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2010-03-18 19:03:33
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大リーガーの岩村選手が球場に必ず持って行く食べ物は?


 ちょっと前の話ですが、大リーガー・岩村明憲選手にインタビューしてきました野球

 「日本農業新聞」なのにスポーツの取材? と思われるかもしれませんが、毎週土曜日に連載している「わたしと食」という コーナーや、特集などで、たまにスポーツ選手にお会いする機会があります。


 これまでにも元・女子ソフトボール日本代表監督の宇津木妙子さんや、元大相撲力士・玉春日の楯山良二さんにもお会いしました。


 そして、だいたいの選手が、口を揃えて言ってくれるのが、


「やっぱり、米ですね」


です。


 岩村選手は、シーズン中の朝はご飯食で、球場には必ずおにぎりを持っていくそうですおにぎり。宇津木さんも、「トレーナーに怒られるほど、選手ご飯ばかりとにかく食べさせました割り箸」と話していました。

 特に印象的だったのが、楯山さんの「今、自分のいる片男波部屋では1日5升の米を食べる。1カ月で、220キロくらい食べていることになる。米は力。米によって力士が、角界がある」との言葉でした。楯山さんは、いずれ自身が部屋を持った折には、農家と米の契約取引をしたい、とまで言っていました。


 体が資本のスポーツ選手なだけに、言葉にものすごい説得力がありました。日本の国技や、海外で活躍する選手を支えているのは、日本の米。

 お米ってすごいなぁ、と改めて感じさせてもらったスポーツ選手取材でした。  (郁)

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2010-03-11 19:10:00
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「大雪の年に不作なし」と言うけど…/深刻化する米消費の伸び悩み


 北陸の実家に電話すると最近必ず話題に出るのが、雪のことです。まさに大雪。今年は屋根からの雪おろしの回数が多く、閉口しているそうです。手伝いに帰りたいのですが、それもままならず、申し訳ない気持ちで聞いています。田植えに向けた水稲の準備作業も遅れそうとのことでした。

 米の関係を取材していると、関係者からよく聞くのがこの言葉。「大雪の年に不作なし」。雪が多く降った年は雪解け水が豊富にあるため、米の出来は良いそうです。田植え前で気が早いですが、今年の秋もおいしいお米が期待できそうです。

 ただ、最近は米の消費減退が心配です。総務省の家計調査では、米の購入量が4カ月連続で前年を下回っています。米業界では2009年産が相当の売れ残りが出て、10年産に繰り越されるのではないかとの懸念も広がっています。

 大手のスーパーに入ると、一番目立つところにカップラーメンがうず高く積まれ、1個89円の特売に消費者の手が伸びていました。焼きそばも3食入りで178円と毎週のように特売されています。小麦製品の原料はそのほとんどが海外産。輸入小麦の値下げによる影響が、店頭に色濃く出ています。

 米農家と話すと、こんなことを言っていました。「米は大相撲と一緒だね。国技といっても横綱は外人ばっかり。米も国の主食といっても、実際はラーメンやスパゲティに消費を奪われている。どうなってんのかね」。

 日本は人口が減っても、世帯数は増えています。つまり単身世帯が増えているのです。若い単身世帯にどうご飯を食べてもらうか。食の多様化は否定できませんが、本気で考えるときにきていると思います。 (は)

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2010-03-04 19:03:00
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「梨カレー」ってご存知? 甘みとコクがあって結構いけます!


 みなさんは「梨ジュース」や「梨ジャム」を飲んだり、食べたりしたことがありますか?商品がないわけではないのですが、ジュースにしてもジャムにしても、リンゴやミカンのように一般的ではないですよね。

 あまり身近でない理由は、梨はリンゴやミカンに比べると規格外の果実をジュースなどに加工するルートが確立されていないからなのです。

 規格外の梨は、これまでは埋めたり、廃棄したり、訳あり品を扱う業者に安く買い取られていたりしたそうです。 先日、埼玉県で梨の規格外の果実を料理に利用しようという取り組みを取材しました。全国的にも珍しい試みで、県内のJAが規格外の梨をピューレにしてカレーライスやカレーうどんを作り、JAが運営する食堂での提供をめざしていました。

