験ブース。「さっぽろ雪まつりにハワイがやってきた!」という趣向で、外気温が氷点下なのに展示ブース内部は24度に保たれており、椰子の木も茂ってました。一見ちゃちな出展と思われるかも知れませんが、中は寒さを非難して来た人で満員電車並みの混雑ぶりでした。 北海道では安価に火力が確保できる灯油ストーブが暖房器具の主流で、これまでエアコンによる暖房は敬遠されていたということです。そこへ、パワーと省エネを兼ね備えたエアコンを投入して、一気にシェア奪還を図ろうというのがPanasonicの戦略です。この戦略が吉と出るのか、北海道で一冬を過ごしたことがない私には断言できませんが、少なくとも展示ブースの混雑ぶりからすると、イイ線いってるのではないかと感じました。
ほかにも、ロシア、ドイツ、インドなど外国の大使館などが観光促進のために糸を引いているだろうと思われる店舗が沢山あり、マトリョーシカやお菓子やカレーを売ってました。渋いところでは、式年遷宮を控えた伊勢神宮が、観光客誘致のために出店していました。
余談ですが雪まつり会場には、昨年の終戦記念日直前に先の戦争に関する批判的ツイートを漏らしてネットを炎上させた、長万部町のゆるキャラ「まんべくん」も参加していました。ゆるキャラの突如とした政治的発言に町長が怒って、それまで札幌のWeb制作企業に認めていたまんべくんの使用許諾権を停止したということです。「まんべくんは8歳でまだ分別がついていないのだ。」という、炎上の言い訳とも受け止められる付き添い人(写真右側の人物。使用許諾された札幌のWeb企業のひと?)の言葉とは裏腹に、会場は「また問題発言をしてくれるのでは」と期待する地元民の異様な熱気で盛り上がっていました。
今回の雪まつりは、まるで「広告の合戦場」でした。国や企業や自衛隊までもが、雪まつりの集客を利用して、ありとあらゆるところで広告合戦を行っていました。出店の目的が、どう見ても直接的な商品の販売利益を狙ったものではなく、新商品の認知だったり、観光地への集客だったり、自衛隊へのイメージ向上だったりと、副次的な効果を狙っていると思われるため、「販売合戦」というよりは「広告合戦」というように感じました。
相変わらず暗い話題の多い我が国ですが、雪まつりのエネルギーを、ちゃっかりと、でもしたたかに商売に転換してしまう商人気質に、元気をいっぱいもらって帰ってきました。























