レビュー：PS3のカラオケソフト「JOYSOUND DIVE」をやってみた

こんちは、カラオケ狂ゲーマーの狛犬です。
　
実は当ブログの根強い人気記事に、昨年Wiiで発売されたカラオケソフト「JOYSOUND Wii SUPER DX」のレビューがある。
正直コレはレビューを書いたゲームブログがここぐらいということなんだろうが、俺はそのくらいカラオケが大好きだ。
JOYSOUND Wiiシリーズだって、1作目が超絶クソカラだったことにもへこたれずに3作全て購入したんだから！
　
そんな俺が、「JOYSOUND Wii 終了のお知らせ」を諸兄に勝手に発しようかと思うソフトがあらわれてしまった。
2000Wiiポイントを放り込んで、「JOYSOUND Wii SUPER DX」の90日チケットを買ってまだ20日しか使ってないのに、
サービス自体は継続中なのに、事実上の終了宣言をさせていただくということだ！
　
というわけで、今日ご紹介するのはPS3のカラオケソフト「JOYSOUND DIVE」である。
　
　
■解説・導入

公式サイトはこちら。
　
業務用カラオケシステムの大手ブランドJOYSOUNDを擁するエクシングが、バンダイナムコゲームズの技術提携を受け、
2011/11/24から配信中のPSNタイトル。
Wiiの3作はハドソン開発によるものだったが、老舗なのにインターフェイスもグラフィックスもしょぼく、垢抜けないハドソンは切られたんだね…
今回バンナムからは大容量メディアの転送用ストレージの技術提供があったそうで、余計ハドソンには敷居が高かったみたいだし…
ハドソン大丈夫かなぁ。。潰れるのかな。

（2012/1/19追記：予想通り、株式会社ハドソンは親会社KONAMIによって解体・消滅され、レガシーコンテンツ用のブランドとしてその名を留めることとなりました。ゲーム少年時代の栄光を思うと淋しい限りです。合掌）
　
話を元に戻そう。
このタイトルはPSNからの配信専用なので、Playstation Storeからダウンロードしてもらう必要がある。
基本的にチケット課金制なので、本体のダウンロードは無料。
ただ2GBもの大容量ソフトなので、余裕を持ってダウンロードに臨んでいただきたい。
　
有償チケットの内訳は以下のとおり。

　
　▼
　1日チケット　：　300円　　自動継続無し
　30日チケット　：　1,000円　　自動継続有り
　▲

　
月3回も使わない人なら1日チケットが断然お勧め。
カラオケソフトだけは住環境やライフスタイルによって、導入後にやっぱり歌えない…という事態にもなることもあるため、
30日チケットの導入は持ち家のあるヘビーユーザーに限られるだろう。
　
ちなみに現在はサービス開始期間中であることから、2011/12/19までは1日チケットが無料となっている。
この機会にダウンロードしておき、「ウチで歌っても大丈夫かな…」と試していただきたく。
但し、期間中は面倒でも毎回1日チケットを無料で購入する形になるので注意。
（追記：無料期間は終了しました）

　
ほかに必要なものは当然ながらマイク。
これについては後述させていただこう。
　
それから通信回線について。
無線LANでの使用は転送速度に不安があるため、出きればPS3とルータを有線接続することをお勧めする。
求められる通信速度は10Mbps/sec. が推奨となっているが、自宅で無線接続する場合光回線に高級ルータでも実測値がそこに届くかどうかは微妙。

だが有線接続ならば、まずどんなシチュエーションでもそのくらいの速度はクリアできるもんね。

そういや、無線LANしか標準装備してないWiiでも、無線接続ではろくに採点できない（歌うのは大丈夫だが、歌ってる間に通信が途切れてしまうので点数や順位が出ない）クソ仕様だったもんなぁ。

　　
　
■グラフィックス、インターフェイス
　
ひどいグラフィックスとダサいキャラ、使いにくいインターフェイスが失笑を誘ったWii版と比べて雲泥の画面！
HDマシンらしく情報量も多く、キーレスポンスやデザインも良く、インターフェイスも非常に使いやすい。
曲の検索や予約をサクサク快適に行えるのはいいね！
誰も歌っていない状態なら1画面に30曲も表示されるので、本に負けない使い勝手なのもHDマシンならでは。