 「梨カレー」を提案したのは、埼玉県農林総合研究センター園芸研究所の職員です。カレーにリンゴを入れることをヒントに梨をカレーに使うことを思いついたそうです。水を一切使わず、梨のピューレだけで煮込んで作ります。カレーに甘みとコクが加わり、試食会では「おいしい」と好評でした。

 梨のピューレで水分や「天然の甘み」がプラスできるのであれば、他の料理にも活用できそうな気がしました。JAは今後、「梨カレー」を学校給食に導入することを呼び掛けるとともに、中華まんなどの新たな加工品の開発もめざしています。

 梨の規格外果実の利用は、資源の有効利用でもあり、ささやかながら自給率向上にもつながります。このような加工の取り組みがどんどん広がると嬉しいですね。 (m)

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2010-02-25 18:59:15
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便利の裏の過疎


 地域の人手不足に悩む取材先の方がポツっと「道路だって、こんなに出来なきゃ人材流出も防げるんだけどな・・・」と呟いた言葉にハッとさせられました。

 先日、取材で広島へ行った時のことです。思えば、東京から広島まで新幹線で片道4時間弱。道路も無料化やら新しく作るやらで、どこへでも簡単に行けるようになりました。名産がすぐ手に入り、すぐ帰ってこられるのはとても便利なことですが、一方でその便利さが地方の不便や過疎化を生んでいることに気付きました。

 かくいう私も埼玉の田舎に住んでいますが、遊びに行くのは都内です。地元を元気にしなくても1時間もかからず元気な都会に行けてしまいます。大学進学で東京へ来て、そのまま地元へ帰らない友人も何人もいました。

 帰りの新幹線に揺られながら「この速さも考えものだなー」と思いつつ、にしき堂の生もみじ(もみじまんじゅう)を頬張りました。    (U)

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2010-02-18 18:45:00
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農家支援めざした70年前の農高の奮闘/「郷土の味」に秘められた物語


 鹿児島の農業高校で、生徒が実習で作った農産物などを直売するアンテナショップを取材していた時のことです。「○○○ください」。実習の合間に1人の生徒がアンテナショップに訪ねてきました。「母さんに買ってきてって頼まれたんで」。そういって、生徒は、缶詰らしいものを3つほど手に抱えていきました。

 ここで質問です。 Q.上記の「○○○」に入る、鹿児島の家庭の定番の缶詰といえば何でしょう?

 「シーチキン」ではありません。正解は「豚味噌」。皆さんはご存知でしたか?九州に縁もゆかりもなかった私は、こんなに家庭に定着している“ご当地缶詰”があることに、新鮮な驚きを覚えました。

 さて、この豚味噌。発祥は、伊佐農林高校で、何と70年以上前にさかのぼるそうです。伊佐農林高校の豚味噌缶のラベルにはこう書いてあります。「昭和7年に桑幡元長先生が豚肉の加工法として考案し、当時の校長先生が農村経済の厚生と健康を願い「更生之素」と命名した。当時は農村が不景気で、肥料自給などのために豚3頭ずつ飼わせたが、豚が大きくなるにつれ豚肉が大暴落したので、困った農家の更生のため、加工品にして利用しようと夏休み返上で作り上げたのがこの豚みそ缶詰である。」

 戦時中には、軍用品として買い上げられたりしながら、次第に定着していったようです。こうして、豚味噌は鹿児島の人なら誰もが知っている「郷土の味」になっています。県外に出た人もその味が忘れられず、実家に帰ったときに持って帰ったり、送ってもらったりするそうです。

 私も自宅で食べてみました。缶を開けると、麦味噌のペーストの中に、豚肉を小さく刻んだものが詰まっていました。あったかご飯にのせて食べると、いわゆるそぼろ肉などと違ってしっとりとして、ショウガの香りがほのかに効いて絶品。ご飯があっという間になくなりました。ラーメンやキュウリなどに付けてもおいしいそうです。

 今では、鹿児島県内の農業高校でタマネギペーストを混ぜたものや、チューブ入りのものまで、いろいろな豚味噌が売られています。それぞれの高校で味やパッケージが全く違います。鹿児島に来たときには、缶詰の背後にある物語に思いをはせながら、自分の好みの豚味噌を探してみるのもいいのではないでしょうか。 (の)

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