待機中のBGMがバカみたいにデカくてイラっとするWii版の反省を経て、歌以外の効果音やBGMは控えめなのもいいね！
　
但し、無機的でデジタル風味全開のデザインや、小さすぎる文字が中高年ウケしなさそう。
そもそもPS3のユーザーに年配は少なそうだからいいのかも知れないが、カラオケソフトなんだし、

様々な年代のユーザーに適合したインターフェイス設定を追加したほうが良いかもよ。
　
演奏中のビジュアルもHDマシンらしく、字幕の文字が非常にきれい。これは中高年でも見やすいよ。
背景はムービータイプ。よくある無名俳優ものの、設定のぼやけた寸劇みたいな安物映像がメイン。
見た目はもう業務用と大差ない状態になってきたなあ！
　
ちょっと気になったのは、効果音にメタルギアソリッドそっくりなものがあること。
採点画面も、スネークの使う無線画面そっくりだしね。
インターフェイスを作ったバンナムの開発さんがMGS大好きで、ゲームじゃないから入れられると思って無理やり通したんだろうか。。
　
　
■カラオケ性能は…
　
カラオケソフトの一番肝心な部分。
　
まず音質。すごくいいです。すごく。
Wii版が「練習用に違和感なく歌えるレベル」の、へっぽこだが遅延や音程ズレが気にならない最低限の音質だったことに対し、
この「JOYSOUND DIVE」なら業務用の通常曲と同じレベルに聞こえるのでびっくりした。
楽器の音がチャチくないし、コーラス等も入るし、自宅でこんなにいい音で歌わせてもらってエクシング大丈夫なのか！？と心配になるレベルだ。
Wii版を知ってるユーザーなら、まず俺と同じ反応を見せることだろう。一曲聴いただけで、Wii版終了の響き。

但し、テレビのスピーカーは音がくぐもって聞こえてしまうので、別途外付けスピーカーだとかアンプは接続したほうがいい。

外付けスピーカーならば小さな音量でもクリアに聞こえるので、逆に近所迷惑にならない。

ウーファーを気持ちよく用いるつもりなら戸建てに住む必要があるが…

（2012/3/19追記：パッチが配信されて、いくらか報告のあった遅延現象（自分の歌声が後れて聞こえる）は改善されたようだ。俺の環境ではもともと気づかなかったが…）
　
次に気になる曲数は、サービス開始時点で78,000曲と多い！毎週100曲ほど増えるよ。
ちなみにWii版は60,000曲も無かったはずなので、ここでも一日の長を示せず撃沈。
いまや業務用は13万曲以上の時代だが、日本語・英語以外の楽曲やアルバム曲など、ニッチ需要の充実によるものなので、
基本的には78,000曲の取り合わせで困ることは無いはずだが、選曲に若干の偏りが気になる部分も無いわけではない。

チケットを購入しなくても、どんな曲があるか検索はできるのでチェックしていただきたく。
　
　
■カラオケ補助機能は…
　
家庭用JOYSOUNDではお馴染みの音程チェック機能はもちろんある。
これはWii版と同様、リズムアクションゲームと同じように音程がスクロール表示されるため、そのガイダンスに沿うように
歌えば音程が外れにくく、高得点を出しやすいというアレである。
うろ覚えの曲や、サビを繰り返すときに音を変えてくる曲を歌う際は助かる。
　
採点機能は地味に実装。
採点の基準はWii版と同じで、棒読み気味に1コーラスだけ歌ったら誰でも高得点になる糞採点だけどね！
それでもWii版には実装されていた全国採点や課題曲採点機能は、現時点では無いので残念。ここは後々対応してほしい。

（2013/2/1追記：大きなアップデートがあり、全国採点機能が追加されました！ただし限定機能で、総合で人気の100曲が全国採点対象曲となりまする。81位～100位までの曲は順次対象曲から外れ、新たに20曲が全国採点対象となる仕組み。

全曲対応じゃないのが残念な反面、対象曲のランキング参加者が多くなるシステムなので、これはこれでイイね。）
　
あと、自分が歌ってるのをチェックできるリプレイ機能もある。
聴きおわると消去されてしまうようだが、一人で練習するとき重宝する。
　
　
■独断まとめ。
　
とにかく業務用に引けをとらないくらい音質がよく、家庭用に安価で楽しめるカラオケとしては最高のソフトだ。
折もよくクリスマスや年末年始はもうすぐ。
年末年始になると忘年会需要もあって、カラオケ屋がボッタクリ価格になることもザラだよね。
そんなとき自宅で家族や友人とのんびりカラオケ、いっとこうぜ！
　
　